擬人化した凶暴な♀動物が逆レイプするスレまとめ @ ウィキ内検索 / 「空ニ掛カル一筋ノ弾丸」で検索した結果

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  • 暁狐
    ...ヘルとサン 空ニ掛カル一筋ノ弾丸 狼の兄妹 狼娘4  狼娘5  幼馴染の狼、風美 狼娘6 狼娘7 狼娘8

  • ...目、暁狐氏 空ニ掛カル一筋ノ弾丸 著者:5スレ目、暁狐氏 風呂の神様 後 著者:6スレ目、ブシドーブレード弐なくまさん氏 ベルディラウスの名の元に:01 著者:6スレ目、瀬錬氏 ベルディラウスの名の元に:02 著者:6スレ目、瀬錬氏 ベルディラウスの名の元に:03(上) 著者:6スレ目、瀬錬氏 ベルディラウスの名の元に:03(下) 著者:6スレ目、瀬錬氏 ベルディラウスの名の元に:04 著者:6スレ目、瀬錬氏 <日不見先輩> 著者:7スレ目、ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6氏 蒼空の決闘 著者:8スレ目、通りすがり氏 月下の決闘 著者:8スレ目、通りすがり氏 龍と人の昔話 著者:9スレ目、くまさん氏 竜3(改定版) 竜樹先輩と。 著者:18スレ目、ID WZZ9kOqa氏
  • 空ニ掛カル一筋ノ弾丸
    「はあ~ぁ、メンドクセーなぁ」  ある山奥でカズマは深い溜め息を吐いた。  服装はいつもの適当な服、山登りに来たわけでもない。  だけどいくら面倒でもカズマはここに来なければならない、何故なら仕事だから。  今日も今日で妖怪退治。  ここ最近はカズマもそのほかの人間もこんな感じであるが、カズマ自身除霊などは得意ではないので妖怪退治、化け物退治が丁度いい仕事なのだ。  とは言っても、カズマもこのところ連日で本業の仕事をしているので、元から嫌だったのがますます嫌になりやる気も出ないでいた。 『これで何度目? そのメンドクセーって』 「うるせーよ」  ゆっくりと欠伸しながら山を登っていくカズマに話しかける女の声。  だが、彼の周辺には人などいない。  話しかけられ、カズマは右手に持っていた銃に話しかけた。  そう、彼に話しかけたのは人ではなく彼の仕...
  • 猫娘9
    頼む、だれか助けてくれ。 俺の家は、今乗っ取られているんだ。 俺の家は賃貸の平屋アパートだ。イメージとしては長屋と言う所か。 六畳間と四畳半、浴室とトイレに簡単なコンロと流しがついている。 やや古めな物件だけど、一介の大学生が一人暮らしする分にはそれなりに気に入っていた……んだ。 事の起こりは一ヶ月前だった。近所の猫達が俺の部屋の前にある茂みでニャアニャア合唱していたんだ。 元々俺は犬派で猫は好きじゃなかった。窓が開いてれば不法侵入して部屋を荒らしたりする野良猫はもっと嫌いだった。 だから、洗面器に水を入れて茂みに向かってぶちまき、こう怒鳴ったんだ。 「てめーら、こんなトコでにゃあにゃあ鳴いてないで家に帰りやがれこの野良猫が!」 そしたら、静かになったんで俺は満足してそのまま眠った。 そして、朝起きたら驚いた。 「あんまり綺麗な部屋...
  • 兎娘8
    「恋するウサギは寂しくてすぐHしちゃうの…」 「ふぇ!?は、班長こんな夜更けになに言ってるんです―――ん~っ!?」 ぬらりとした舌が僕の口にねじ込まれ、乱暴に舌を絡めとられて唾液を流しこまれる。 それはほんのりと甘く、まるで初めて女の子とキスをした時のようだった。 唇が離れた時、班長の目は月光に映えるルビーのように赤く、ヘルメットを脱いだ頭にはウサギの耳がまるでアクセサリーのように揺れていた。 「班長…その耳…」 僕は状況を理解できないまま立ちすくんでいるその眼前で、班長は独り言のように呟く。 「あのね、今日は…ね。十五夜なの。お月様が一番きれいなの。私たちは先祖還りをするの。心が、カラダが、本能が雄を求めるの。 だからほら、今日は敵も攻撃してこないの。敵も私たちと同じ獣人なの。私たちも敵も変わらないの。好きな人は好きなの。 ただ好きな人と一緒にい...
  • チコとぼく。
    1. チコが習字をしている。 我が家の愛犬チコは、いわゆるイヌミミっ娘。 ぼくが、大学のキャンパスでチコがうずくまってる所を拾ってきた。 始めはやせ細っていたが、今ではすっかり元気になって、いつも跳ね回っている。 見た目は栗色のボブショートの女子中学生。ぴょこんとイヌミミが垂れていて 美しい毛並みの尻尾が自慢の女の子。つぶらな瞳には、飼い主のぼくも心奪われる。 ただ、拾われっ娘なので文字を禄に知らぬ。今日は、彼女なりに文字を覚えようとしている。 「むうう。上手く書けないよぉ…」 居間のテーブルにぼくが小学生のときに使っていたお習字セットを広げ、自分の名前を書いている。 チコがねだるので、仕方なしにぼくがお手本を書く。しかし、悪戦苦闘の様子。 チコはじゅうたんに直に女の子座りをし、ぼくは向かい側で上からじっと見下ろす。 今にも泣きそうな顔...
  • 青龍2
    「いってきまーす」 「いってらっしゃいませ主様」  いつもの朝、いつもどおり主である優奈君を見送るエプロンがよく似合っています青龍。  外に出て、優奈が見えなくなるまで見ていると家に戻り朝食の後片付け。 「おい青龍、オレのPSP知らね?」 「知りませんよ。何処かに置いてあるんでしょう? そもそも、あのゲームは主様の所有物であり、普段から朱雀はだらしがないから無くすのです」 「あーうっせーうっせー! もういい、白虎に聞くから」  青龍が洗い物をしていると、その横からシャツとパンツ姿の朱雀が現れるが、直ぐに怒って何処かに行ってしまった。 「白虎! てめーかオレのPSPをパクったのは!」 「朱雀だけのものじゃないよ! びゃっこだってやりたい!」 「………」  朱雀は玄武とPSPで遊んでいた白虎を見つけると、ギャーギャー騒ぎ出す。  しかしそんな事彼女にとってはいつもの事な...
