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やしのみ虫達の大冒険 - (2009/03/06 (金) 17:56:32) のソース

巨体を誇る悪魔軍ギガンダム迎撃のために、天使軍12英雄サスペクターリングが海洋惑星イルォードの浜辺から出撃した後の話。
長編小説ギガンダム討伐編の一コマ



サスペクにおいて行かれたやしのみ虫たちの様子を見てましょう。
椰子のみ虫たちは大勢で砂浜に集まって話を始めました。
人間に分かる言葉で言えばこんな感じでしょうか?
「サスペク大丈夫かな?」
体の大きな子がもっと体を膨らましながらこういいます。
「あんなおおきいんだもの、サスペクだって負けちゃうかもよ?」
「助けに行かなきゃ」
「でもどうやって、ガルドは空の彼方お星様のとなりだよ?」
頭にメガネをかけた子です。
「そういえば、近くの島から空に向かって飛び立つ船があったよね」
やせっぽちが言いました。
「サスペクがあの島からは、ガルド行きの船が頻繁に出ているっていってたよ」

「でもあそこは悪魔軍の基地だから」

「大丈夫だよ、こっそり忍びこめば、、、」



相談が纏まったやしのみ虫たちは皆で行くことになりました。
色々な人から聞いた話を思いだして準備を始めます。
砂の星ガルドにはとっても大きな島があり、島中が砂浜のようでそこはとっても暑く水が少ないと聞いていたので、皆帽子に水筒を持っていくことにしました。
帽子と水筒は天使軍側の漁師さんたちからもらったものです。

好物の椰子の実もたくさん持っていきます。
あらあら食いしん坊な子が背中にたくさん椰子のみを背負って、よたよたしていますね。
そんなに運べるのでしょうか?


他に昆布にハンカチに、なぜか虫取り網に魚の日干しにおかし。
全部を濡れないように防水パックに入れて、さあ出発です。


お気に入りの綺麗な砂浜を出て、透き通った海を抜け、魚達の集まる珊瑚通りを抜け、亀のおじいさん達に挨拶をしていくのも忘れません、この世界の亀は喋れる上に物知りでした。


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亀の叔父さんとの会話作りかけ
「今日はどこに行くんだい」
亀の叔父さんがやしのみ虫たちに聞いてきます。
皆そろって。
「砂の星ガルド、サスペクターリングのお兄ちゃんを助けに行くんだ」
「星って空の星かい?」

亀の叔父さん「悪魔軍基地に行くなら海流に乗っていくのがいいよ、珊瑚どおりの北からでたら、今ならこの辺を通るはずだから彼らと一緒に行くといい」
会話パートはここまで
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叔父さんに別れを告げたやしのみ虫達は珊瑚どおりの端っこに到達しました。
ここから先は外洋です。
忘れ物がないかもう一度確認したやしのみ虫たちは、内海に別れを告げ外洋に出ました。


出発には良い日和です。
天気は快晴、空を見渡せば真っ白な雲が遠くに点在しています。
海の中では陽光が光のカーテンを作り出し、魚の群れが海流に乗って泳いでいます。



魚と共に海流にのったやしのみ虫たちは、途中で一緒になったトビウオの群れとともに飛び跳ねながら泳いだり、かつおの群れとともに深い海溝の上を泳ぎこえたりしながら進みます。




そしてやしのみ虫たちは、悪魔軍の基地に到達しました。
物々しい大砲にセメントつくりの海港、巨大なクレーンや修理用ドック、山の中腹には宇宙船の発着ドックがあり、時折煙をひいて宇宙へ向かう輸送船が見えます。

椰子のみ虫たちは詳しくはありませんでしたが、ガルドでのギガンダムの活動を支援するために、この宇宙港からはひっきりなしにガルド行きの船が出ています。


やしのみ虫たちはどこから宇宙港へ入るか相談を始めました。
[[やしのみ虫達の大冒険その2宇宙港]]





港設定
基地としての規模は小さい方。宇宙港の設備は台地にある発射台、山をくりぬいて作った整備用格納庫と倉庫、燃料タンク、火災時の焼却設備、監視塔、分散されているレーダードーム。

海港機能
船着場から宇宙港までを一本道でつなぐ大通りがあり、道の両側には頑丈でどっしりした倉庫が立ち並ぶ。
船着場には荷物搬入出用のガントリークレーンが屹立し、大勢の悪魔軍兵士が働いている。
湾内は狭く、大型船の入港時は大きく波打ち泡立つ。
基地の周りは緑豊かな亜熱帯雨林に覆われておりやしのみ虫たちは森の中を通り宇宙港へ近づくことになる。


重要設定
基地からガルドへ送られる物資の中に、砂漠の暑さを跳ね除けるためのマントがあり、もぐりこんだ宇宙船でこれを見つけたやしのみ虫たちは、これを身につけて砂漠の星ガルドを冒険することになる。
やしのみ虫のイメージは悪餓鬼。


盗みはよくないという方もいるだろうから、やしのみ虫のために弁解しておきましょう。
やしのみ虫たちは、大勢で合体することで強力なパワーを扱えるようになります。
彼らはこのパワーを引き出すための稀少金属を体内に溜め込んでおり、それを狙った悪魔軍に乱獲され一度絶滅寸前に追い込まれたことがあるため、悪魔軍を毛嫌いしている。

悪魔軍10神将ケミカルはやしのみ虫の合体能力に執心で、いつかその謎の全貌を解き明かそうとしている、ために悪魔軍部隊にやしのみ虫の捕獲命令を出している。
これも、やしのみ虫が天使軍に属する理由となっている。

絶滅寸前になったやしのみ虫が種族的反撃ともいえる数で合体して悪魔軍を蹴散らした、そのパワーに注目したケミカルの命令で乱獲中止、絶滅を免れることとなる
ケミカルの命令がなければ、絶滅するまで乱獲の対象となっていた可能性もあり、ケミカルはやしのみ虫の命の恩人ともいえる。

ただし今回の話では絶滅話は取り上げない。
明るい話に仕立てたいので後ろのケミカル執着だけを使用。