特集:らとのーと

「特集:らとのーと」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

特集:らとのーと - (2011/05/17 (火) 01:51:57) のソース

#region(open,30試合終了後)
 30試合終了後

パリーグ総評
首位をひた走っていた大矢がボストンとの直前の直接対決で3連敗、
両チームが同率首位で並んだ。
最後の3連戦で3連勝した神戸が1ゲーム差で続く。
以下、4位同士の対決で3連勝した千葉が借金を2に減らしての4位、
一時期調子を上げてきたかに見えた東京は5位、投壊が続く松山が6位で交流戦を迎えることになった。
リーグ全体としては打率.251と平均的だが、ホームランがセリーグより60本近く多いのが特徴といえる。
パワーの高い打者が充実しているためか。
個人成績に目を移すと、松中(Yc)が首位打者でOPSリーグトップ。
三冠王を獲った2004年のパラにふさわしい成績といえよう。
ちなみにOPS1.000越えは他に打点王のラミレス(ME)と佐伯(CL)のみという
ちょっと意外な面々になっている。

1位タイ Reやる大矢チャネラーズ 19勝11敗 得点122 失点95
開幕5連勝に8連勝もあり序盤から独走態勢を築いていたが、ここに来てやや失速気味か。
ずっと高い得点効率を維持してきたが、ボストン3連戦で平均程度に低下してしまった。
それでも失点は投手成績の割に少なく、全体的にパワーが高めのパリーグにおいて投手力と
外野守備力の高さを生かした戦いを展開している。
打撃ではOPSトップの松中に加え村田、田中賢介がいい働きをし、
マートン、和田の不調は佐藤友亮が攻守両面で補っている格好だ。
交流戦ではDH不在のマイナスも少ないと予想されるが、
内野守備に少々不安を抱えているため人工芝の少ない(パリーグ3→セリーグ1)中で
崩壊をどれだけ食い止められるかがポイントになるだろう。

1位タイ BOSTONゴールデンエッグス 19勝11敗 得点127 失点97
安定して2位にいるチームだが、実は得失点ともに非常に効率がいい。
OPS(.673)が大きく上回っている大矢(.708)、神戸(.755)と並ぶ得点力に加え、
被安打(リーグ5位)、四死球(同5位)、被HR(同4位)にもかかわらず防御率は2位と僅差の3位。
このツキがいつまで続くのか、勝敗が各種成績に追いついてしまうか
それとも各種成績が勝敗に追いついていくのか、今後の見所は尽きないチームだ。
個人では高出塁率、高HRの李承燁と高打率で盗塁王の糸井が打線を引っ張り、
投手は八木、和田以外の先発投手陣の調子が上がらないがリリーフ陣の充実がチームを支えている。
ただ交流戦ではDHが使えないと守備力がかなり低下しかねないだけに、
福留や森野といった好守強打の選手の復調が待たれるところだ。

3位 神戸コロッサス 18勝12敗 得点131 失点93
得点1位、失点1位で成績はリーグ3位。OPSダントツトップが続きながらあと一本が出ず得点が伸びない、
肝心なところでことごとく失点するなど、どこをとっても効率が悪いチーム。
特に24試合目ぐらいまでは酷かったが、
最近は持ち直してきており失点にいたってはむしろ効率がよくなったのが現在の順位につながった。
打線はOPS.900台がペタジーニ、中村、イチローと3人おり、投手は川上の好調ぶりが目立つ。
DH嶋の不調もあって交流戦では打撃、守備ともにデメリットは少ないが、
広い球場が多い中外野守備Aの早川、大西が使いものにならないのが痛い。

4位 千葉リフトザウイングス 14勝16敗 得点112 失点111
神戸の効率が悪いと書いたが、それをはるかに上回る悪さなのがこの千葉。
OPSがリーグ2位(.727)とは思えない得点力に、被安打(リーグ2位タイ)、四死球(同2位タイ)、
被HR(同2位)で防御率3.70のリーグ4位。
そして得点が失点を上回りながらの負け越しと、ボストンとは対極にあるチームだ。
少しでも効率がよくなれば台風の目となりうるのだが。
打線は絶好調の佐伯に青木、多村が本来の力を発揮しているが、ローズ、新井、矢野の不調が痛い。
投手も先発の調子が悪いが、リリーフがまずまずなのが救いだ。
交流戦では外野3人とDHの清水が好調なため、誰をはずすかが悩ましいところ。
いささかデメリットの度合いが大きいため、不調打者の調子が戻らないと苦しくなるかもしれない。