  • ヘルとサン
    「お前ら、これはどういうことだ?」  真夜中のあるマンションの一室に、男の声が聞こえる。その横には全裸の少女。  彼の名前は神崎和魔(しんざき かずま)。そして、いまカズマは身動きが取れずにいる。  何故なら、それは彼が寝ているときに、知り合いの蛇のお姉さんから貰った痺れ薬を飲まされてしまった為。  それは誰に飲まされたのか、カズマと共に暮らしている蝙蝠娘ヘルに飲まされたのだ。  油断したとカズマは思った。ヘルは夜行性、昼夜逆転しているので夜のほうが元気がいい。  そしてもう一人も、夜行性だった。 「私は、ヘルのお食事のお手伝いをしているだけです」 「そうそう、サンって優しいね?」 「まぁ、それほどでも」 「照れなくていい。その優しさは間違っている」  ヘルに褒められ頬を赤くさせたもう一人の女の子。名前はサン。  彼女もまた、ヘルと同様カズマ...
  • ニーソに萌えよう
    にゃあ、にゃあと鳴きながら擦り寄ってくる飼い猫を抱きしめる、こいつの「抱いて」という合図だ。 「あはは、くすぐったいよニーソ」 こういう時のニーソは甘えモードだ、ゴロゴロ喉を鳴らしながらしきりに俺の頬に擦りついてくる。 ちなみにニーソというのはこいつの足が靴下みたいにになっているから、 白い体に黒い足のコントラクトは素晴らしい。 「んー、しかし……お前もそろそろ年頃なんだよなぁ」 人語を理解しているのかニーソは俺が呟くと首を傾げた。 「そろそろ避妊手術も考えるか。」 俺が続けざまそう呟くとニーソは急に俺の鼻を引っかいてぴゅっと逃げてしまった。 「痛て、ちきしょう。怒らせちまったよ」 俺の言葉の意味を理解しているのか、二-ソは怒ってしまった。まぁこうなったら、しばらく時間をおいて 機嫌の回復を待つしかない。俺は眠くなってきたのでそろそろ寝ること...
  • 高於加美神
     京都にある貴船神社、その奥宮にはある神が祭られている。  名を、高於加美神(たかおかみのかみ)という、龍神である。  その龍神の神気が感じられなくなった……そう優奈に伝えられたのは昨晩のことだった。  少し様子を見て来いと、使いの天后の口から当主の命令が下る。  優奈にとって、当主の命令は絶対である。  逆らうものなら、最悪干乾びて死ぬ危険性もあるのだ。 「うーん……」  そして翌日、優奈は少ない荷物と妖刀・魂剛を持ち貴船に訪れた。  優奈達、神崎家の人間やそれに属する九尾には高於(たかお)と呼ぶことを許している高於加美神は、本来は貴船の奥宮にいる。  丁寧語で呼べば、眩い白い光とともに白銀の身体に綺麗な青い瞳の龍が現れるのだが、優奈が呼んでも高於は現れる気配はない。  それどころか、たしかに当主の言ったとおり、出ずとも感じる人は感じる高於の神気がまったく感じることが...
  • 複数2
     そうこうしている間にも、学ランは脱がされ、ベルトは外され、ズボンは下ろされ、カッターシャツも姿を消しており、オレはTシャツとトランクス一枚にされていた。  特に信乃の奴は、その下着類を敢えて手を使わずに、その獰猛な犬歯(と言うよりむしろ『牙』に近い)で噛み千切り、あっという間にズタズタにしてしまった。 ――――――――――ああああああっ!?てめえ、何て事をしやがるっ!!このNWOのTシャツは、武藤と小島が全日に行く前の・・・・・・・・・・・・とにかく、もう売ってないやつなんだぞぉっ!!それを、それを、こんな――――――――あああああああ!!!!!!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何て事が言えるわけが無い。コイツらはこうなってしまったらもう、満足するまで止まらないのだから。 「んフフフフフ・・・・・・・・・・・・・・御主人様のおちんちん、すっごく...
  • 蝙蝠娘1
    「……きろ……お、き、ろ……」 「うーん……」 薄暗い部屋で、小柄な少女が布団を蹴っ飛ばしてぐちゃぐちゃにし眠っている男を起こそうと、男の体を揺すっている。 暗い部屋に妖しく光る真紅の瞳に、背中には蝙蝠のような黒く大きな羽を生やした少女は、羽を羽ばたかせ男の真上を飛びながら男を揺する。 しかし、少女の力では男は起きず、低いうなり声をあげるだけであり、少女は渋い表情を浮かべると揺するのをやめ息を思いっきり吸って男の耳に顔を近づけた。 「起きろっ!! シンザキカズマーーーーーーーーーー!!!!」 「だああああああああああああああ!!!!」 男、カズマ(和魔)の鼓膜を破壊してしまうのではないかと思うほど、少女は大声でカズマを叩き起こし、この攻撃に寝ていたカズマも飛び起きた。 恐らく50メートル先まで聞こえたであろう大声の直撃を受け、胡坐をかきながら耳がキーンとする...
  • Am Tag des Regens im Mai~子犬とワルツをベルリンで 後半
    1945年5月2日午後 時 ドイツ第三帝国首都ベルリン 天気 曇り ちゅ……ちゅぴ…… ハンスは口内に感じる違和感に再び目を覚ます。 どうやらまだ自分は生きているようだ。 雲が完全に晴れたのか先ほどより月の光は強まっており、そして眼前には俺の唇を攻める全裸に上着だけのノインがいる。 「あ、おはよー。ハンスさん」ぷあ、と唇を離してノインがハンスに言った。 「…………おはよう」ハンスは答える。と言うか、そうするしか無かった。 どうやら靴紐か何かで手足を縛られているらしく、コンクリートの壁にもたれかかったままハンスは全く身動きが取れない。 不意にノインが立ち上がるとドイツ国防軍の上着をめくり、ところどころ火傷を負った白い肢体をさらけ出す。 「ハンスさん、どうです?わたしの裸」 「……そういうのは無闇に見せるもんじゃないだろ……」 ハンスは顔をそむ...
