今日の仕事も無事に終わり、帰路に着くフツーのサラリーマン、それが俺、
まだ一人身なのだが、正確に言えば家には待たせてるやつがいる。
今左手に引っさげてるちっこい海老が、そいつの晩飯だ。

「ただいま~」

……シーン

さすがに沈黙なのだが、そいつは喋らないのであしからず。
とりあえず、スーツ姿から動きやすいスウェットに着替えると、ある場所へ向かう。
普通のリーマンなら、テレビか、残業後なら速攻ベッドだろう。
しかし俺が向かうのは……水槽だ。そして俺は中身に喋りかける。

「今日は久しぶりに早く帰って来れたぞ~。すぐ餌入れてやるからな」

え?何も入ってない?いやいや、目を凝らしてみると……

ふよふよと漂う、まるで生き物っぽくないものが一匹……ミズクラゲ君だ。一匹と言うせいで見事にさまになっていない。
なぜ一匹かと言うと、この夏、同僚達と海でエンジョイを計画したわけだ。
しかし俺は、ザ☆ゴールドハンマー(カナヅチ)なわけで、みんな沖へ泳ぎに行っている間は、
浅瀬でバシャバシャとふてくされていた。
そんな折、ビニール袋が砂浜に落ちているのを見つけた。
……と思ったら半分干上がりかけてたクラゲ君だったわけだ。

とりあえず慎重に海へ戻し、何とか蘇生を敢行!見事生還した。
そんなこんなで愛着がわいて、ポリバケツに入れて持って帰った。
ペットショップで飼育の仕方を聞いて、結構な費用をかけてクラゲハウスの完成。

今は一方的に愚痴を聞いてもらったり、会話したり、まぁ、傍から見れば変な人っぽいが、これが癒される。
リーマンの日々の波乱に荒んだ心には大明神様なわけで、全力で世話をしている。

スポイトで海老をやり、日課のお話タイム。

「ミツキ、聞いてくれる?今日はもうホント疲れたんだよなー
 っていうのも……」

一通り話したあとは、黙りこくってゆっくり目で動きを追う。ゆらゆらふよふよがなんともかわいらしい。

「いつもありがとうなぁ、話し相手になってくれて。俺普通に会社の友達よりも喋ってるかもな、お前と。
 いっぺんでいいから両方通行で会話してみたいなぁ……な、ミツキ」

あ、ミツキって名前ね。海月(うみつき)だからミツキ。
いよいよ頭が足りないと思われるなぁ……

「……企画の書類仕上げるかぁ」

水槽の前から立ち上がり、ベッドルーム、の前に台所へ。
やはりどんなものでもガソリンが無いと稼動しないからなぁ。
冷蔵庫から缶ビールを手に取り、いっざ出陣~……

ドシャーン!

……何かが、倒れた?

この家には、今俺以外居ない。というより俺以外、人は住んでない。
といふ事は……

俺は念のため、立て掛けてある竹刀を右手に装備。左手には結露した水、でなく手汗で濡れたビール。
ゆっくりゆっくり歩を進めていく。すると……

「水槽が……」

なんと水槽が倒れ、中の物がぶちまけられていた。

「ミツキ……!」

俺は怪しい気配そっちのけで、床のどこかにコンタクト的な感じで落ちているであろうミツキを探し始める。
クラゲという事を差し引いても、大切な家族だ。怪しい気配より優先すべきものだ。
しかしいくら踏まないように床にへばりついても見つからない。俺は半泣きになってきた。

「ミツキ、どこだよっ……返事しろ!」

出来るはず無いのに。

「ここ……」

「えっ……?」

声のした方、後ろを振り返る。

ドシュッ!!

「はっ?」

その声の主を目に映す前に、まだビールを離さない左腕に目が行く。
そこになんか透明のゼリー状の管みたいなのが三本ぐらい刺さっていた。

途端、ビールが手から離れる。力が抜ける。意識が途切れる。

俺、やばいかも……
「うぅ……」

どれくらい時間が経ったろうか。俺はベッドの上で目を覚ました。
自分のベッドの感触だったので、とりあえず天国には来てない事にホッとした。
しかし、一難去ってまた一難とは言うものだ。

本来目で捉えるはずの天井が無い。代わりに映ったのは……俺に跨っている全裸の女の子。

「……!!!!!?????」

本当にこれくらい驚いた。反射的に「逃げろ!」と、脳が審判に近いような命令を下してきた。
俺はそれに従おうとするが、体が……動かない!?

