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Pixiv投稿小説批評ログ8」を以下のとおり復元します。
創作とは労力の要る大変なもの。
ついつい難解な方向に流れがちな創作技法に、上手く書きたいという気分でがんじがらめの毎日。

ここではそれをばっさばっさと爽快に切って捨てて、誰にでも分かる、誰でも創作がすいすい進む創作のコツを一つが二つ二つが四つとご披露しましょう。
読者がスルリと理解を目指します。

それではどうぞ、






*上手い文章とは?

上手い文章、それは簡単。
シーンに必要な5W1Hを詳細に付加することです。
登場キャラの立場や周囲の状況、各キャラの考えや思考、周りの風景、とにかく多数のものを丁寧に描写することです。
5W1H+状況説明の幅を広げることが重要。
これは、意外に思えるかもしれませんが大切なことです。



雰囲気作りや創作というとついつい上手い描写のことだと思い込んでしまいますし、他作品の上手い描写の部分に感心してお手本にしたくなります。
しかしそこが落とし穴。

プロの作品は上手い描写とは別に、丁寧な状況描写を配置してあります。
丁寧な状況描写があるからこそ上手い描写が映えるわけです。
素人は、上手い描写だけ真似して、丁寧な描写の部分を見落としてしまいます。


これを劇にたとえれば、主役ばかりに目が行き名脇役やセットを無視して劇を真似るようなものですね。
セットや脇役が抜け落ちてしまっているために状況が分かりにくくなります。
幾ら演技が上手くても、主役一人の演技だけこっけいになったり状況が分かりにくくなったり。
これと同じです。





描写に必要なのは丁寧な描写と好奇心です。
例えば会議を描写するとしましょう。

会議の雰囲気はどのようか。
会議参加者の来歴や立場の説明や心境はどうか。
会議は幾つのグループに分かれるか。
会議室の部屋の調度や雰囲気や服装や参加者の顔は?
会議の開催された経緯や参加者の目的は?
会議の流れやなされる会話がどうなっているか?
etc,,,,
部外者的要素やハプニング的要素



丁寧な描写は読者に分かりやすさを提供し、心地よい読書間を提供します。
また作者自身の頭を整理する効果もあります。



一つの会議を描写するだけでも多数の視点が必要になります。
この多様な視点を展開するには好奇心が大事になるわけです。







文章の上手い下手は関係ありません。
必要なのは好奇心と抜けのない描写です。
シーンを膨らますために多様な視点や物事やキャラや状況を肉付けしてシーンの説明を膨らます作業。
これが重要になります。























2 バトルシーン
小説のバトルシーンでは淡々とした三人称の視点より、思考や説明をともなった一人称の視点、一人将の視点より他キャラからの二人称の視点で。
二人称からの視点より全体を俯瞰する三人称の視点で書くことが重要です。
これアニメのバトルシーンと小説が逆なんですね。
アニメでは三人称より二人称、二人称より一人称。
これはアニメと小説の違いに由来しています。

アニメでは画面が派手なほうがいいのでアップが多用され、キャラやメカの動きにカメラが追従しキャラを格好良くみせることが重要になります。

大して小説で、これを再現すると主語述語的な操作の連続になります。
AがBして、AがCして、DがEでうけた。
マニュアル本や作業本といった仕事に近い感じになってしまうわけです。
文章だけのマニュアル本を読んで一度で理解できる読者が少ないように分かりにくい説明になってしまいます。



これを私は、象の視点とネズミの視点と呼んでおります。

目の前の細かい操作や事象の連続にたいし、ネズミ的近視眼的に反応する世界観で描写するのがAがBして的小説世界。
これでは単純な反射や反応の世界が描写されてしまいます。
視野狭窄的です。


それに対して象的世界というのは目の前で起こった事象に対して、一つ一つの事象やアクションを俯瞰的に解釈しゆっくり慎重に理解して描写する。
アニメやファンタジーではネズミ的視点が多用されますがですが、小説では象の視点が重要になります。


上手い人はネズミと象の視点、両方の良い点を混在させて描写しているわけですが、初心者のうちは象の視点をオススメします。























アクセス数 &counter()人




著作権
堀江伸一
兵庫県加古川市加古川町南備後79-16


この創作技法は
Pixiv登録 機動電介さん との良い創作とはどうすべきかという主題でのメッセージのやり取りの間に生まれました。
もしメッセージのやり取りがなければ、生まれなかった文章なので。
著作権の30%くらいは機動電介さんに属します。


































後はPixivに投稿された作品の作品書評でもやっときます。
たいして書評が出来ないのがしなさんの弱点かもしれない。


http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=36364
いいんじゃない。ちょっと前にここで携帯小説でプロやってますってホラー作家が作品を出していてそれを読んだのですが、
その彼よりずーっといい感じの作品だと感じました。とりあえず9点。
下手なプロより上行く作品。



http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=36356
雰囲気や文体はラノベのそれ。
悪くない。
後は描写不足でシーンが伝わりにくいのが問題、
描写増やせば他人に分かる作品になるのが惜しいところ。
貴重品、ラノベの空気感はあるので惜しいところ。
 


http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8988&c_open=1#4
導入上手いし悪くないね、結構いい作品なんじゃない。  
JRPG系世界観にある程度どっぷりつかっていない人間に世界観が伝わるかどうか。
そのへんの判断が難しい一作。

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=36359&c_open=1#1
文字数制限があったのでしょうか?
文章を削りに削ったような印象を受けます。
文章を削りすぎてわかりにくいという印象を受けました。
文字数制限の優しいPixivですから削った描写を戻してみてはいかがでしょう? 



http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=34785
閲覧数は伸びてないが中身がしっかりしているラノベ作品。
作品としては良質。
このまま商品になるかといわれれば疑問だし未熟な部分もおいが、商品としての素質やポテンシャルは高い。
今より、きらっと光る部分や将来性に賭けたくなる一作。
戦闘行動の描写が上手い。
一度出版社にもって言って、プロによる評価を受けたほうがいいと思う。
明らかにもったいない一作。
この作者、きちんと指導を受けることが出来れば安定して売れる中堅どころになれるかもしれない。




http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=37009
同じお題にしたがって、複数の作家が作品を作ってみる企画、人十夜。
企画の記念すべき一作目は占い師と因縁話でした。
小作品としてまとまっていて悪くない感じです。
ただ、最後の因縁話種明かしが分かりづらい。
そこを修正できればいい感じの作品。


http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=37026&c_open=1#1
mdiappというペイントソフトで使えるブラシプログラム。
実装はLuaというスクリプト言語で、ブラシ機能として追加できるようです。
mdiappで曲線を引く場合、微分や曲率のレベルで実装を考えるそこそこレベルの高いペン処理とも関係があるようです。
こういうレベルでプログラムができるとちょっと楽しそうですね。
Luaも作りこまれた良いスクリプト言語のようですね。





http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=36966
いきなり簡潔な調査依頼書の提示から入る物語。
こんな導入もありだと思った。
依頼書が読みやすい。
これだけで導入としてアリかな。
依頼書の前に簡単な状況説明や導入があったほうがいいかもと感じます。
それも場所や人物を特定しない始まりかたで。
ゲームの導入のような。




番外
http://www.youtube.com/watch?v=66h0KNl_0Dc&feature=related
これをデータ設定だけで歌わせているなんて、なんか凄いなあ。
BGMにぴったり。

復元してよろしいですか?