CLOWN(道化師)

特徴

難易度:普通

投げた薬瓶のガスによって相手と自分の足の速さを変動させる、チェイス特化型殺人鬼。
飛び道具使いとしてはハントレスに続いて本作2人目だが、ダメージ効果はなく、命中した地点の広範囲にガスを充満させる。使用するガスは、鈍足と視覚障害を与える毒ガス、前者の効果を打ち消し足を速くする解毒ガスの二種類。

毒ガス先置きで相手の逃げ道を塞ぐ戦法を得意とし、素の足の速さも4.6m/sの殺人鬼であり、上述の二種類のガスを上手く使いこなせば板グル戦法や窓密集などの強ポジを苦としない強力なチェイスを展開できる。

+ 余談
余談だが、元ネタは映画「オズの魔法使い」に登場するサーカスの奇術師と海外の子どもが怖がるもの(=ピエロ)。
そして、シリアルキラーを作りたいというスタッフの願望を合わせたものから誕生したことが公式の動画で挙げられている。
こうした動画がリリース前に発表されたのは今回が初めてである。

なお、クラウンの恰好で子どもと触れ合う事を好んだ連続殺人鬼というのが実在した。アメリカ人ジョン・ウェイン・ゲイシーJr.(1942~1994)である。


基本能力

THE CLOWN
クラウン
武器
マダム・バタフライ
(Madame Butterfly)
鳥の羽根を形としたバタフライナイフ。 血に染まった状態から古い愛用品だろう。
器用に回す様子から手に馴染む程、彼が拷問や収集を幾多にした事が伺える。
能力 寸劇のトニック
(The Afterpiece Tonic)
薬瓶を構えた後、放物線を描き投擲する。初期/最大所持:4本
溜める事で薬瓶を遠くに投げる(最大1秒まで溜めると効果音と薬瓶が一瞬鈍く輝く)。
いつでもリロードが可能で、セカンダリアクションを長押しすると、3秒かけてすべて補充することができる。
薬瓶を生存者に命中させると作業行動(※)を中断させる。
セカンダリアクションを短く押すことで寸劇のトニックと寸劇の解毒剤を入れ替える。

寸劇のトニック
ボトルを投げて割れるとピンク色のガスが放出して滞在する。
生存者がボトルに命中・ガスの範囲内にいると中毒状態にさせる。

中毒状態とした場合、生存者に以下の効果を与える。
・視界に異常をきたし、画面全体がぼやけて見え辛くなる
・咳を2秒間起こし、殺人鬼側は強調表示が見える。
・移動速度が15%低下する。(攻撃を命中させた際の加速は影響を受けない)
窓の最速乗り越えができなくなる

寸劇の解毒剤
ボトルを投げて割れると灰色のガスを放ち、2.5秒後に黄色へ変化する。これは7.5秒残る。
黄色い解毒剤を吸った生存者とクラウンは活発状態となり、トニックの中毒状態にある生存者は中毒状態が治る。
活発状態となると5秒間移動速度が10%上昇する。

名前 ケネス・チェイス(Kenneth Chase)→ジェフリー・ホーク(Jeffrey Hawk)
別名/通称 団長 , メディシンマン
性別
出身地 アメリカ合衆国
固有マップ クロータス・プレン・アサイラム/ファザー・キャンベルズ・チャペル
移動速度 115%|4.6m/s
脅威範囲 32m
背の高さ 背が高い
DLC Chapter VIII: "Curtain Call Chapter"
声優 Sébastien Duval
移動速度の%は生存者の走る速度を100%とした場合の比率である

※作業行動とは、発電機の修理・治療行動・フックの救助・ゲートの開放全般のゲージを溜める行為を示す

能力の補足・説明

  • 視界不明瞭効果は4秒、咳は2秒、妨害効果は2.5秒、最速乗り越え不可効果は2秒続く。
  • ガスは10秒間残留し、生存者が中を走り抜けると0.4秒で消散する
  • 瓶の投擲後及びキャンセル時、デフォルトで1秒間は他の行動ができなくなる。
  • 構え及び投擲時間は0.25秒である。
  • 瓶は溜めなしだと秒速8m、最大溜め毎秒14mの速度で飛んでいく。
  • 瓶を直撃することで効果を発揮するアドオンは、陶酔効果が完全に切れるまで有効である。
    そのため直撃後に煙部分を当てることでも効果の延長が可能。

