擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ内検索 / 「真夏の夜の夢」で検索した結果

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  • 真夏の夜の夢
    真夏の夜の夢 佳境に立つくまさん 「暑ぅ…こりゃ今晩も熱帯夜だな…。」 ごろりと寝返りをうって開け放った縁側を見る。 涼しそうな月光に照らされる庭を見ていると蚊帳の中まで涼しく…はならなかった。 それどころかピタリと止んだ夜風と共にじりじりと気温が暑くなっていくのが分かる。ああくそ、暑い! 枕元の団扇を手にパタパタと仰ぎながらどうしたものかと思案を巡らすうち、俺は庭に舞う虫を見つけた。 ひらり、ひらりと頼りないような…それでいて優雅に見えるような不思議な飛び方をしている。 白い体と白く透き通った羽を月光にさらしながら舞うそれは、青白い光を身にまとった天女のようにも見える。 なんという名前だったか… 「もし…」 いつの間に眠ったのだろうか?時計に目をやると午前二時、草木も眠る丑三つ時というやつだ。 ついで隣を見ると見慣れない女性が枕元に座っていた。 「あ...
  • かげろう娘
    かげろう娘のSS置き場 真夏の夜の夢 著者:7スレ目、佳境に立つくまさん氏 カゲロウ娘 著者:14スレ目、93氏
  • くまさん
    ...風呂の神様 真夏の夜の夢 龍と人の昔話その2その3 妄想万歳 灯台と怪談 七夕は恋の日 兎娘8 白神様
  • 犬娘3
    ...いた…。 真夏の夜の夢は続く
  • 夏の虫
    夏の虫 ID gLlV8jGj 大学4年生の俺が住んでいるアパートの裏庭には、大きな栗の木が生えている。 毎年夏になると樹液を求めて蝉やらかぶと虫やらが多く集まるので、 近所の小学生らがよく昆虫採集に来る。 朝早くから虫かご片手に元気よく裏庭を駆け回る姿を見て、 「自分にもこんな時代があったなぁ」などと思いを馳せるのがこの時期の日課だ。 そんなある日のこと。 急に休みを取った同僚のフォローに回った結果、予定外に深夜までバイトするはめになった。 へとへとに疲れた俺は、自分の部屋に辿り着くなり着替えもそこそこにベッドへとぶっ倒れた。 部屋の明かりをつけたまま、窓も開けっ放しで…… 「ねーねー、起きて起きて起きてー!早く起きてよー!」 ゆさゆさと強く身体を揺すられる。耳が痺れるような甲高い声が辺りに響く。 思わず布団の中に潜り込み、両手で耳をふさいで...
  • マムの夢
    15スレ目、662-664 ID BQ95TCaL 氏  どこが光源かまるで解らない真っ白い部屋の中。  その中で、狭そうに膝を抱えてうずくまる巨大で美しい裸の少女は、詰まらなさそうに僕に目を向け た。  彼女の十分の一ほどの大きさにも満たない僕は、彼女の憂いを湛えた瞳を見上げると、勤めて明るい 声で言った。 「こんばんわだね。マム」  僕が声をかけると、マムはふい、と目を背けてしまった。  やれやれ、困った。 「マム、何か用があるから僕を呼んだんじゃないのかい?」  勤めて優しい声で話しかけてあげると、マムはでんぐり返しの要領で体をくるりと丸めて一回転する と、僕を踏み潰さんばかりだった大きさが僕と同じ大きさへと変化した。ここは夢の中だから、体の 大きさだってマムの自由自在だ。 「だってつまんないんだもん」  ふくれっつらを見せて、腕を組んで、そ...
  • 灯台と怪談
    夏の怪談話にはいささか早いが…まあこの暑さなら夏みたいなもんだ、気にするな。 さて、何を話すべきか。 『チェレンコフ光とエニグマ』…いや『未來のイヴと東鳩の相対論』だったか? 『電気羊の妹』…『ドグラ・マグラはヤンデレの先駆けか?』でもないんだよな? そうだそうだ、『夜雀に逆レイプされた男』だったな! あれは何年前か。俺は三年ほど灯台官吏官…いわゆる「灯台守」としてある島で働いていた。 特警隊だSSTだのといった警備事案もなければ「海猿」や「トッキュー!(特救隊)」の活躍するような海難もない、挙げ句の果てに刑事事件とも遠縁な部署で日々日々、灯台を整備したり気象を観測したりと平穏な日々を送っていた。 島には空自の小さなレーダーサイトや気象庁の事務所がある以外に建物はなく、たまに本土から日用品や手紙といった類が届いて…まあ酒盛りなんかもしていたんだけど。 ...
  • 龍と人の昔話
    その日は月が青く澄み渡り、縁台に座って茶をすすれば遠く虫の鳴き声が心地良い夏の夜だった。 「神は天に在り、世は全て事も無し…そろそろ寝るか。」 どんどんどん!―――たのもーっ! できれば無視して眠りたいが、放ってほいたら戸を打ち破る勢いだ。 やむなく重たい腰と尻尾を上げて入り口に向かって戸を開けながら文句を投げる。 「なんだなんだ騒々しい。戸を破るつもりか!…ん?」 来客の顔があるべき位置からずっと下、余の腰より下に顔があった。 齢は五つばかり、ぼろを纏った背中には不釣り合いな拵えを担っている。 「お前が龍か!」 「いかにも余は龍だが…小僧が何用ぞ?」 「小僧じゃないやい!僕は刀刃斎って名前があるんだ!お前をやっつけてやる!ていてい!」 言うなり手を振り上げて殴りかかってきた。なんだこの騒々しい小僧は…。 尻尾を小僧の体に巻きつけて持ち...
