Story of Residents of Scarlet Devil and Residents of pop star Chapter1【従者】過去ログ

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Story of Residents of Scarlet Devil and Residents of pop star Chapter1【従者】過去ログ - (2013/09/22 (日) 04:32:42) の最新版との変更点

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~カオス界中央部・とある館~ キュッキュキュッキュキュ…ゴシゴシゴシゴシ…(数多くある部屋の中の一つの個室から何かを拭く音が響いている) &color(red){デデデ「―くそっ、このこびり付いた一つの埃が取れんZOY!(キュッキュッキュッ…)(個室の窓を拭いている)」} &color(red){デデデ「かくなる上はこのハンマーの柄を使って…(ガリガリゴリッ) よっしゃ!取れたZOY!やっと終わったZO~Y、これで今日の掃除も終わりかZOY、よっしゃ!今日も休めるZOY♪(雑巾を置いて自室に戻る)」} &color(red){デデデ「(パチッ)チッ、どこもかしこもニュースばかりZOY。もっとマシな番組は無いのかZOY?(自室の旧型テレビでチャンネルを回す)」} 駄目だこりゃ☆ チャララチャラチャーン♪ &color(red){デデデ「おっ、これはド○フじゃないかZOY!?再放送か?だっはっは、何にせよまわしてみれば一つはいい番組が見つかるもんだZOY(座る)」} CM「信頼の高品質! 環境対応も抜群!…(略)…エスカルゴンテクノロジー♪(さっきのCMが流れる) &color(red){デデデ「こらァ!変なタイミングでCMを入れるんじゃないZOY!ん?今の声はどっかで聞いた事があるような声だZOY。エスカルゴンテクノロジーだとォ!?おのれぇ…奴め、何時の間にスポンサーになったんだZOY!?」} ザザッ… もしも、こんな病院があったら…(CMが終わった後、すぐに元に戻る) &color(red){デデデ「くそっ、エスカルゴン自体が出ていなかったZOY!おのれぇ、ワシ抜きでぬくぬくと過ごしおってからに…」} ドンドンッ(部屋内に強いノック音が鳴る) &color(red){デデデ「あぁん!?こんな時に何ZOY!?」} ???「あんた…また掃除箇所を一つ忘れていたわよ?(部屋に入ってくる)」 &color(red){デデデ「何ィ…あーっ!!!しまったァ!あの生意気な汚れに気を取られて、最後の部屋の掃除を忘れていたZOY!!」} ???「全く、度々こんなミスを起こしている様じゃ使用人として失格よ…次やったら食事量を減らされてもも文句は言えないと思う事ね」 &color(red){デデデ「そりゃ無いZOY、咲夜!!ワシはこの数少ない休憩時間で日頃の疲れを癒しているんだZOY!!これ以上楽しみを減らされたら苦しすぎるZOYッ!!」} &color(DodgerBlue){咲夜「あのねぇ…本来あんたは殺されていてもおかしくなかったのよ?それも、あんたは妹様の性格を抑えた件で特別に自室も与えられて居る。これだけでも相当な特別優遇なの」} &color(red){デデデ「黙れ!このワシ、大王様が毎日毎日くだらん業務で働いてやっているんだZOY!もっとこのワシに相応しい特別優遇待遇をせんかぁぁー!」} &color(DodgerBlue){咲夜「(ビュッ!)(デデデのこめかみにナイフを投げる)」} &color(red){デデデ「ぬぉぉー!!?(パシィーン!)(ナイフを白刃取り)くそっ、やればいいんだろうがやれば!ほれっ、返すZOY!(ナイフを投げ返す)」} &color(DodgerBlue){咲夜「…分かれば宜しい(ナイフを取る) (やはり反射神経は並より上ね…)」} &color(red){デデデ「それで、また何時もの様にその部屋を掃除しなおせばいいんだろ。さぁーてもう一分張りだZOY(掃除用具を持つ)」} &color(DodgerBlue){咲夜「あ、今回はいいわ。お嬢様があんたをお呼びになられたからそっちを優先して」} &color(red){デデデ「あぁん、レミリアの奴がワシに用事だとォ?そんなもんお前がやればいいんじゃないかZOY」} &color(DodgerBlue){咲夜「できれば私もあんたなんかをお嬢様に近づけたくは無いけど、お嬢様が直々にあんたを名指しされたの。だから仕方が無いのよ…」} &color(red){デデデ「(だっはは、あの小生意気な小娘がワシを呼ぶとは珍しい事もあるもんだZOY!)よしっ、ワシの顔を見せに行ってやるとするZO~Y(自室を出て行く)」} &color(DodgerBlue){咲夜「全く…一度あんな目に逢っておいて、よくあそこまで陽気で居られる物だわ(呆れた顔でデデデの後を着ける)」} ~大広間~ &color(red){デデデ「おぉいレミリア、この偉大なるワシに何の用事だZOY?(大広間に)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、咲夜からも聞いたけど…本当に最初から変わってないわね、その態度と言い礼儀の無さと言い…ふふっ、今まで見て来た部外者の中でも貴方が一番よ」} &color(red){デデデ「そう褒めるで無いZOYでぇはははは、それより肝心の用件について早く言えZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「用というか、貴方は初め私が出した…宿題とでも言うのかしら? 終わらせたの?って聞きたいだけよ。そもそも覚えてらっしゃるのかしら(くすっと笑い)」} &color(red){デデデ「約束ぅ?確かに何かをお前と交わした記憶があるが…ちょっと考えさせろZOY(腕を組む)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、完全に忘れていた訳じゃ無いのね…さぁ、少しでも思い出せると良いわね(クスクス)」} &color(DodgerBlue){咲夜「(頭に何本か刺せば、少しは思い出したりはしないかしら)」} &color(red){デデデ「ぐむむっ、馬鹿にしおってからに…待っておれ!今その幻想を打ち破ってやるZOY!こうなりゃ一から記憶の糸を探るZOY…よしよし、だんだん思い出してきたZOY(回想)」} ~【回想】過去のデデデ城・跡地~ シュゥウゥウウ…(熱がまだ残っている落城された直後の新デデデ城・跡地―) &color(red){デデデ「ぐぐぅ…ぐぉっ…(黒焦げになって瓦礫に埋まっている)」} グラ…バッキィンッ(飾られていたデデデの銅像が倒れ、空しく砕ける) &color(red){デデデ「(ガ゙チャンッガラガラッ)ぐわはァッ!な、何がどうなったんだZOY!?地震か?隕石か?愚かな愚民どものクーデターかァ!? (瓦礫から出てくる)」} バキバキッガランッドサドサッ…(周囲の外壁も砕かれ、城内の壁・天井・家具もほぼ全壊され土台と瓦礫のみが残っている状態になっている)」 &color(red){デデデ「ん…?げぇっ!?こ、これは…な、な、なんたる姿だZOY…!ワシの、ワシの城がぁああァァア!!!!おーいおいおいおい…(蹲って嘆く)」} ガチャンッ ヒュゥウゥウ…(辺りには崩れ落ち行く瓦礫と北風の音のみが流れる…) &color(red){デデデ「おぉい、誰か居ないのかZOY!?エスカルゴーン!!カービィー!!メタナイトーー!!ワドルドゥーー!!ワドルディ兵士ーーーーッ!!!居たら返事をしろZOOOOOY!!!」} ヒュゥゥゥウゥ…(人っ子一人の気配すら感じられない &color(red){デデデ「おい、居留守を使うんじゃない!返事をしろ貴様らッ!ワシを舐めたら裁判抜きで極刑だZOY!!誰かぁー!!返事をしろおぉぉおーーーッ!!!!!(歩き回り、瓦礫を探ったりして調べまわる)」} ザッザッザッ ガサガサッ ガサゴソガサ ガチャガチャガチャ…ゴチーンッ☆(頭だけのデデデの銅像がデデデの脳天にクリーンヒットする) &color(red){デデデ「グワバッ☆ 体力の限界kai…(ドサァッ) (ムクッ)―なんてくだらんギャグをやっている場合じゃないZOY!