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フランケンシュタイン文学 - (2014/01/09 (木) 17:01:32) の編集履歴(バックアップ)


只今記述中
とりあえず文章をでたらめに放り込んでパッチワーク的につなげ。
最後に文章を整形して整合性のある作品を作る予定。
今のところ文章をでたらめに並べている段階。
完成するかは不明。


いざ、これより遊びなむ
罰をうくる憂慮なく
遊び楽しむときぞ来ぬ
時ぞ求めればいち早く。
貴方よ魔のもたらす虚構などは打ち捨てていけ

聖バレンタイン、聖ベネティク
世の聖人 キリストよ
悪魔の心から彼の3人を守りたまえ。
魔のもの鼠のように人の心に入りさる。
春の風吹く目覚めから冬の眠りまで彼らを守りたまえ

そこは心地よいまどろみの館
夢は半ば閉じた心に揺れ
きらめく星屑は全天に広がり
雲は絶えず平原に影を投げかける。
心は雲と風と草揺れる平野のもたらすまどろみとともに


ジョブや私のような一般人が、一秋、歴史ある屋敷を借りるなどそうそうできることではない話でした。


<記述中>

この館には一冊の悪魔の本がありました。
ある者の手によって館の奥深く隠されていた本でした。
ジョブと彼女以外すまない新婚のその家で昨日までそんな本は机の上になかったのです。
ジョブが買ったものだろうか?
彼女はそれを手に取る。
タイトルはラテン文字に似ている。
分厚く赤い装丁に紙質はクリーム色で古い。
彼女はやさしく一枚一枚ページを繰っていく。

人間が悪魔に頼り、それが近代の名のもとに太古の話となった時代。
悪魔を求める本は数は減ったがそれは中世より生き残った。
イギリスの古書店の闇の奥、図書館や蔵書化の棚で、時に写経化に移され、悪魔崇拝教団のバイブルの中に。
どうにもならぬことをどうにかしようと、求める者たちの中に。
形を変えて時代を生き延びた。


彼女は本を手に取りページを繰る。
ラテン文字を知らないが、本の魔力でスラスラと読める。

その本は時代を超えて意思をもってこの19世紀アメリカグレートプレーンで生き延びてここにある。

彼女が手に取った本は近代において大英図書館の隅に縋り付き機会を待ち、教祖となるものを定め、拝めるもの達を作り出した。
教団がキリスト教徒の迫害を受けアメリカにわたりそしてとうとう不安に思う地元民の襲撃を受けたときも。
狂信的信者が身を挺して本を守り生き残った。

なるほど今の本意神殿なり、建物なり、または墓なりおよそ人の手による宗教のような力はない。
しかし心の中に、伝承される占星術師の技の中に、本の中に形をもって生き延びた、


彼女は本をそらんじはじめる。
知らない言葉をゆっくりと抑揚をつけて自然と。
そこに書かれている中身を理解しないまま。
ただ彼女が呼び出したのは人の心を持った悪魔。
長年新しい主人に使われているうちに人の心を理解し始めた悪魔。
人が老衰するまで幸福な幻想を見せる悪魔。

私が主人に呼び出された日。
昨日が今日で今日が昨日のような、アメリカの広大な平原の昼日中のことでした。
明日も晴天で明後日も晴天が続く平野部の一軒の屋敷でした。
私は呼び出されて挨拶をし、主人との契約を待ちました。

記述中

田舎のものの生活がこれから始まるのかと私は思いました。
そう彼女は悪魔である私に何も要求しなかったのです。
ただ、やさしい声で名前を尋ね、来歴を尋ね、彼女が一人ぼっちであることに同情した主人は。
そして一緒に暮らしましょう。
と言っていただけたのです。


欧州スイス。
父はアドラメレク母はアムドゥスキアス、人の心を惑わす悪魔の歌を高らかに歌い惑わす家系。
父より人を惑わし幻を見せる偽善の言葉を、母より人の心を揺らす高らかな歌声を。
私は1を歌い人に10の虚飾を見せるもの。
父はなお実を入れてこの子こそ堕天、母は私のさえずりを楽しみすごす。
人の世に交わって夢を見せては破産させてきた。
ある時、ある夜、ランプの灯りの下、石造りの街角のおく深く、私が堕天の歌を囀れば占星術師が私を見初め。
「その言葉、その歌声、私のもとに、悪魔の歌声さえずりをわがものと」
父の名、母の名、悪魔を総べる真言に私はとらわれる。
わが身は本の中。



本は手から手へとわたりゆく。
悪魔?
人は何か契約はしなかったの?
たまに、頻繁に、人は私に誰かを陥れる破滅の歌を、死から逃避する幻想の歌を。
でもこの人は?
何かが違う。
今までとは違う。

本のピリオドに到達したような。
私を閉じ込めた本を終わらせるような。
そんな人のような気がする。

毎日が平穏な、それは私にとって異質な。
でも快い日常。