  • 弟猫
    ちゅぱっ、にゅぱっ。 ちゅぱっ、にゅぷっ。 ―おかしい。 ちゅぽっ、ちゅぷっ。 ちゅぷっ、にゅぽっ。 田舎の従兄弟の家に長期滞在したものの、祭りの日になって寝込んでしまった俺が、 ちゅむ、ちゅるちゅる。 じゅぽっ、じゅるじゅる。 何で、股間がぬめぬめして、暖かくて、気持ちいいんだ? ちゅぱっ、ちゅぱ、れるれる。 んくっ、んむっ、ちゅるるるる。 この歳でエロい夢かよ…と思いつつ、目を開けてみると… 「ぷはぁ…あ…、…おはよう。…いニャ…、…こんばんニャ…?」 目の前で、おかっぱで黒髪の女の子が、俺のち○ちんを、しゃぶってやがった。 しかも頭の上にはネコミミまで生やしてやがる。ま、胸元がぺたんこだから、 本当に女の子かどうかは若干自信が無いけどな。…いや、そうじゃなくて! ...
  • ツンデレ猫
    ちょっと昔の話だが聞いてくれよ そう、あれは暑い夏の日のこと、従兄弟の家に泊まりにいったときのことだ 俺は、夏の休みを利用して家族と一緒に従兄弟の家に泊まりに行くことになった 車に揺られること数時間、のどかな山間にその家はあった 従兄弟と言っても面識がそんなにあるわけじゃなく、顔と名前を知っている程度 まぁ、だからこそ交流を深めようって意味があったのかもしれない 「お世話になります」 そこは大き目の一軒屋、見た感じでは農業でもやっているようである。 「おぉ、良く着たなぁ、こんな遠くまで疲れたろう?上がってゆっくり休めや」 居間に案内され、ドカッと荷物を置いて暑さにうなだれていたが、背中に何か熱い視線を感じる 振り返ると、そこにいたのは“猫”であった 「へぇー、猫飼ってらっしゃるんですね」 こっちをじっとにらんで動かない猫 「ほぉーら、おい...
  • 成人の儀式
    15スレ目、533-535 ID 4fGXrUxR 氏  月夜の美しい夏の夜。  辰巳竜司は成人の儀式を迎えるためにカンテラを片手に単身海辺の洞窟へと赴いた。  そこここに横たわる岩の間に満ちては引いていく黒い血のような夜の海の色と、さざめきの音を聞きな がら、竜司は岩に躓かないように注意深くカンテラで足元を照らしながら進む。  そしてようやく儀式の場所であるあの洞窟へとたどり着いた。  洞窟の入り口はそう大きくは無く、そして洞窟事態もたいしたことではない。しかしそこは竜司の村で は非常に神聖な場所とされ、普段は幾重にも注連縄が施され、成人の儀を迎える男子とそれを施す女性以 外が立ち入ることは許されない。  竜司は洞窟の入り口に立つと緊張した面持ちで潮風で粘つく灰色の髪を掻きあげた。  頭には申し訳程度についている短い角とくるりと円を描いて飛び出た尻尾が彼...
  • 収穫祭
    どんどこどんどこどんどこどこどこ…… 何処からか、風に乗って太鼓の音と祭囃子の音が聞こえる。 付き添いの犬獣人のガイドに『これは何の音だ』と聞いた所、 宿の近くの狼獣人の村で今、収穫祭が執り行われているらしい。との事。 旅行記者だった私は祭りと聞いて、早速祭りの取材に行きたいとガイドに言った。 だが、彼から「悪い事は言わん。今はあの村に男が近づくべきじゃない。下手すると命に関わる」と、 何処か慌てた感じに言われてしまった。 気になった私は『そんなに危険な祭りなのか?』と彼に尋ねてみると 祭りその物は、何処の集落でもやっているような、満月の日の夜に狩猟の神へ感謝の踊りを捧げる祭りであって、 問題はその時に村の女たちが行う儀礼にあるそうだ。 何も彼の話によれば、女達は何人かのグループで他の部族や観光客の男を待ち伏せし、集団で襲い掛かるそ...
  • 蛇娘もの
    アトピック ◆0Wrn9WsOw. 蛇娘もの 「おう、またなー」 「元気でなー」 俺は白井祐、家庭の事情で中学まで預けられていた田舎の同窓会に出席。年は立っても変わらない 面々に久しぶりに会えて、中々楽しい時間を過ごせた。 「待って・・・・」 色白で綺麗な顔筋の清楚系美女、水地百合子が俺に寄ってくる。 「おぅ、おぅ告白タイムか?」 「頑張ってー百合っち」 「うるさいわ、アホ共が。何?百合」 「今日は8月の満月の日、このまま外にでると……」 「ああ、言い伝えの事?ばっか24になってもまだ信じてるのか?」 「いや、そうじゃなくて本当に……」 「ぎゃははは、だいどーんでーん返し。告白じゃなくていらぬ心配事でしたー」 「ちっきしょう、うるせいうるせい。百合さ、心配してくれてあんがと。でも俺平気だからさ」 「………そう」 「じゃーなぁ」 そういって俺は宴会場を...
  • 猫娘18
    気分晴らしに近くにあるコンビニへ寄って、今日の夕食を買うと、ゴミ捨て場に猫がいたんだ。 実は、俺猫も好きなんだよね あのモフモフとした感じで普段はツーンとしてるんだけど誰もいないところでふたりっきりになるとデレデレしちゃういまでいうツンデレ?とかいうのかな・・・あぁいう性格がまたたまらないよ 「よしよし、かわいい奴めお前ご飯食べているのか?こんなにガリガリで・・・可哀想に家で飼ってはやれないが飯ぐらいは食わしてやるよ」 目の前のガリガリで生きる気力のない死んだ魚の目をした猫に今さっきコンビニで買ったチーカマを少しだけ与えてやると、三日三晩食ってなかったようにガツガツと食べだした。 「じゃ、精一杯いきろよ」 と、一言残していくと家路についた。 研究の為のレポートを纏めるためにパソコンを起動して、ひたすら獣人と人間の恋愛関係、それにたいする結論などを書いているとドアから...