「……むだ」

目の前の女の子の一言で、俺は静止してしまった。

「毒、コウに入れた。しばらく、動けない。」

単語単語で区切るその独特の口調の女の子。よーくその子の顔を見る。やはり顔見知りではない。
って、あれ、でも……

「何で、俺の名前、知ってんの???」

俺の名前を、今確かに言ったよな……
するとその女の子は、ありえないことを答えとして言い出した。
「コウ、ミツキのこと、さっき、呼んだ。だから、ミツキ、返事、返した。」

「……」

はい、たった今入った情報を整理しましょう。
俺はミツキを、クラゲを探していた。その呼びかけにこの子が答えた。
なぜなら、ミツキ=自分だから……はいはいはいはい、なるほどね……って

納得できるかあああああぁぁ!!!!

「な、なんで……」

「コウ、ミツキと、話したい、言った。わたしも、おなじ。だから、ミツキ、話す、出来る、姿、なった。」

……そりゃ確かに言ったけど、こんな事、あっていいんか?

まだ腑に落ちない気持ちを持ちつつも、少し落ち着いてきた俺は、自称ミツキのことをよーく見る。

……かわいい。すんごいかわいい。

ウェーブのかかった淡い蒼のかかった黒色の髪、
体は……背は正味で俺の肩くらいしかない。乗られててもそんなに重さも感じない。
顔もそれ相応に童顔だった。きらきらくりくりした可愛らしい目、あどけない表情。

をいをいをいをい、色々とやばくないか、これわ……

ついでに声まで言葉がたどたどしいうえにロリ声でナイスです、何もかも完璧です、が……

「ごめん、俺まだ完全に君がミツキだって信じきれない」

まあ、信じろというほうが無理な話なのだ。ところがこの子は自信ありげに微笑むと、

「これ、見る、絶対、信じる。」

この言葉を言い終わった瞬間、彼女から何かが出てきた!

「な、なんじゃこりゃ……」

それは俺が先ほど刺された、透明な管が数百本集まったものと、ヴェールのような透明なヒラヒラ。
ちょうどそれが放射状に広がったことで、クラゲの傘になり、信じざるを得ないような光景になった。

「ね?」

無垢な笑顔でこちらにアピールして来るミツキ。その表情はこれもまたとてもキュートだったのだが、
俺はこの光景を一生、トラウマとして、忘れる事は無いだろう。
とりあえず俺は、この、男の欲望の詰め合わせみたいな子がミツキという事を
半ば無理矢理納得したうえで話を進める事にした。まず言うべき事は……

「あの、ミツキ、とりあえず、服を着てくれない?」

いくら可愛いとはいえ、外見年齢がこんな子に手を出してはいけない。そもそも俺にソウイウ趣味は無い!……多分
しかしこれでは八方塞なので、まずこの状況を脱しようと、
ミツキをどかして尚且つ俺の下の方が起きないようにする二重の策を講じたのだが、

「いや。ミツキ、コウと、話、する」

……この子結構頑固みたいだな……クラゲなのに

「お話は服着てても出来るでしょ?」

「だめ、服着る、お口、塞がっちゃう……」

「……どゆこと?」

次に彼女の口から発せられた内容は、衝撃的過ぎた。

「上の口、話、出来た。とっても、嬉しい。次、下の口、話、しよ?」

「……」

「コウ?」

「ミツキ、それどういう意味?」

「話、例え。ほんとの、意味、交尾」

「……」

お茶目だが、内容がブラック過ぎる例えに俺は固まるのみ。

「コウ?」

「ミツキ、ちょっと俺のほっぺた抓ってくれる?」

「わかった……」

ぎゅいいぃぃ!!

