LaSt wAr【光明】編 最終章 最終話 過去ログ③

「LaSt wAr【光明】編 最終章 最終話 過去ログ③」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
LaSt wAr【光明】編 最終章 最終話 過去ログ③」を以下のとおり復元します。
**大変お手数ですが、&color(red){真下から}閲覧してください。
----
**[[戻る>2012年4月7日 LaSt wAr【光明】編]]

**[[続き>LaSt wAr【光明】編 最終章 最終話 過去ログ④]]



アイク「……! ……親父……? ……ああ。わかってるさ。………行ってくる。(立ち上がり、墓場をあとにする) 」 


─────何をグズグズしている!急がないと、置いていくぞ。

 
アイク「だから、その前に、一目だけでも逢っておきたくてな…… 」 

アイク「今、この世界のどこかで、途轍もなく大きな戦いが起ころうとしている……いや、起こっていると言うのが正しいのか。 」 

アイク「親父……いろいろあって、なかなか来ることができなかった。すまなかった。(とあるお墓の前で片膝をついて語りかけている) 」 

アイク「………。」

----

アオ「(キセルが消え去った一点をしばらく見つめ続け、踵を返す) それでも進むよ、【英雄】(俺たち)は。 」 

キセル「……お前たちに真実を受け止められることができるか。…真実の先には絶望しかないことを覚えておけ。ギュォォォオオオ……(体が歪み、渦を巻きながら消え去った) 」 

アオ「…絶対だぞ。お前には必ず全てを話してもらう。 」 

キセル「果たして事が上手く進むかな。(アオを見下ろす)お前たちが七神衆を討てば、その度に一つの真実を語ってやる。そうして全員倒した時、もう一度この場へ来い。……今度は、俺の「目的」を教えてやる。 」 

アオ「……最初で最後の情け、かな。甘んじて受けさせてもらうよ。…陳腐な言葉だけど、仲間がいれば本当に何だって乗り越えられるんだ。それは確かだし………強いよ。彼ら、彼女らは。(少し、ほんの少しだけ不敵に笑んで見せる) 」 


シュンッ、シュシュンッ、シュンシュンッ、シュンッ!!!!!!(六名の七神衆たちがそれぞれ散りじりとなって4つの機械の建物内へと入っていった)


キセル「揺るがない覚悟…だが、疲労困憊で意識朦朧な今のお前には分が悪かろう。だから、今まで通り、「仲間」と共に立ち向かって来い。…奴らを此処に誘った、時期駆けつけてくるだろう。(天を仰ぐ) 」 

アオ「…モララーさん、君は……ッ…(どうして……)(苦い表情をし、モララーを見て声を漏らす) ………ついに全員集合ってわけか。改めて君たちを前にすると恐ろしいよ。正直、震えが来るくらいに。……けれど、もう臆さない。一人残らず引導をくれてやる(七神衆の一人ひとりと目を合わせていき、最後にキセルで目を留める) 」 

キセル「――――――『血(クローフィ)のサングル』、『 変(チェンジング)のゼネア 』、『焔(プロクス)のユミ』、『咎(ブレイム)のDr.Kill』、『宝(ヘルーム)のスカッツ』、『奪(ラヴィール)のモララー』、そして、この俺(『幻(ヴィジョン)』)を含めた七人こそ、正真正銘、本物の【七神衆】だ。(アオを睥睨する) 」

アオ「―――――(六体の分身が変貌していき、その何人か見覚えのある面々を見て瞳孔が開く)―――……ッ…俺"たち"、が……?(汗が頬から喉元を伝っていく) 」

キセル(分身)→モララー「(長いマフラーを巻き、眼が赤く発光している二足立ちの猫) 」 

キセル(分身)→スカッツ「(王冠を斜めに被り赤色のマントを羽織ったジュプトル) 」 

キセル(分身)→Dr.Kill「(全身を包帯で覆われた赤雑じりの黒長髪の科学者) 」 

キセル(分身)→ユミ「(狐耳と尾が特徴的な美少女) 」 

キセル(分身)→ゼネア「(アオそっくりに形作られた戦闘型ロボット) 」 

キセル(分身)→サングル「(比類ない醜悪な大鎌を肩に掛けた、キルビスと瓜二つの姿を持つ赤髪の青年) 」 

キセル「何か勘違いしているようだな。お前"たち"が戦うのは俺ではない、『俺達』だ。キィ____Г ̄ ̄ ̄ン(目の瞳孔が碧から紫に変色する。すると六体の分身がそれぞれ異なる形に変貌を遂げていく) 」 

アオ「ああ、やれる。やってやるさ。…これまでだって"そうしてきた"。(握りしめる蒼い剣を一振りし、六体の分身を見据える) 」 


ヴヴ―――ンッ ヴ―――(キセルの身体が激しく揺れるように見えた直後、彼の身体から六体の分身が現れる)