  • 虎娘3
    『バークス少尉!バークス!おい、アリス!アリス・バークス!』 「怒鳴らなくても……聞こえてるっつの………」 降下するスピッドの操縦席で、俺は無線ごしに怒鳴る僚機に言う。だが、無線が壊れたらしく、こちらの声は届いていないようだった。 「最悪だ………」 いまや我が愛機のロールスロイス・マーリンエンジンは黒煙を吹いたまま停止し、胴体には穴がいくつもあいている。 「誰だ?この空域は安全だって言った奴は、なんで安全な空域にゼロがいるんだよ…………」 しかし、俺がついた悪態は唸るようなエンジンの爆音と機銃音にかきけされた。 眼下に広がるは広大なビルマの山脈と森。不時着で助かる可能性は半々だ。 「いっちょ賭けてみるか………」そう言うと、俺は重い操縦稈を引き起こし、機首を無理矢理にでも引き起こそうとした。 「起きろっ………!」 ドンピシャ、機体は体勢を立て直し、ゆるやかに眼下の森に吸い...
  • 赤いアンタレス
    「………迷った。」 広大な砂漠に、男が一人ポツンと佇んでいた。 一人きりと言うわけではなかったが、同行者はラクダ一頭のみ。 この男は行商人で、エジプトからシルクロードを通り唐の国へ物資を届ける最中だったのだが… 突然キャラバンに襲い掛かった砂嵐のため、隊列はバラバラとなってしまい…結果男は孤立してしまっていた。 「参ったな…まあ、夜になって星が確認できれば何とかなる、か。」 男は星を見る事により、方角を知り目的地へ向かう術を見に付けていたため、然程悲観的になる事もなく、 一晩を凌ぐための準備を始めた。 「そう言えば…最近砂漠に怪物が出るとか言ってたな。」 行商に出かける前、物資を仕入れた別の商人から、最近砂漠地帯に怪物が出るらしい、と聞いていた。 なんでも、その姿は蠍に似ていて、近くを通りかかった人間を巣穴に引きずりこんで捕食するらしい。 「……...
  • 狼娘5
    「あひゃあぁんッ……ああぁッ……ひぁッ……!!」 「ぅ……ぁ、ぅ……」  ガイア達が狼女達に捕まり数日が経った。  あれからガイアは、休む暇はおろか食事の時でさえ狼女達に求められ精を吐き出されていた。  一方のテラもローテーション式に狼女や狼少女が入れ替わり、こちらも一日に何十回と絶頂させられていた。  そしてもうすぐ日が落ちる時間であっても、ガイア達には関係なく今もガイアの上に狼の雌が跨り卑猥な音を響かせながら下の口でガイアの硬い肉棒を咥え込んでいた。 「んんッ……あんッ、ふあぁッ!」  しかしガイアの上で髪を乱し、瞳からは涙、だらしなく開かれた口からは唾液が一筋流して淫らに腰を動かしているのは、狼女でも狼少女でもなかった。 「あんッ……ああッ……お、おにい……ちゃんッ!」  そう、妹のテラである。 「ぐっ……ぁ、て、テラぁ……」 「ほら、ちゃんと見ないとダメよ?」...
  • WOLF and RAVEN
    ※以下の文章には殺傷表現が含まれます。 ――私の言う事を聞いていれば、いつか人間にしてあげよう。 それが、私がこの世に生を受けてから、最初に貰った言葉だった。 「……」 窓から見渡す限り、荒れた山野と森しか見えない、そんな僻地に立つ塔。 それが、私と、我が主の住まう家だ。 「……」 私は何をするでもなく、闇色のボロ布――私がこの身体以外に主から頂いた唯一の品――を纏い、ただ窓の外を眺めている。 なんという事はない、いつもの……三十年もの間続いた昼の日課だ。 「……」 私が微動だにせぬまま、この世界を照らす恒星が五度ほど傾いた頃、私の耳に聞き慣れた音が響きだした。 風を切って羽ばたく、大翼の音。 それが一際大きくなると同時に、窓から差し込む光に巨大な影が差した。 「やあ。今日も話をしに来たよ」 決して耳障りではない、陽気な声。 どうや...
  • 俺のペット
    アパートのドアの前で、大きな大きな深呼吸をいっかーい、にかーい、さんかーい……。  よしっと覚悟を決めて、なるべく静かに鍵を開けて、出来るだけゆっくりじわじわと ドアを押し開ける。  何時でも素早く、閉じれる程度まで細く開けたドアの隙間から、聞き耳を立てても 取りあえず、とたとたという忙しない足音が聞こえてこない事にほっとしながら、急いで 室内に滑り込むと、目の前に広がっているのは、手乗り台風に蹂躙されまくった廃墟。  そして、窓際のカーテンに爪を引っ掛けて宙ぶらりんになったまま、すっかり嗄れた声で 俺に向かって、ぶーたれ続けてるお嬢様だった。  ほんの一ヶ月前、遂に棺桶に片足突っ込みやがった悪友が、全然似合ってない照れ笑いを 顔中に貼り付けながら、新妻と新居を見に来ないかと俺を誘ったのは、ほんの2週間前。  気が付けば、お土...
  • アシダカたん
    真夜中に、カサコソ、コリコリと音がすると、それはムカデと蜘蛛の大喧嘩だ。 注意深くちり取りに乗せて外に離してやると、二匹とも落ち着いて喧嘩を止めてどこかへ消えていく。 春先に、ムカデとともに入ってくるのがアシダカグモ。 全長最大15センチという化け物だが、性格は臆病で人は襲わず、大抵はすぐに物陰に隠れてしまう。 もちろん、私は此奴だけは現れるとすぐに部屋に招き入れていた。 私がここに越してきて4年にもなると私が家に居ようとお構いなしに床、壁を歩き回る。 もちろん、自分の立場が分かっているようで私が眺めるとそそくさと陰に隠れるのだが・・・ さて、先日私はムカデに襲われた。 以来、窓を閉め切って寝るようにして吸精されるのを防いできた。 もちろん、彼女はベランダで 「ねぇ~開けてよ~♪こ・ん・や・も・ね♪」 などと戯言を抜かすわけだが、さすがに彼女を引き入れたが最後、...
