科学論

科学論

  • 現代において科学はあらゆる人にとって必要不可欠な生活基盤です。あまりにも生活の隅々に行き渡っているために、
科学は明確に定まったもののように思えますが、それは今なお発展しているものです。
また、その起源も明確な1つのものがあったわけではない上に、現代科学に近い近代自然科学の形になったのは17世紀の科学革命によるものとされています。
これもまた、18世紀の産業革命に至るまでの連続的かつ急速な発展と言うべきものでしょう。
  • 科学の始まりをどこに求めるかは容易ではありませんが、科学する心は火を扱ったり、自らの身体を知ろうとするといった所から始まったと言って良いでしょうから、
科学の始まりは人の始まりと同時であったと言えるでしょう。科学の形をしたものの始まりとしては、四大元素説が挙げられるでしょう。
それら体系化されていないものをまとめあげたものとして、古代ギリシャの哲学者で万学の祖と言われるアリストテレスの「自然学」「形而上学」があります。
アリストテレスは後にその大部分が間違えていたと批判される時期を迎えますが、現代科学のやはり基礎であることが再評価されています。
しかし、アリストテレスが人類史を代表する偉人であったにせよ、その成果も先人の努力の賜物であったことは間違いありません。
  • 科学の興り方はアリストテレスの通り自然哲学の形であり、後に自然科学の形を取りましたが、
現代では人文科学と社会科学も含んだものを広義に科学と呼び、再統合の試みがなされています。
ただし、理系と文系という言葉が未だに幅を利かせる現代社会を見ても、それらを隔てる境界線はまだまだ広いものに思えます。
  • 余科学では、広義の科学からも対象外とされている事物を取り上げていきたいと思います。
最終更新:2009年11月16日 02:32