「痛いイタイイタイイタイ!」

「夢じゃない、わかった?」

「はい、よく解りました」

「じゃあ、話、しよ……」

「え、ちょっと、まっ……!!」
「んっ……ふぅ……コウと、キス……嬉しい……」

「うぅ……んむっ……」

結局、抵抗しようにも動けず、成すがままにされちゃってる俺。
最後の希望だった夢オチも完膚なきまでに叩き潰されて、このような状況に陥っているわけで。
本来なら、どうやってこの状況を回避するのか考えるべきなのに、俺の頭の中に浮かんでいるのは5文字の言葉のみ。

――――やわらかい……

さっき触れた瞬間から、その唇がふよん、と弾み、俺の唇でゆっくりもっちり潤いを滲み出しながら形を変えている。
罪なまでのその柔らかさに、俺は心まで麻痺しそうになる。
まず、芯が無いのだ。柔らかく俺の唇を包んでくれる素材しか、彼女の唇には備わってない。
やっぱり……クラゲだから、か?

「コウ……ん……っ」

「んむっ!?……うあぁ……」

さらにミツキは、自分の舌を俺の口腔内へ侵入させてきた。その舌もまた、普通の人間とは少し違うものだった。
つるつるでひんやりしていて、それが俺の舌に絡みつく。ゼリーのようなつい味わってしまいたくなる様なその舌を、
ミツキは自分から俺の舌と踊らせている。急に生暖かくなって大量の唾液を俺の口へ送り込む。

「ぷはぁっ……コウ、顔、赤い……」

長く、濃厚なキスが終わり、唇の重なっていた位置からシーツにぼとぼとと二人の混ざった涎が落ちていく。
俺はミツキにいわれたとおり、自分でも温度でわかるくらい顔が真っ赤に染まっていた。こんなに可愛い子が目の前に居て、情熱的なキスをされて。

それに劣らずミツキも、顔を真っ赤に染め上げて、口元は緩んで、目は潤んで、呼吸が速くなっていて。
こんな年齢の子が絶対しないような淫らな表情を、恥ずかしげも無く浮かべている。
キスとこの表情によって、俺が今まで必死に耐えていたものが、とうとう壊れる。それはすぐにミツキに気付かれた。

「コウ、ここ、硬い……」

俺の下の自身は、正直に天井のほうをズボン越しに向いていた。それを見てミツキは嬉しそうに微笑む。
俺が無抵抗なのをいい事に、ゆっくりとズボンを脱がし始める。剥き出しになったそれのすぐ近くに顔を持っていく。

「あむっ……」

「ミツキっ……!」

躊躇いも無く、ミツキは俺のものを小さな口いっぱいに含んだ。そしてゆっくりと舌で撫で始める。
人間離れした、ゼリーのような柔らかい舌、そして唇。それが吸い付いて、俺を優しく締め付ける。
俺は今まで経験した事の無いような快感を受け止め続けることしか出来ない。
しかし、俺のがでかい訳ではないものの、この行為を続けるのはミツキの小さな口では息継ぎが必要だった。

「はぁ……コウの、おおきい、あつい、おいしい……」

「ミツキ……」

「コウ、もっと、交尾、しよ……」

ミツキはさらに俺を求めてくるが……

「ミツキ、もう、いいって……こんな事止めよう」

「え……?」

確かに気持ちいいし、すんごいかわいいし、本人が望んでるし、もはや俺の理性も吹き飛びそうなのだ。
でも、こんな小さな子にこんな事をさせてるなんてさすがに後ろめたい。だから俺はまだ、どうにか説得しようとしたのだが……
「どうして……?コウ、ミツキじゃ、いや?」

「えっ、い、いや、そういうことじゃなくて……」

「ぐすっ、コウ、ミツキ、キライ、なった?」

「ち、違うって!そんなんじゃ……」

「えぐっ、ひくっ、ごめん、なさい……くすん、あやまる、だから、キライ、ならないで……」

「参ったなぁ……」

今までのエロエロな表情から一転、目は涙で一杯になって、唇をギュッと噛んで、嗚咽を漏らす。
それは外見の年相応、幼く可愛い表情だった。しかしまあ、そんな悠長な事考えてる場合じゃない。
理由はどうあれ、こんな小さな女の子を泣かせてしまった。どうしたもんか……

「……ミツキ、嬉しかった」

ミツキがしゃっくりに耐えて、話し始めたので、俺の考えは中断された。

「海で、助けてくれた。家で、飼ってくれた。いっぱい、話しかけて、くれた。いっぱい、笑いかけて、くれた。
 ……ミツキ、コウが、好き。大好き。そう思う、なった。
 だから、全部、あげたい、思った。ミツキの、もってるもの、全部。ミツキ、自身も……
 祈った。ミツキ、コウに、全部、あげる。だから、このこと、伝える、出来る、姿、なりたいって。
 そしたら、コウも、同じ事、願って、くれた。人間、成れた。
 でも、でも……」