おーい!居るんだろ!?いい加減出て来るZOーーY! (探し回る)」} ガサガサッバリバリッガシュッ ガラガラ… &color(red){デデデ「…本当に誰も居ないのかZOY? おのれぇ、ワシを出し抜き戦前逃亡とは…次会った時は覚えていろZOYッ!!!全員極刑ZOOOOY!!!」} &color(red){デデデ「…しかし、どうしたもんかZOY?まずは、寝床を考えねばならんZOY」} ギシッ…(歩いていると、足元に瓦礫の隙間から地下道への道が見えた) &color(red){デデデ「この世界の平民共と同等になってしまうが、カオスホールにでも寝泊りするとするかZO…Y?そういえば、ワシの掘った地下道がまだ生きているんじゃないかZOY?(その箇所の瓦礫をずらし、地下道への地扉を開く)」} ガチャッ ギィィ…(幸い地下道に支障は無かった) &color(red){デデデ「よっしゃァ!流石地下だ、地上がメチャクチャになっても傷ひとつないZOY!となるとアンダーグラウンドロードに住んでも…いかんいかん、何でワシが地底人染みた暮らしをしないといかんのだZOY いや、待てよ?確かもう一つ地下道があったZOY。その行き先といえば…紅魔館!あのワシの城に対抗する程豪邸な屋敷だZOY!そっちの穴は確かこの辺りに…あったZOY!(グッ) (探し回り、もう一つ地扉の取っ手を握る))」} ググッ…ガコンッ(その地下道もきれいに残っていた) &color(red){デデデ「うむ、この道もクッキリシッカリ残っているZOY 確かあの館の館主はカプリカコーンとか言う吸血鬼だったかZOY?奴も吸血鬼という事は… だっはっは、水とハイパワーな懐中電灯があれば楽勝だZOY!!やはりワシは裕福でなくてはならんからなァ、あの屋敷なら許容範囲だZOY!!よっしゃー!すぐに突撃だZOOOOY!!(手持ちのライトと水の入ったポリタンクを瓦礫から出して地下道に突っ込んでいく)」} ドタバタドタドタ… そして… ドゴォン!ヒュンヒュンヒュンヒュンッズドォンッ!バゴッバキッ シュンシュンシュンパシュンッ!(館内で弾幕の光が飛び舞っている) &color(red){デデデ「こんのォ…ぐわッ!!(ドコォッズガァンッ!)…くそっ!ここまで部下が居るとは予想以上だZOY!こらァー!!道を空けんかァ!貴様らになど用は無いZOY!!(ガシャァンッ!ドガシャッズガンッ!) (弾幕をモロ喰らいながらも、ハンマーを振り回しながらスーパーアーマー状態で切り抜けていく)」} &color(green){メイド妖精×多数「くっ…この侵入者…いくら弾幕を撃っても消滅しない!?物理だけでここまで攻め込んで来るなんて、とんでもな…きゃぁっ!(ハンマーで吹き飛ばされていく)」} &color(red){デデデ「だがこいつらが守り抜いている方向に行けば何れ主の下にたどり着く筈だZOY!奴に会えさえすれば…こっちのもんだZOY!どぉりゃァァーーッ!(ズガシャァァアン!) (鬼殺し火炎で広間の重厚な重扉を破壊して突き進む)」} &color(green){メイド妖精「いけないっ!あの扉の先はお嬢様のお部屋、これ以上進まれるとお嬢様にまで危害が加わってしまう…なんとしてでも止めないと…!(デデデの前に立ちふさがる)」} &color(red){デデデ「えぇい邪魔だと言っているだろうがァッ!!退かんとこうだZOY!ジャイアントスウィング!!(ビュゴォォンッ!) (強烈なハンマーの一振りを立ちふさがるメイド達の中心にぶちかます)」} &color(green){メイド妖精「きゃぁぁあッ!ま、魔力も無しに此処までできるなんて…!(吹き飛ばされ)」} &color(DodgerBlue){咲夜「貴方達…退きなさい、私がやるわ(廊下に出る)」} &color(red){デデデ「よっしゃ、粗方片付いて…くそっ!また新手かZOY!」} &color(DodgerBlue){咲夜「…今ならまだ許すわ、大人しく出て行きなさい」} &color(red){デデデ「そいつはできない相談だZOY!ワシの旺盛な独裁心は諦める事を知らんのだ、ここまで来て今更止められるかZOYッ!!!さっさと退かんと貴様もぶっ飛ばすZOY!!(ハンマーを振ってまた突っ走り始める)」} &color(DodgerBlue){咲夜「聞く耳無し、問答無用ね(ス・・・ヒュンッ!(多数のナイフを取り出し、投げる)」} &color(red){デデデ「そんなチンケな刃物…脅しにすらならんZOY!!(突き進みつつ)」} シュ・・・ビュンッ!(デデデに四方八方から大量のナイフが襲い掛かる) &color(red){デデデ「何ィッ!?こりゃ数が多…どぅふァッ!!(ザクザクザクッ) お、おのれェ…(何本ものナイフに貫かれる)」} シャキンシャキンシャキンシャキンッ!ドスドスドスドスッ(無数のナイフが次々と襲う) &color(red){デデデ「ふん、数は多くてもこんなもの…たかが小さい包丁みたいなもんだろうがァ!ワシがこんな刃ごときで…退くと思うなァァァーーッ!! スーパー…鬼殺しクラッシュ!!(ブォンッ バッキャァァァアアン!!) (ナイフ弾幕を獄炎を纏った強烈な打撃で根絶やしにする)」} &color(DodgerBlue){咲夜「くっ…単なる捨て身だと思えば…。かなりしぶといわね…」} &color(red){デデデ「貴様は此処の召使どものリーダーかZOY!?だが貴様ワシを止めることはできなかった様だな!だっはっはっは あれが主の部屋かZOY?よっしゃァ!覚悟しろZOOOOY!!(突き当たりの部屋の扉に向かう)」} &color(DodgerBlue){咲夜「撃っても刺しても殆ど応えないのは厄介だわ…。 でも…ここまでよ(ヴォン…)(デデデ周辺の時間を停止させる)」} &color(red){デデデ「レプリカだかパプリカだか知らんが、今日が貴様の主であった長い年月の最後の時だZOY!覚悟―…(ピタッ) (扉に手をかけようとした所で時 間 停 止)」} &color(DodgerBlue){咲夜「…残念だったわね、あんたの様な侵入者にお嬢様の視界に入れられる訳にはいかないの(停止したデデデの首元にナイフを突き付ける)」} &color(red){デデデ「(ピシィ…) (停止中で口も聞けない状態)」} &color(DodgerBlue){咲夜「容易にこの館に入り込んだ事を後悔する事ね…。このまま―死になさい(首を斬ろうとする)」} &color(Fuchsia){レミリア「咲夜…ストップ ちょっと待ってくれない?(部屋から扉越しに聞こえる)」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様?(手を止める)はい、どういった御用時でしょうか?」} &color(Fuchsia){レミリア「随分と騒がしいじゃない?ここまで暴れまわった侵入者は久々だわ それで…その侵入者の顔の特徴を教えてくれないかしら?確認するまで殺しちゃ駄目よ」} &color(DodgerBlue){咲夜「顔…ですか? 目立つところと言えば…青い肌に黄色い唇、かなり特徴がある顔です」} &color(Fuchsia){レミリア「青い肌に黄色い…ねぇ咲夜、ちょっとその侵入者を生け捕りにして私の部屋まで持ってきて頂戴。私が確認するわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様!?しかしこの者は非常に野蛮でお嬢様の目に入る事自体が…」} &color(Fuchsia){レミリア「その特徴を持った生物に、私に心当たりがあるのよ」} &color(DodgerBlue){咲夜「(こんな醜い生き物に心当たりが?それでも此処まで強い特徴を持った者など他には居ない、やはり…)…分かりました、少しお待ち下さい(ツカツカ)」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ…どうやら、相当な変わり者の様ね」} ~数分後…~ &color(red){デデデ「(ドサッ)いてェッ!!おのれェ、かくなる上は…(ギチギチッ)なぬゥッ!?こりゃ何ZOY!!こらァ!さっさと外さんかぁーー!!