次元旅団シティルール



概要



次元旅団シティルールとは、次元旅団施設を利用したシティアドベンチャーをサポートする特殊ルールである。
街中における事件などにおいて、PCが己の調査能力や得意分野を発揮しながら捜索していくことに向いているだろう。

GMは目標を設定し、プレイヤー側は施設および行動内容を指定し行動することで、目標を達成する。

◎シティルールの流れ
 準備フェイズ→計画フェイズ→最終目標達成


準備フェイズ


 このフェイズではGMはPLに対して最初の目標や
 1ターンがどれぐらいの時間なのかを提示する。
 なお、時間については基本的に1ターンにつき3時間とする。

GMが行うこと


●シティルール用シートの作成およびPLへの提示

◎シティルール用シートテンプレート



目標【】
指定エリア:無し
指定施設:無し
目標値:
妨害値:
特筆施設:無し
備考:無し


◎シティルール用GM準備シート作成方法とその見方

 目標を作成する際、設定するのは【指定エリア】【指定施設】【目標値】【妨害値】【特筆施設】【備考】である。

●指定エリア、指定施設
 GM側から指定するエリア、または施設
 キャラクターに行動してもらいたいエリアまたは施設を指定するのが良いだろう。
 特になければ無しと記述すること。

●目標値
 キャラクターが判定によって獲得する目標TPと、その種類を示す。
 TPの詳細はシティルールでの判定についてを参照。
 [情報値]ならば【情報TP◯】、[探索値]ならば【探索TP◯】と記載するのが良いだろう。
 より試行回数を多くしたいのであれば妨害値を設定すること。

●妨害値
 『TP』を獲得する判定の目標値を上げる数字
 何者かの妨害がある場合や、調べるのが難しい情報の場合、この数値が上昇する。

●特筆施設
 目標を達成するのに相応しいエリアを特筆施設として設定することが出来る。
 これはいくつ設定してもいいものとする。
 そのエリアで行動する際、達成値に+2Dの補正がかかる。

 また、特筆施設をマスクデータとして設定することが出来る
 その場合は描写やNPCのセリフなどで、ヒントを与えるといいだろう。
 場合によっては、特定の区をまとめて特筆施設として設定してもいいだろう。
 その場合は、対象区内の施設全てが特筆施設として扱われるものとする。

●備考
 上記以外、特筆すべき事項がある場合はここに記載する。
 判定補正やイベントなどがある場合は記載しても良いかもしれない。


エリア




シティルールでの判定について


 シティルールでは、GMの設定する目標における『TP』(ターゲットポイント)を収集する事が主となる。
 『TP』には[情報値]と[探索値]が存在し、それぞれ[情報収集判定]と[探索判定]で入手ポイントを算出する。
 これらの判定には、施設や技能等によって補正やボーナスが与えられる。

◎目標について

 シティルールにおいてGMが設定する目標のこと。
 通常、1つのシナリオで複数の目標が発生するものとする。

◎『TP』の入手

 これらの値はそれぞれ前述の判定で入手し、判定の達成値によって入手できるポイントが変化する
 基本的には以下の目標値が基準となる

●例:基本的な『TP』を入手する判定の目標値

 1点:達成値18以上
 2点:達成値25以上
 3点:達成値32以上

◎妨害値nについて

 これは、『TP』を入手する判定の難易度を加算するルールである。
 この値が設定されている場合、『TP』を入手する為の必要達成値に、[入手TP×n]点が加算される。
 例として、妨害値が3であれば、『TP』を入手する必要達成値は以下のようになる。

●例:妨害値3で『TP』を入手する判定の必要達成値

 1点:達成値21(18+1×3)
 2点:達成値31(25+2×3)
 3点:達成値43(32+3×3)

◎達成値を補正する要素

 シティルールでは行動放棄を行うことで仲間の判定を支援する『チームワーク』や、
 特筆施設を選択したことによる補正などによる達成値補正要素がある。

 次元旅団シティルールでは以下の内容を達成値を補正する要素として適用する。

達成値を補正する要素
補正名 補正値 条件
特筆施設 +2D シナリオごとにGMが設定した施設で判定を行った時。
マナコード マナカラールール参照 情報収集判定または探索判定を行う時。
行動した施設にもとづいたマナカラールールの判定修正を適用する
チームワーク +2D
+行動放棄者のマナカラールール判定修正
待機または未行動のキャラクターが、他キャラクターの判定時に宣言した時。
宣言したキャラクターは行動済みとなる。
クリティカル +[6の目の数]D 『TP』を入手する判定がクリティカルした時。
同一施設ペナルティ -1D 同じ目標に挑戦する際、同じ施設で判定を行った時。
代替可能能力値 条件参照 『TP』を入手する判定の判定の代わりに施設毎に設定された能力値で判定を行う事ができる。
1シナリオに1回まで使用可能。
その他修正 -3~+3程度 基本ルールで定義されている修正。
基本的には適用されないものであり、状況に応じてGMが判断する





