プロセスモデル

ウェブサイト制作のワークフロー手法には、「ウォーターフォールモデル」と「スパイラルモデル」の2つに分類されます。

ウォーターフォールモデルは、プロジェクト全体を企画、設計、制作、運用などいくつかのフェーズに分割し、後工程の作業を順次行っていく手法です。
水が滝から流れ落ちるように一直線にプロジェクトが進行するため、基本的には「前の工程へ戻ること」や、「順番を飛ばして作業を行うこと」はできません。

これに対し、

スパイラルモデルは、まずウェブサイトやシステムの一部分について設計、制作を行い、このプロトタイプサイトを検証し、問題点を解消しつつさらに設計、制作を繰り返して行う手法です。仕様の修正や工程の後戻りを考慮に入れたモデルなので、十分にテストを重ねたウェブサイトを作成することが可能です。ただし、見積もりやスケジュールなどが明確になりにくく、スタッフ間の作業の切り分けが難しいなど、問題点も存在します。

ウォーターフォールモデル スパイラルモデル
メリット 1.マイルストーンが明確 1.プロジェクト途中での検証作業がしやすい
2.プロジェクトの全貌が明確 2.リスク軽減につながる
デメリット 1.事前のフェーズに戻りにくい 1.アウトソーシングが難しい
2.同時進行作業 2.予算が立てにくい
3.プロジェクトが変化すると対応が難しい 3.ステージの現在位置が分かりにくい

また、このほかスパイラルモデルの類型として、段階的プロトタイプ(JAD)があります。
この方法は、試作品に改良をくわえていく手法で、お互いにコミュニケーションのとりやすい社内のイントラネットの開発などに使われています。この手法は、「コストが明確に出せない」、「完成目標が見えない」などの欠点があります。
最終更新:2007年07月10日 22:48