(鋼鉄の縄に縛り上げられて部屋に投げ出される)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、鉄の鎖なんて…やけに厳重じゃない?」} &color(DodgerBlue){咲夜「ええ、この侵入者の力は怪力と呼べる程でしたので…。お嬢様、成るべく近くにお寄りになられない様に御注意してください」} &color(red){デデデ「こらァそこのガキ、お前の仕業か!?この偉大なる大王たるワシにこんな無様な姿を曝け出させおってからに…さっさと縄を外せさせろZOY!!」} &color(DodgerBlue){咲夜「っ…お嬢様になんて口を…!」} &color(Fuchsia){レミリア「貴女は手出しをしなくて良いわ、戻りなさい咲夜…。」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様!?この得体の知れない醜い家鴨の様な者と二人きりになる等…!」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふっ、大丈夫よ…心配には及ばないわ。何かあっても周りが少し紅に染まるだけ、そうなった時の掃除だけは任せるわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「しかし… …分かりました。ですが少しでも何か不振な気を感じた場合は、即座に参りますわ(一瞬デデデを殺意の目で見た後、拝啓後に部屋を出て行く)」} &color(Fuchsia){レミリア「あの目をした咲夜を見られたのも久しぶりねぇ…」} &color(red){デデデ「おいこらっ!何シカトこいてんだZOY!さっさとこの邪魔な鎖を外せと言っているんだZOーーY!!(ギチギチジタバタ)(僅かに動かせる足をバタバタさせている)」} &color(Fuchsia){レミリア「そんなに興奮して…何か嫌な事でもあったのかしら?さっき外で大きな物音が聞こえたけれど」} &color(red){デデデ「当たり前だッ!大いにあったZOY!突然でかい音がしたかと思えば…ワシの城が跡形もなく砕け散っていたZOY!!!」} &color(Fuchsia){レミリア「あらあら、それは災難だったわね…ふふふっ、それで目の前の私の館を乗っ取ろうとした訳?単純ねぇ…」} &color(red){デデデ「黙れ!あと一歩の所で…くそっ!最後の最後でしくじったZOY!敵がストップウォッチを持っているのは想定外だったZOY…」} &color(Fuchsia){レミリア「まぁ、地下から入り込んだとは言え、よくあそこまで来られたわね…デデデ、だったかしら?流石フランとまともにやりあっただけあるわ」} &color(red){デデデ「何、やはり貴様も奴を知っているのかZOY?奴も見た目に反して中々手ごたえのある奴だったZOY、だはは」} &color(Fuchsia){レミリア「それにフランが最近、よく姿を消すのよ… …貴方の仕業でしょ?」} &color(red){デデデ「その通り!ワシが奴をあのクソ暗い空間から外の世界へと出してやったんだZOY!あまりのワシの優しさに奴も泣いてワシにひれ伏していた(していません)ZOY、だっはっはっは」} &color(Fuchsia){レミリア「はぁ…大層な自信ねぇ、全く…余計な事をしてくれたわ」} &color(red){デデデ「でぇははは、ワシの自信は天に届く程に特盛りだZOY♪ところで貴様は妙に奴の事に気をかけている様だが、奴が貴様の忠実なる下僕のトップだったりするのかZOY?」} &color(Fuchsia){レミリア「そんなものじゃないわ、…私の妹よ」} &color(red){デデデ「何ィ!?そうだったのかZOY! ふぅむ…言われてみれば奴と貴様には似ている部分が見えるZOY、姉妹揃ってガキの癖に生意気なほど大人びているなァ」} &color(Fuchsia){レミリア「ま、それはどうでもいいわ。それで、私が言いたいのは…少し貴方に頼みがあるのよ」} &color(red){デデデ「頼みィ?それを達成すれば館の権限が貰えるクエストかZOY?」} &color(Fuchsia){レミリア「…この件がもし解決できたら、―考えてもいいかしらね」} &color(red){デデデ「おっしゃァ!その報酬ならどんな高難易度でも精が出るZOY! ほれ、早くその頼みとやらを言ってみろZOY!ワシがズバーンと解決してやるZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「今、フランがよく外に出るって言ったわよね。もしそれが本当なら、今頃この世界でもあの子が何かやらかして騒ぎにでもなると思ったのよ。でもあの子は何も問題は起こしていない…。つまり貴方か、或いは外で出くわした誰かが少しはあの性格を直したって事。心当たりはあるかしら?」} &color(red){デデデ「ほーん?つまり、奴が外に出ると毎度のように街をぶっ潰したりする位の大騒ぎを起こしていたのかZOY?確かに初対面のワシにいきなり魔法をぶっ放してくるだけあるな、でぇははは」} &color(Fuchsia){レミリア「それは違うわ、貴方が余計な事を仕出かすまであの子が一度も外に出した事は無いもの。でも…下手に刺激すれば貴方の言うとおり、街ひとつ位は軽く無くなるわ」} &color(red){デデデ「あれだけのパワーが有り余っているからな、マイクカービィ並だったZOY。・・・しかし奴は400年かそこら生きているとほざいていたが、もしやあれも本当だったりするのかZOY?確か自分の事をヴァンパイヤーンだとか言っていたな」} &color(Fuchsia){レミリア「ええ、あの子も吸血鬼…495年生き過ごしてきた、ずっとこの館の中でね」} &color(red){デデデ「でぇははは、まさに究極の箱入り娘だな!ニートも真っ青だZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「貴方がちょっかいを出すまでは、外の世界を知らないあの子にとって、館の中が世界のすべてだと思っていたみたいだけど。 それで頼みの事だけど…またフランの遊び相手になってくれないかしら?あの子とまともにやりあって生きているんだから、その位はできるわよね?」} &color(red){デデデ「だーははは!何を言い出すかと思えば何だ、奴と遊んでやれば良いだけかZOY!そんなもんお安い御用だZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「でもそれだけじゃちょっと生温すぎるわね…。そうだ、貴方もここの使用人になってもらおうかしら。ちゃんと働けば食事と寝床も用意してあげるわよ?」} &color(red){デデデ「おい、何でワシが扱き使われければならないんだZOY!?ワシは大王!そんな無様な事ができるかZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「使用人でも食事は豪華よ?それに頼みを果たせば多額の資金も用意してあげようと思うんだけど…。」} &color(red){デデデ「何、食事が豪華だと?それに莫大なる資産となぁ?ぐぬぬ… しかし、大王たるワシが労働など…しかし…うぬぬぅ えぇい!やってやるZOY!だがその約束を破棄した時にはタダじゃおかんZOY!!分かったな!?」} &color(Fuchsia){レミリア「はいはい、分かったわよ(クスッと笑いながら) それじゃ交渉成立ね。…咲夜、入りなさい」} &color(DodgerBlue){咲夜「はい、お嬢様(ガチャッ) (呼ばれると共に部屋に入ってくる)」} &color(Fuchsia){レミリア「咲夜、この人…デデデの拘束を解きなさい」} &color(DodgerBlue){咲夜「此処で…ですか?幾らなんでも危険すぎます!せめて地下に幽閉してから開放した方が…。」} &color(red){デデデ「こらぁ~、なんだその扱いは!ワシを何だと思ってるんだZOY!?魔獣みたいな扱いにするんじゃないZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ、大丈夫よ。少なくとも今は納得しているみたいだし、敵意も感じないわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「しかし…。 …畏まりました、少々お待ちください」} カチャカチャチャキ…シャコンッ!(閂式に錠が取れる) &color(red){デデデ「だっはー!やっと開放されたZOY♪ さぁーて、さっさと地下室に案内するZOY。場所は知っているが、わし一人で行くとまたあの妖精どもの攻撃を喰らうだろうからな、所謂エスコートだZOY」} &color(DodgerBlue){咲夜「メイド達には館内の清掃に戻るように伝えたわ。…付いて来なさい(部屋を後にする)」} &color(Fuchsia){レミリア「それじゃあ、宜しく頼むわ。くれぐれも無駄死にはしないようにね」} &color(red){デデデ「だっはは!ワシは大王!そう簡単にくたばらんZOY、でぇははは(咲夜に続いて部屋を出る)} &color(Fuchsia){レミリア「…ま、賛同した時点で死なないのはもう分かってるのだけれど…何の裏付けも無く、あそこまで大層な自信を持つなんてね。長生きしそうだわ(見送る)} そして廊下にて… &color(red){デデデ「しかし…何処を見ても赤一色だな。目に悪い館だZOY。ここまで赤色に執着するとは、やはり本物の吸血鬼という訳かZOY(歩きながら)} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様の趣味よ。この館の家具は殆ど赤に統一されているわ」} &color(red){デデデ「ほーん、根っからの血好きかZOY…だがこれは中々アブノーマルで良いセンスをしているZOY、だっはっは」} &color(DodgerBlue){咲夜「さ、ここから先は一人で行きなさい。ここから入り込んだ訳なんだから…後は分かるでしょ?(地下への階段の前で立ち止まる)」} &color(red){デデデ「おう、此処まで来ればもう無人だからな。後はワシ一人で十分だZOY!(地下室へ向かう)」} &color(DodgerBlue){咲夜「それにしてもお嬢様自身が部外者を呼ぶなんて…信じられないわ、増してやあんな醜い者を…。(呆れた様子で持ち場に戻る)」} ~紅魔館 地下室~ &color(red){デデデ「(ガコッ)よし、着いたZOY!(重厚な扉から地下室に出る)」} スゥ…(エスカルゴンが定期的に清掃・交流をしていた為に地下室の汚れがほぼ無くなり、禍々しき気もかなり薄れている) &color(red){デデデ「おおっ、やはり以前よりは大分爽快な空間だZOY☆これで後は通気性が良ければ良いのだがなァ… さぁて、奴は何処に居るんだZOY?おーい、偉大なる大王が直々に来てやったZO~Y、表をあげーい!!」} &color(OrangeRed){フラン「あ、その声……もしかして青赤?(別の部屋から)」} &color(red){デデデ「色で覚えるんじゃないZOY!まぁ良い、貴様の姉がどうしてもと言うからまた遊びにきてやったZOY、感謝せい」} &color(OrangeRed){フラン「丁度良かった…。間違ってこれを壊しちゃったんだけど、直せる?」} &color(red){デデデ「何ィ?以前ワシのやったPCでも壊したのかZOY?全く、エスカルゴンが居ないから面倒だZOY、(部屋に出向く)」} (部屋の中には鮮血が散らばっている) &color(OrangeRed){フラン「ほら、ちょっと遊んでいたら…こうなっちゃった(引き千切れた死体を指差し、自身にもべっとりと血糊が付いている)」} &color(red){デデデ「おぉ、こりゃあ見事に真っ二つだZOY!しかも人形じゃなくてモノホンの愚民がフルバーストかZOY。こんなもんになってしまったら晒し首位にもできん…って、何があったZOY!?まさか貴様、処刑人にでも転職したのかZOY!?」} &color(OrangeRed){フラン「処刑人?なにそれ。人間が入ってきたから遊んでいたんだけど…何でかしらないけど壊れちゃったの」} &color(red){デデデ「ほーん…つまり無意識の内にやっちまった的なノリかZOY。エスカルゴンの奴め愚民の扱い方を上手く教えなかったなァ?愚民は血税を吸い尽くして甚振るのが最高の娯楽だと言うのに…奴は極刑ZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「…やっぱり力の制御ができていないみたいね、フラン(地下室に姿を現す)」} &color(OrangeRed){フラン「あ、お姉様、久しぶり。何かお話を聞かせてくれるの?」} &color(red){デデデ「むむ?何でお前が此処に来るんだZOY?茶菓子でも貪っているのかと思ったZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「ちょっと気になったから、見に来ただけよ。それにしてもフラン、またやってしまったみたいね…。あれ程殺さないようにと言ったはずよ?」} &color(OrangeRed){フラン「だって、ちょっと引っ張っただけで壊れちゃったんだもん。能力も使ってないのに」} &color(Fuchsia){レミリア「(溜息をつき)いくら貴女が穏やかになったとしてもそれじゃあ危なくて外の世界には出せないわよ」} &color(OrangeRed){フラン「だって、だって…私、やりたくないのにすぐに壊れちゃうもん… 壊したくないものまで、壊しちゃう…。(別の部屋に走っていく)」} &color(Fuchsia){レミリア「はぁ…、このままじゃ力の制御ができるまでまだまだ時間が掛かりそうね…。そうだ、貴方はフランとまともにやりあったんでしょ?フランの制御の手助けになってくれないかしら?」} &color(red){デデデ「こらぁ!何でワシがそんな事まで承らないといけないんだZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「いいじゃない、それに遊び相手になるついでだからあって無い様なものよ?」} &color(red){デデデ「理由になっとらん!大体ワシがそんな事をやらねばならん意味が無いZOY、こういうのは実の姉である貴様の…しかし退屈凌ぎには良いかZOY?トレーニングにもなるかもしれんな…。よし、特別に許可してやるZOY!感謝せい」} &color(Fuchsia){レミリア「ええ、心から感謝するわ。それじゃあ後は頼んだわよ…」} ~そして現在…~ &color(red){デデデ「思い出したぞ!確か貴様の妹の面倒を見る約束だったなァ」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、随分と長い間考えていたみたいだけれどちゃんと覚えていたみたいね」} &color(red){デデデ「だっはっは、ワシとした事が少し手間取ったが、見事に思い出せたZOY☆」} &color(DodgerBlue){咲夜「(完全に忘れていたのかと思ったけど、意外と覚えていたのね)」} &color(Fuchsia){レミリア「それでどうかしら。フランは以前よりはちゃんと人間を扱えるようになった?」} &color(red){デデデ「いや、まだ完全では無いZOY。人形で試させてやったが手と足が握りつぶされたりしたZOY。即死とまではいかんがあれだと無意識の内に拷問行為をしてしまうZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「要するにまだ時間がかかるって事ね。でも進歩が見られるわね、最初なんて数秒足らずで壊してしまう事もあったのに…。」} &color(red){デデデ「これもワシの指導があったこそだZOY、感謝せい!でぇははははは(ドヤ顔)」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ、その清々しいまでの傲慢さもある意味理由の一つかしらね。それじゃあ今日はもういいわ、戻っていいわよ」} &color(red){デデデ「わはは、今に見て居ろレミリア!近い内にこの館をワシの私用地とし、『魔性の宮・ヴィアラガデロ』に作り変えてやるZO~Y!だーはっはっはっは(笑いながら部屋を出て行く)」} &color(DodgerBlue){咲夜「あっ、礼もせずに無礼な…!…失礼しました、お嬢様(礼をした後、デデデを追いかける様に部屋を出る)」} &color(Fuchsia){レミリア「今時、あれ程まで単純思考の妖怪も珍しいわね…。扱いが楽だわ(紅茶を啜る)」}
