はじめに

 まず、ここを読む前に以下の用語について知っておいて欲しい。

道戦術:リンク参照。

都市戦術:リンク参照。

バランス戦術:リンク参照。

生産力:土地の数字が2、12なら生産力1。3、11なら生産力2。4、10なら生産力3。5、9なら生産力4。6、8なら生産力5。土地から資源が産出される確率は生産力/36で求められる。ちなみに7が出る確率は6/36。

資源力:ここでは持つ土地の生産力を全て合計した値を指す。都市があればもちろん二倍だ。要するに「何でもいいからどれだけ資源がでるか」という値。


初期配置について


 皆さんはカタンをするうえで何を考えているだろうか?おそらく、真っ先に思い浮かぶのは初期配置の吟味であろう。このページでは、まずその初期配置について話していく。

 まず、初期配置は本当に重要だ。初期配置以外の場でも重要な選択は確かに多いが、その選択そのものの前提条件がこの初期配置なのだ。また、選択肢自体も初期配置がカタンの大半を占める。初期配置した段階でもう勝負は決まっているという気持ちで、全力で考えよう。
 あなたは初期配置で何を考えているだろうか?資源力か?3つの戦術のどれかに向かうための資源の組み合わせの取得か?他者の妨害か?いずれも間違ってはいないが、下記のことを全て考えられているだろうか。確認してみて欲しい。それぞれの説明は後述する。

【開拓地を建てるときに考えること】


1.必要な資源が一定以上の生産力で確保できるか?
2.他者が置きたい場所を潰せるか?
3.そこからさらに開拓地を伸ばせるか?
4.盗賊との兼ね合いは?
5.重要な資源については、保険としてのもう一つの土地が取れるか?
6.港は取りに行くか?
(優先度高い順に書きはしたが、どうしても麦が生産力2のとこ一つしか取れない、なんてこともある。その場合は他の要素を磐石にして補強する)

 以上に挙げたものは初期配置では当然重要だが、初期配置以外での建設でも考えるべきことだ。さて、以下で説明していこう。


1.必要な資源が一定以上の生産力で確保できるか?


 これは読んで字の如く、「必要な資源の種類」と「生産力、資源力」を確保できるかどうかの話だ。どれだけ資源力があっても土羊麦だけでは港でも使わない限り何もできないし、全ての資源を持っていても全て生産力3以下では戦いは相当厳しいだろう。どちらを優先すべきかについては戦略によっても全く変わってくるので割愛するが、とにかくこの両者をできる限り高いクオリティで両立するに越したことはない。というかこれを考えていない人がいるのか?というレベルの話なのでもはや説明は不要だろう。一応、まだ初心者を抜け出せていない人のために資源種類の考え方について多少メモを書いておく。

  • は重要。これがないのは相当厳しい戦いになる。道戦術以外は取れるなら初期配置の段階で赤数字をとること推奨。道戦術でも生産力3程度は(後から取りに行ってもいいが)欲しい(最終的に都市化を行いたいため)。港がある場合はまた別。

  • も重要だが、こちらについては多くとっても余る資源である。生産力4程度で十分。道戦術ではなくてもなんとかなるか(麦と違い開拓地と発展にしか使えないため)。

  • については全ての戦術で幾らとっても損にはならない資源だ。最重要かつ最も貴重な資源。赤数字の鉄があればとりあえず飛びついておきたいが、ぐっとこらえて他のことも考えよう。戦術ごとの話だが、都市戦術では最初から最低でも生産力5以上にはなるように取りたい。7あれば安定。バランス戦術では最初は生産力3とかでもまぁなんとかなる。ただし後から取りに行けるという条件での話。最終的には都市による倍化含めて生産力6くらいにはしたいところ。これに限らずバランス戦術は「これがなくてもこれで補強できる」といったことが多いため、実際生産力4とかでも勝てる可能性は十分あるのだが、その辺りはバランス戦術の項目で話していこう。道戦術では最初からとる必要はないが後から取りに行けないとかなり厳しい戦い(開拓5+道2の俗に言う7P止まり)になる。後から取る場所はまぁ生産力2以上なら何でもいいかと思われる。というかそんなにいいところ残っているわけがない。取れなければ最悪でも港は取って何とかする。それができなければ殆ど諦めムード。4:1や盗賊でちまちま鉄を集めるしかない。立地的にそうなりそうなのであれば序盤から交渉で鉄を得ておくというのも手だ。

  • については道を建てる上で必要なのでできるだけ取りたい資源。特に道戦術は最初から生産力5、バランス戦術は4程度を目標に初期配置する。都市戦術では土か木のどちらかは取るといいかも、程度。最悪街道建設という運ゲーのカードもある。なくても交渉で出やすいため鉄ほど悲観する必要はないが、むしろ「ある」方が危険だったりする。序盤の盗賊はまず土を止めに来るからだ。道とバランスについては早い段階、できれば初期配置で2つ以上の土の土地を得ること。でないと盗賊で止まり続けて死ぬことになる。生産力2でもいいから取りに行く。むしろ最初に取ったのが生産力3であれば止まりにくいためしばらく放っておいてもよく、生産力4とか5だとまず止められるのでできる限り初期配置で2つ目を取る。

  • も土と同様に重要だが、まぁ全体的に土の劣化である。なぜならタイルが4枚あるからだ。上記に書いた土と同じことが言えるが、その程度は全て低く解釈してもらえばいい。つまり、「木については道を建てる上で必要なのでできれば取りたい資源。特に道戦術は最初から生産力5、バランス戦術は3程度を目標に初期配置する。都市戦術では土か木のどちらかは取るといいかも、程度。最悪街道建設という運ゲーのカードもある。なくても交渉で非常に出やすいため鉄や土や麦ほど悲観する必要はないが、むしろ「ある」ほうがちょっと危険。序盤の盗賊はまず土を止めに来てその次にまぁ木を止めようかな程度だからだ。道については早い段階、できれば初期配置で2つ以上の木の土地を得ること。でないと盗賊で止まり続けて死ぬ可能性もある。生産力2だと流石にちょっとアレなので生産力3くらいなら取りに行く。初期配置で2つ目を取ってもいいが、それは土が割と枯れていて木がとばっちりを喰らいそうな場合に推奨される。」くらいである。要するに土が枯れてたらさっきから再三土について注意してることが木にそのままかかってくるので気をつけよう。

 と、ここまで生産力の値も交えて解説したが、実際にそれだけの生産力を得るのはまず無理である。まずそれを認識しよう。その上で何が足りないのか、その結果何が起こりそうなのかを考え、それについて生産力以外の面で補強していく。そういった話をこれからしてゆく。
最終更新:2013年05月03日 19:57