  • ニャム
    【1】 森の中に、杖を構える青年がいた。 青年はいわゆる魔法使いで、フィオラッドという名前だった。エルフらしい、尖った耳があった。 「フウッ、ちぇい、にゃうっ、ほら、そっちにおいこんだよっ!!」 少女の声を聞いて、青年は意識を集中させる。 そして、こっちに突っ込んでくるモノが視界に出てきた瞬間に、魔力を解放した。 「爆炎陣ッ!!」 次の瞬間、青年の前に描いてあった魔方陣が赤く光り、炎に包まれた。 そこに、大きい塊が突っ込んで、断末魔の叫びとともに火だるまになり、ひとしきりのたうちまわった後、静かになった。 そして辺りに、食欲をそそる匂いが漂う。 「お~い、ニャム、うまくいったぞ。」 それを聞いて、遠くから尻尾のある小柄な少女が駆け寄ってくる。顔をはじめとする体の前面以外には猫の体毛が生え、耳は人やエルフよりも少し上についていた。 すばし...
  • 蛇のぬし様
    蛇はお金の守り神。 見つけても決して追い出したりちゃなんねぇ。 古い誰かさんがよく言ったもので、財布の中に蛇が脱皮した皮を持ち歩くと良いことがある。 とりわけお金に関してだが・・・ 蒸し暑い灼熱の太陽が照りつけた後、にわか雨が降り注いで秋の足音がすぐ傍までやってきたある雨上がりの午後。 久しぶりに行きつけの喫茶店にでも行こうかと玄関を開けたまさにその時だった。 いつもとはちょっと違う玄関前に違和感を覚え、ちょっと目を凝らす。 まだ乾ききらないアスファルトの黒色に調和しない長細い茶褐色の物体が              -‐ ´ ̄ ̄`ヽ、              / /" `ヽ ヽ  \          //, /     ヽハ  、 ヽ          〃 {_{       リ| l.│ i|  に ...
  • ショタっぽい×亀(すっぽん?)
    それはある夏の日の出来事。 いつもと変わらぬ帰り道 いつもと変わらぬ友人達と いつもと変わらぬ暑さの中を 僕は歩いていた。 朗らかに笑いあう友人達。 学校であった出来事でも話しているのだろう。 その会話に僕は混じる事ができずに、 ただ一人、少し後ろをついてゆく。 古い神社の前を通り過ぎた 曲がり角のパン屋さんも通り過ぎた 小さな廃工場さえも先程通り過ぎた けれども話題は変わらない。 そっと一人、ため息を吐く。 まだ距離はあるけど自分の家が見える。 今日の帰り道で僕が話すことは無さそうだ。 少し、残念に思いながらも僕はなお彼らの後ろについてゆく。 じきに家に着く。 次にある信号の無い交差点をまっすぐ行けばすぐそこだ。 十字路の交差点も通り過ぎ………る筈だった。突如、先頭を歩く...
  • イソギンチャク娘2
    この作品はイソギンチャク娘の続編です。 「うんっ! あん…! んあああっ!」 「はぁはぁ…幸恵……幸恵…!」 昼間の熱が冷め切らない真夏日の夜、とあるマンションの一室で粘着質な水音を立てながら、若い男女が交わり合う。 窓を閉め切り密閉され、空気の循環をシャットアウトしたせいで、逃げ場を失った熱帯夜の重く熱い空気と、発情した雄と雌の匂いが混ざり合い、 淫靡な臭気に満たされたこの空間は、二人をさらに燃え上がらせた。 「いいっ、一輝のおちんちんが、…私のお○んこを…えぐってるぅっ!」 「あぐっ! また締め付けがっ…! やばい…もう俺…!!」 男は射精が近付いているのを察知し、ラストスパートをかける。 正常位の体位で女を組み伏せた体勢から、体の重心を低くし、女の上半身に覆いかぶさり、 一定のリズムで降っていた腰も、速度を上げ一心不乱にパンパンと叩きつけ...
  • 性転換してもなんら問題はありません。
    「なんじゃこりゃぁ!!」 朝、目覚めるとちん○が生えてました。 先週末あたりからか、体の調子を崩していた。具体的にいうと吐き気や体のだるさとかは出ないのに体 が火照っていた。今年生まれてそろそろ離乳食がメインになるくらいに育った娘に母乳を与えるとなん だか感じてくるほどに。確かに旦那との夜の生活は子供がまだ乳児なので以前よりは減っているので、 そのせいなのであろうか?え、実は私って淫乱でした?なんて思った矢先これか。 ちなみに、私の名前は石渡ウナギ(旧姓:田ウナギ)。旧姓を見ても分かるとおりタウナギのルーツを もつヒトだ。タウナギは雌から雄に性が変わる事があるが、それは成人を迎えるまでの話であって。 さすがに子供も産んでこれからという時期に性転換するなんて思いもよらなんだ。 私は、この衝撃を夫に伝えるべく叩き起こそうとタオルを引き剥がすとそこ...
  • 狐娘7
    「~♪」  放課後の夕方、俺達が住んでいる村からかなり離れた街の駄菓子屋に俺と刹那はいる。  俺達は小さな籠を持ち、その中に菓子を入れていた。既に刹那の籠の中は菓子の山と化している。 「あ、これ美味しいんだよね~。何味が好き?」 「俺は、たこ焼きかな」 「え? チーズでしょフツー」  刹那はうまい棒チーズ味を数十本手に取り当然のように胸を張りつつ言いのけた。  なんだか微妙に腹が立つものの、味の好みは千差万別、人それぞれなので黙っておいた、かったるいし。  何故、高校生の俺達が駄菓子屋なんかにいるかというと、明日は俺が通っている学校の遠足なんだ。  家の学校は生徒数が少ない為、学園問わず全員参加となる。  行く場所は水族館となった。  山に囲まれ、また海からは遠い場所に位置する田舎なので海の生物のことを少しでも学ぶという目的もあるらしい。本だけじゃ分からんこともあるだ...