5位 東京スカイウェイズ 11勝19敗 得点85 失点135
HRは少なくないがそれ以外の打撃成績が軒並みリーグ最下位と、打線の低迷が目立つチーム。
及第点をやれるのが赤星と長野ぐらいしかいないのがつらい。
投手は一発を浴びやすい選手が多く、被HR39は松山の29をはるかに上回るリーグワースト。
四死球は逆にリーグトップ(61、2位は74)だが補いきれていないようだ。
球質Cの上原はともかくAでかつリリーフの岡本が5本も打たれているのが謎だが。
交流戦では不調といえど打線の核になっているウッズがスタメンで使えないのが厳しく、
松井、井口の復調が待たれる。
逆に投手はセリーグチームの長打力不足と球場の広さで好結果につながる可能性あり。

6位 松山エウアンゲリオンズ 9勝21敗 得点109 失点155
今シーズンのパリーグは三塁打が多い(26、セ6)が、唯一4本以上を記録していないのが1本の松山。
このチームの弱点が端的に現れたデータといえるだろう。
現在のスタメンで外野守備B以上が1人もいないのはここだけ、
しかもその外野陣が打線を支えているのだからよけい苦しくなる。
先発投手主体のドラフトを展開したチームが守備力一つでここまで防御率が悪化するのが
ベスプレの怖いところだ。そんな中で涌井と井川はよくがんばっていると思う。
交流戦でのデメリットも何もない気がするが、打撃を悪化させてでも守備Aの小関を
スタメン起用し続けるほうがかえってチームにいい結果をもたらす・・・かもしれない。
実は得失点からの予想勝率(パイサゴリアンという)は東京より上である。
(良い意味で)みんなのアイドル。暗黒時代の阪神以上ではないだろうか。


セリーグ総評
開幕から落ちそうで落ちないりぼが最後の3連戦で3連敗したものの首位をキープ、
0.5ゲーム差でサザンクロス、さらに1ゲーム差でりぼに3連勝したカリフォルニアが3位という大混戦。
以下、勝率5割を割り込んだ東京三田、セリーグにしては投手陣の不調が目立つイエローモンキースが続き、
打線低迷が深刻なパ・ワ・思考が最下位で交流戦に突入する。
セリーグはかなりの投高打低で平均打率.228、HR計105本(144試合でチーム平均84)、
防御率2.93はいつの時代だといいたくなるが、ベスプレでは良くあること。
打率3割以上は5人だけ、OPS1.000越えはズレータ(J)と新庄(B)と2人いるが
OPS.800以上が他に真中(R)と小笠原(B)しかいない。
一方で防御率2点未満は0.45の岩隈(J)を始め6人もいるのがすさまじい。

1位 SRPりぼティックラー 17勝10敗3分 得点106 失点87
規定打席到達者4人、常時出場は福地のみ。
二遊間Aの奈良原などを軸とした選手のやりくりがこの順位につながっている。
打線の中心にいるはずの松井が絶不調だが、真中、濱中、高波がうまくカバーできているのも大きい。
投手陣はなんといっても川島。
異常なまでの被安打・四死球の少なさでチームを支えている。
守備力の割に全般的に被安打が少ないのだが、これは球速のなせる業だろうか。
交流戦ではカブレラ、今岡、フェルナンデス、鳥谷をうまくDHで使い分けることにより、その力を存分に発揮する可能性がある。
やたらと主催者やコメでディスられているのは気のせいか。
みんなのねこ大好き枠。

2位 サザンクロス 17勝11敗2分 得点97 失点86
りぼと激しい首位争いを展開しながら、途中ジェイズに3連敗を喫するなど
もう一つ勝ちきれないイメージもあるこのチーム。
杉内、田中ら先発投手陣の安定振りが光るが、反面リリーフに弱点を抱えており牛田、藤岡、永川の不調が
勝ちきれない原因か。一方の打線は好調選手がいない代わりに極端な不調選手も少なく、
投高打低のセリーグにおいては切れ目のないものに仕上がっている。
守備力もかなり高いため下位に落ちる可能性は低いだろうが、優勝を狙うには岩村、サブローの復調が望まれる。
坂本の好調と石井琢朗の復調がいささか面倒くさいが、交流戦後半ではこの2人に
山崎を加えたやりくりでDHを埋められれば怖い存在となりそうだ。