固有パーク

アイコン パーク名 効果名
まやかし
(Bamboozle)
窓を越える速度が5 / 10 / 15%増加する。
生存者に対しその窓を8 / 12 / 16秒間封鎖する。
封鎖される窓は1つのみで、別の窓を越えるとその窓が新たに封鎖する。
ピエロ恐怖症
(Coulrophobia)
心音範囲内の生存者の治療速度が30 / 40 / 50%低下し、スキルチェックの速度が50%上昇する。
イタチが飛び出した
(Pop Goes The Weasel)
生存者をフックに吊るすと効果発動。
発電機を破壊行動した際、現状から即座に修理進行度を30%後退させる。
毎回吊るした後から1台目の発電機の破壊行動のみ有効。
生存者が吊るされた後35 / 40 / 45秒間有効。

アドオン


アイコン 名前 レア度 説明
指あきのパレード用手袋
(Fingerless Parade Gloves)
コモン 標準的なクラウンの衣装の一部。指の部分を切り落とすことで器用さが増す。

・ボトルを投げる速度が25%上昇する
・ボトルを投げる角度が15度減少する
パーティー用ボトル
(Party Bottle)
コモン パーティーの主役を目指せ!

・通常のガス効果に加え、壊れた際に紙吹雪を発する
・生存者に直接命中させると通常どおりアクションを妨害し、邪悪カテゴリーで100ブラッドポイントを獲得する
コマドリの羽
(Robin Feather)
コモン 柔らかい手触りの、暖かいオレンジ色の羽。

・ボトル投げのクールダウンが40%減少する
VHSポルノビデオ
(VHS Porn)
コモン 古典的名作。同じレベルのものは二度とお目にかかれない。

・寸劇のトニックのガスが黄色になる
・寸劇の解毒剤のガスが紫になる
灯油缶
(Kerosene Can)
アンコモン 薄い透明の可燃性の液体。吸入すると頭が麻痺する。

・中毒によって30秒間目眩まし効果を与える
溶剤の器
(Solvent Jug)
アンコモン 揮発性の化学化合物。呼吸器に炎症を引き起こすが、寸劇の解毒剤の吸収性を増加させる。

・活発の持続時間が1秒増加する
厚いコルク栓
(Thick Cork Stopper)
アンコモン 寸劇のトニックのボトルに驚くほどピッタリとフィットする丈夫なコルク。

・リロード時間が0.5秒減少する
ムクドリの羽
(Starling Feather)
アンコモン とても柔らかい手触りの、エメラルドの光沢を持つ黒い羽根。

・ボトル投げのクールダウンが50%減少する
ネバネバしたソーダボトル
(Sticky Soda Bottle)
アンコモン 乾燥したソーダと血でネバネバした空のボトル。

・開始時のボトルが1本追加される
・持ち運べるボトルの本数が1本増加する
臭い中敷
(Smelly Inner Soles)
レア 疲れた足には心地良い、カビの生えた靴の中底。

・ボトルのリロード中の移動速度が66%上昇する
硫酸の瓶
(Sulphuric Asid Vial)
レア 無臭で粘着性の、腐食性の高い液体。

・中毒になると重傷状態になる
ブリーチのフラスコ
(Flask Of Bleach)
レア 炎症、火傷、肺の損傷を引き起こす強力な化学薬品。

・中毒による妨害で生じる速度低下が4%追加される
クロロホルムのボトル
(Bottle Of Chloroform)
レア 強い麻酔作用がある、甘い匂いのする有機化合物。

・寸劇のトニックのガス充満範囲が20%拡大する
アンモニア水
(Spirit of Hartshorn)
レア アンモニアから成る刺激臭のする化合物。どれほど鈍い頭もひと嗅ぎで衝撃を受ける。