  • 蛸娘1 その3
    「全く、本っ当にとんでもない目にあった……マジであの世に行ってしまうかと思ったよ」 「……ほんまにすまん……」 朝、俺は朝食の納豆を掻き混ぜつつ、 テーブルを挟んで向こう側に正座する八美に向け、不機嫌な調子で言葉を漏らした。 あの後、俺は本能の赴くままに快感を追い求める八美によって、都合10回程イかされ続けた挙句、 疲労によって俺は敢え無く意識を手放し、お花畑が綺麗な何処かの川を渡ろうとした所で、 5年ほど前に死んだ筈のばあちゃんからドロップキックを食らい、強制的に身体に戻される夢を見た。 ばあちゃん、俺をあの世に行かせない為とは言っても、さすがに乱暴な方法は止めてくれよ…… まあ、それで目が覚めて見ると、八美は何を勘違いしたのか葬儀社へ電話をかけようとしている真っ最中。 無論、俺は即座に勘違いしている奴の頭に脳天唐竹割りを食らわせ、 ...
  • 光くんの話 第1話
    光くんの話 第1話 人って何のために生きるんだろう?結局は死ぬのに辛い思いをしたり、悲しんだり、苦しんだりしながらなんでわざわざ?って……あの頃の僕は本気でそう考えていた。 つらい生を送るなら、いっそ死のうって。あ、勘違いしないでよ?僕は別にネクラじゃないし、死のうと思ってたのはもう1年も前の話なんだから。 今なら過去の自分を叱ることぐらいはできる。同時に常識じゃ絶対に考えられないような体験もしてきたし、今もしてる。 とは言っても決してイヤなわけじゃない。むしろ楽しいぐらいなんだ。僕が変われた……というより立ち直れたのは、常識の範囲をはるかに超えた「彼女」たちのおかげだ。 ずっといっしょにいたけど、僕が気付かなかった本当の彼女たちの。 話は長くなっちゃうと思うけどそのことについて、話したいと思う。 僕の名前は市来 光。 ごく普通の中学1年生。 今一発で僕の...
  • 兎娘1
     小学生の頃、俺はクラスで飼うことになったメスの仔うさぎの飼育係になった。  誰もやりたがらない係というものは必ず存在し、俺は半場押し付けられるように任されて、正直めんどくさいと思いながら嫌々やっていたものだ。  でも、次第に愛着がでて、卒業するときには少し泣いたりもした。  そんな思い出も、忘れ去られようとしていた時、そいつは来た。 「……おきて……おきてください……」 「ん……ぁぁ? だ、だれ、だ?」  バイトが終わって、果てしなく疲れた。  一人暮らしの俺は、アパートから帰ると、飯も食わず風呂も入らず、電気付けっ放しで敷きっぱなし布団の上に泥のように眠っていた。  何時間くらい経っただろうか、俺の体を優しく揺する感触がする。  俺は寝ぼけ眼だが考えた、一人暮らしなんだから誰かいるのはありえない。 「起きてくださいよ……」  尚も揺るられるが、完全に目が覚...
  • 狐娘7
    「~♪」  放課後の夕方、俺達が住んでいる村からかなり離れた街の駄菓子屋に俺と刹那はいる。  俺達は小さな籠を持ち、その中に菓子を入れていた。既に刹那の籠の中は菓子の山と化している。 「あ、これ美味しいんだよね~。何味が好き?」 「俺は、たこ焼きかな」 「え? チーズでしょフツー」  刹那はうまい棒チーズ味を数十本手に取り当然のように胸を張りつつ言いのけた。  なんだか微妙に腹が立つものの、味の好みは千差万別、人それぞれなので黙っておいた、かったるいし。  何故、高校生の俺達が駄菓子屋なんかにいるかというと、明日は俺が通っている学校の遠足なんだ。  家の学校は生徒数が少ない為、学園問わず全員参加となる。  行く場所は水族館となった。  山に囲まれ、また海からは遠い場所に位置する田舎なので海の生物のことを少しでも学ぶという目的もあるらしい。本だけじゃ分からんこともあるだ...
  • 蛇娘もの
    アトピック ◆0Wrn9WsOw. 蛇娘もの 「おう、またなー」 「元気でなー」 俺は白井祐、家庭の事情で中学まで預けられていた田舎の同窓会に出席。年は立っても変わらない 面々に久しぶりに会えて、中々楽しい時間を過ごせた。 「待って・・・・」 色白で綺麗な顔筋の清楚系美女、水地百合子が俺に寄ってくる。 「おぅ、おぅ告白タイムか?」 「頑張ってー百合っち」 「うるさいわ、アホ共が。何?百合」 「今日は8月の満月の日、このまま外にでると……」 「ああ、言い伝えの事?ばっか24になってもまだ信じてるのか?」 「いや、そうじゃなくて本当に……」 「ぎゃははは、だいどーんでーん返し。告白じゃなくていらぬ心配事でしたー」 「ちっきしょう、うるせいうるせい。百合さ、心配してくれてあんがと。でも俺平気だからさ」 「………そう」 「じゃーなぁ」 そういって俺は宴会場を...
  • 九尾の狐
     ある日曜日、神崎家では優奈と四神(白蛇除く)が朝食を食べていた。 『戦場でなぁ! 女房や恋人の名前を呼ぶ時というのはなぁ! ひん死の兵士が甘ったれて言う台詞なんだよぉぉ!!』 「白虎、玄武、黄龍さん、テレビを見るかご飯食べるかどちらかにして下さい」 「うん、わかった」 「……」 「すまない主優奈。今いい所なんだ」  今回の朝食は、朱雀特製真っ黒メニューである。  しかし優奈を始め、白虎や青龍は既にその味に慣れてしまい本来苦い筈のパンを平気で齧っており、朱雀は微妙に居心地が悪そう。  優奈が朝のアニメを見ている白虎、玄武、黄龍に注意をし、彼女達の空返事に青龍が軽くため息を吐いた時だった。 「優奈様、ご無沙汰しております」 「「「「「うわあぁっ!!」」」」」  忽然と優奈の背後から透き通った綺麗な声と共に女が一人立っており、その場にいた玄武以外全員が驚きの声を上げ数歩後...
