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***ウェブプロデューサーとウェブディレクターの役割
前項まで、「制作者」、「製作会社」というくくりで話を進めてきましたが、近年、ウェブサイト制作には、非常に多くのスタッフを必要とする例が増えてきました。
ウェブサイト作成は、企業における事業部の立ち上げや製品開発にも例えられるように、市場調査や分析に始まり、問題提起、企画、資金調達、、人材の配置、設計、販売戦略、広告宣伝、販売、そして再び市場調査、という流れがあり、さまざまなステップと人材を必要とする事が理解できるでしょう。
そこで、ここではウェブサイト制作のキーマンとなるべき２人、ウェブプロデューサーとウェブディレクターの役割について定義していきます。
#center(){****これまでの定義
|&color(blue){ウェブプロデューサー}|&color(blue){ウェブディレクター}|
|ビジネス的な役割|制作現場のコントロール|
|クライアントとの折衝|進捗管理|
|予算交渉～確定|スタッフ管理|
|コスト管理|コンテンツ管理|
|スタッフの選定|品質管理|
↓↓
****必要な役割
|&color(blue){ウェブプロデューサー}|&color(blue){ウェブディレクター}|
|ゴールの明確化|製作コストのコントロール|
|制作費の回収|クライアントとの打ち合わせ|
|運営サポート|クライアントと製作現場の橋渡し|
|契約の維持|進捗管理|
||制作物のクオリティ・コントロール|}
一般的には、明確な分担を定義付けるために、ウェブプロデューサーは「ビジネス面での役割を担い」、クライアントとの折衝から予算の確定、金銭面の管理などを中心に担当し、ウェブディレクターは、「制作現場をコントロールする役割」を目指すといわれています。しかし現実には、これでは十分にディレクターとしての役割を果たせるとはいえません。そこで役割にみではなく、「時系列を意識した定義付け」をすることで、より分かりやすい形が見えてきます。
ウェブディレクターは、クライアントと折衝し、プロジェクトのゴールを明確にした上で、予算を確定し、契約期間中のプロジェクトのゴールを常に指し示す立場となります。政策完了後は、制作費の回収および、その後の運営サポート、また、契約の維持を担います。
これに対して、ウェブディレクターは、製作段階に入ってからの実質的なプロジェクト管理者となり、制作コストのコントロール、クライアントとの打ち合わせや製作現場との橋渡し役を担います。また、進捗管理や制作物のクオリティをコントロールする役目も重要となります。それと同時に、制作者の過剰なクリエイティビティーやプログラミングなどの排除にも配慮する必要があります。
