閃劇のリベリオン過去ログ Ⅳ

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閃劇のリベリオン過去ログ Ⅳ - (2017/03/20 (月) 18:31:51) の編集履歴(バックアップ)


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第一回百刀剣武祭が終え、八ヵ月の月日が流れた――――――


――― 新世界・恐寒山・山頂 ―――


×××「スゥ――――― ハァ … (白銀世界の中心に佇む一人の少女。吹雪によって首に巻いた藍色のマフラーが靡く。雪の様な白みを帯びた肌身の表面を冷たい風が走る。深く息を吸い込んだ少女から、白い吐息が漏れる)」

×××「―――――― 行 こ う ――――――」




――― 新世界・某所 百刀剣武祭 闘技場 ―――


キリギリス「―――さァ、前置きはこのくらいで良いだろう。これより、最も熾烈を極めた激戦が繰り広げられる… 2017年第三回『百刀剣武祭』の開戦を~~~~ここにぃぃ~~~~宣言するぞおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおーーーーーッ!!!!!!」


ウオアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーッッッッッ ! ! ! ! ! ! !(かつてないほどの大きな歓声が会場を震撼させる)


フーナ「…あれから定期的に連絡を交わしていたけれど…氷冬がどんな風に成長したのか気になるね…(緊張して息をのみ込む)」

スカーフィ「かぅ♪きっとびっくりするくらい強くなってるよ!早く氷冬に会いたいな~♪(うきうきわくわく)」

キリギリス「それでは早速、第一試合の開戦だァッ!!!第一試合、シグス vs メロロ!選手はステージへどうぞ!!」

メロロ「ヒュォアァッ ! !(突風と共に腕を組んだ状態でステージ上に現れる)」

シグス「…初っ端からか。仕方ないな。(背に帯びた大剣の柄に手を添えたまま、控室のベンチから立ち上がる)」

貴族の青年「…瞬時に方を付けろ。(立ち上がったシグスに吐き捨てるように)」

シグス「目安は何秒だ、兄上。」

貴族の青年「――――――― "10秒"だ。」

シグス「…了解、"5秒"で終わらせるよ。(青年の台詞の意味を汲み取ったかのように頷いて、ステージへと向かう)」

ロックマンゼロ「あいつは…(ステージ上のメロロを見て驚嘆する)…前回の大会(第二回)で猛威を振った『瞬殺の忍』だな。」

弓兵「ああ、俺も知ってるぜ…開戦の合図とともに相手の首を掻き斬り、気付けば始まって10秒もしない内に相手を死に至らしめる凶悪な忍…!奴と試合に当たると判明した時点で棄権する戦士も多くいたもんだ。」

騎兵「だが今回の相手…あの餓鬼(シグス)のことだが、よもやあの忍の実力を知らないわけがあるまい。いや、知らなければステージに立つことはないだろう…哀れだな。あの餓鬼も死ぬぞ。」

大剣使いの男「さて、それはどうかな。(剣士に)…あの見覚えのある貴族衣装…もしも奴が、あの『最悪の一家』の一員なら、この勝負の行く末は解らんぞ。」

騎兵「は?…なんだよ、その『一家』って?それに、もしもあの餓鬼が実力者だとしても…瞬殺の忍を相手にあんなデカい獲物で挑むなんて無謀なんじゃないのか。どう見てもあの餓鬼に勝ち目があるとは思えないのだが…」

キリギリス「それでは第一試合――――――」

メロロ「チャキリ…(背に短刀を隠すように身構える)」

シグス「チャキ…――――― ド ッ キ ン ッ !(大剣を引き抜くや否や剣身にアンビションを纏う)」

キリギリス「――――― 開始ィッ!!!!」

メロロ「(“瞬”―――主の灯も瞬く間に消える…) ヒ ュ ン ッ (圧倒的な瞬間移動でシグスに詰め寄る) “零・次・幻・斬”―――――」

シグス「 ガ オ ン ッ ッ ! ! ! (メロロが動くよりも前に鉄の唸る音とと共に大剣を素早く振うと、黒い剣身がそのまま吹き飛んだかのように、強烈な黒閃が解き放たれる)」

メロロ「――――――――!!!!(予測不可能…“究極手品(アルテメ・マジック)・幻”を行s―――――)  ズ バ ア ン ッ ! ! ! (勢い余って静止が効かず、成す術もなくその強烈な一閃の餌食となって瞬く間に吹き飛び、会場の壁に強く激突する)……ガララ…ドシャァ…ッ… ! !(瓦礫と共に力なく崩れ落ち、戦闘不能に)」

キリギリス「―――――――はッ!?(試合開始の合図から10秒、否…5秒も経っていない中で決着がついたことに気づけず、数秒間経ってようやく唖然となる)…は?…え?ええ…っ…!?(ステージの様子を右往左往し、盤上にいたはずのメロロがいつの間にか場外で気絶しているのを確認し、酷く仰天する)」

