1 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:19:40
ほんの出来心だった。
ただ、目立ちたかっただけなのかもしれない。
( ^ω^)「うひひww合作参加しますおっとww」
ふと持ち上がった合作という試み。
続々と集まるメンバーに興奮しながら、僕はPCの画面を見る。
――それが、地獄の幕開けだった。
( ^ω^)ブーンは合作作者のようです
2 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:20:13
( ^ω^)「一ヶ月とか長ぇww1週間でできるおww」
・合作総合掲示板
ドクオ:設定はこんな感じで決定かな?
( ^ω^)「うひひww完結した作品に主人公ぶち込むだけだから余裕だおww」
大体の設定が決まり、僕はメモ帳を取り出す。
( ^ω^)「おー、懐かしいお。さてさて、外伝だから短編でいいお」
3 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:20:50
頭に浮かんでくるストーリーをひたすら打ち込む。
世界観や設定自体は、前作を書いた時に完成している。
後はそこに合作の設定を絡めれば、後はストーリーを書くだけだ。
( ^ω^)「楽チン、こwwwwうはwww余裕www」
筆はどんどん進み、その日は深夜2時までパソコンに向かい続けた…。
4 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:21:27
――…
( ^ω^)「う…朝かお」
ゆっくりと目を開け、身体を伸ばす。
( ^ω^)「あ~、かなり書けたお…。大体、半分ぐらいかお?」
(*^ω^)「ふひひww一番乗りかもしれんおwwみんなはどうなったかお?」
僕はマウスを動かし、合作掲示板を見る。
しかし、そこに書かれていたことは僕の眠気を全て吹き飛ばす物だった。
( ^ω^)「!?」
6 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:22:02
シャキン:DATは存在を知ってないと力発揮できません。
(;^ω^)「な、なんだってー!?」
それは物語の鍵を握る「DAT」の設定だった。
( ^ω^)「これじゃ市民全員がDATを持ってて大乱闘という出だしが矛盾するお…」
設定を根本から覆されたのだ。
こうなっては書き直し以外に道は無い。
だが、一生懸命書いた文章を消すのにはある種の抵抗があった。
( ^ω^)「…それなら、ちょっと書き込むお」
ブーソ:それはちょっとあれじゃないでしょうか?
DATはみんな使えていいと思うよ!
(;^ω^)「頼むお―。これが通らないと全部書き直しだお」
だが、現実はそう甘くなかった。
7 :な……名無しぃ?:2007/03/03(土) 16:22:36
クー:>>ブーソ それだと共通前半が矛盾してしまいますよ。
ドクオ:クーさんに賛成です。
ギコ:よし、じゃあ設定はそれでおkだゴラァ!
( ω )「…な、なっ!!」
( ゜ω゜)「なんじゃらほいいぃぃぃ!!??」
発狂した声と共に、合作と書かれたフォルダを消去した。
全身の力が抜けていく。
浮かんでいたアイデアも、設定も、見せ場も…
フォルダの消去に伴い、全て頭から消えていった。
:一回目のオワタ・設定による書き直し
:締め切りまで残り4週間
:現在の執筆順位 ??/22
:( ^ω^)ブーンは合作作者のようです――続く…のか?