そこまで言って、耐え切れなくなったのか、再びミツキはすすり泣き始めた。
この喋り方が、俺の心にひとことづつ、ミツキの言葉を刻みつけていく。

「……ありがとう」

俺が発したその言葉に、ミツキはピタッと泣くのを止めた。

「ふぇ……?」

「ミツキがそこまで俺のこと考えててくれて……すっごい嬉しい。
 ……もう泣くなって、ちょっとびっくりして軽いパニックになっただけだからさ」

「ミツキ、キライ、ちがう?」

手で涙をぬぐい、震えた声で尋ねてくる。

「違うよ、全然そんな事、欠片も思ってない。俺だって、ミツキにたくさん貰ってるし。
 帰ってきてお前を見るだけで、安心する。お前に向かって話をするだけで、癒される。
 嫌いなんかじゃない……好きだよ。どんな姿でも、ミツキは俺の……家族だよ。」

そこまで俺は言い切った。ミツキの目からは再び洪水が。

「コウ、コウ……好き、好き……大好き……」

俺の胸に顔をうずめてなくから、俺は水浸し。温かい涙で、水浸し。
俺は目の前のミツキの大きさを、再確認した。こんなちっちゃな存在の大きさを。

「わかった、わかったから!ほら、あんまり泣くと、干からびちゃうぞ?」

この子がクラゲだという事を思い出してたしなめる。出会ったときの姿にはなってほしくない。
ミツキはようやく泣き止んで、目を赤くして、しゃっくりしながら、精一杯笑って見せた。

正直ここで終わるかと思っていた。しかしその考えはどうにも甘かった……
「コウ、ミツキ、好き、言ってくれた……」

すぐに立ち直ったミツキは、もうすでに不敵な笑みを浮かべていた。
俺は嫌な予感、というかもう必然な気がした。

「あ、あの、ミツキ?」

「お互い、好き。……恋人、同士」

「え、あぁ、そ、そうとも言うような、言わないような……」

「じゃあ、交尾する、文句、何も、ない」

……凄い頑固っすね、この子。

「もう……だから!それはダメだって何回言ったr」

ドスッ!!

「@:*+♂♀……!?」

口が、ちゃんと動かん!!

「しばらく、コウ、口、聞けない。ごめんね、本当、こんな事、したくない、けど……」

自由を奪うため、短時間に二回も毒を入れられてしまった俺は、ショック死寸前……のはずなのに
何で一箇所だけアホみたいに元気なんだよっ!?

つーか俺、こんな小さい子に思いっきり尻に敷かれてるよな……?

「もう、いきなり、本番、する」

今まで散々焦らされた(俺はそんなつもり毛頭なかったが)せいで、痺れを切らしていたのか、
ミツキはいきなり本番、俺にとってはある意味死刑執行を告げた。

彼女の、産毛しか生えてない小さな性器が俺のに当たる。
これ、入るのか……?
「いくよ、コウ、ひとつ、なろ……」

その言葉とともにゆっくりとミツキが落ちてきた。
同時に俺の心配は杞憂に変わる。

ずぷぷぷぷっ……

ミツキのそこは俺の侵入とともにその直径と同じに拡がり、難なく俺を飲み込んでいった。
いくら人間の姿を取っていても、元はクラゲ。相当体が柔らかい。その上、その柔らかさは包み込んでくれるような感覚だ。
それはさっきの舌と、さっきの唇と、そして今、小さな性器がいっぱいに拡がっている事で実証されている。
彼女は苦悶や痛みの表情を一切見せず、寧ろ最愛の男を受け入れたことの悦びと快感で、半分放心で口元を緩ませていた。

「はぁん……コウ、はいってる……奥、まで……」

ミツキは自分の下腹を愛しそうに撫でる。指でなぞられる感触が、彼女越しに伝わる。
可愛らしくはにかんで、逃げられないくらい熱い眼差しで俺を見つめる。

「ミツキ、コウ、たくさん、たくさん、愛する。見てて……」

「ふぇっ?」

ミツキな可愛らしい目から発せられるとんでもない眼力に全て意識の行っていた俺は、
「愛する」の不意打ちを思いっきり食らう事になった。

グニュッ!!グチュグチュッ!!