  • 龍と人の昔話 その2
    それはただひたすらに、言葉にできないくらい大きな大きな青。 「ほら、見えるか刀刃斎?あれが海だ。」 「うみ!うわ~!うわ~!あ~!」 叫んで僕は海に駆け出す。師匠が止めるのも聞かずにわらじを脱いで焼けた砂浜を走って、走って…。 「やれやれ、どうしたんだ?」 濡れた服を脱がせながら師匠が笑っている。 「なんだかからだがかってに」 「そなたはしゃぎすぎだ。昼だったからまだよいが…夜の海に魅入られないように気をつけよ。」 「でも、ししょーだっておさけをのむときはしゃいでるよ?こないだも…」 「減らず口を叩くのはどの口か~!」 ぽかりっ! あ~あ、あの時のたんこぶの大きさったらなかったよなあ。 あれ、なんでこんな事を思い出してるんだろう…? 見上げる先は青い月。それは不気味なほど巨大で、不気味なほど優しい光を放っていた。 そ...
  • 犬娘8(盲導犬)
    あの悪夢とも言える戦争の終結から一年余りが過ぎ去った。 まやかしのような戦争は利益らしき物を何も残さず、欧州全土に多くの傷痕を残したまま風のように―――木枯らしのように去っていったのだ。 だが、その木枯らしが人に、国に、与えた傷は大きかった。 かく言う自分もその一人だ。 その頃俺は心底その木枯らしを恨みながらそのまま一生を過ごすだろうと決め付けていた。 だが、そいつは風の様に俺の下にやってきた。 そう。まるで春の絡みつくような風のように、だ。 その日、滅多に開くはずがない俺の部屋のドアが突然開かれた音がした。 「フランツ、軍から人が来てるよ」 姉がぶっきらぼうな声でそう告げる。俺はああ、通してくれ。と適当に返事した。 軍から人が来るなんて、どうせまた傷痍軍人の生活保護金が下がるなんて内容だろう。と俺は予想を張っていた。 だが、予想は大きく外れていた。 「始め...
  • 狐娘4
    「……ゴクッ」  青年は緊張した面持ちで生唾を飲んだ。既に辺りは暗くなり、赤い満月だけが照らすいつもの古い寺の前に青年は立っていた。  今日、青年の通う学校は早めに終わり、青年は午後を回った時間には家にいた。  しかし、自室で予習をしている時シャー芯が切れたことに気づいた青年は近くの雑貨店に行ったが何故か休みだったので、仕方なく自転車で3時間ほどかかる街まで買いに行ってその帰りに寄ったのだ。  久遠から赤い満月の日には外に出てはいけないと言われていたので、青年はそのまま素通りしようとしたのだが、タイミングがいいのか悪いのか少年らしき悲鳴が聞こえたのでここにいるというわけだ。 「……ええい!」  寺の中で何が行われているのか、青年には大抵予想はついていてた。恐らく狐娘か久遠がいるのだ、しかも誰かに何かをしているに違いないので行くのを多少躊躇うものの気合を入れて走り出す。  勢い...
  • 複数1
    ―――――――――――頼むっ!!・・・・・・・・・・もう、もう、勘弁してくれっっっ!!!  椅子に座ったこのオレに、右側からのしかかるように――――――この独特の指使いからして多分――――――信乃(しの)の奴が股間をまさぐっている。  無造作にズボンのファスナーを下ろし、恐らくは右手を突っ込み、トランクスの小便用の切れ込みから、全く容赦なく陰茎と陰嚢を刺激しまくっている。  左側からは――――――これはさっきの囁き声から察するに、恐らく葛葉(くずのは)だろうが――――――オレの学ランのボタンを外し、カッターシャツの上から左乳首に歯を立てているようだ。そこから電流のような快感が絶え間なく脳髄に響いてくる。  背後からは、後ろ手に組み合わされたオレの両手の指を、さらに指の股を、ざらついた舌が繰り返し繰り返し、舐めくすぐっている。この舌の感触は――――――玉梓(たまづさ...
  • 萌魔王3
    ついにこの時がやってきた……魔王にとっては最悪の夜となる。  この場合の”最悪”とは、決して毎回起こっていたことではなく、これから毎回起こる始まりを意味している。  それを魔王はまだ知らない……  物事において万能などありえない。  生物しかり兵器しかり強大な力を持ち、一見全てにおいて万能だと思われる魔王にも実は弱点と言うものがある。  その弱点は、魔王自身防ぐ事も避ける事もできない。 「もうすぐ、か……」  深夜の寝室で、窓から外を眺め一人で月見酒と洒落込みながら魔王は呟いた。  その表情はかなり嫌そう。  何度も何度ももう飽きるほどしてきた事だが、こればかりは好きにはなれない。  魔王が見上げる月、その色に僅かだが赤みがあった。  同時に、魔王は自分の中から魔力が僅かに弱まっているのを感じている。  そう、彼の弱点とは...