&bold(){&sizex(4){&color(blue,black){゚+。*゚+。sound゚+。*゚+。}}} #nicovideo2(sm9591005,200,200) &color(red){※音量注意} ---- ~カオス界中央部・とある館~ キュッキュキュッキュキュ…ゴシゴシゴシゴシ…(数多くある部屋の中の一つの個室から何かを拭く音が響いている) &color(red){デデデ「―くそっ、このこびり付いた一つの埃が取れんZOY!(キュッキュッキュッ…)(個室の窓を拭いている)」} &color(red){デデデ「かくなる上はこのハンマーの柄を使って…(ガリガリゴリッ) よっしゃ!取れたZOY!やっと終わったZO~Y、これで今日の掃除も終わりかZOY、よっしゃ!今日も休めるZOY♪(雑巾を置いて自室に戻る)」} &color(red){デデデ「(パチッ)チッ、どこもかしこもニュースばかりZOY。もっとマシな番組は無いのかZOY?(自室の旧型テレビでチャンネルを回す)」} 駄目だこりゃ☆ チャララチャラチャーン♪ &color(red){デデデ「おっ、これはド○フじゃないかZOY!?再放送か?だっはっは、何にせよまわしてみれば一つはいい番組が見つかるもんだZOY(座る)」} CM「信頼の高品質! 環境対応も抜群!…(略)…エスカルゴンテクノロジー♪(さっきのCMが流れる) &color(red){デデデ「こらァ!変なタイミングでCMを入れるんじゃないZOY!ん?今の声はどっかで聞いた事があるような声だZOY。エスカルゴンテクノロジーだとォ!?おのれぇ…奴め、何時の間にスポンサーになったんだZOY!?」} ザザッ… もしも、こんな病院があったら…(CMが終わった後、すぐに元に戻る) &color(red){デデデ「くそっ、エスカルゴン自体が出ていなかったZOY!おのれぇ、ワシ抜きでぬくぬくと過ごしおってからに…」} ドンドンッ(部屋内に強いノック音が鳴る) &color(red){デデデ「あぁん!?こんな時に何ZOY!?」} ???「あんた…また掃除箇所を一つ忘れていたわよ?(部屋に入ってくる)」 &color(red){デデデ「何ィ…あーっ!!!しまったァ!あの生意気な汚れに気を取られて、最後の部屋の掃除を忘れていたZOY!!」} ???「全く、度々こんなミスを起こしている様じゃ使用人として失格よ…次やったら食事量を減らされてもも文句は言えないと思う事ね」 &color(red){デデデ「そりゃ無いZOY、咲夜!!ワシはこの数少ない休憩時間で日頃の疲れを癒しているんだZOY!!これ以上楽しみを減らされたら苦しすぎるZOYッ!!」} &color(DodgerBlue){咲夜「あのねぇ…本来あんたは殺されていてもおかしくなかったのよ?それも、あんたは妹様の性格を抑えた件で特別に自室も与えられて居る。これだけでも相当な特別優遇なの」} &color(red){デデデ「黙れ!このワシ、大王様が毎日毎日くだらん業務で働いてやっているんだZOY!もっとこのワシに相応しい特別優遇待遇をせんかぁぁー!」} &color(DodgerBlue){咲夜「(ビュッ!)(デデデのこめかみにナイフを投げる)」} &color(red){デデデ「ぬぉぉー!!?(パシィーン!)(ナイフを白刃取り)くそっ、やればいいんだろうがやれば!ほれっ、返すZOY!(ナイフを投げ返す)」} &color(DodgerBlue){咲夜「…分かれば宜しい(ナイフを取る) (やはり反射神経は並より上ね…)」} &color(red){デデデ「それで、また何時もの様にその部屋を掃除しなおせばいいんだろ。さぁーてもう一分張りだZOY(掃除用具を持つ)」} &color(DodgerBlue){咲夜「あ、今回はいいわ。お嬢様があんたをお呼びになられたからそっちを優先して」} &color(red){デデデ「あぁん、レミリアの奴がワシに用事だとォ?そんなもんお前がやればいいんじゃないかZOY」} &color(DodgerBlue){咲夜「できれば私もあんたなんかをお嬢様に近づけたくは無いけど、お嬢様が直々にあんたを名指しされたの。だから仕方が無いのよ…」} &color(red){デデデ「(だっはは、あの小生意気な小娘がワシを呼ぶとは珍しい事もあるもんだZOY!)よしっ、ワシの顔を見せに行ってやるとするZO~Y(自室を出て行く)」} &color(DodgerBlue){咲夜「全く…一度あんな目に逢っておいて、よくあそこまで陽気で居られる物だわ(呆れた顔でデデデの後を着ける)」} ~大広間~ &color(red){デデデ「おぉいレミリア、この偉大なるワシに何の用事だZOY?(大広間に)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、咲夜からも聞いたけど…本当に最初から変わってないわね、その態度と言い礼儀の無さと言い…ふふっ、今まで見て来た部外者の中でも貴方が一番よ」} &color(red){デデデ「そう褒めるで無いZOYでぇはははは、それより肝心の用件について早く言えZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「用というか、貴方は初め私が出した…宿題とでも言うのかしら? 終わらせたの?って聞きたいだけよ。そもそも覚えてらっしゃるのかしら(くすっと笑い)」} &color(red){デデデ「約束ぅ?確かに何かをお前と交わした記憶があるが…ちょっと考えさせろZOY(腕を組む)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、完全に忘れていた訳じゃ無いのね…さぁ、少しでも思い出せると良いわね(クスクス)」} &color(DodgerBlue){咲夜「(頭に何本か刺せば、少しは思い出したりはしないかしら)」} &color(red){デデデ「ぐむむっ、馬鹿にしおってからに…待っておれ!今その幻想を打ち破ってやるZOY!こうなりゃ一から記憶の糸を探るZOY…よしよし、だんだん思い出してきたZOY(回想)」} ~【回想】過去のデデデ城・跡地~ シュゥウゥウウ…(熱がまだ残っている落城された直後の新デデデ城・跡地―) &color(red){デデデ「こ…ここは何処だZOY…?わ、ワシのベッドが無くなっておるZOY・・・(黒焦げになって瓦礫に埋まっている)」} グラ…バッキィンッ(飾られていたデデデの銅像が倒れ、空しく砕ける) &color(red){デデデ「(ガ゙チャンッガラガラッ)な、何がどうなったんだZOY!?地震か?隕石か?愚かな愚民どものクーデターかァ!? (瓦礫から出てくる)」} バキバキッガランッドサドサッ…(周囲の外壁も砕かれ、城内の壁・天井・家具もほぼ全壊され土台と瓦礫のみが残っている状態になっている)」 &color(red){デデデ「ん…?げぇっ!?こ、これは…な、な、なんたる姿だZOY…!ワシの、ワシの城がぁああァァア!!!!おーいおいおいおい…(蹲って嘆く)」} ガチャンッ ヒュゥウゥウ…(辺りには崩れ落ち行く瓦礫と北風の音のみが流れる…) &color(red){デデデ「おぉい、誰か居ないのかZOY!?エスカルゴーン!!カービィー!!メタナイトーー!!ワドルドゥーー!!ワドルディ兵士ーーーーッ!!!居たら返事をしろZOOOOOY!!!」} ヒュゥゥゥウゥ…(人っ子一人の気配すら感じられない &color(red){デデデ「おい、居留守を使うんじゃない!返事をしろ貴様らッ!ワシを舐めたら裁判抜きで極刑だZOY!!誰かぁー!!返事をしろおぉぉおーーーッ!!!!!(歩き回り、瓦礫を探ったりして調べまわる)」} ザッザッザッ ガサガサッ ガサゴソガサ ガチャガチャガチャ…ゴチーンッ☆(頭だけのデデデの銅像がデデデの脳天にクリーンヒットする) &color(red){デデデ「グワバッ☆ 体力の限界kai…(ドサァッ) (ムクッ)―なんてくだらんギャグをやっている場合じゃないZOY!おーい!居るんだろ!?