【鬼面ライダー 死闘、ピラニア人魚の恐怖!!】(副題)

『悪の天才科学者、西神博士“ニシガミヒロシ”の苦悩』(主題)

 光あるところに闇はあり、正義あるところに必ずや悪がある。
世界征服を目論む悪の秘密結社。
地球侵略を狙う異星人。
はるか古代から目覚めた怪獣。
人類以前に高度な文明を築き上げた知的生命体。
その枚挙にいとまは無い。
昨今では大きな都市には最低でも一つはそういった組織が存在し、その土地土地に根ざした地道な活動を行っている。
月に一度は町内の幼稚園のバスジャックを行う秘密結社はボランティアで本格的な避難訓練が出来ると重宝がられ、
(バスジャックを行う際に怪我をした園児は一切いない)警察から表彰をされた。
習慣性強い嗜好品をばら撒く異星人は今では土地の銘菓として町おこしを成功させ(地球人にとっての毒性は無かった)町会議員に選ばれた。
池にすむ古代怪獣もまた町のシンボルとして観光客を集め名誉観光特使として市民権を得た。
古代文明を築いた知的生命体はその技術を遺憾なく発揮し巨大テーマパークを作った。
悪の組織はそうやって市民の皆様に愛されながらその勢力を着々と伸ばしていた。
合言葉は『民衆の支持なくして革命の成功無し!』である。
なお、悪の秘密結社は相互補助と情報交換のためにフランスはリヨン、ICPO本部のすぐ隣に悪の秘密結社連合の国際本部がある。
年に一度各地の代表が集まってサミットという名の懇談会が行われている。
なお、各地の悪の総統が集まるこのサミットはマスコミの注目の的である。
隣のICPOから毎年多くの警察官が交通整理や区画整理などに借り出されていた。

 悪の天才科学者、西神博士“ニシガミヒロシ”(本名)もまた、東京湾に浮かぶ無人島に己の秘密研究所
(毎年ハゼ釣りの季節には研究所の一部を宿泊施設として提供)を構える悪の秘密結社の総統の一人だった。

そしてその日もまた、乱雑に資料が積み重なった事務机に腰掛けながら西神博士は苦悩している。

「はぁ~、やっぱり私は悪の科学者には向いていないんだろうか」

「教授、何かお悩みですか?」

西神博士にお茶を出しながら、少し野暮ったい白衣に黒ブチ眼鏡のよく似合うどう見ても善良そうな女性。
彼女こそ西神博士が主催する悪の組織の唯一の幹部である。

「あぁ、愛子君。すまんね。いや、つくづく私は悪の科学者に向いていないんじゃないかと思ってね」

悪の幹部、愛子が入れたお茶を湯飲みで啜りながら西神博士は力なく呟いた。

「思い起こせば5年前、私の研究成果が根こそぎ親友と思っていた男に騙し取られ、絶望した私は一念発起して悪の科学者となり、悪の限りを尽くしてやろうと思いたちはしたものの。やる事なす事失敗だらけで私は本当に自分が情けない」

西神博士のため息は深い。

「そもそも、悪の秘密結社連合に加盟したときから失敗の連続じゃった。私は当初、死神博士と名乗ろうとしたんだよ」

「まぁ、格好良いですわ、教授」

「ところがじゃ、死神博士は十数年前にバッタ怪人型正義の味方に壊滅させられた組織の登録商標だという理由で却下された」

力なく首を振る西神博士の背中を愛子は優しくさすった。

「それどころか、申請書に書いた本名がそのまま登録されて悪の秘密結社の総統を本名でやるはめになったのじゃ。一度登録されたら改名は受け付けてくれんしのう」

「教授、お気を落とさずに」

「この間のサミットでもそうだ。皆私を遠巻きに見るだけで誰一人声をかけてくれん。みなして私を笑いものにしてるに違いない」

「そんなことはありませんわ。教授。教授が天才だって言うことは大学時代から助手を務めるこの愛子が良く存じ上げています」

「しかしのう。この島に秘密研究所を設立して5年もたつというのに一度も正義の味方がこの研究所を襲ったことが無いのだぞ。他の組織は週に一回は正義の味方の襲撃にあうというのに。私はもうそれが悔しくて悔しくて」

だがしかし、あくあるところに正義有り。
西神博士の研究所のある島に降り立つ一つの影。
悪の怪人を倒すために幼稚園ごと必殺技に巻き込み、懸命に園児を避難誘導する戦闘員をバッタバッタとなぎ倒す正義の味方。鬼の面にその顔を隠した正義のヒーロー。
その名は鬼面ライダー!