  • 鳥児在天空飛翔
    変わらない日常と変わらない空。天蓋に写し出される空はいつもと同じ色、同じ雲を浮かべて僕たちを見下ろしている。 指折り数えた夏休みまであと数時間。終業式を終えた僕の靴箱の中に一通の手紙が収められていた。 『ずっとあなたに憧れてました。放課後、教室で待ってます。白羽』 ―――鳥児在天空飛翔――― 白羽は僕が二年生の時うちの高校に転入してきた鳥の女の子だけど、年齢は僕たちの二つ上だ。 休学して戦争に行ってたらしいけど詳しいことは知らないし、彼女も話さない。 彼女は時々遠く天蓋と都市の境目をぼーっと眺めている。 彼女のそういった仕草は背中の白い翼と相まってとても美しくて…ちょっとだけ外の世界を滅ぼした天使に近いだなんて思ってしまった。 短く切りそろえた黒髪に整った目鼻を見ればかなりかわいい。 手足の鉤爪は何度見ても痛そうだけど…背中の白い翼と手足の大きな鉤爪...
  • 狐娘8
    高くそびえるビルが立ちならぶ街を日中の太陽が眩しく照らし出していた。茶髪の白衣を着た男は道中のコンビニで購入したパンの袋を咥えながら、いつもの診察をするために保護センターへと車を向かわせていた。 人に自慢できることではないのだが、朝はかなり弱く寝坊してしまうことが多い。よくこれで獣医になれたものだと自分でも驚くことがある。 「今日は保護センターの検診か。」  親が動物医学の権威なのもあってか俺は、動物病院の主治医の仕事だけではなく、俺は希少種や絶滅危惧種の検診なども依頼されることが多いのだ。  もちろん親の七光りだけで出来たわけではない。自分でもかなり勉強をしたし、教授の地位も実力で勝ち取ったものだ。 いつものように保護センターの監視ゲートで警備員にIDカードを見せると、車を白い大きな建物の入り口に車を止めて降りる。 「先生、お待ちしておりましたよ。」 ...
  • スーパーカブトムシ おまけ
    おまけ 季節は冬、夏の兵(つわもの)どもが死に絶え、雪と寒風の吹きすさぶ季節! 「にも関わらず………生物の常識を打ち破っているのは何処のどなただろうな?」 「ん~、スーパーカブト虫に夏も冬も関係にゃ~い」 何処の世界に、炬燵でぬくぬくと蜜柑をむきながら紅白歌合戦を見ている夏の兵がいるのだろうか? 本来ならカブト虫なんぞ寿命がとっくに尽きてお陀仏になっている筈である……… いや、そもそもこいつは最早カブト虫じゃねえだろ? 「ん?お前、何か失礼な事考えなかったか?」 「ハッハッハ、何の事やら?」 「…………よし、逆レイプ決定な?」 「OK、取り敢えず落ちつけアテナ、俺は決してお前に失礼な事はアッ―――!」 結局、俺はTVの画面で小林幸子が豪華な衣装で登場するシーンを見ながら、犯されたのだった。 ――――――――――...
  • 篝火と夏虫
    僕――篝山夏慈(かがりやまかじ)がゴミを出し終え帰ろうと振り向くと、見慣れた女性が歩いてくる のが見えた。 「あ、まいさん。おはようございます」 近所に住む、独夜(ひとりよ)まいさん。僕より一つ年上の高校3年生だ。 身長は高い方で、スタイルもよく、顔もかなり美人のうちに入るだろう。 少し色の薄いロングヘアーがよく似合う。 彼女は夏だというのに、茶色いふさふさのマフラーを巻き、半袖のTシャツから延びる腕のひじから 手首にかけて、同じく茶色くやわらかい毛に覆われている。 暑ければ脱げばいいという訳にはいかない。 彼女はヒトリガの虫人で、しかもまだ幼体、すなわち毛虫っ娘の段階なのだ。 腕や、マフラーのような毛は、身体が成熟するまで抜けることはない。 「お、ぉはょぅ…かじくん」 かなり小さい声で返事をするまいさん。 彼女は、その外見に...
  • せみ娘
    せみ娘のSS置き場 夏の虫著者:7スレ目、ID gLlV8jGj氏
  • チーター型獣人兵士 後編
    僕、「織世 浩二」は今も最前線で一番安全であるNWS部隊で戦場にいた。 安全とは言っても前みたいに遠隔無人兵器を操作しながら戦うけど、 本体である自分達が敵兵に見つかったら最後。という リスクの高い部隊だったけど、 僕達の部隊に『チーター型獣人部隊』という護衛が付いてくれることになる。 陽子さんが前線から退いて今は結子さんと夢子ちゃんの二人だけだと言うことで、 僕らの部隊と共同で参加してくれることになった。 ・・・ あれから二ヶ月経って、検査で陽子さんのお胎の中には4人の子供がいることが分かった。 その子達が生まれて、成長すると新しく部隊に入ることになる。 (自分の子供が戦闘に出るのは、あまりいい気持ちいいものではないけど…) 四足歩行装甲車型の狼獣人や四足歩行戦車型の虎獣人の戦闘にあたり、 その前にあらかじめ敵を撹乱させるというのが今回の僕らの作戦だ。 戦場のとある建物の中。 ...
  • grass wander
    やあ (´・ω・`) ようこそ、予言ハウスへ。 この世界滅亡予言はサービスだから、まず聞いて落ち着いて欲しい。 うん、「また」なんだ。済まない。 仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。 でも、この予言を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない 「アンゴルモア」みたいなものを感じてくれたと思う。 殺伐とした世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい そう思って、この予言ハウスを作ったんだ。 と2000年問題という2大バーボンに立て続けに釣られた我々だが今回の温暖化だけはガチらしい。 「あぢぃ…」 息をするだけで肺を焦がすような夏の熱気。 気温は真夏日を超える猛暑日。 それだけでも気が滅入るのに本日のバイトはお外で元気に除草作業ときている。 これが仕事内容を選べない派遣バイトくんの辛いところだ。 そんなわけで今日も健気に働いているわけ...