3位 C.A.ブルージェイズ 16勝12敗2分 得点100 失点79
開幕してからずっとパイサゴリアン勝率リーグトップでありながら、借金生活も経験するなど
なぜか勝ちに結びつかなかったチームだが、2度の4連勝でようやくここに来て調子が上向きになってきた。
過剰ともいえる守備力のわりに被安打が突出していないのも謎。
それでもこの抜群の守備力に新庄、小笠原の長打力が光る打線、黒田、チェンら安定感のある投手陣は脅威。
これで高橋由伸や宮本がもう少し打ってくれれば言うことないのだが。
交流戦では好調のブラウンや打力の高いローズがDHに入ることが予想され、手がつけられなくなりそう。
クローザーの小野寺が抑えに起用されることは少なく、セットアッパーの高橋聡文がもっぱらトリを務めるこのチーム。
抑え信頼度-1の不信ぶり恐るべし。

4位 東京三田ジロリアンズ 14勝15敗1分 得点74 失点98
得点力は全チーム最下位だが、とにかく得点効率が悪い(千葉についでワースト2位)のが原因であり、
このへんが改善されれば得点力はもう少し上がるはず。
とはいえズレータ以外だと打者の及第点は井端と稲葉ぐらいでは苦しい。ズレータは守備Eだし。
失点が多いのはこのズレータと肩Dの石井による一二塁間が原因だろう。
岩隈と野口以外の先発が厳しいが、99年篠原ばりの勝ち運を持つ岡本と
こちらも防御率0点台の前田が試合の後半を支えている。
交流戦ではズレータをDHに置けるのが強みだが、他の一三塁手が攻守共に力不足なのでどうなるか。
そういえばナックルボーラーは2人ともこのチームなんだよね、ナックルさんのところじゃなく。

5位 イエローモンキース 12勝18敗 得点101 失点118
いかにも日本人らしい?チーム名と思ったら外国人選手が1人もいないこのチーム。
日本人スラッガーを何人かそろえたのだがそろって壊滅状態なのがきつい。
HRリーグトップタイの小久保は広島にいたランスを思わせる低打率。
その割に得点が多いが、これは東京三田とは正反対の得点効率のよさのため。
チームOPSがほぼ同じでこの差はすごい(J.585、M.588)。
防御率はリーグ5位の東京三田より1点近く悪く、被HR、四死球、奪三振がリーグ最下位では厳しい。
選手データはそう悪くないように見えるのだが・・・。
守備が悪くないのに被安打が多いのも謎。投手のタイプと野手の肩だろうか。
交流戦ではDHを使う選手の選定が難しいが、内野守備を強化するか、
肩を強化するかで起用法が変わってくるものと思われる。

6位 パ・ワ・思考 10勝20敗 得点79 失点89
交流戦直前に8連敗を喫し、最下位に甘んじている。
とにかく打線の低迷が目立つチームで、平野以外はまともに打てていない状態。
一三塁の守備がDにしては被安打が少ない理由は不明だが、速球派かつ制球、球質の高い投手が
そろっているからかもしれない。
四死球リーグ2位、被HRリーグトップ、奪三振リーグ2位の投手成績にもそれが現れている。
またこのチームも勝ち運がなく、この点は4位の東京三田と比較すれば一目瞭然である。
交流戦のDH要員は多いが代わりに守備位置につく選手の人選が難しい。
守備を取るか打撃を取るかで大きく分かれるだろう。
8番投手で注目されるチームだが得点効率はよく、これといったマイナス要素はないようだ。
とりあえず平野のパラで打率.330はまず無理ですよ、とだけ言っておく。
#endregion
#region(open,48試合終了後)

 最初に補足説明から。

・OPS:出塁率と長打率を単純に足した指標である。ベスプレでは出塁率と長打率を算出するのが精一杯なので、打者の活躍度はこの指標で判別するしかないのだ。
・なおベスプレの性質上、出塁率計算において本来の式(=(安打数+四死球)÷(打数+四死球+犠飛))にある犠飛が入っていないが、その辺はご容赦いただきたい。これはツールで出された数値(wikiにあるやつ)も同様である。


交流戦前半総括
 交流戦はブルーの快進撃で始まった。2引き分けを挟んで5連勝、レギュラーシーズンからの連勝を9とし、上位のりぼとサザンがもたつく間にセリーグ首位に立つ。パリーグ勢はウイングスが好調で不調のエッグス、コロッサスを抜いて一時は2位に浮上した。そんな中交流戦首位に立ったのは東京スカイ。引き分けを挟んで7連勝、1敗した後また3連勝という快進撃を続けたまま地元西武球場に戻ることになった。借金も1まで減らし、首位Reやるおが終盤5連敗したこともあってパリーグはさらに混戦模様である。一方のセリーグはブルーが着々と首位固めに入り、早くも主催者のリーグ3連覇が現実味を帯びてきた。セパの対戦成績は53勝46敗9分でパリーグがリードしている。