 「ここが悪の総統、西神博士の研究所か」

鬼面ライダーは改造人間である。
その特性は鬼の生命力に由来する。
いかなる傷をも再生し、自然の中にいる限り無尽蔵の生命力を見せる。
これまで数多の悪の怪人と戦い、不死身の力で勝利してきた。
攻撃力こそ正義の味方の中では貧弱だが、不死身の力はそれを補ってあまりある。
時には怪人を倒すためにガソリンスタンドを爆破し一つの町を火の海に沈めた。
時には悪の組織壊滅のために水道に毒を流した。
鬼面ライダーはいかなる悪をも許さない。
そして今日も悪名高い西神博士の秘密研究所(タウンページに登録済み)を壊滅させるためにこの島に乗り込んできた。

鬼面ライダーは慎重に歩を進めると研究所全体を取り囲む堀と、その堀の中、少し突き出した岩に座る半人半魚の怪人を見つけた。

「出たな。怪人め! トウ!」

鬼面ライダーに驚いた怪人は水の中にもぐるとものすごい勢いで泳ぎ去っていく。
それを勇猛果敢に追う鬼面ライダー。

 「この間も怪人を創造したんじゃが失敗作でのう」

西神博士は一枚の計画書を取り出した。

「獰猛な肉食魚、ピラニアと人間を掛け合わせれば水中戦では敵無しの怪人が出来る。そう思ったんじゃが」

「まぁ、怖い」

「ところがなぁ、私はうっかりピラニアの生態調査を忘れていたんだよ。ピラニアという魚は思いのほか臆病で、一定以上の大きさの動物を襲ったりはしないんだ」

「あら、そうなんですの?」

「あぁ、ある程度の群になるとその限りでもないようなので私は30匹のピラニアと、美容院で貰ってきた髪の毛からクローン増殖させた人間を掛け合わせて怪人を作ったんだが」

西神博士はぽりぽりと頭をかいた。

「上半身が人間で下半身がピラニアで作ってしまったものだから牙が無いんだよ。生肉や加工してない生魚は人間の歯や顎の力じゃとてもじゃないけど噛み切れない」

机の引き出しからレバーペーストの缶詰を取り出す。

「だからこうして食べやすいように加工したペースト状のものか、液体の餌をやらんといかんのだよ。そのくせ肉食の性質は残っているからたんぱく質しか食べてくれないし。餌をやらんと共食いをするしのう」

まぁ共喰いといってもせいぜい相手の体液を啜るくらいなんじゃがとひとりごちる。

「それにクローンで作っておるから体は15、6歳くらいなんだが知能も低い」

 「な!」

鬼面ライダーの前に驚くべき光景が繰り広げられていた。
何十という半魚怪人が互いの体に吸い付き刺激しあっていたからだ。
しかし、鬼面ライダーが追ってきた怪人が合流するといっせいにこちらを向いて襲い掛かってきた。

「「「「「「「「「「「「「「ごはん~、ごはん~、るる~♪」」」」」」」」」」」」」」

鬼面ライダーは応戦しようとするが、汎用戦闘タイプであるが故に水の中に入ったのが仇となった。
水の中という局地において、例え戦闘能力で数段勝っていたとしても局地戦タイプのピラニア人魚ほどの機動性を得ることは出来なかった。
まして多勢に無勢。正面の怪人に気を取られた一瞬の隙に背後から拘束されてしまった。

「クッ! 放せ」

「ごはん~♪」

ピラニア人魚は鬼面ライダーに噛み付く。
が、もとより人間の歯しかもっていない。
しかもこれまでペースト状のものしか食べてこなかったが故に強く噛み付くことを知らない彼女達はどうしてもあま噛みのような状態になってしまった。

散々あま噛みし続けた結果、鬼面ライダーの戦闘服が邪魔だということに気がついたピラニア人魚は戦闘服を脱がしにかかる。

「や、止めろ! 放せ」

体のあらゆる場所をあま噛みされ、吸われ、若く瑞々しい裸体の美少女に拘束され、むき出しの乳房を擦り付けられた鬼面ライダーの男性自身は大きく膨張していた。

「うわぁ!」

「~♪」

すでに十分以上に高められていた体は直接あま噛みされ、しゃぶられ、吸われあっけなく達してしまう。

「!?~♪」

液体、もしくはペースト状のたんぱく質を主食とするピラニア人魚達はそれを美味しい食事と認識した。
我先にと下半身に集中してしゃぶりつく人魚達。
もはや拘束を解かれた鬼面ライダーであったが30もの少女達にのしかかられて、下半身に集中して嘗め回され吸われて逃げるどころではなかった。
入れ替わり立ち代り変わる口内の感触と、擦り付けられる乳房の感触。
時折、穿り返すように肛門を舐める舌の感触に幾たびも射精を余儀なくさせられた。

