&bold(){プロローグ} ホリプレ。 たった四文字に込められた思いは、他のどれとも似ていない。 常に孤高であり続ける僕らは、あるいは「異質」に映っているのかもしれない。 しかし、それでいいのである。いや、それだからいいのである。 &bold(){第一章 旅立ち 8/16(火)} [[道程>http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=f9173684f224d0d49fd20aa285277198]] 8:30。大宮駅でダークロと合流を果たすやいなや、走り出す。もちろん無言だ。この日の目的地は高崎。国道をひたすら北上する。大宮から約80km。途中、前方を行く一人のロード乗りを見てダークロが反応する。曰く、大宮までの自走の間に見かけた人らしい。これがこの日交わした初めてのまともな会話だ。 最初のコンビニで休憩しようとすると、そこにはあのロードが。手短に事を済ませ、出発する。しばらくして、二人は気付く。あの男につけられているということに。それからどれほどの間だろうか?後ろを振り向くたびに奴がいる。 風よけに使うならまだしも、車1台分以上離れた後方から追ってくる彼が不気味でならなかった。明らかに車が来ていなくても、奴は一向に抜こうとしない。ペースは、自分たちの前を走っていた時よりも確実に遅い。振り払おうと、二人はペースを上げる。しかし、所詮は荷物付きのMTB。ロード単体をちぎれるはずもない。結局、道が分岐するまで、奴は後ろを走り続けた。おかげで、15:00には高崎に着くという好ペース。しかし、いったい彼は何がしたかったのだろうか? 16:00。公園を下見したのち、迷いながらも風呂にたどり着く。風呂から上がると、休憩所にてセルフサービスの麦茶をエンドレスに流し込みながら、明日以降のルートについて話し合う。意外にもこれが初めてのまともなプレ会議だ。この辺がホリプレたる所以と言えるだろう。話がまとまった頃には、19:00を迎えようとしていた。 その後、松屋で食事を済ませ、高崎公園にて就寝。翌日からは、真のホリプレが始まることとなる。 (第2章へつづく)