■第二階層 -砂の世界 そこは一面砂地が広がる広大な空間だった。 目につく障害物や分岐路はなく、岩壁にはまだ凹凸部や砂から覗く岩はあるが、隠された通路や仕掛けは見当たらない。そして広場の中心へ向かうほどに、障害物は減っていた。 岩壁の平面になっている箇所に、様々な壁画‥‥恐らくは当時の人々の暮らし振りを描いたであろう壁画を確認。それは第一階層にあったものと似ていた。近付いて見ると判り辛いが、少し距離を取るとそれが人の形、あるいは牛か何かの四足の獣を象っている事が判るだろう。 そして壁画近くの地面にて、砂の中から半分埋まったうねる刃‥‥ナイフと、一枚の紙片が発見される。 壁画のある場所を中心に探索を行うと、他にもオーパーツと呼ばれる物が数点、砂に埋もれていた(黒檀の万年筆ete)。 -残された記憶 小さな像が、一振りの刀を支える様に置かれていた。反り身の刀は、長さ80cm程度。白亜の像は勇壮な女神の姿を模していた。明らかに何かの意図を持って置かれたソレは、砂ばかりの世界では異質に見えるだろう。 やがて、砂中からボロ布や壊れた筆記具、そして黒い手帳が見つかった。 乱れた筆記体で綴られた文字はよく読めず、手帳は分解しかけた状態だった。文字ならばNW(情報体)が潜伏している可能性がある。よって、遺跡の外への持ち出しは難しい。 ・小さな白亜の像……オーパーツ『パラディオン』 その後、像の周辺広域に散らばっていると思われた手帳のページは回収される。その数約50枚。おそらく全体の8割程であろうと推測される。 ⇒[[黒い手帳>謎 2]] ※探索当初は目印となっていた場所だが、現在は全てを取り除いてしまった為、何もない。