【論文】『桜の園』のロパーヒンについて

桜井郁子「『桜の園』のロパーヒンについて」
『むうざ』25号、ロシア・ソヴェート文学研究会、2007、pp.16-39.

【解説】
ブーニンの桜の園に対する理解を出発点にして
作者自身が観劇した『桜の園』の舞台も交えて紹介されている。

ただ、ロパーヒン像をめぐるという問題設定をしていながら
話の筋を自分の見たロパーヒンの感想に帰着してしまっているため
ある意味では何が言いたいのかよく分からない。

エーフロスの演出でロパーヒンを演じたヴィソツキーを自分の目で見たのなら
その部分をもっと詳しく書いて欲しいのだが、素晴らしいという言葉だけでは何も分からないし
本人の上演に対する評価も、演じる側からの引用ばかりで、筆者の視点を加えた方が良かったのではないだろうか。
最終更新:2009年02月07日 20:58
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。