悪魔軍作戦室。 部屋の片隅には悪魔軍ケミカルが鎮座している。 悪魔軍作戦室は活気にあふれていた。 砂の星ガルドグレイゼム大陸南部の制圧が順調なためである。 狙撃部隊スナイパーウルフにリベルフォンを討伐を命じた。 砂の星ガルドの各勢力から届く恭順の意。 都市部の制圧は少し抵抗が見られる。 これを制圧するために、ギガンダムによる軍事パレードを開催。 ギガンダムの威容を見れば、だれだって悪魔軍になびくだろう。 ケミカルはガルドの鉱山の運営に着手している。 調査官A「調査がまとまりましたガルドの連中、頑丈で修理しやすいのだけがとりえの効率の悪いマシーンで採掘作業をやっているようです」 天使軍の環境法にのっとた低環境負荷のマシーンである。 悪魔軍軍人は環境意識が低く報告からは抜け落ちている。 かくいうケミカルも気にもせずにこういう。 ケミカル「よし、わが軍の最新鋭の設備と入れ替えろ連中のはそこら辺に捨てとけ。後日私も視察に行くからしっかり準備しておくんだぞ」 調査官A「は、わかりました。それにしてもケミカル様はこういった仕事が早いですな。どうです戦争が終わったら鉱山の経営でも」 ケミカル「ふーむ、それもなかなか面白いかもしれん、もしそうなったらお前を副社長に取り立ててやってもいいな、がはは」 なんてのんきにやっている。 それほど南部の制圧が順調なのだ。 問題は、天使軍の同盟勢力とその代表たるハインリヒだった。 大陸南東部においては同盟の力が根強く、南西部においてもまだら模様にハインリヒに協力しているものがいる。