「止め、止めてくれ!」

静止を求めるその声は人魚達の体と嬌声にかき消されてしまった。

 「それに問題は他にもあってな」

興が乗ったのか、西神博士はお茶請けの濡れせんべいを食べながら愛子に説明を続ける。

「動物は決まった時期に繁殖を行うが、人間という生き物にはそれがない。一年中発情期みたいなものだ。彼女達もそうでな」

「それじゃあ子供がたくさん出来ますね、教授」

「いや、それはなかろう。私は無闇な繁殖が起こらないように怪人は皆、雌性体で作っているし、この島には私以外の男はいないからな」

濡れ煎餅をほおばりながらお茶を啜るとホウとため息を一つ。

「まぁ、いかに私が生物工学の権威とはいえ扱うものが生物じゃからなぁ。どんな突然変異が起こるかわからない。万一、海水に耐性が出来てしまえば島の外に出てしまう可能性も考えられるわけだが」

「怪人が外に出てしまうと大変ですものね。せっかく秘密にしているこの研究所の場所がばれては困りますわ」

「ふむ。それに生態系にどんな影響を与えるかわからんしのう。まぁ、対策は講じておるから大丈夫だとは思うが」

「どんな対策ですの?」

「あの子達が万一繁殖した場合、卵を一つ産み落とすと母体のほうは消えるように調整してある。これで殺されでもせん限り群の総数は変わらないはずじゃ」

「それはかわいそうじゃないですか?」

「うむ。だから私は子供を生むのではなく、記憶や技能を引き継いだ形で子供に戻るような形に調整してある。一時的に卵を介した生まれ変わりのようになるわけだ」

まぁ、怪人たちは私にとって娘のようなものだし。
そう付け加える西神博士に愛子は温かい視線を向ける。

「あまり増えたりしたら地元の漁業組合の人に迷惑を掛けるかもしんれんしの」

西神博士の少し情けない結論に愛子の眼鏡が少しずれた。
眼鏡のずれた先の素顔はピラニア人魚たちにも勝る美貌があるのは様式美(おやくそく)というやつである。

 鬼面ライダーは度重なる射精に意識を混濁させながらも異変に気がついた。
顔に当たるおっぱいの感触が変わり息苦しくなったからだ。
先程まではお椀を伏せたくらいのサイズだったおっぱいは気がつけば3回りは大きくなり、目算でB~CカップだったものがEカップを超えているのだから息苦しくなるのも当然だ。
股間への刺激もひたすら食欲から来るフェラチオだったが、今はその発育したおっぱいで挟み込み刺激するパイずりへと変化していった。
それまでは偶然当たるだけのおっぱいも意思を持って全身にこすり付けられる。
自分への性的刺激を望み始めたのだ。
これまでの無邪気な笑顔は表情から消え、かわりに上気した頬と潤んだ瞳が明らかに発情を表していた。
そしてその内の一人がとうとう鬼面ライダーに抱きついてきた。

「うわぁああ!」

鬼面ライダーの絶叫が響き渡る。
ピラニア人魚はクローン人間とピラニアの融合である。
通常、卵が通りやすいようにつるりとした管で締め付けたりはしない卵管が人間の膣のように無数の突起物と、強い締め付けに襲われた。
それどころか人間の膣以上に内部が蠕動し、ウネウネとした内壁が主に亀頭を刺激する。
鬼面ライダーにぴったりと抱きついたピラニア人魚は水面を泳ぐかのように下半身を振りたくり、嫌が応にもその性感を高めていく。

「あぁ、ダメだ。そんなに腰を振ったら」

ものの一分で鬼面ライダーは屈服の証をピラニア人魚に注ぎ込む。
しかしそれは始まりに過ぎず、残る29人のピラニア人魚が我先にと鬼面ライダーにのしかかり、抱きつき、激しく腰をわななかせた。
あぶれた人魚は己の本能が求めるままに互いの性器を刺激しあい、鬼面ライダーの睾丸にしゃぶりつき、乳首を鬼面ライダーに含ませ、長く伸ばした舌で前立腺を刺激した。
悲鳴を洩らすことさえ封じられた鬼面ライダーはただ犯されるがままに射精を繰り返す。