「えぇああっ!?ちょ……みふ、ひ……っ!!!」

ミツキの、俺を咥えている性器が、突然蠢きだした。
膣がひとりでにグニャリグニャリと波打って、原形に戻ることなく絶えず形を変えて俺を蹂躙していく。
キュウッとちょうどいい力で絞ってきたり、
先端に膣肉が吸い付いてきゅうっと引っ張ったり、
襞が絡み付いてきていやらしく愛撫したり、
ちゃぽちゃぽと水音がするくらい甘酸っぱい匂いのする汁を大量にぶっかけてきたり、

ジャストフィットでちょうどいい具合に締められているだけで正直出してしまいそうだったのに、こんな仕打ち、酷すぎる。
一瞬で、白いものが上ってきた。

「んふっ、みふきっ、もう、もう……!」

「コウ、イキ、そう?」

ミツキにまともに開かない口でそれを告げ、頷くと、俺は後悔する事になるのだった。
チクッ

「……!?」

下腹部に三度目の触手による毒攻撃。しかし、今度は今までのものとは全く違っていた。
痺れは感じず、代わりにどんどん刺された下腹部が熱くなり、その熱量は、ミツキに食べられている部分へ移る。
するとその熱は、その部分だけに100%作用した。

「あふいっ……あぁ、あぁっ!!」

近づいていた絶頂は強引に押さえつけられ、中途半端に残った快感に俺は悶え苦しむ。

それだけじゃない。ミツキの責めですでにガチガチになっているはずのその部分は、
さらに硬く大きく成長していくのが、目で確認しなくてもわかった。

「コウ、ここ、もっと、硬い、熱い……ミツキ、嬉しい♪」

ミツキはもう色々な液体で全身びしょびしょだ。
時間が経つにつれどんどんエロエロになっていってる。
もはや俺の言葉には耳を貸さないだろう。
いや、それ以前に、俺、今喋れないんだった……

「ミツキ、コウと、一緒、気持ちよくなる、たくさん、たくさん……だから……!」

そこからミツキは堰を切ったように腰を上下左右に振りはじめた。
その上、膣の収縮も止まず、俺は外側と内側の両方から責められる事になってしまった。
膣の肉が擦れて、中ではその肉がうねって、吸い付いて、淫らなマッサージをずっと続けて。

本来ならとっくの昔に限界を迎えているはずなのに、俺は体も心もまだミツキに責められる事を望んでいる。
先端にコツコツと、まだ発達途上であろう子宮の入り口が当たって、
そのたびにミツキの体は跳ね、俺の体には快感の電流が走る。

視界が、ぼやけてきた。イってしまう前に、逝ってしまいそうだ。気持ち良すぎて。
そんな朦朧とした意識の中でも、繋がっている部分からは、
十分過ぎるほど肉のぶつかり合う音とそれに伴う淫欲を感じる。

ぼやける視界が、さらにぼやける。目頭が熱くて。なぜかはミツキが教えてくれた。

「コウ、涙、でてる……痛い、から?ミツキ、一緒、なってる、苦しい、から?」

俺……泣いてるんだ……

でもそれは、苦痛の涙なんかでは無くて、結合した悦びと、そこから来る快楽と。
そんな物達が素直に混ざり合って、流れた涙。

俺……ミツキに犯されて……よがり泣きしてる……

突然、視界が鮮明になる。何かが涙をさらっていった。
温かくて、ひんやりしてる、ミツキの指。
ぎりぎりちゃんと映るようになった眼は、ミツキの顔を捉える。
俺の涙の内容を勘違いして、また泣きそうになっていた。

まったく、変なところで子供なんだなぁ……

いつの間にか、ミツキの反応で慌てふためく事はなくなっていた。
俺の心の中にあるのは、ミツキを愛らしいと思う気持ち、ただそれだけだった。
だから、まだちゃんと動かない口でそれを伝えたかった。
「ち……が……う……よ……」

