1位 『SSその5』
得票数: 25
GK評
- たっぷりボリュームながら読みづらさを感じさせない確かな筆力、脱落していく各キャラにも見せ場を与えていく力量、この文字数で破綻してないってだけでも凄いのになんだこれ。プロローグ時点での下馬評に恥じない、どころか上がったハードルをやすやすと飛び越える素晴らしいSSだったと思います(不祝誕生日)
- 各キャラの見せ場を丁寧に用意する一方で、決着が付けばあっさり退場してしまう潔さもあり、読んでいて緊張感がありました。
パン崎くんの葛藤と克服が熱い筆致で描かれており、特に作者さんのパッションも溢れていたであろうクライマックスは圧巻でした。
キャラクター設定のときから周到に用意されていたと思いますが、全キャラ出してもしっかりと着地できたのは、それぞれのキャラについても深い理解があればこそでしょう。(tasuku)
- とにかく群像劇というか、複数キャラクターがそれぞれ動く描写が上手いSSでしたね。購買部のおばちゃんかなり好きなキャラですね!あと水を食材と捉えたシーンが個人的に好きです!やはり作者というべきか、パン崎くんの心理描写が一番うまかったと思います。(冥王星)
投票コメント
- 3万字超という量に重さを感じさせない文章の読みやすさや、話運びの完成度の高さ、読後の爽やかさなど素晴らしかったです。パン崎くんの葛藤とその答えもぐっときました。
- まさに正攻法で挑んで書かれたSS。ワクワクしながら読ませてもらいました。キャラの個性もよく描写されています。
- パン崎君が……パンツ食べなくても救われた……こんなにうれしいことはない……!魔人たちが熾烈な戦いを繰り広げる中、史上まれに見る自滅っぷりを披露した冬頭さん三銃士に涙。これが正史になったら次の冬頭さんはどんな顔をして出てくるんだろうか。
- 舟行vsパン崎のラストバトルが最高に熱かったです。このままパン崎君が勝ったらちょっと甘いなー、と思わせてからの舟行戦!あっ貯水槽これは壊す気だと期待させといて、期待を裏切らず水ばっしゃーっ!三万字の長文で息切れせずにラストで最高の盛り上がりを魅せてくれたので大満足でした!
- 笑いあり、涙あり、パンツありで非常に面白かったです。パン崎を筆頭にしてどのキャラも生き生きしていたし、女の子二人も可愛かった。闇雲君の使い方も非常にうまかった。
- 女の子がとても可愛かったです。呉葉ちゃんとソーカちゃんのプレイヤーがうらやましい。
- 場面転換や展開が分かりやすく描写されていて、3万字以上の文字数にも関わらず、途中で止まることなくすんなり読み終えることができました。参加者が順次リタイアしていくという形式も、その時点で焦点が当たるキャラクターが明確になり、理解しやすかったと思います。アイディアや魔人能力の応用という面では他のSSも素晴らしかったですが、一番文章がすっと入ってきたのはこのSSだったので、投票します。
- 全体の構成、キャラクターの描写、謎の感動、素晴らしかったです。パンツに幸あらんことを
- 読み終えた後とても爽やかな気分に陥りました。
- 綻びのないSSでした。他者のキャラクターを魅力的に描いた上での、パン崎ドラマパートの出来が大変素晴らしかったです。
- パンツ食のコンプレックスがここまで爽やかなEDになるとは・・・
- 一番面白かったです。各キャラの思惑とリタイアを描き、序盤に手を伸ばしたパン崎くんがパンツをゲットして船行さんとのバトルに、という流れがスマートでよかった。
- キャラの内情描写に関して、やはりこれが一番でしょう。
そのキャラが何をどう考え、どう行動したのかが緻密に描写され、納得できる展開です。
バトルが毎回熱かった!
- レースの様子が数分刻みで描写され、スピードというか、勢いが感じられました。自キャラ敗北SSながら、どこか爽やか…な感じがするようなところもいいですね。
- ヤバイですねこれ。もうその一言。
タイムテーブル管理されているかのような、各キャラの思惑・行動が精緻に絡み合う圧倒的な構成の暴力。
のみならず、強者感満天の仕橋にリビドーと嘆きのパン崎、女子陣はみな可愛い……とキャラクターを活き活きと描く筆力もトップクラス。
そして、30000字の大ボリュームにも拘らず、その長さを感じさせずにすらすらと読了できてしまいました。どこまでもヤバイ。
こんな化け物が、名義上の新人戦に紛れ込んでるんだからネットの海はまことに恐ろしい世界です。
すごく面白かったです。
全員登場SSとはいえキャラクターはちょいちょい雑なところもあり、長さもやや長いものの、
住吉の初手滅殺から始まる、パン争奪戦の戦術において徹底的に個々人に戦略を尽くさせておきながら、最後はそれをかっさらおうとするパン崎個人の話に終わらせる見事なワザマエ。
『思えば人生がオナ禁だった』という凄まじいパワーフレーズしておきながら、
無理矢理良い話に持って行くなよ! この野郎ふざけんな! 上手いじゃねえか! 悔しいでも投票しちゃう!
- 掲示板で自ら告白してたようにキャラの名前を含んで結構誤字があり、特に≪冬頭麗美 リタイア≫ は致命的ミスでしたが、しかし3万字という長さを感じさせない面白さはそれをおいても投票しようと思わせるものがありました。
時系列に沿って各キャラの動向を描いていたのが実に読みやすく、それぞれの場面も面白い。
パン崎君の選択は賛否分かれるでしょうか、オチの一文が見事で、長いストーリーをまとめ上げた力量に一票を投じます。
- パン崎くんの何より素晴らしいところは、ノーパン女子が生まれるところですね。感謝しかねえ……。
もうなんか全体的にすごく良かったんですけど、とりわけ好きなのが細かな部分の描写です。
惣佳ちゃんがいい子であるところへの言及であったり、説教に感じ入ってたのにすぐ掌を返す臥間であったり。一つ一つの小さなイベントからキャラクターの人となりが見て取れるのは見事だと思いました。
そして王道先輩による相手武器の強制購入、「片っ端からパシリタスクを増やして保険を掛け、徒労に終わってもそれはそれでパシリする」という戦術がめっちゃ格好良かったです。労力を惜しまないプロ意識、不良を掌握する王者ぶり、王道先輩に期待する魅力が十二分に詰まったシーンでした。
あとやっぱりパン崎くんの親父が素晴らしくて……パン崎くんの高い道徳心と強い倫理観も納得の、超いい親ですよ……!そして自分の欲と戦い生きていく道を選んだパン崎くん!まさにこの親にしてこの子ありという、もう超できた親子ですね。すごい。いつか、笑ってパンツを脱いで差し出してくれる彼女ができることを祈りたいです。
はにわスタイルのジャンキー季紗季ちゃんカワイイ。
全体感想より抜粋
- 「その5」3万字。4万字の後では文字数ショックこそ和らぐものの、しかしやはり圧倒的な文章量。しかしこちらも読み口は軽快、各人の視点と時間が描かれるザッピングスタイルが見事。次々とリタイアしていくキャラが増える中、勝つのは誰なのか――最後まで予想の出来ない展開、楽しく読ませて頂きました。
最終更新:2015年05月16日 22:28