  • 狼娘1
    青年がその狼を救ったのは気まぐれだった。 軍隊に入り、国が敗戦。下手に出世していたのだ仇になり、大きな町に住めなくなった。 だから青年は山で猟師を生業として生きるしかなかった。人と話すのは、月に一度町を降りて狩った動物の毛皮を売るときのみ。 生来人付き合いが苦手な青年はそれでも十分だと思っていた。だが、それでも無意識のどこかで寂しい思いをしていたのかも知れない。そしてその無意識の寂しさが、怪我をした狼を助けるという行為の理由だったのかもしれない。 いずれにしても、青年は怪我をした狼を助けた。普通の狼より二回りも大きいメスだった。 右目の大きな縦の裂傷の他、さまざまな傷を負ったメスの狼。 飼いならせば猟犬の代わりになるかもしれない、と自分に言い訳してつれて帰った。そして傷を手当し餌を与えた。 初めのうちは暴れ、ろくに力の入らない口で噛み付いてきたが、頭が良いのかこ...
  • 金色の小瓶Ⅱ
    怪しげな露店で買った小瓶は姉に使って以来まったく 使用していないが、それは”人を虫にし、虫を人にする” というこの小瓶に興味をなくしたからでなく、むしろ逆で はやく、”ある事”を試したくて仕方が無いのが本音だった。・・が 一ヶ月間まったく別の心配事に頭を占拠されていた僕は 使用に踏み切ることが出来なかった。 それは、以前の性交で姉が妊娠していないかどうか?という問題だ。 結論から言えば、姉には無事生理が訪れ二人とも心から安堵したのだが 詳細は割愛したいと思う。 …そして、僕は次の使用を目前に控えていた。 駆け足で学校から帰った僕は自分の部屋に入ると 夕暮れ時にも関わらず窓を全開にし、アレの来訪を待った。 やがて、耳障りな羽音と共に僕の腕に一筋の痒みが走った――― そう、僕が待っていたのは「蚊」である ひとつきもの間、僕が試した...
  • 有角少女
    「慌てんぼ~のサンタクロース♪クリスマス前~にやってきた♪」  …虚しい。少年は心の中で、心よりそう思った。  今は11月前半、部屋に響くのは調子っぱずれなクリスマスソング。 歌声の主は、小さなクリスマスツリーの前に座る少年。バックコーラスはストーブの駆動音と、時計が時を刻む音―――  「うつだ…死のう」 哀愁漂う18歳、宮部俊彦の呟きが、停滞した部屋の空気に溶け込んだ。  俊彦は一人暮らしだ。なればこそ、この状況を作ったのも俊彦本人である。  事の発端はこうだ、使用されなくなって二ヶ月、いい加減扇風機を片付けようと思い立った俊彦は、 物置部屋に扇風機を運び込んだのだが、その際にこのクリスマスツリーを蹴飛ばしてしまい、なんとなく持ち出して飾ってみたのである。 んで、そのついでにと先程「慌てんぼうのサンタクロース」なんか歌ってみたのだが、それが...
  • 黄龍
     夕方、震える魂剛を片手に優奈はある場所に来ていた。  彼の周りにはショベルカー等の重機や、何か建設していると思われる建物。  ここは、街の隅に位置する工事現場だ。  大規模に何かのビルを建てるらしいこの場所は、優奈が通っている学園の敷地より遥かに広い面積があるが、何故か人っ子一人いない。  何故優奈が、しかも学校の帰りにこんな所に来ているかというと、この建設現場の責任者と名乗る人物からの依頼だからだった。  何でも、次々と不可解な事故が相次いでいるらしく、彼もニュースや新聞で目にしていた。  最初は偶然かと思っていたが、魂剛が震えていることを見るとやはり何かある、そう思いながら辺りを見るも誰もいない。 「………誰か連れてくるんだったかなぁ」  この事件の犯人がもし、優奈の家にいる白虎達と同じ四神の仕業だとすれば、残りの四神は、東西南北の中心を司る黄龍ということになり、彼女...
  • 風呂の神様 後
    前へ どれだけの時間が経ったのか、体を起こすとそこに龍の姿は無かった。 心中、あれは夢幻の彼方での出来事だと疑いたかった。 俺の手にはかすかに刃を残した刀、地には龍の角…そして胸の刀傷が俺を否が応でも現実に引きずり込み、ようやく自分が生きていることを認識できた。 「大義であった。しかしそなた、巽の刃をその身に受け、なおも角を折るとは…行く末が楽しみだな。」 巽の母であり、女の身でありながら“父皇”として君臨する彼女は笑みを見せる。 生粋の龍である彼女の齢は人のそれを遥かに上回るのだが、見た目は27・8歳ぐらいに見える。 どこか寂しげに笑う彼女は娘と同じ黒髪で…片方の角は古い太刀傷を残して折れていた。 帰り際、俺は刀一族が眠る墓を参り、無事に生き帰った事を報告して父と母の墓の脇に折れた刀を供えた。 『刀と共に生まれ、刀と共に生き、刀と共に眠...
  • 狐娘2
    俺は親の都合でド田舎と言っても過言じゃない村の学校に転入した。  その村は、近くの街まで車で1時間程かかる場所で、辺りには森やら山やらが見え、少しの雑貨屋程度の店以外ほぼ田んぼという所だ。  当然、俺の転入先である学校も生徒数は少なく俺が一番上で、教室も全学年一緒。  まぁ、その辺は別に我慢というか気にもしないが、ただ一つ、気になってしょうがないやつ等がいた。  そいつ等は俺の一年後輩で姉と弟の双子。  姉は黄金色の髪の毛、弟のほうは俺と同じ黒髪。真紅の瞳が神秘的な姉弟であるが、一箇所だけ俺や他の奴らとは違う点があった。  尻尾があるんだ。しかもでかくてふさふさした、姉のほうの髪の毛と同じ色の狐のような二本の尻尾、計4本の尻尾が生えてるんだ。  最初はアクセサリーかなんかだと思ったけど、体育の際弟のほうを見せてもらうとしっかりと体から生えていた。  突然変異、モンスター、妖...
  • 蝙蝠娘3
    闇に閉ざされた湖上に、乱れた吐息が響いている。 吹き荒れる風。降り注ぐ雨。 時折、思い出したように轟く雷が、敷き詰められた絨毯の上をただ一人駆ける少年の、恐怖にゆがんだ顔を照らし出していた。 少年――アルフレドは、学者の家に生まれた子供だった。 主に、未だ開発の進んでいない地方に残る伝承などを研究テーマとしていた歴史学者である父の下 山のような本に囲まれた幼少時代を、アル――アルフレドの子供の頃からの愛称――は、送っていた。 穴倉のような、空気のよどんだ暗い父の書庫の中で、物心ついた頃から様々な言語と格闘する日々。 そんな生活のせいもあってか、アルは、同時代の子供に比べていくらか賢くはあったけれども、体が弱く友人も居なかった。 毎日のように目が覚めては本の虫になる心配に思ったのか、彼の父――ビルが、自らの研究の手伝いをアルにさせようと決心するまで そう時間はか...