いい加減出て来るZOーーY! (探し回る)」} ガサガサッバリバリッガシュッ ガラガラ… &color(red){デデデ「…本当に誰も居ないのかZOY? おのれぇ、ワシを出し抜き戦前逃亡とは…次会った時は覚えていろZOYッ!!!全員極刑ZOOOOY!!!」} &color(red){デデデ「…しかし、どうしたもんかZOY?まずは、寝床を考えねばならんZOY」} ギシッ…(歩いていると、足元に瓦礫の隙間から地下道への道が見えた) &color(red){デデデ「この世界の平民共と同等になってしまうが、カオスホールにでも寝泊りするとするかZO…Y?そういえば、ワシの掘った地下道がまだ生きているんじゃないかZOY?(その箇所の瓦礫をずらし、地下道への地扉を開く)」} ガチャッ ギィィ…(幸い地下道に支障は無かった) &color(red){デデデ「よっしゃァ!流石地下だ、地上がメチャクチャになっても傷ひとつないZOY!となるとアンダーグラウンドロードに住んでも…いかんいかん、何でワシが地底人染みた暮らしをしないといかんのだZOY いや、待てよ?確かもう一つ地下道があったZOY。その行き先といえば…紅魔館!あのワシの城に対抗する程豪邸な屋敷だZOY!そっちの穴は確かこの辺りに…あったZOY!(グッ) (探し回り、もう一つ地扉の取っ手を握る))」} ググッ…ガコンッ(その地下道もきれいに残っていた) &color(red){デデデ「うむ、この道もクッキリシッカリ残っているZOY 確かあの館の館主はカプリカコーンとか言う吸血鬼だったかZOY?奴も吸血鬼という事は… だっはっは、水とハイパワーな懐中電灯があれば楽勝だZOY!!やはりワシは裕福でなくてはならんからなァ、あの屋敷なら許容範囲だZOY!!よっしゃー!すぐに突撃だZOOOOY!!(手持ちのライトと水の入ったポリタンクを瓦礫から出して地下道に突っ込んでいく)」} ドタバタドタドタ… そして… ドゴォン!ヒュンヒュンヒュンヒュンッズドォンッ!バゴッバキッ シュンシュンシュンパシュンッ!(館内で弾幕の光が飛び舞っている) &color(red){デデデ「こんのォ…ぐわッ!!(ドコォッズガァンッ!)…くそっ!ここまで部下が居るとは予想以上だZOY!こらァー!!道を空けんかァ!貴様らになど用は無いZOY!!(ガシャァンッ!ドガシャッズガンッ!) (弾幕をモロ喰らいながらも、ハンマーを振り回しながらスーパーアーマー状態で切り抜けていく)」} &color(green){メイド妖精×多数「くっ…この侵入者…いくら弾幕を撃っても消滅しない!?物理だけでここまで攻め込んで来るなんて、とんでもな…きゃぁっ!(ハンマーで吹き飛ばされていく)」} &color(red){デデデ「だがこいつらが守り抜いている方向に行けば何れ主の下にたどり着く筈だZOY!奴に会えさえすれば…こっちのもんだZOY!どぉりゃァァーーッ!(ズガシャァァアン!) (鬼殺し火炎で広間の重厚な重扉を破壊して突き進む)」} &ref(http://dl1.getuploader.com/g/wiki92832/511/3773598_m.jpg) &color(green){メイド妖精「いけないっ!あの扉の先はお嬢様のお部屋、これ以上進まれるとお嬢様にまで危害が加わってしまう…なんとしてでも止めないと…!(デデデの前に立ちふさがる)」} &color(red){デデデ「えぇい邪魔だと言っているだろうがァッ!!退かんとこうだZOY!ジャイアントスウィング!!(ビュゴォォンッ!) (強烈なハンマーの一振りを立ちふさがるメイド達の中心にぶちかます)」} &color(green){メイド妖精「きゃぁぁあッ!ま、魔力も無しに此処までできるなんて…!(吹き飛ばされ)」} &color(DodgerBlue){咲夜「貴方達…退きなさい、私がやるわ(廊下に出る)」} &ref(http://dl6.getuploader.com/g/wiki92832/508/36632506_m.jpg) &color(red){デデデ「よっしゃ、粗方片付いて…くそっ!また新手かZOY!」} &color(DodgerBlue){咲夜「…今ならまだ許すわ、大人しく出て行きなさい」} &color(red){デデデ「そいつはできない相談だZOY!ワシの旺盛な独裁心は諦める事を知らんのだ、ここまで来て今更止められるかZOYッ!!!さっさと退かんと貴様もぶっ飛ばすZOY!!(ハンマーを振ってまた突っ走り始める)」} &color(DodgerBlue){咲夜「聞く耳無し、問答無用ね(ス・・・ヒュンッ!(多数のナイフを取り出し、投げる)」} &color(red){デデデ「そんなチンケな刃物…脅しにすらならんZOY!!(突き進みつつ)」} シュ・・・ビュンッ!(デデデに四方八方から大量のナイフが襲い掛かる) &color(red){デデデ「何ィッ!?こりゃ数が多…どぅふァッ!!(ザクザクザクッ) お、おのれェ…(何本ものナイフに貫かれる)」} シャキンシャキンシャキンシャキンッ!ドスドスドスドスッ(無数のナイフが次々と襲う) &color(red){デデデ「ふん、数は多くてもこんなもの…たかが小さい包丁みたいなもんだろうがァ!ワシがこんな刃ごときで…退くと思うなァァァーーッ!! スーパー…鬼殺しクラッシュ!!(ブォンッ バッキャァァァアアン!!) (ナイフ弾幕を獄炎を纏った強烈な打撃で根絶やしにする)」} &color(DodgerBlue){咲夜「くっ…単なる捨て身だと思えば…。かなりしぶといわね…」} &color(red){デデデ「貴様は此処の召使どものリーダーかZOY!?だが貴様ワシを止めることはできなかった様だな!だっはっはっは あれが主の部屋かZOY?よっしゃァ!覚悟しろZOOOOY!!(突き当たりの部屋の扉に向かう)」} &color(DodgerBlue){咲夜「撃っても刺しても殆ど応えないのは厄介だわ…。 でも…ここまでよ(ヴォン…)(デデデ周辺の時間を停止させる)」} &color(red){デデデ「レプリカだかパプリカだか知らんが、今日が貴様の主であった長い年月の最後の時だZOY!覚悟―…(ピタッ) (扉に手をかけようとした所で時 間 停 止)」} &color(DodgerBlue){咲夜「…残念だったわね、あんたの様な侵入者にお嬢様の視界に入れられる訳にはいかないの(停止したデデデの首元にナイフを突き付ける)」} &color(red){デデデ「(ピシィ…) (停止中で口も聞けない状態)」} &color(DodgerBlue){咲夜「容易にこの館に入り込んだ事を後悔する事ね…。このまま―死になさい(首を斬ろうとする)」} &color(Fuchsia){レミリア「咲夜…ストップ ちょっと待ってくれない?(部屋から扉越しに聞こえる)」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様?(手を止める)はい、どういった御用時でしょうか?」} &color(Fuchsia){レミリア「随分と騒がしいじゃない?ここまで暴れまわった侵入者は久々だわ それで…その侵入者の顔の特徴を教えてくれないかしら?確認するまで殺しちゃ駄目よ」} &color(DodgerBlue){咲夜「顔…ですか? 目立つところと言えば…青い肌に黄色い唇、かなり特徴がある顔です」} &color(Fuchsia){レミリア「青い肌に黄色い…ねぇ咲夜、ちょっとその侵入者を生け捕りにして私の部屋まで持ってきて頂戴。私が確認するわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様!?しかしこの者は非常に野蛮でお嬢様の目に入る事自体が…」} &color(Fuchsia){レミリア「その特徴を持った生物に、私に心当たりがあるのよ」} &color(DodgerBlue){咲夜「(こんな醜い生き物に心当たりが?それでも此処まで強い特徴を持った者など他には居ない、やはり…)…分かりました、少しお待ち下さい(ツカツカ)」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ…どうやら、相当な変わり者の様ね」} ~数分後…~ &color(red){デデデ「(ドサッ)いてェッ!!おのれェ、かくなる上は…(ギチギチッ)なぬゥッ!?こりゃ何ZOY!!こらァ!さっさと外さんかぁーー!!