騎兵「――――――!!!???」

モララー「…マジかよ…(今のは、速過ぎだ…)(いつになく鋭い表情で結果を見据える) 」

大剣使いの男「やはりな…「瞬殺の忍」を瞬殺するあの小僧…ゴルドニアファミリー・四男――――『シグス・ゴルドニア』だ。」


―――"斬走の四男" シグス・ゴルドニア―――


シグス「チャキ…(大剣を肩に乗せて大胆不敵な笑みを浮かべる)すまない兄上…――――― "4秒"で終わってしまったよ。( ド ン ッ ! ! )」

貴族の青年「 フ ッ (愉快そうに口角を上げる)」

キリギリス「し、しょしょ…勝者はぁ…ッ…!シグスだあああああぁぁぁぁーーーーッ!!!!あり得ない速さで第一試合が終わってしまったぁッ!!第三百刀剣武祭!とんでもない猛者たちが集いに集っているぞおおおおおぉぉぉぉぉーーーッ!!!!!」

弓兵「うそ…だろ…ッ…!?あの、あの伝説の忍が、一瞬で…!?な、なんなんだあの餓鬼…ッ!!」

アラモス卿「……ほゥ、実に興味深い輩だ。(強がってはいるものの、内心恐怖で震えている) 」

八頭身ギコ侍「なんという隼の如き太刀筋…これがより洗練された異国の兵(つわもの)の力でござるか…!(控室で驚嘆している) 」

雛菊「……(思想こそは歪んでいますが、その実力は剣豪の領域と言っても過言ではない…「ゴルドニアファミリー」、やはり今回も彼らに苦戦を強いられそうです。)(瞬間的な試合結果に苦い表情を浮かべる)」

ソードプリム「ゴルドニアファミリーか…確か長男、長女共に前・十刀剣武祭の序列上位者だったな。四男があの実力だとすると…例の二人は一体どれくらい強いんだ…!?(戦慄に声を震わせ)」

開拓者「ふぅん…願わくば当たらないでほしいわね。(ゴルドニアファミリーの面々を静かに睥睨して)」

キリギリス「コホンッ…き、気を取り直して… 次は第二試合だッ! マルス vs ペイルライダーだ!選手はステージへどうぞ!!」

マルス「みんな、見ていてくれ!(キリッ) 」

ペイルライダー「コツ…コツ…コツ…(淡々とした足取りでステージへと登る) 」

プリム「あれは…確か、今までずっと"無傷無敗"を誇っていたとんでもない選手だよね…!?(ペイルライダーを見て)」

死霊の騎士「本大会初出場らしいが…得体の知れない奴だな。元の世界では凄腕のガンマンらしいが、ここまでエストック一本ですべての相手をねじ伏せている。先のファミリーといい、十刀剣武祭への参加資格が決まるこの最後の百刀剣武祭…かつてない強者たちの熾烈な戦いが繰り広げられそうだ…」

キリギリス「それではぁ!試合―――開始ィッ!!」


BGM♪



マルス「全力で決めるよ!(ツァリリリリ…ッ… !)(バッと勢いよく乗り出し、引き抜いた剣の切っ先で地面に軌跡を描きながら接近する)はあぁっ!!(下段斬りを繰り出す)」

ペイルライダー「 ス ン ッ (マルスの閃撃から逃れるようにバク転回避を行う)スンッ――――タタタタタッ… !(その後、マルスの背後へ旋回するように駆け出す)」

マルス「逃がさない!(追撃を仕掛けるために追いかける)はあああぁぁっ!!!(ある程度距離を詰めて連続突きを繰り出す)」

ペイルライダー「ヒュン ヒュン ヒュン ! ! (アクロバティックな軽い身のこなしで攻撃を避け続ける)」

女性剣士「三次元機動力をブースしている…!しかも、アクロバットスキルがかなり高い…掠りすら受けていないなんて…!(ペイルライダーの立ち回りを見て驚いている)」

ペイルライダー「 ヒ ュ ォ ッ ! ! (マルスの背後へ旋回し、死角から鋭い刺突を繰り出す)」

マルス「(―――見切った!)(ペイルライダーの突きを見切り、反撃斬りを繰り出す)」

ペイルライダー「 ガ キ ャ ァ ン ッ ! ! (しかし、マルスのカウンターをあたかも予想していたように、その反撃を鋭い軌道を描いた斬撃で弾き返す)」

マルス「なッ―――――!!?うわああああああぁぁ!!(予想だにしなかった攻撃に吹き飛ばされる)…くッ…僕はまだ…!(起き上がろうとするが…)」

大剣使いの男「カウンターのカウンターか…!!(能力が高すぎる…!並大抵の戦士では繰り出せない動きだ)」

ペイルライダー「ヒュオッ――――― ド ゴ ォ ッ ! !(瞬く間にマルスの傍らに移動し、強烈な肘打ちでとどめを刺す)」

マルス「ぐぁ…ッ…!………――――(復帰を試みた最中に気絶させられる)」

キリギリス「ななっ、なんとぉ…!これまた早く勝敗がついてしまったァ!!勝者は、ここまで無傷無敗の最強戦士!ペイルライダーだああああぁぁぁーーーーッ!!!!」

ペイルライダー「………(無言を残し、その場を後にする)」

スカーフィ「かぅ…みんな強いね…すぐに試合が終わっちゃうよ。(唖然と口を開けたまま、食べかけのたい焼きを持っている) 」

フーナ「大丈夫…氷冬ならきっと、今度はどんな相手でも負けないから…(そうだよね、氷冬…私たちはずっと信じてるから…) 」

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