  • クジラ娘
    マムの夢 著者:15スレ目、ID BQ95TCaL氏
  • 『夜戦とミミズク』
     今日も男達が、真っ暗な部屋の中で一時の休息を得ている。 ある者はカードを捲りながらそこに書かれた文字を読み取り、 またある者は、窓越しに闇夜を眺めながら酒の入ったグラスを傾けている。 何をしているのかと言うと、皆、夜の闇に眼を慣らしているのだ。 何故なら、それが我らの“仕事”なのである。 「警報!警報! 北海上空に敵機侵入との報あり!」  待っていましたとばかり、警報の発令と同時に、 部屋の中から男共が飛び出してゆく。 私も、椅子にかけておいた飛行服を掴み取ると、脱兎の如く駆け出した。 滑走路の片隅には黒塗りの機体、 メッサーシュミットBf110B型(ベルタ)の夜戦使用が翼を並べ、 私は迷うことなく愛機へ飛び乗る。  機首にミミズクのノーズアートを施した気体を間違えるはずが無い。 愛機の前では、すでに整備兵が機関の始動に取り...
  • シオシ様
    立ち切り禁止の立て札を越えて竹やぶの中に入ってから数時間・・・ ”家の近くだから”という好奇心の赴くままに行動した結果 僕は実家から僅か10分の山で遭難した。 夏の日差しで小学生だった僕の肉体は激しく消耗し、 ヘトヘトになりながら歩きつづけたが一向に竹薮は終わらず 山から出れないままに日が傾き、あたりには夕闇が立ちこみ始めた。 そこでふと開けた場所に出たかと思うと、目前にこじんまりした社の ような家屋が現れた。こんな藪の中に家があるなど聞いていなかった僕は 周囲の薄暗さもあいまって恐怖が湧きあがってきた。 「そこに誰かいるか」 ――社から若い女の声が響いた 「ひっ」 突然の声に僕は驚き、短い悲鳴を挙げてしまった。 「子供か・・・?まぁ、よい。坊主、水を持っておらんか?」 こちらの心情など意に介さぬ呆気らかんとした声に 僕の中の恐怖感はや...
  • 狐娘19
     目に映るのはセピア色のある風景。  見覚えがあるこの場所は、俺が前に住んでいた家の庭。  ド田舎だったけど、自然に囲まれていつも日が暮れるまで遊んでいた。  そして目の前に移ってる子供。それはガキの頃の俺。  何か、モコモコした巨大な毛玉のようなものに抱きついている。  (……おい) (なぁに?)  ガキの俺は何かと話しているようだ。  だけど何かは分からない。分かるのは話しているのは、声からして女の声。   (十年後、会いに来い。私の婿にしてやる、ありがたく思えよ?) (……おむこさん? じゃあおよめさんになってくれるの?) (そうだ……嫌か?) (ううん! ありがと! ぼくうれしいよ!)  この偉そうな口調はどこかで聞き覚えがあるけど、思い出せない。  ていうか、俺は既に誰かにプロポーズされてしまっていた...
  • ほの暗い井戸の底から その2
     ひんやりとした夜気のかわりに、彼女の体温が肌の温感を支配する。俺の 胸板で、彼女の豊か過ぎる胸がむにゅう、と押しつぶされる。そして、さっき よりなお激しく唇を奪われた。首にしがみつかれて抵抗することもできず、 俺はその容赦のない口付けを受けざるを得ない。  舌に唇が割られるとともに、またも大量に流し込まれる彼女の唾液。だが、 どうもおかしい。さっきとは違って甘くない。むしろ苦い? そして、飲み 込むとともに胸や胃を焼かれるような感覚。 「ふ、ふ、ふ……」  俺から口を離した彼女は妖しく笑う。 「イモリといえば、古来より惚れ薬の原料として知られてきましたわ。さっき の口付けのとき、その媚薬の成分も唾液と一緒に流し込まさせていただきました」  俺の目の前で、完全に服を脱ぎ去る彼女。差し込む月明かりに、その裸身 が照らし出...
  • ヤドカリ娘2
    日は既に西に傾き、辺りは次第に燈色から藍色に染まっていく。 街には既に人影は無く、ばたんばたんと扉を閉める音が寂しく響いていた。 人が火を起こし、自らの思うがままに使えるようになってからどれ程の時が経とうと、夜の恐怖を克服する事は出来ないままである。 夜は依然として魔物のものだった。 コボルトが畑を荒らし、オークの群れが人を襲い、グールが腐臭を撒き散らしながら街を徘徊する。 高い城壁で周りを囲んでいる大きな街ならともかく、首都とは程遠い田舎の街ではそれが当たり前の光景だった。 不作の年は城壁の石積みをして生計を立てたものだ。と、男は窓に頬をつき、暗くなった街を見ながら感慨深げにため息をついた。 人狼の遠吠えが聞こえる。 そしてようやく今日が満月の夜である事に男は気付き、慌てて、痛む身体に鞭打ちつつも夕食の準備を始めた。 支度を終え食卓に料理を並べた。いつもは二人分作...
  • 同居蜘蛛 3?
    同居蜘蛛 3? 知っている人は知っているが、知らない人は知らないと思うので言っておく 俺の家には人外が住んでいる 種族は虫で種類はクモで詳細を言うとハエトリグモだ 今の家に越してきた3年前から同居しているのだが、俺はただのクモと思って気にもしていなかった (あっ、痛っ、痛いからその脚で突っつくんじゃないって・・・) コホン、訂正 一匹のハエトリグモと平穏な共生関係を送っていたわけだ しかし、その平穏な生活が崩れたのは今年の夏の事になる そう、ただのハエトリグモと思っていたアイツが変身(変態?)したのだ しかも可愛らしい女の子に まぁ、クモ脚とクモお尻がちょっと余分だったのだが、自在に消せるらしいので問題ない (わかった・・・余分なんてもう言わないから・・・噛み付くな・・・・) しかし、最初の出会いは夜這という衝撃的なもので、その後も...