(鋼鉄の縄に縛り上げられて部屋に投げ出される)」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、鉄の鎖なんて…やけに厳重じゃない?」} &color(DodgerBlue){咲夜「ええ、この侵入者の力は怪力と呼べる程でしたので…。お嬢様、成るべく近くにお寄りになられない様に御注意してください」} &color(red){デデデ「こらァそこのガキ、お前の仕業か!?この偉大なる大王たるワシにこんな無様な姿を曝け出させおってからに…さっさと縄を外せさせろZOY!!」} &color(DodgerBlue){咲夜「っ…お嬢様になんて口を…!」} &color(Fuchsia){レミリア「貴女は手出しをしなくて良いわ、戻りなさい咲夜…。」} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様!?この得体の知れない醜い家鴨の様な者と二人きりになる等…!」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふっ、大丈夫よ…心配には及ばないわ。何かあっても周りが少し紅に染まるだけ、そうなった時の掃除だけは任せるわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「しかし… …分かりました。ですが少しでも何か不振な気を感じた場合は、即座に参りますわ(一瞬デデデを殺意の目で見た後、拝啓後に部屋を出て行く)」} &color(Fuchsia){レミリア「あの目をした咲夜を見られたのも久しぶりねぇ…」} &color(red){デデデ「おいこらっ!何シカトこいてんだZOY!さっさとこの邪魔な鎖を外せと言っているんだZOーーY!!(ギチギチジタバタ)(僅かに動かせる足をバタバタさせている)」} &color(Fuchsia){レミリア「そんなに興奮して…何か嫌な事でもあったのかしら?さっき外で大きな物音が聞こえたけれど」} &color(red){デデデ「当たり前だッ!大いにあったZOY!突然でかい音がしたかと思えば…ワシの城が跡形もなく砕け散っていたZOY!!!」} &color(Fuchsia){レミリア「あらあら、それは災難だったわね…ふふふっ、それで目の前の私の館を乗っ取ろうとした訳?単純ねぇ…」} &color(red){デデデ「黙れ!あと一歩の所で…くそっ!最後の最後でしくじったZOY!敵がストップウォッチを持っているのは想定外だったZOY…」} &color(Fuchsia){レミリア「まぁ、地下から入り込んだとは言え、よくあそこまで来られたわね…デデデ、だったかしら?流石フランとまともにやりあっただけあるわ」} &color(red){デデデ「何、やはり貴様も奴を知っているのかZOY?奴も見た目に反して中々手ごたえのある奴だったZOY、だはは」} &color(Fuchsia){レミリア「それにフランが最近、よく姿を消すのよ… …貴方の仕業でしょ?」} &color(red){デデデ「その通り!ワシが奴をあのクソ暗い空間から外の世界へと出してやったんだZOY!あまりのワシの優しさに奴も泣いてワシにひれ伏していた(していません)ZOY、だっはっはっは」} &color(Fuchsia){レミリア「はぁ…大層な自信ねぇ、全く…余計な事をしてくれたわ」} &color(red){デデデ「でぇははは、ワシの自信は天に届く程に特盛りだZOY♪ところで貴様は妙に奴の事に気をかけている様だが、奴が貴様の忠実なる下僕のトップだったりするのかZOY?」} &color(Fuchsia){レミリア「そんなものじゃないわ、…私の妹よ」} &color(red){デデデ「何ィ!?そうだったのかZOY! ふぅむ…言われてみれば奴と貴様には似ている部分が見えるZOY、姉妹揃ってガキの癖に生意気なほど大人びているなァ」} &color(Fuchsia){レミリア「ま、それはどうでもいいわ。それで、私が言いたいのは…少し貴方に頼みがあるのよ」} &color(red){デデデ「頼みィ?それを達成すれば館の権限が貰えるクエストかZOY?」} &color(Fuchsia){レミリア「…この件がもし解決できたら、―考えてもいいかしらね」} &color(red){デデデ「おっしゃァ!その報酬ならどんな高難易度でも精が出るZOY! ほれ、早くその頼みとやらを言ってみろZOY!ワシがズバーンと解決してやるZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「今、フランがよく外に出るって言ったわよね。もしそれが本当なら、今頃この世界でもあの子が何かやらかして騒ぎにでもなると思ったのよ。でもあの子は何も問題は起こしていない…。つまり貴方か、或いは外で出くわした誰かが少しはあの性格を直したって事。心当たりはあるかしら?」} &color(red){デデデ「ほーん?つまり、奴が外に出ると毎度のように街をぶっ潰したりする位の大騒ぎを起こしていたのかZOY?確かに初対面のワシにいきなり魔法をぶっ放してくるだけあるな、でぇははは」} &color(Fuchsia){レミリア「それは違うわ、貴方が余計な事を仕出かすまであの子が一度も外に出した事は無いもの。でも…下手に刺激すれば貴方の言うとおり、街ひとつ位は軽く無くなるわ」} &color(red){デデデ「あれだけのパワーが有り余っているからな、マイクカービィ並だったZOY。・・・しかし奴は400年かそこら生きているとほざいていたが、もしやあれも本当だったりするのかZOY?確か自分の事をヴァンパイヤーンだとか言っていたな」} &color(Fuchsia){レミリア「ええ、あの子も吸血鬼…495年生き過ごしてきた、ずっとこの館の中でね」} &color(red){デデデ「でぇははは、まさに究極の箱入り娘だな!ニートも真っ青だZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「貴方がちょっかいを出すまでは、外の世界を知らないあの子にとって、館の中が世界のすべてだと思っていたみたいだけど。 それで頼みの事だけど…またフランの遊び相手になってくれないかしら?あの子とまともにやりあって生きているんだから、その位はできるわよね?」} &color(red){デデデ「だーははは!何を言い出すかと思えば何だ、奴と遊んでやれば良いだけかZOY!そんなもんお安い御用だZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「でもそれだけじゃちょっと生温すぎるわね…。そうだ、貴方もここの使用人になってもらおうかしら。ちゃんと働けば食事と寝床も用意してあげるわよ?」} &color(red){デデデ「おい、何でワシが扱き使われければならないんだZOY!?ワシは大王!そんな無様な事ができるかZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「使用人でも食事は豪華よ?それに頼みを果たせば多額の資金も用意してあげようと思うんだけど…。」} &color(red){デデデ「何、食事が豪華だと?それに莫大なる資産となぁ?ぐぬぬ… しかし、大王たるワシが労働など…しかし…うぬぬぅ えぇい!やってやるZOY!だがその約束を破棄した時にはタダじゃおかんZOY!!分かったな!?」} &color(Fuchsia){レミリア「はいはい、分かったわよ(クスッと笑いながら) それじゃ交渉成立ね。…咲夜、入りなさい」} &color(DodgerBlue){咲夜「はい、お嬢様(ガチャッ) (呼ばれると共に部屋に入ってくる)」} &color(Fuchsia){レミリア「咲夜、この人…デデデの拘束を解きなさい」} &color(DodgerBlue){咲夜「此処で…ですか?幾らなんでも危険すぎます!せめて地下に幽閉してから開放した方が…。」} &color(red){デデデ「こらぁ~、なんだその扱いは!ワシを何だと思ってるんだZOY!?魔獣みたいな扱いにするんじゃないZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ、大丈夫よ。