 どれだけの時間犯されていたのか。
気がつけば鬼面ライダーを取り囲むピラニア人魚達はいなくなり、その周囲は直径1mにも満たないオレンジ色の球体に取り囲まれていた。

「た、助かったのか?」

自分を犯していたピラニア人魚達は周囲に見当たらず、安堵感が広がる。

「と、とにかく今は回復に専念せねば」

虚脱感に身を任せ、鬼面ライダーは水の中をたゆたいながらその体を休める。
ここで鬼面ライダーは一つの失策を犯した。
例え、疲労の極地にあろうともこの場を脱すべきだった。
少なくとも水から上がるべきだった。
そして自分を取り囲むオレンジの球体が先程まで自分を犯していたピラニア人魚と同じ数だけあることに気がつくべきだった。
しかしその機会は、5分後に永遠に失われる。

幾分体力が回復した頃、突然一つの球体が爆ぜた。

「パパ~♪」

球体、卵から生まれたのは3歳くらいの容姿ながら紛れもなくピラニア人魚だった。

「うわぁー!」

生まれたばかりのピラニア人魚は鬼面ライダー目指して泳いでくる。
体力を消耗しすぎた鬼面ライダーはそれでも必死に逃げたが緩慢な泳ぎはすぐに捕らえられ、幼ピラニア人魚は鬼面ライダーの股間に食欲にまかせむしゃぶりつく。
小さすぎるその口は亀頭を含むことで精一杯だったが、狭い口内は締め付けるように一番敏感な部分を刺激した。

その刺激に悶えているうちに幾つもの卵が爆ぜ始める。

「「「「「「「「「「「「「「パパ~♪」」」」」」」」」」」」」」

自分に群がる幼ピラニア人魚の姿を見て、鬼面ライダーは絶望で目の前が真っ暗になった。

 鬼面ライダーは改造人間である。
その特性は鬼の生命力に由来する。
いかなる傷をも再生し、自然の中にいる限り無尽蔵の生命力を見せる。
これまで数多の悪の怪人と戦い、不死身の力で勝利してきた。
しかし、今はその能力が仇になっていた。
1日もたつと成長にもバラつきがではじめる。
幼女から少女へ、少女から青年女子へ、青年女子から成人女性へ移り変わる容姿も年代もばらばらなピラニア人魚に囲まれる。
フェラチオからパイずりへ、パイずりから性交へ、中には未成熟な容姿なママ発情を迎える少女や、成人女性となってからもネットリと口内性交に興じ、熟女となるものも現れ始める。
あらゆる年代のピラニア人魚に犯されながらもその能力から射精がとまることはなく。
また、枯死することも許されなかった。
いつしかその瞳から理性の光は消え、ピラニア人魚達の栄養価の高い食料兼繁殖相手として、犯されるがまま身悶えるだけの存在に成り下がっていった。

 西神博士は悪の天才科学者である。
特に生物工学においては世界的権威と言える世界最高の頭脳の一人である。
幹部の姫宮愛子も才色兼備の一流の科学者であった。
しかし彼らには共通する致命的弱点があった。
それは、人が良すぎるところとウッカリ属性である。
悪の科学者となって一月後に彼の親友(もとより研究成果を狙って近づいた男)の不正の証拠が挙がり彼が学会を追われたことも気がつかない。
学会や大学からの謝罪の手紙をウッカリ白山羊怪人や黒山羊怪人に食べられたからだ。
これまで何十人もの正義の味方がこの島を訪れ研究所にたどり着く前に彼の怪人(自称失敗作)に倒されていることにも気がつかない。
勿論今回の鬼面ライダーのことにも気がついていない。
周辺住民からはやりすぎな正義の味方を退治してくれる存在として感謝されていることにも気がついていない。
たった一人の正義の味方の手によって幾つもの組織が壊滅されることもある悪の秘密結社にしてもそうだ。
まだ具体的な行動に出ているわけでもないのに数多の正義の味方を倒している西神博士は英雄視されていた。
悪の総統でありながら堂々と本名を名乗る(とおもわれている)大物ぶりといい、その実績といい。
一度行動を起こせば瞬く間に世界を征服するのではないかと尊敬と畏怖の視線で見られ続けていた。
それゆえに、サミットでも声をかけられる剛の者は誰ひとりいなかった。
しかしそんなことにも西神博士はウッカリと気がついていない。
そして今日も西神博士は苦悩する。

「はぁ~、やっぱり私は悪の科学者には向いていないんだろうか」
最終更新:2007年04月09日 10:56