キセル「…ならば、『俺達』を殺してみろ。己が今まで数々の脅威と命の削り合いをしてきた時のように…行動で示し、己の手で掴み取ってみろ。 」 

アオ「 ド ク ン ッ (鼓動が強く脈打つ) …たい………知りたい。教えてくれ…俺に真実を、全てを―――。 」 


――― 真 実 が 知 り た く な い か ? ――― (キセルの声が二重にも三重にもなってアオの耳に響き渡る)


キセル「世界の起源、混沌の由来、七神衆の存在意義、異次元を引き寄せる扉、そしてお前たちがケイオスに誘(いざな)われた理由… 」 

アオ「(幻想に、溶けこんで………?)………。(口を開かず、キセルと目が合う) 」 

キセル「……ならばお前は、この幻想に溶け込んでしまったというわけか。(踵を返し残骸の山の天辺へと登る)…清辿アオ。(彼と目を合わせる) 」 

アオ「最初は、夢じゃないかって。それこそ"幻想"だと信じて疑わなかったさ。……けれど、この星に来て間もなく友人も出来たし、俺はその"幻想とも呼べる現実"を肯定していたよ。 」 

キセル「……清辿アオ。蒼い星にいたお前が、いつの間にか他所の星で息をしていることに驚愕した事は無いか?学校へ通い、友と遊び、家族と暮らし、そんなごくありふれた日常がある日突然転変したことに…お前は、目の前の"幻想とも呼べる現実"を肯定したことはあったか? 」 

アオ「……あぁ、確かにお前の言う通りだよ。…確かに、わからないことが沢山あった 」 

キセル「…話を戻す。(アオの様子を窺い、帽子を目深に被る)先程の組織の意味に限らず…お前たち訪問者にとっては、この世界に誘(いざな)われてから多くの謎を抱えてきたはずだ…違うか? 」 

アオ「万物を超越―――ッ…!?(無意識の内に、キセルの放つプレッシャーから身を守ろうと半歩だけ後退りしていた) 」

キセル「一つ勘違いしているようだから、あえて言っておく。俺は…創始者でも、神でもない。――――" 万 物 を 超 越 す る 存 在 " ――― だ。 」 

アオ「ちょ…ッ、ぁ……ちょっと待てよ…!『七神衆』を創った? それに『万物』を生み出したのもお前ッ!?そんな馬鹿げた話が――――(うねりを上げる世界を感じ、心臓の動悸が徐々に早鐘を打つ)――――。 」


世界はうねりを上げる。たった一人の男の一言に共鳴するかのように…。


キセル「それだけではない。この世界におけるありとあらゆる『万物』を生み出したのも俺だ。 」 

アオ「――――――え?(瞳が縮小する。思わぬ告白に頭の中が真っ白になり、息を漏らすような声を出す) 」








&bold(){&italic(){キセル「――――――――『七神衆』を創ったのは俺だ―――――――」}}








ォ    ォ  ォ     ォ  ォ   ォ     ォ     ォ     


アオ「(キセルの投げかける言葉を聞き、改めて自らが対峙していたゼネア、そして七神衆の強大さを実感する)……表面上は? じゃあ、何なんだ…その本当の存在意義ってやつは…! 」

キセル「……だが、これは表面上の事実であって、お前たちはこの組織の本当の存在意義を知らない。(アオの方へ振り替える) 」 

キセル「そこまでして叶えたい女神の野望はただ一つ、この堕落に陥った混沌世界(ケイオス)の転生。七神衆は女神の悲願達成の為の忠実な駒に過ぎない。だが、その一人一人の比類なき潜在能力は超絶的であり世界はおろか星々さえ瞬く間に消し去る程の力を有する。女神はそんな輩共を手駒に取ることで反乱分子を容易く殲滅できた。故に世界政府は女神とその配下に対し厳重な警戒態勢を取り、史上最悪の極悪犯罪組織として危険視した。 」 

キセル「世間では、混沌の女神により結成された戦闘集団とされている。世界政府加盟国に対し盟約破棄を要求し、女神に屈するよう協力の意図を示す…(振り返り機械の高台の天辺に浮かぶ月を仰ぐ)…拒否が投げかけられれば、七神衆が自らの血で国々を溺死し亡国に追いやる。完膚なきまで、跡形も無く、な。」

アオ「…ッ!?(キセルの語りに驚きつつも、耳を傾ける) 」

キセル「……。(彼の質問に応える素振りはなく、足元に転がったゼネアの残骸を見下ろす。その際、彼が背に帯びている黒刀の柄にぶら下げられたアクセサリーが雪の光に反射する。それには、ゼネアのと同じ【七神衆】の紋章が描かれていた) 」 

アオ「……ゾッ (キセルと目が合い、何とも言い知れぬプレッシャーに襲われる)……どうして此処にいる、誰だい? 」



**[[前へ>LaSt wAr【光明】編 最終章 最終話 過去ログ②]]

復元してよろしいですか?