少なくとも今は納得しているみたいだし、敵意も感じないわ」} &color(DodgerBlue){咲夜「しかし…。 …畏まりました、少々お待ちください」} カチャカチャチャキ…シャコンッ!(閂式に錠が取れる) &color(red){デデデ「だっはー!やっと開放されたZOY♪ さぁーて、さっさと地下室に案内するZOY。場所は知っているが、わし一人で行くとまたあの妖精どもの攻撃を喰らうだろうからな、所謂エスコートだZOY」} &color(DodgerBlue){咲夜「メイド達には館内の清掃に戻るように伝えたわ。…付いて来なさい(部屋を後にする)」} &color(Fuchsia){レミリア「それじゃあ、宜しく頼むわ。くれぐれも無駄死にはしないようにね」} &color(red){デデデ「だっはは!ワシは大王!そう簡単にくたばらんZOY、でぇははは(咲夜に続いて部屋を出る)} &color(Fuchsia){レミリア「…ま、賛同した時点で死なないのはもう分かってるのだけれど…何の裏付けも無く、あそこまで大層な自信を持つなんてね。長生きしそうだわ(見送る)} そして廊下にて… &color(red){デデデ「しかし…何処を見ても赤一色だな。目に悪い館だZOY。ここまで赤色に執着するとは、やはり本物の吸血鬼という訳かZOY(歩きながら)} &color(DodgerBlue){咲夜「お嬢様の趣味よ。この館の家具は殆ど赤に統一されているわ」} &color(red){デデデ「ほーん、根っからの血好きかZOY…だがこれは中々アブノーマルで良いセンスをしているZOY、だっはっは」} &color(DodgerBlue){咲夜「さ、ここから先は一人で行きなさい。ここから入り込んだ訳なんだから…後は分かるでしょ?(地下への階段の前で立ち止まる)」} &color(red){デデデ「おう、此処まで来ればもう無人だからな。後はワシ一人で十分だZOY!(地下室へ向かう)」} &color(DodgerBlue){咲夜「それにしてもお嬢様自身が部外者を呼ぶなんて…信じられないわ、増してやあんな醜い者を…。(呆れた様子で持ち場に戻る)」} ~紅魔館 地下室~ &color(red){デデデ「(ガコッ)よし、着いたZOY!(重厚な扉から地下室に出る)」} スゥ…(エスカルゴンが定期的に清掃・交流をしていた為に地下室の汚れがほぼ無くなり、禍々しき気もかなり薄れている) &color(red){デデデ「おおっ、やはり以前よりは大分爽快な空間だZOY☆これで後は通気性が良ければ良いのだがなァ… さぁて、奴は何処に居るんだZOY?おーい、偉大なる大王が直々に来てやったZO~Y、表をあげーい!!」} &color(OrangeRed){フラン「あ、その声……もしかして青赤?(別の部屋から)」} &color(red){デデデ「色で覚えるんじゃないZOY!まぁ良い、貴様の姉がどうしてもと言うからまた遊びにきてやったZOY、感謝せい」} &color(OrangeRed){フラン「丁度良かった…。間違ってこれを壊しちゃったんだけど、直せる?」} &color(red){デデデ「何ィ?以前ワシのやったPCでも壊したのかZOY?全く、エスカルゴンが居ないから面倒だZOY、(部屋に出向く)」} (部屋の中には鮮血が散らばっている) &color(OrangeRed){フラン「ほら、ちょっと遊んでいたら…こうなっちゃった(引き千切れた死体を指差し、自身にもべっとりと血糊が付いている)」} &color(red){デデデ「おぉ、こりゃあ見事に真っ二つだZOY!しかも人形じゃなくてモノホンの愚民がフルバーストかZOY。こんなもんになってしまったら晒し首位にもできん…って、何があったZOY!?まさか貴様、処刑人にでも転職したのかZOY!?」} &color(OrangeRed){フラン「処刑人?なにそれ。人間が入ってきたから遊んでいたんだけど…何でかしらないけど壊れちゃったの」} &color(red){デデデ「ほーん…つまり無意識の内にやっちまった的なノリかZOY。エスカルゴンの奴め愚民の扱い方を上手く教えなかったなァ?愚民は血税を吸い尽くして甚振るのが最高の娯楽だと言うのに…奴は極刑ZOY!」} &color(Fuchsia){レミリア「…やっぱり力の制御ができていないみたいね、フラン(地下室に姿を現す)」} &color(OrangeRed){フラン「あ、お姉様、久しぶり。何かお話を聞かせてくれるの?」} &color(red){デデデ「むむ?何でお前が此処に来るんだZOY?茶菓子でも貪っているのかと思ったZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「ちょっと気になったから、見に来ただけよ。それにしてもフラン、またやってしまったみたいね…。あれ程殺さないようにと言ったはずよ?」} &color(OrangeRed){フラン「だって、ちょっと引っ張っただけで壊れちゃったんだもん。能力も使ってないのに」} &color(Fuchsia){レミリア「(溜息をつき)いくら貴女が穏やかになったとしてもそれじゃあ危なくて外の世界には出せないわよ」} &color(OrangeRed){フラン「だって、だって…私、やりたくないのにすぐに壊れちゃうもん… 壊したくないものまで、壊しちゃう…。(別の部屋に走っていく)」} &color(Fuchsia){レミリア「はぁ…、このままじゃ力の制御ができるまでまだまだ時間が掛かりそうね…。そうだ、貴方はフランとまともにやりあったんでしょ?フランの制御の手助けになってくれないかしら?」} &color(red){デデデ「こらぁ!何でワシがそんな事まで承らないといけないんだZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「いいじゃない、それに遊び相手になるついでだからあって無い様なものよ?」} &color(red){デデデ「理由になっとらん!大体ワシがそんな事をやらねばならん意味が無いZOY、こういうのは実の姉である貴様の…しかし退屈凌ぎには良いかZOY?トレーニングにもなるかもしれんな…。よし、特別に許可してやるZOY!感謝せい」} &color(Fuchsia){レミリア「ええ、心から感謝するわ。それじゃあ後は頼んだわよ…」} ~そして現在…~ &color(red){デデデ「思い出したぞ!確か貴様の妹の面倒を見る約束だったなァ」} &color(Fuchsia){レミリア「あら、随分と長い間考えていたみたいだけれどちゃんと覚えていたみたいね」} &color(red){デデデ「だっはっは、ワシとした事が少し手間取ったが、見事に思い出せたZOY☆」} &color(DodgerBlue){咲夜「(完全に忘れていたのかと思ったけど、意外と覚えていたのね)」} &color(Fuchsia){レミリア「それでどうかしら。フランは以前よりはちゃんと人間を扱えるようになった?」} &color(red){デデデ「いや、まだ完全では無いZOY。人形で試させてやったが手と足が握りつぶされたりしたZOY。即死とまではいかんがあれだと無意識の内に拷問行為をしてしまうZOY」} &color(Fuchsia){レミリア「要するにまだ時間がかかるって事ね。でも進歩が見られるわね、最初なんて数秒足らずで壊してしまう事もあったのに…。」} &color(red){デデデ「これもワシの指導があったこそだZOY、感謝せい!でぇははははは(ドヤ顔)」} &color(Fuchsia){レミリア「ふふ、その清々しいまでの傲慢さもある意味理由の一つかしらね。それじゃあ今日はもういいわ、戻っていいわよ」} &color(red){デデデ「わはは、今に見て居ろレミリア!近い内にこの館をワシの私用地とし、『魔性の宮・ヴィアラガデロ』に作り変えてやるZO~Y!だーはっはっはっは(笑いながら部屋を出て行く)」} &color(DodgerBlue){咲夜「あっ、礼もせずに無礼な…!…失礼しました、お嬢様(礼をした後、デデデを追いかける様に部屋を出る)」} &color(Fuchsia){レミリア「今時、あれ程まで単純思考の妖怪も珍しいわね…。扱いが楽だわ(紅茶を啜る)」}

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