  • 猫の集会
    「猫の集会」 猫たちには公園や空き地に数匹から数十匹が集まって集会をする習性がある。 野良猫・飼い猫の区別なく、である。 これがいわば猫の集会と呼ばれるものだ。 そしてそれはこの世界に住む猫獣人たちにとっても例外ではない。 さて、この集会。ここでは一体いかなることが話されているのであろうか。 今日はその謎を探るべく、この高性能赤外線カメラを公園に設置した。 早速獣人たちがやってきたようである… 「うい~っす」 ベンチで1人佇んでいた獣人が入り口に2つの影が現れると同時に立ち上がった。 茶色がかった髪から生えるやや尖った猫耳に、すらりとした体型。アビシニアンの獣人である。 「タマキちゃん、こんばんはだよ~」 「こんばんはです」 2人が同時に挨拶。 1人は三毛猫、もう1人はアメリカン・ショートヘアの獣人のようだ。 「…これ...
  • 雪虫
     朝起きてみたら、ちょっと寝坊気味だった。ぼくは急いで温かい布団の誘惑をはねの けて朝ごはんをつめ込むように食べ、中学に入学してからの七ヶ月間で通いなれた道を 小走りに学校へと向かう。  通学路の坂道を上っているとき、目を前にちいさな白い綿毛のようなものが舞っていた。 雪虫だ。何かの本で読んだことがある。アブラムシみたいな小さな虫で、体を綿みたい なもので包んでいる。風に吹かれながらしきりに羽をばたつかせているその姿は、名前 のとおり粉雪にそっくりだった。  走るぼくの横を、白い雪虫と茶色い落ち葉が流れていく。十一月の朝は、風を切る手 がかじかむくらい冷たかった。  学校についたぼくは、1年A組の自分のクラスに飛び込んだ。ギリギリ遅刻にはなら ないぐらいの時間なので、もうクラスのみんなはぼく以外全員来ていた。ただその様子 が少しおかしい。も...
  • 羊の淫魔
    大正の頃、貿易会社として端と発し、いち早く海外進出をした結果 一代で莫大な財を築いた僕の曽祖父。そしてその息子である僕の祖父に当たる人物。 この祖父は、一言で言えば変人だった。その謂れは 諸外国を回り曰く付の物を蒐集する癖にあった。曽祖父が死んでからも 祖父は有り余る資産で様様なモノを取り寄せ一人愛で続けた。 だがその趣味を理解するものは彼の友人にもおらず、集めているものが 集めているものだけに彼の伴侶も、子供たちすら嫌悪感を露にした。 ただ一人、僕という存在を除いて―――― その祖父が10年前に他界した時、親戚中で遺品の整理が行われた。 彼の集めていたものは、華経灰の小瓶、トリノの聖鎧布の切れ端といった審議の定かでない 器物から、ヘンリー・リー・ルーカスのナイフ、アルバート・フィッシュのスプーン といった身の毛のよだつ一品まであり、果ては魔...
  • 蝙蝠娘2
    「困ったなぁ」 夜9時 通学路を脇にそれて、少し歩くと見つかる、家と学校とを10分で往復することが出来る山林の獣道 入学してから一年とちょっと、毎日のように使っている道なのに、なぜか、今日に限って僕は迷っていた 手に握っている携帯電話を開く 迷ったと自覚したときから何度も繰り返しているこの行為は、だけど、『圏外』という二文字を確認することで終わる。電池も残り一本になっていた 夏の生暖かい風が、木々の間を吹き抜けている。どこかで風切り音が鳴る度に、枝の擦り合う音が 月の光も届かない雑木林に響いていた 「ここ、どこだろ・・・・・・」 僕は途方にくれていた。学校と出る頃から鳴り続けていたお腹を抱えてうずくまる 別に、迷っていると言う事実自体はなんでもなかった。そう大きくもないこの山、朝日が昇れば出れる自信は有った けれども、この空腹だけはどうしようもない ...
  • 『ヘビお姉ちゃんVSコウモリ幼馴染み』
    1  アスファルトの地面さえ溶けて流れ出しそうな、残暑の終わらぬ初秋の朝。  ただ居るだけで汗を掻き、息をするだけで体力を奪う。季節外れの熱帯温度。  そんな思考能力も低下させる日。一人の女は蜥蜴(とかげ)になる。キッチンの壁にピッタリと身体を寄り添え、物音も立てずに耳を澄ます。 「はぁっ……そーまぁ」  目を細め、涙ぐませ、想像し、長い黒髪は赤く染まる頬に張り付き、この世の誰よりも妖艶に人の道を破棄する。  女の行為は最低も最低。 「あっ、でたぁ♪ 凄い、たくさん……でてるよぉっ♪♪」  オシッコの音を、壁に耳を押し当てて聞いてるのだから。 「あっ、おわっ……ちゃったぁ。うくっ、ぐっ……私は、最低だっ!」  壁に寄り添ったまま、自己嫌悪でズルズルと崩れ落ちる。しかしどれだけ罵っても、トイレの音を聞いて興奮していたのは事実。  弟が放尿する音を、...
