悪友タイプ | 最もオーソドックスなボーイッシュ娘。悪友タイプという命名は便宜上のものなので、別に友達じゃなくても悪友タイプになりうる。学園物であるなら概ね運動部に所属し、体力面、性格共に男まさりであることが多い。つまり活動的な性格をもってして男性的だとみなされているので、容姿が女らしくてもボーイッシュと呼ばれる。ギャルゲーにおいては、主人公に下ネタを振ってきたり、軽口を叩いたりもするが、基本的に純であるのが王道。主人公を甲斐甲斐しく世話する世話やき女房型や、暴力女系、幼なじみ、ツンデレ、クーデレ、ヤンデレなど他属性との親和性も高いため、バリュエーションは豊富である。大体にして、ギャップ萌えになりそうな対になる属性も与えられることが多い。(例:行動はガサツだけど、料理が上手い。扇情的な格好をしているけど、恋愛は不器用など)また個別ルートに入るまで主人公から異性扱いされていないことが多く、そのためか恋愛に関して奥手である傾向にある。アニメではメインヒロインへの当て馬役にあてがわれる傾向にあり総じて不遇。メインヒロインになることは稀。 | #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | |
元気娘タイプ | ボクっ娘であることが多いが、ボクっ娘が必ずしもボーイッシュという訳ではない。悪友タイプとは真逆だが、共通する部分も多い。悪友との違いは、性格が素直で明るい。垢抜けていない、見た目が幼い、また必ずしも男まさりではなく、異性への興味がなく初心(ウブ)、といった傾向にある。つまり、精神面において二次性徴に至っておらず、男性的であるというよりも女性的でないといった表現が適切だと思われる。しかし、パトレイバーの泉野明のような成人のキャラクターも含まれるので必ずしもロリ系に限ったものではない。見た目があまり重要視されておらず、スカート+ロン毛といった明らかに女性的な容姿のキャラクターでもボーイッシュとみなされる傾向にある。 | ||
雰囲気タイプ | 訛りが恥ずかしくて喋れない、一人が好き、友達がいない、目付きが悪い、身長が高すぎる、男の人が怖いなど様々な理由から周囲の人間に男っぽく思われてしまったキャラクター群。つまり女性的でない自分を自覚しているが、周囲の評価を覆すに至ってないパターンである。だが、開き直って男らしく行動し悪友タイプになってしまうことがままあるし、世評を気にせずクールに過ごしているキャラクターも多い。見た目と性格は不一致な方がキャラクターとして美味しいので、見た目と正反対の性格をしていることが多い。下記の中性タイプと似ているが、中性タイプは男や女というセクシャルに興味があまりないのに対し、こちらは自分が女であることを多かれ少なかれ意識している。どちらにせよギャルゲーにおいては主人公に女扱いされて、ときめくのはお約束。。 | ||
男装タイプ | 男装の麗人。性別を隠したい、極秘ミッションの真っ最中、幼少期の体験が尾を引いている、家がお硬すぎて可愛らしいフリフリの服が着られない、などなどやむを得ない事情から男装をしているキャラクター群。つまり、周囲からの圧力あるいは環境によって見た目は男性、心は女性にならざるを得なかったパターンである。これに限っては性格もそのままボーイッシュであることは少なく、無理をして男らしく振舞っている設定が多い。本人が訳もなくノリノリで男装している場合は、おそらく下記の積極タイプに分類した方が良い(※ウテナの男装趣味は偽りのものなので男装タイプ)。とりかえばや物語など、性差が重んじられていた時代に端を発しているジャンルなだけあって、悲愛、鬱展開になりやすかったが、現代ではジェンダーフリー、同性愛への意識が進んだたこともあって陰鬱なエピソードは減っている。漫画ではリボンの騎士、ヴェルサイユのバラなど少女漫画の黎明期から存在した。この属性持ちは主人公に多い。 | ||
筋肉タイプ | メスゴリラ。あまりの活躍からヒロインとしてではなくむしろヒーローとして応援したくなってしまうキャラクター群。肉体面もかなりのものだが、精神面は限りなく男に近く、ほとんど男の女体化である。だが強烈な女性フェロモンを出していることもままある。つまり男性らしさとか女性らしさとか、そんなせせこましいことは投げ捨てて邁進するその姿に、我々は理想の男としての憧れを見出してしまうのである。そういうことで美しさやかっこよさはあっても、萌えとは言い難い。腹筋が割れている程度でもこのカテゴリに入ることがある。兎に角、筋力、性格、信念、熱血、容姿、など何らかの要素が男らしいを通り越して男同然となったキャラクターが該当する。まあ、ボーイッシュではなく格闘少女、野生児、筋肉女といった属性の方が適切な気もする。ぶっちゃけこのカテゴリは無くてもいいのだけど、Theガッツ!のタカさんを分類分けするために致し方なしといったところである。 | ||
中性タイプ | クーデレのボーイッシュバージョン。どちらかと言うと、男性的であるというよりも異性に興味がなく、女性的であろうとする気力を失っている。その理由は元気娘タイプのように精神の未発達によるものではなく、何らかの外的要因が影響している場合が多い。キャラクターのパターンは大きく分けて二つある。一つ目、極度の人見知り、人間嫌い、幼少期のトラウマなどの理由から、誰かれ構わずつっけんどんとして愛想がないパターン。二つ目、愛想は並みか、むしろ良いぐらいだが、凛然、飄々と振る舞い決して他人に気を許さないパターン。共通して言えることは、他人と距離を取り自分の心を偽っている(あるいはパーソナリティが欠如している)という部分だろう。キャラクターの過去に焦点を当てたサスペンス、シリアス展開になることが多く、魅力を引き出すには作者の力量が問われるだろう。オタク界に多大な影響を与えた、綾波レイや、映画レオンのマチルダなどに、多分にも漏れず強い影響を受けているので00年代以降に確立されたと思われる。このカテゴリについては見た目があまりに女性的であるとボーイッシュとは呼ばれない。純粋にこれに当てはまるキャラクターは少ないだろうから、このカテゴデリーは減らしてもいいかもしれない。 | ||
積極タイプ | 今まで取り上げてきたのは、明るく振舞っていたら何故か男らしく見られた。あるいは何らかの理由により異性に興味がなくなり女性らしさを失ってしまったといった消極的なボーイッシュであるのに対し、積極タイプは自分から進んで(あるいは無意識的に)男らしくなろうとするタイプである。他との大きな違いは、自分が男のような格好、あるいは性格をしていることを悲観することはなく、また周囲からは男らしく見られていることを自認しているが、それを否定することは少ない。加えて女性らしい自分を未練がましく思ったりしない傾向にあるところである。ただし性同一性障害の設定においては、そのような自分を受け入れられず苦悩するという展開はよくある。またファッションの一つとしてボーイッシュスタイルを意識的に楽しむようなタイプもここに含まれるだろう。基本的にギャップ萌えとは無縁のジャンルであり、その繊細なテーマからシリアス展開になってしまい萌えどころではなくなることも。剛力彩芽など現実のボーイッシュははだいたいこれ。 | ||
その他 | 上記の何れにも当てはまらないパターン。単純にポニーテールだったり、活動的だったりするだけでボーイッシュだと呼ばれるキャラクター群。この辺は他の属性との境界が曖昧なので厳密な定義付けは難しい。ちなみに参考に挙げたキャラクターの内の左側は悪友タイプともいえるし無愛想タイプともいえる。右は悪友タイプであるといえるし元気娘タイプであるともいえる。そのように複数のカテゴリにまたがるケースも多い。 |