  • 狐娘1
    俺は、死んだ婆ちゃんの墓参りで地方の方に来ていた。四方を山で囲まれた小さな村。 都会とは違い自然に満ち溢れて空気がうまい。  墓参りも終えた直後、俺は村人が話しているのを偶然耳にした。  村の四方を囲んだ山々のどこかに大きな化け物がいるとかで、もう何年も農作物が荒らされているらしい。  そして今夜、その化け物を生け捕りにする為村の男集で徹底的に山を探すとか。 「化け物……」  少し気になった。怖いもの見たさと言うものだ。  見つけても何するわけでもなく、本当にいたのかくらいにしか思わないと思う。  そして俺も化け物探しに誘われた。若い男という事だそうで、俺も即答で頷いた。  夜の森。懐中電灯と月の明かりだけが頼りに、俺は一人で森を散策していた。 「本当にいるのか……」  鳥の鳴き声や虫の飛ぶ音が聞こえる中、ガチャガチャっと金属製の物がぶつかり合う音が聞こえる。 ...
  • 青龍
    「優奈くぅ~ん、おなかへったぁ」 「さっき食べたばかりじゃないですか白蛇さん」 「減ったものは仕方ないでしょ~」 「何でも丸飲みしてるからですよ。大体この辺りにはお店もないようですし、我慢してください」 「ちぇっ」  学校が休みの日、僕は白虎、玄武&白蛇さんと共にある所に来ていた。  周りは田んぼだらけで山に囲まれた自然あふれる場所。都会からかなり離れたこの場所は空気が美味しい。  白蛇さんが空腹を訴えているが、30分前に食べたばかりなのでとりあえず無視しといて迷子になった白虎を捜していた。  しかし、今日この場所に来た理由は白虎捜しではない、向こうが勝手に迷ったんだ。  この前、玄武がこの場所辺りから妙な力を感じると言い、念のため確かめに来たんだ。 「玄武、本当にこの辺りなの?」 「……」  僕の服を摘まんで歩いている玄武に聞くと、玄武は静かに頷く。  とは言っ...
  • 題名なし2
    1937年冬。神戸からリバプールに向けて出港した貨物船「海南丸」は南シナ海にて消息を絶った。 最新鋭の貨物船の遭難は何の前触れも見せない全く突然の出来事であり、そのニュースは世界中の紙面を飾っている。 日本政府は海軍まで導入した海南丸の捜索を行ったがその行方は現在に至るまでようとして知れない…… 米海軍潜水艦「ヴァサーゴ」 1943年11月2日の日誌 南シナ海上にて日本輸送船らしき船影を認めたが、機関煙も無く外板やマストは錆び、構造物は荒れに荒れている。 まるで幽霊船のような風貌だった。さしずめ「さまよえるオランダ人」号と言ったところか。 異常事態ということもあって、船内を確かめるためになんとか船名の読める位置に移動する。 さまよえる日本船の名は「カイナンマル」。あの南シナ海のマリーセレスト号、カイナンマルだった。 我々はこれより艦内から有志を集い、カイナンマル船内捜索...
  • 恭介と狼少女
    いつもと同じ朝、僕こと新谷恭介ははいつもの様に大学に行く仕度を して朝ごはんを作った後いつもの様に自分の隣の部屋に行く。 そこには、いつもの布団が盛り上がっている光景が広がっていた。 「沙希、朝だから起きて」 「んぁ」 そして布団がもぞもぞと動き、中から寝巻き姿の白髪赤眼の少女が 出てくる。 「恭介、おはよ」 恭介にそう言って立ち上がった後、彼女は恭介の横を通って呆けた顔で洗面所に行く。 擦れ違うときに、尻尾で彼の体を撫でて来るのは最早習慣となっている。 彼女は、狼の獣人なのだ。それも白狼の。 階下に降りリビングで朝食を並べ終わり席についてから彼はふと彼女が 一緒に住むようになった理由となった出来事を思い出していた。 三年前 恭介は、天涯孤独の人間だった。 だが、それを悲しく思ったり...
  • 萌魔王3
    ついにこの時がやってきた……魔王にとっては最悪の夜となる。  この場合の”最悪”とは、決して毎回起こっていたことではなく、これから毎回起こる始まりを意味している。  それを魔王はまだ知らない……  物事において万能などありえない。  生物しかり兵器しかり強大な力を持ち、一見全てにおいて万能だと思われる魔王にも実は弱点と言うものがある。  その弱点は、魔王自身防ぐ事も避ける事もできない。 「もうすぐ、か……」  深夜の寝室で、窓から外を眺め一人で月見酒と洒落込みながら魔王は呟いた。  その表情はかなり嫌そう。  何度も何度ももう飽きるほどしてきた事だが、こればかりは好きにはなれない。  魔王が見上げる月、その色に僅かだが赤みがあった。  同時に、魔王は自分の中から魔力が僅かに弱まっているのを感じている。  そう、彼の弱点とは...
  • 猫娘10
    注意として、アイさんは人間なので脇役です。 「ふ、双子の妹!?」 「そうよ、雪ちゃん」 「ちゃんって付けないでくれご主人様」  とある一軒家にて、一人の男の叫び声とツッコミが鳴り響く。  男の名は雪(ユキ)。彼はただの人間ではない。  黄色い瞳に白銀の髪が生えている頭からは、髪と同じ色の猫耳、そして穴の開いたズボンからは猫の尻尾が生えている。  そう――彼は猫の妖怪『猫又』。正確には人間と猫又のハーフであるが。 「つ、つーかどういうことだよ!? 俺に妹いるなんて聞いてないぞ!?」 「だって言ってないもの。私も最近知ったことだもん。生き別れの妹だって。今日来るのよ?」 「今日!?」  そして、雪に両肩を掴まれて問い詰められているのはアイさん。  雪の飼い主であり、どこかおっとりしたお姉さんだ。ちなみに巨乳だったりする。  アイさんの正論過ぎる回答に、雪は一瞬黙...