「でも……また……」

うつむくミツキの頭を撫でる。優しく、諭すみたいに。

「ないたのは……う……れ……しかった……から、だよ……
 おれのこと……こんなに……おもってくれて……ありがと……」

最後は、笑って見せた。
いつも水槽でやっているのと同じ様に。

そしたら、ミツキも、

「……よかった」

笑ってくれた。

次の瞬間にはミツキは再び腰を振りはじめた。
おれはもう、抵抗しようともしない。ただミツキが与えてくれる気持ちを、全部受け止めるだけ。

「コウ、きもちいい、ミツキ、きもちいいよ……」

「あぁ、おれも、きもちいい……」

「ずっと、いっしょ、いて、いい?
 コウと、ずっと、ずっと……」

答えなんて、解りきっていた。

「あたりまえだろ?いままでだって、ずっと……いっしょだったんだから」

ミツキは今までで一番可愛らしい笑顔をしてくれた。
いっそう腰が早くなり、中の肉も濃厚に絡みついてくる。
部屋に聞こえるのは、繋がっている部分の打ちつける音と、
ハートマークがつきそうなくらいの甘くて、素直な「好き」という台詞。
このまま、蕩けてしまいそうだ。いや、ミツキと本当にひとつになれるなら、
それでも……いい。
そして、そろそろひとつになれるときが近づいてくる。

「コウ、ミツキ、イッちゃうっ、コウの、きもち、よくて、イッちゃ、うぅ!」

「おれも、もうダメ……っ!」

もう一度、今度は本当に……
ミツキの腰のストロークが大きくなって、中では締め付けられて……

「コウ……コウっ!!」

俺の胸にミツキの体が飛び込んできて、俺はその背中に腕を回す。
その瞬間、ミツキは俺を最後に一番奥まで導いた。

「ミツキ、でる、でちまう!!……ミツキぃ!!」

ビュルウゥゥッ!!!

すでに限界を超えていた俺は、音が外側まで聞こえるほど、勢いよく白濁を噴射した。
ミツキの膣壁を叩きつけて、そのまま奥まで吸い込まれていく。
その間もずっと、ミツキの膣は裏筋を根元から先端まで撫で上げ、催促する。
その運動が止まない限り、ずっと俺はミツキに精を与え続けた。

俺がミツキに回した腕からは、ぷるぷるとミツキの痙攣が伝わって。
つい、ぎゅっと抱きしめてしまいたくなるほど可愛らしくて。

ようやく俺の噴火が止まって、ミツキの呼吸も落ち着いてくる。
するとミツキは顔を上げて、また一言一言、ゆっくりと俺に語りかけてきた。

「コウ……ミツキ、クラゲ、だから、この、姿、だと、たくさん、迷惑、かける、思う。
 すぐ、泣く、時々、暴走、する、すぐ、コウ、刺す、ダメ、部分、たくさん、ある。
 それでも、コウ、大好き、だから……今まで、通り、そば、いて、本当、いい?」

「もう、何回も言わせるなよ……ずっと一緒に居ような」

「……コウぅ!」

「あうあっ!わ、わかったってミツキ!ちょ、触手出すな!刺さる……いてぇっ!」

「コウ、だいすきっ「たっだいまー」
「コウ、お帰りなさーい!(とてとて)」
「ただいまー、ちゃんと留守番してたか?……って何その格好!?」
「コウの、この本に、載ってた、裸エプロン♪(ピラピラ)」
「えぇ!?いつの間に!?」
「この前、コウの部屋、お掃除したとき」
「(不覚……)ミ、ミツキ?その、ご、ご飯食べたいなぁ、なんて……」
「ご飯、出来てる。ハンバーグ」
「よし!じゃあ早速食べよう!!あー、はらへtt」

ガシッ

「ミツキ?離していただけますか?」
「ハンバーグ、後で、あっためるから」
「から?」
「先に、ミツキを、食べてぇ……」
「ちょっと待って、この前も結局朝までサバイバルだったでしょ!?
 それに、ミツキはいっつも俺に食べられるんじゃなくて俺を食べる側……」

ドスッ

「反則でしょ、毒は……」
「コウ、いっぱいいっぱい、愛してあげる……ずっとずっと……」

俺の生活は、ミツキが人間になっても、殆ど変わってない。

ただ、少し精力が必要になったのがネックだけど。

でも、その分、有り余るくらいの賑やかさと、幸せと、

大切なものを見つけられた……