 チーム打率はブルーが.254でトップだが、OPSトップはReやるおの.695。しかしその割に得点が伸びていないのも、もう一つ勝てない原因か。同様のあと一本が出ない組はME、コロッサスとパリーグに集中している。全体の平均は打率.236、長打率.346、出塁率.289で交流戦前のセリーグ平均にやや近いが、DH制が採用される今後18試合でどうなるか。OPSで見ると、平均を下回ったパリーグのチームが1チームもないというのも面白い(パ最低はコロッサスの.637)。まあセリーグで悪すぎるのが2チームいるだけなんだけど(ナックル.552、りぼ.565)

 現在の交流戦首位打者は.409の坪井(ME)で、ついで.371の高橋信二(BG)に.368の森本(Sc)が続いている。全員元日本ハムだな。HRはT-岡田(S)が7本、盗塁は赤星(S)が7個といずれも首位東京スカイの選手がトップに立っている。またOPS最高は小笠原(B)である(.974)。
 なお規定打席到達者は56人いるが、大半のチームが5人以上到達している中でりぼだけは福地1人となっている。打線不調による苦労がしのばれる。といって投手4番はどうかと思うが、理由は後述。

 一方の投手成績だが、防御率トップは2.33のコロッサス。被安打最小にHRと四死球も最小タイである。被安打がブルーよりいいのはセパの打力の違いゆえか。他チームを見るとパリーグで防御率4点以上だったMEと東京スカイの好調ぶりが目立つ一方でエッグスとジローがかなり不調。1イニングあたりの被安打が1を超えているのはこの2チームだけである。12チーム平均防御率は3.19と交流戦前のセパのほぼ中間となっている。変わったチームがモンキースで、 HRが30と次点のジロー(16)の2倍近く打たれているのだが安打と四死球の少なさで崩壊を免れている。

 現在の防御率トップは斉藤和巳(PN)が0.70。僅差でルイス(ME)が0.72、川上(KC)が0.75となっている。0点台はこの3人だけだが他に1点台も5人いる。相変わらずベスプレらしい投高・・・、いや守高打低ぶりである。まあCOMは先発が3点取られたらすぐ代えたがるから大量失点になりづらいってのもあるんだろうが。あと気になるのがリリーフ陣。久保田(J・17 2/3回)とか藤田(M・16回)とかアッチソン(KC・16回)とか三瀬(Sc・15 2/3回)なんて投げすぎだろう。一歩間違えば規定投球回だぞ。



特集・9人目の選手たちのバッティング
 特に普段は打席に立たないパリーグ投手陣。彼らは久々の打席でどのような働きをしたのだろうか?

      打率 打 安 二 三 本 犠 球 三 盗 長率 出率
ブルー   .225 40  9  2  0  0  3  1 10  0 .275 .244
モンキース .220 41  9  0  0  0  5  1 12  0 .220 .238
コロッサス .217 46 10  4  0  0  3  1 17  0 .304 .234
サザン   .200 35  7  1  1  0  3  1 17  0 .286 .222
東京スカイ .170 53  9  1  0  0  3  1 17  0 .189 .185
ウイングス .116 43  5  0  0  0  2  2 15  0 .116 .156
りぼ    .103 39  4  1  0  0  0  0 13  0 .128 .103
ジロー   .100 30  3  0  0  0  1  1 12  0 .100 .129
エッグス  .082 49  4  3  0  0  0  2 17  0 .143 .118
ナックル  .081 37  3  0  0  0  4  1 12  0 .081 .105
Reやるお .073 41  3  1  0  0  3  1  8  0 .098 .095
ME    .048 42  2  1  0  0  3  1 12  0 .071 .070

 ここも打率はブルーがトップだが、OPSはコロッサス。コロッサスは第47戦目まで投手の打率がチーム打率を上回るという惨状だった。パラがないのでセパ関係ないはずなのだが、妙にセリーグの投手が頑張ったようである。交流戦前に1割を超えたチームは2チームしかなく、最高はりぼの.155だったのだから。そのりぼは48戦で投手を4番にすえるという暴挙に出たが、あろうことか抜擢されたウィリアムス(これもおかしい)が4回に先頭で二塁打を打って逆転のきっかけを作るのだから野球はわからない。とはいえ、この投手の打撃成績でクリーンアップはねえ。
 このあとはDH制が18試合続くが、各チーム代わりに入る選手たちの成績がこれより下回らないことを願うのみである。いや筆者のチームは普通にありうるぞ、これ・・・。とりあえず成績のよかったブルーとサザンは特に気をつけてね、とフラグでも立てておこう。

#endregion