  • 狐娘12
     ある深夜のこと、普通の高校生、達也(たつや)は妙な女と妙な出会い方をした。 「おわっ! す、すんません」  達也は陸橋の真ん中あたりで一人の女とぶつかった。  少しよろめく達也に対し、女は尻餅をついてしまい、達也は慌てて女に手を差し伸べる。  陸橋の上は深夜にもかかわらず明かりが僅かにしかなく暗い。  だが見えないわけでもないし、空を見ながら歩いていた自分が悪いと思った為。  まぁ、突き飛ばしたのが男だったら最悪ほっとくが、相手は女性だったということもある。  しかし、女は俯いたまま達也の手を借りず、陸橋を支えにして立ち上がった。 「……こっちこそ、ごめん、なさい……」  女は弱々しい声で達也に謝罪する。  せっかく手を差し伸べたのに、と少しイラッとした達也だが、その謝罪にイライラ感も消え失せる。  それに、暗いし相手は俯いているからよくわからなかったが、女は...
  • 狐娘4
    「……ゴクッ」  青年は緊張した面持ちで生唾を飲んだ。既に辺りは暗くなり、赤い満月だけが照らすいつもの古い寺の前に青年は立っていた。  今日、青年の通う学校は早めに終わり、青年は午後を回った時間には家にいた。  しかし、自室で予習をしている時シャー芯が切れたことに気づいた青年は近くの雑貨店に行ったが何故か休みだったので、仕方なく自転車で3時間ほどかかる街まで買いに行ってその帰りに寄ったのだ。  久遠から赤い満月の日には外に出てはいけないと言われていたので、青年はそのまま素通りしようとしたのだが、タイミングがいいのか悪いのか少年らしき悲鳴が聞こえたのでここにいるというわけだ。 「……ええい!」  寺の中で何が行われているのか、青年には大抵予想はついていてた。恐らく狐娘か久遠がいるのだ、しかも誰かに何かをしているに違いないので行くのを多少躊躇うものの気合を入れて走り出す。  勢い...
  • 狼娘4
     深い森の中、黒い毛並みの狼ガイアが空をボーっと見ていた。  草むらがガサガサっと鳴り、一匹のウサギを咥えながら元気よくガイアを呼ぶ黒い長髪の少女が走ってきた。 「おにいひゃぁ~ん!」  咥えてたウサギを地面にボトッと置いた少女は、満面の笑みを浮かべながらガイアに近づいた。  既にぐったりとし息のないウサギを、ガイアはチラ見し、お尻から生えている同じく黒い毛並みの尻尾をブンブン振っている少女の顔を見た。 「見て見て! 今日はニンゲンの格好で狩に成功したんだぁ!!」 「………っ……で、ウサギか。お前もまだまだだなテラ」  ガイアの姿は黒い狼から、黒髪の若い男の姿へと変わり一言で少女――テラに返した。  てっきり兄に褒められると思っていたが、軽く鼻で笑われテラは頬を膨らませる。  二人は兄妹で、生まれつき人の姿になれる能力を持った狼だ。  指先からは爪が鋭く伸び、近くの村か...
  • 犬娘5
    三時間もトラックに揺られて着いた前線基地はかつてないほどの活気に包まれていた。 「着いたぞ、降りろ」 あたりを見渡すと『敗北主義者を粛清せよ!』『帝国主義を打ち滅ぼせ!』『人民よ、立ち上がれ!』などと書かれた看板が所狭しと立ち並んでいる。 気怠げに装備と荷物を卸下すると、遅れて我が軍の「新兵器」が降りてきた。耳を立ててせわしなく辺りを見回し、鼻をヒクつかせている。 「お腹空いた~!」 開口一番がそれですか。まあ時間的にそろそろ駄々をこねるだろうとは思っていたけど…。 「同志小隊長、こいつらの食事はこちらの部隊で用意してもらえると聞いたのですが。」 申し訳なさそうな僕の顔と地団駄を踏んでいる「兵器」とを見比べて、我らが小隊長は笑みを浮かべている。 「ウラジミール、心配せんでもこいつらにゃたらふく食わせてやる。お前も腹に詰め込んでおけ。明後日0800作戦開始だ。」 「ついでに...
  • 朱雀
    「あ゛~~」  朝のHR後の賑やかな教室内で、僕は頭だけを机の上に乗せて唸っていた。  両手は力無くぶらんとしていて、既に体力は大幅に削られ、相当な疲れが溜まっていた。  原因は、僕の家にいる四神達で朝から玄武をはじめとし僕を求めてきていた。  白蛇さんは朝弱いのでその時には寝息を立てていたと思うけど、白虎と玄武と青龍さんに3回、計9回は出してるものだから僕自身、自分の体力にも驚いている。  主たる者、こんな事ではいけない、威厳を見せないと、と思うのだけど実力的には向こうが遥かに上なので最終的には逆らってしまう事に軽く自分が情けなくも感じていた。  その上、遅刻しそうになり全力疾走で登校の援護攻撃。 「なんとか、しないとなぁ……」 「まぁ、お疲れですか?」 「うん、まぁ、ちょっと………」  そのうち出しすぎて死んでしまうんじゃないかと思い、深いため息とともに体が身震いし...
  • 狼娘と同居
    青年は彼の住むボロアパートの玄関で立ち尽くしていた。 思考がいったん停止する。 いつもと変わらないはずの彼の部屋には裸の女性が気持ちよさそうに寝ころんでいる。 この部屋の主、小鹿朔太郎はこの状況にただ呆然としていた。 驚きながらもよく見るとなかなかの美人で日本人離れした目鼻立ち、 腰まで伸ばしてある美しい輝きを持つ白色の髪、 全体的に余分な肉の少ないスラッとした体形が魅力的だ。 こんな状況でなかったら声でもかけたいぐらいだ。 だが一番奇妙な点はその頭に着いた犬のような耳とおしりあたりに生えている尻尾である。 すると青年の存在に気がついたのかその女は狩人のような鋭い目でこちらを見る。 「サクタロウ、おかえりなさいです。まっていました」 尻尾をかすかに揺らしながらそうことばをかけてくる。 だが彼自身にはまったく身に覚えがない。 そして彼女への視線がなかなか定まらない。...