計画フェイズ


 計画フェイズでは情報収集や探索など、時間のかかる行動を【計画的行動】として処理できる。

 戦闘やイベント、ダンジョンハックなど詳細なシーンの描写を必要としない限り、計画フェイズでセッションを進行させる。
 計画フェイズ中はおおまかな時間の流れを管理し、基本1ターン3時間で時計を進めながら進行することになる。


計画的行動


 計画的行動とは、まとまった時間が必要な行動のことである。
 基本的には計画フェイズにしか行うことは出来ない。
 この計画的行動はメジャーアクションとして扱う。
 また、計画的行動と組み合わせてマイナーアクションを行うことが出来る。
 PCの行うことのできる計画的行動は下記の通りである。

【目標】に設定された【TP】収集

 目標に設定された情報収集及び探索に挑戦し
 TPを集めることが出来る。
 目標に設定された情報値または探索値を一定まで集めることで目標を達成することが出来る。

イベントに挑戦する

 GMの設定したイベントがある場合。
 それに挑戦することが出来る。
 例えば特定の施設で盗みを働いたり、特定の人物と会話をしたりである。
 こういったイベントを、GMは自由に作成しPLに提案することが出来る。

メジャースキルの使用

 使用タイミングが【メジャー】となっているスキルを使用することができる。
 この時、GMは【メジャー】以外のスキルの使用を許可しても構わない。
 また、その他の行動と組み合わせてスキルを使用したいという申請があった場合。
 それが妥当であれば許可をすること。
例.【クリアボヤンスによる罠探知】や【アンロックによる罠解除】
【シェイプシフト+情報収集(美形の技能相当としても良い)】【スナイピング+命中判定】等

そのほかの行動

 GMは、上記の4種類の行動のほかに、ルールで規定されていない行動を処理してもよい。
 プレイヤーの側からGMに「こういう行動を行いたい」という風に提案してもよいし、
 GMがシナリオ作成時に、そのシナリオ用の特殊行動として設定してもよい。
 ただ、どちらにしろGM自身がそうした処理を行うことで、
 ゲームがより面白くなると判断した場合に限り、そうした行動を採用すること。
 上記以外の計画的行動は、あくまで例外的な処理である。
 あるセッションにおいて、あるGMが特別な行動を認めたからといって、
 それが別のセッションでも同じように行えるものではないことを明記しておく。


1ターンの流れ


 各ターン開始時、プレイヤーは自分のキャラクターが
 どこで、どのような行動をするかを決定することが出来る。
 目標をGMが目標に指定した地区以外に行くことは出来ない。
 全員の行動が完了した場合、次のターンへと移る。

◎1ターンの流れ
 時間の確認→計画的行動→全員の行動後に次のターンへ

◎時間管理
 各ターンが始まると、まずGMはそのターンが一日のうち、どの時間帯なのかを確認する。
 時間の区分けは基本的に以下の通りである。

大区分
0~12時:午前
12~24(0)時:午後

中区分
3~9時:朝(6時間)
9~18時:昼(9時間)
18~3時:夜(9時間)

小区分
0~3時:未明
3~6時:夜明け
6~9時:早朝
9~12時:昼前
12~15時:昼過ぎ
15~18時:夕方
18~21時:日暮れ
21~24(0)時:深夜

◎1日の終了
 GMは1日の開始時間及び終了時間を設定する。
 その時間が来た場合、その日を終了し次の日へと移る。
 何らかのイベントが発生した場合、GMは終了時間や開始時間を変更しても良い。
 開始時間と終了時間を組み合わせることで、GMは1日の行動可能ターン数を設定すること。


ツール


シティルール用スプレットシート

ご利用はこちらから

シティルールの準備用のテンプレート、現行の施設データ、コネクションルールが入っています。
コピーしてご使用ください。
※最終更新日:10/18

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最終更新:2019年11月17日 15:20