-子供向けSDロボットもの。 ***翌日 ギガンダム出陣。 ギガンダム自身は総大将の演説を上の空で聞いていた。 戦況や作戦概要については事前に確認をし十分に覚えこんでいる。 戦意高揚のための演説につきあう義理もない。 総大将の演説を前に整列している部隊を見まわす、どこか軍人離れしたふてぶてしい顔が並んでいる。 全員が歴戦の戦士、もし悪魔軍が戦争に負けたとしても私は負けなかった。 そういいそうな顔がずらずら並んでいる。 彼らは総大将の演説がなくとも戦意は高い。 戦いなれ戦いそのものを求めている。 ギガンダムにも戦意がないわけでもない。 彼らの熱気にほだされる所もある。 ギガンダムの戦意はオオガタナに対する個人的なものだった。 元々、ギガンダムはこの世界の住人ではない。 ギガンダムは人類という種に作られた、サイボーグ生物である。 はるか未来宇宙に進出した人類も宇宙の驚異的な生物を前にあまりにひ弱。 異星の生態系の中で暮らすとき人類に代わって戦い、時に地上における大型兵器として前線を支える存在が必要だった。 そうして生まれたのが彼、ギガンダム一族である。 彼は歴戦の勇士として星から星へ飛びまわり、最も多くの戦場を戦ったギガンダムだった。 改造も数多く施されている。 宇宙船の事故でこの世界に迷い込んで不安に宇宙をさまよっているところをオオガタナに見出された。 原隊に変えることもかなわず、それ以来彼は悪魔軍に起居している。 悪魔軍一のマッドサイエンティスト、ケミカルアドレスがギガンダムの分解をしたがったとき、大勢の人間が異世界のことについてしつこく聞いてきて辟易した時。 オオガタナがそれとなく気を利かせてとりなしてくれた。 オオガタナが出撃から帰ってきた時、その武勇を熱く語る様は、ギガンダムの心をとらえた。 故郷の星での生活を除けば、軍人生活しかしらないギガンダムにとってオオガタナの存在は大きな比重を占めたのである。 演説は手短なものだが、それでもまだ少し続いている。 整列した部隊の端にライジン、フウジンの姿が見えた。 名前の通り雷と風を操るロボであり、精悍な体に高い戦闘力を持つ。 オオガタナの両腕として幾多の戦いを勝ち抜き10神将に名前を連ねた両氏である。 部下になるならオオガタナ、それが無理ならフウジン・ライジンと言われたほど部下の面倒見がよい。 兵士たちから人気のある彼らだが、尊敬していたオオガタナを失って以来、不遇の窮地に達している。 何となく、彼らの方に聴覚センサーを向けてみる、距離が遠くて少し聞き取りづらい -以下書きかけ フウジン「ギガンダム砂漠の星」 そして、演説を終えた悪魔軍総大将の前で敬礼をしギガンダムは出陣していった、フウジン・ライジン達の会話に一抹の不安を残して。 #comment_num2(size=30,vsize=3,num=20,logpage=コメントログ) &counter() &counter(today)