主婦連

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主婦連 - (2012/10/18 (木) 17:16:47) のソース

*主婦連
[[【有象】]]

主婦連(しゅふ-れん)とは[[曖昧団地]]の備える情報伝達回路としての役割を担う「平凡な」主婦達の総称。団地内の各ご家庭の仔細な裏事情に一歩も二歩も三歩も踏み込んで垣根を踏み越えた明晰明快な持論を展開する老獪な評論家たちであり、道を尋ねる者に豊富な目印とゴシップを併せた詳しい案内をする親切な一面も持ち合わせる。

****「ねえねえ聞いた?出稼ぎのブラジル人と駆け落ちした向井さんとこの娘さんと付き合ってる介護疲れでお父さんが倒れた薬局の、学校で酷いいじめにあって最近公園でブラブラしてる、かわいそうよねえ、あ、そのトシオ君なんだけどさあ、実は。」
彼女たちの口から飛び出す変幻自在の「実は」に根も葉も勿論実も無い事は明白自明の理だが、殊[[奇異國>奇異國町]]に於いて[[うそのような、ほんとうの話>そう]]は一周回って「まことしやかなまこと」だ。彼女らの隣の家の昨日の晩御飯に関する口角泡を飛ばす喧々諤々の討議の末に、団地に見事なまでのグルーヴ感が形成されるのである。

****「佐藤さんとこ、昨日お婆様が亡くなって。さっそく[[団地葬]]なさるんですって!」
****「まあ、お目出度い!」
自由でのどかな団地暮らしにあって、待ち受ける受難を暗示させる生を受け砂を噛むような辛苦を乗り越えて身過ぎ世過ぎの果ての大往生は天晴れ団地妻の本懐である。御霊宿りし亡骸(なきがら)はご近所様方々、[[町会]]から派遣された供養師の協力のもと屋上に備えられた祭壇で天日に干され、しっかりと防腐措置を施された上で真空パック、押入れの神棚に安置される。【編集中】





















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