  • 蛇娘2
    特に都会でも田舎でもないA市。 駅の近くはそこそこ栄えているが、ちょっと離れると田んぼや畑が見えてくる。 そんなA市にある、変哲も無い寂れた神社でのお話。 ある秋の昼下がり―― 一人の少年が、その神社に入っていった。 人っ子一人いない、社務所でさえ雨戸が閉められているその神社に、彼はさほど用があるわけではない。 部活が早く終わった日などにふらっと寄って、なんとなく夕方までライトノベルを読むのだ。 小さい頃に祖母に連れられてお参りに来て以来、なんとなくお気に入りの場所なのだ。 色々な昆虫が捕れるし、うっそうと茂った木々のお陰で夏でもひんやりとしている。セミはうるさいが、都会的な騒音がしないのも良い。 人並みに社交的な彼だが、今まで一度も友人を連れてきたことの無い、ちょっとした隠れ家なのである。 少年は見慣れた朱色の鳥居をくぐり、くたびれた社殿の脇にあるベンチ...
  • Am Tag des Regens im Mai~子犬とワルツをベルリンで
    ポン 『Am Tag des Regens im Mai~子犬とワルツをベルリンで』 1945年4月、南下するソ連軍にくわえ連合軍のノルマンディ上陸を許したドイツ軍は次第に劣勢に追い込まれ、 首都ベルリンまでソ連軍が迫った今、ドイツ降伏は時間の問題となっていた。 1945年4月29日午後9時 ドイツ第三帝国首都 ベルリン 天気・曇り  よどんだ曇り空が落ちる中、ドイツ第三帝国の首都であるベルリンはかつての優雅な街並みをどこかに置き去りにしてきたように、 瓦礫に包まれたゴーストタウンと化しつつあった。  「おい、ハンス」  廃墟と化した地下鉄駅の階段にしゃがれた声が響く。ハンス=カウフマン兵長が振り向くと、そこにはハンスと同じ陸軍の制服を着た壮年の男が立っていた。 「ほら、コーヒーだ」そういって男は熱いコーヒーの入ったブリキのカップを階段の途中に置く。  ...
  • 狼型獣人兵 その2
    俺の手を握る彼女の手に力がこもる。 キスというやつでは…。 俺は驚いて眼を見開き彼女を見たけど…、彼女は目を閉じたままずっと動かなかった。 いきなり口付けられた動揺の中で初めて触れる女性の唇の感触を感じながら、俺も眼を閉じた。 すこしの間、ただ口付けただけだったんだけど彼女から唇を離される。 「いきなり、ごめん。舌、入れなきゃって思ったんだけど、初めてだったから恥ずかしくて、出来なかった、、、」 「いえ…、俺も…初めてでしたけど。」 顔を赤くしながら、申し訳なさそうに謝る大神さん。俺も綺麗な彼女の初めてを奪ったのが申し訳無いような気がして、俺も自分自身初めてだったって告白した。 俺より体が大きくて、普段かっこいい大神さんが瞳を潤ませながら少女のように恥ずかしがっていて少し可愛く見えた。 「良子にキスの仕方教わったんだ。好きな人とするように、とか。舌の絡め方とか。」 ...
  • キモオタ中年と猫のミーシャ
    俺は現在43歳失業者で独身でニートだ、名前?どうでもいいだろう!? 仮にタダオとしておく。 求職活動は、もう諦めた。酒、煙草、ギャンブルは一切やらない ん?何の為に生きてるかだって? ふ‥愚問だな…猫耳の為だ。 「たるとチャン最高!!」 今日のオカズは魔法少女猫たるとチャンだ… そっとズボンとパンツをずらして俺自身を取り出す。 「たるとチャン…ハァ……ハァ…」 シュッ…シュッ… 「ハァ…ハァ…っ!」 つい息が荒くなってしまう。 もう少し…もう少しでイける… フィニッシュは……俺は部屋を見回す…… いた!!「にゃあ」 唯一の同居人猫のミーシャ白の美雌猫だ。 「へへへ…ミーシャちゃん‥今ぶっ掛けてあげるからね」 俺は限界まで膨張した一物をミーシャに向ける。 「ふーっ!!」 ミーシャは爪を立て威嚇するが… 「無駄無駄無駄…俺の精液は五mは跳ぶハァ…ハ...
  • 猫娘19
    「う~寒い寒い寒い、もう、これだからアタシは冬が嫌いなのよ」 スーパーからの帰り道、吹き付ける木枯らしに彼女が体を震わせて愚痴を漏らす。 その両手には、本日の戦利品である特売の箱ティッシュ五箱入り158円の入ったビニール袋をぶら下げていた。 本日の目玉商品であったこの箱ティッシュは本来、お一人様一個限りの品なのだが、 彼女は自分の分とたまたま休暇だった俺の分を別々にレジを通す裏技を使って二個ゲットしたのである。 無論、これはある意味反則技なので、善良な主婦の皆さんはなるべく真似をしない様に。 「冬は嫌いって言うけど、その代わりこたつがあるじゃないか」 「あ、言われればそうね。 なら早く家に帰ってこたつの中で丸まりたいわ。 もう寒い外を歩いた所為で尻尾まで冷えちゃって本当に辛いわよ、もう……」 「そうだな。それに娘が学校から帰ってくるまでまだ少...
  • チーター型獣人兵士 後編
    僕、「織世 浩二」は今も最前線で一番安全であるNWS部隊で戦場にいた。 安全とは言っても前みたいに遠隔無人兵器を操作しながら戦うけど、 本体である自分達が敵兵に見つかったら最後。という リスクの高い部隊だったけど、 僕達の部隊に『チーター型獣人部隊』という護衛が付いてくれることになる。 陽子さんが前線から退いて今は結子さんと夢子ちゃんの二人だけだと言うことで、 僕らの部隊と共同で参加してくれることになった。 ・・・ あれから二ヶ月経って、検査で陽子さんのお胎の中には4人の子供がいることが分かった。 その子達が生まれて、成長すると新しく部隊に入ることになる。 (自分の子供が戦闘に出るのは、あまりいい気持ちいいものではないけど…) 四足歩行装甲車型の狼獣人や四足歩行戦車型の虎獣人の戦闘にあたり、 その前にあらかじめ敵を撹乱させるというのが今回の僕らの作戦だ。 戦場のとある建物の中。 ...
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