  • カゲロウ娘
    「ワーレーワー・ウーチューウジンー・ナーノーカーァァァー……」 暖かな春も過ぎ去り、気温も温暖化の影響を素直に受け、だんだんと熱を帯びてきたある初夏の夕暮れ。俺は買ったばかりの中古扇風機を使って、宇宙人の真似をするという考えうる限り最もバカな遊びに耽っていた。 「…ハァー…悲しい…いや、、、侘しい…」 金なし・夢なし・彼女なしの三拍子が見事にそろった俺は、 狭いボロアパートの畳の上で悲しみとやるせなさに暮れていた。 「さて、いつまでもバカなことしてないで、部屋の掃除でもするか…。ん?」 ひとまず扇風機の入っていた段ボールを片付けるために窓を開けた俺は、 ひさしに張られた蜘蛛の巣に、白くて細い小さなトンボのような虫が、かかっている事に気付いた。 「こいつはたしか――蜉蝣だ」 蜉蝣《カゲロウ》 一生の大部分を...
  • 狼娘5
    「あひゃあぁんッ……ああぁッ……ひぁッ……!!」 「ぅ……ぁ、ぅ……」  ガイア達が狼女達に捕まり数日が経った。  あれからガイアは、休む暇はおろか食事の時でさえ狼女達に求められ精を吐き出されていた。  一方のテラもローテーション式に狼女や狼少女が入れ替わり、こちらも一日に何十回と絶頂させられていた。  そしてもうすぐ日が落ちる時間であっても、ガイア達には関係なく今もガイアの上に狼の雌が跨り卑猥な音を響かせながら下の口でガイアの硬い肉棒を咥え込んでいた。 「んんッ……あんッ、ふあぁッ!」  しかしガイアの上で髪を乱し、瞳からは涙、だらしなく開かれた口からは唾液が一筋流して淫らに腰を動かしているのは、狼女でも狼少女でもなかった。 「あんッ……ああッ……お、おにい……ちゃんッ!」  そう、妹のテラである。 「ぐっ……ぁ、て、テラぁ……」 「ほら、ちゃんと見ないとダメよ?」...
  • ナイトライダー&ナイトメア
     左手で手綱を操りながら、右手の水平二連をブレークオープン。  空薬莢を放り出し、手綱を放した左手で手早く二発のショットシェルを装填。手首のスナップで銃身を振り上げ、薬室を閉鎖する。  その間、十メートルほど前を走って逃げている『悪魔』から視線ははずさない。  もっとも、僕が目を離しても、僕の相棒である『彼女』が気を逸らすことなどありえない。正確に追跡し、打ち倒すべき『悪魔』の元へと僕を運んでくれる。  僕が契約を交わして得た力のひとつだ。  狭い路地に入ったところで、『悪魔』は立ち止まり、僕と彼女に正対した。  長い四足に黒い体毛、赤く光る両目と、何よりもその体に纏う禍々しい臭い。かろうじて人型を保ってはいるものの、当然見た目は人間ではなく、成人男性ほどの大きさをした狒々と言える。  逃げる後姿に何度か撃ち込んだダブルオーバックは無駄ではなかったらしく、手足の銃創から、黒い...
  • 妄想万歳 くまさん氏ver.
    「妄想万歳!妄想万歳!」 抑えきれない衝動に叫んで俺は飛び起きた…って、まだ夜の2時じゃねーがはぁっ! 「うるさい!夜中になに叫んでん!」 熊嫁の鉄拳と罵声がそれぞれ頬と耳に突き刺さる。 「ふっ…妄想…万歳…」 目を閉じ、髪をかきあげ、あくまで爽やかな笑顔で…完璧に決まった。腫れ上がった頬さえなければ大抵の♀はイチコロさ! 「なんでクールやねん!」どすっ! 本人はツッコミを入れてるつもりなのだろうが、熊の力でそれを叩き込まれる俺の身にもなってほしい。 「もう、大きな声出させんといて…あ…」 開け放ったカーテンを閉めようとして動きを止める熊嫁。 1.何かを見た 2.思わず声を上げて動きを止める 3.今日の月齢は…ッッッ!? 論理的…そう、極めて論理的な思考(0.1秒)で結論を叩き出した俺の脳は非常配備態勢甲を発令した。 玄関までは...
  • 逆レイプは突然に
    今日、僕は好きなあの子に告白して、見事なまでに振られた。 振った理由は、既に好きな人がいると言うありきたりな理由だった。 それに子供は如何も……とも言われた。………同級生に向かって、それは酷いよ。 この時、僕はハートブレイクの痛みと言うものを初めて知った。 ちなみに、振られる、と言う言葉の語源は江戸時代の遊郭で使われていた、袖に振ると言う言葉から来たらしい。 ……もう、そんなの如何でも良いけど。 しかも、その日、帰りに財布を落とした事に気付いた。 振られた痛手を、せめてお菓子のヤケ食いで晴らそうかと考えた矢先に気付いた事だった。 何処に落としたのかもさっぱり分からず、涙目で彼方此方探したけど、結局財布は見つからなかった。 小遣い、貰ったばかりなのに……。 そんなこんなでブルーな気分で家に帰ると、誰も居ない家の中、 テーブルの上に...
  • 待ち人
    俺は斎藤博人。24歳。どこにでもいる新米のサラリーマンで、彼女もまだおらず、東京の郊外で一人暮らしをしているごく普通の男だ。今日もいつものように 雑用みたいな仕事をさせられ、一日が終わる。まあ、まだ下積みである以上は仕方ないが、仕事という仕事をもらえ、彼女までいる先輩や上司がうらやましかった。 8/15 俺は盆に長崎の実家に帰った。盆正月に親戚一同集まり、ドンチャン騒ぎしたり花火をするのが斎藤家恒例の行事なのだ。実家は田舎の町にあるもんで、 すぐ裏には木の生い茂る山がある。その山を登っていくと、俺が幼少の頃から立っている祠がある。俺は毎年盆と正月にお参りするのは欠かさず、饅頭や菓子をそこに供えるんだ。 博人(以後は博)「ふう...なぜか坂がキツく感じるぜ..体力落ちたかなあ..。」 博人は祠に供えるための「東京ばなな」を片手に山を登っている。 しばらく登ってたら祠が...
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