・寸劇の解毒剤のガス充満範囲が20%拡大する
葉巻の箱
(Ciger Box)
ベリーレア おぞましい、不完全な指のコレクション。クラウンの願望を膨らませ、化学薬品の製造能力に集中させる。

・クラウンか生存者が活発状態になると、16m以内にいる他の生存者や殺人鬼のオーラが視えるようになる
派手なメイク道具
(Garish Make-up Kit)
ベリーレア 半分は顔に、半分はトニックに使用。未知の化合物が解毒剤の効果を増大させる

・活発の持続時間が2秒増加する
安物のジンボトル
(Cheap Gin Bottle)
ベリーレア 安上がりに酔えるが、ひどい頭痛をもたらすジンが入っていたボトル。

・開始時のボトルが2本追加される
・持ち運べるボトルの数が2本増加する
15VOL%のエーテル
(Ether 15Vol%)
ベリーレア 揮発性の高い有機化合物。ここまで濃縮されたことで毒性を持つ。

・中毒の効果時間が1秒増加する
赤毛の小指
(Redhead's Pinky Finger)
ウルトラレア 赤毛の女性の貴重な小指。かすかに香気を放っていて、ポプリとニスの味がする。

・寸劇のトニックのボトルが直接命中すると、中毒の効果が終わるまで無防備になる
・開始時のボトル数が3本減る
・持ち運べるボトルの数が3本減る
入れ墨男の中指
(Tattoo's Middle Finger)
ウルトラレア 入れ墨のある大柄な男の貴重な中指。かすかに機械油の味がする。

・中毒または活発になった生存者のオーラを6秒間視ることができる


カスタマイズ

+ ...
初期・血塗れ衣装
画像 名前 説明 入手方法
Smiles And Sunshine
(笑顔とサンシャイン)
この表情は満足?喜び?幸福?
それともサイコパス殺人鬼としての悪意を隠す表向きの顔?
さあ笑って!
初期衣装
Smell My Flower
(花の匂いを嗅げ)
遥かに小柄なリングマスターが着ていた、盗まれた衣装。
無理やり引き伸ばされたボタン付きのシャツとクラシックテールコート。
初期衣装
Madame Butterfly
(マダム・バタフライ)
手足や付属肢を切断するのと同じように、常習的に拷問や痛みを与えるのに使われている大型バタフライナイフ。 初期衣装
Smiles And Blood
()
プレステージ3回目報酬
Smell My Blood
()
プレステージ2回目報酬
Madame Bloodyfly
()
プレステージ1回目報酬


頭衣装
画像 名前 説明 入手方法
Frosty Eyes
(凍りつく眼)
心も凍りつく冷血なる者の眼。
「2018~2019年も素晴らしい冬をお過ごしください!」-デッドバイデイライト開発チーム
2018年冬イベント
Funny Face Mask
(変顔マスク)
時折、内なる苦悩や苦痛を隠すために、人は仮面を必要とする。
苦悩や涙は笑い話のタネにしちゃおう。つらいときやベソをかきたいときは変顔をしてみて。
400
Jolly Old Clown
(ピエロのジョリーじいさん)
あの顔を見間違えるはずがない。
白い髭におかしな赤い鼻、そしてあの帽子。サンタには間違いないだろ?
400 or
7200

(アンティークの木製仮面)
年季の入った木彫りの奇怪なお面。
色あせすぎて、ほぼ肌のように見える。
400
Tilted Doll Hat
(斜めのドールハット)
ユニークなパフォーマンスのためにセットした髪を飾るドレッシーなドールハット。
250 or
4500
The Kybalion
(キバリオン)
上にあるものは下にもある。下にあるものは上にもある。
100
Thrice-Greatest
(三倍賢人)
上にあるものは下にもある。下にあるものは上にもある。
100 or
1800


胴体衣装
画像 名前 説明 入手方法
Pull My Finger
(俺の指を引っ張ってみろ)
古典的でカラフルなヒダヒダ襟つきピエロの衣装。子供も大人も怖がらせちゃえ!
おい、君!俺の指を引っ張ってみろ…
400
Surprise!
(サプライズ!)
サンタがみんなにプレゼントを持ってやってきた。
良い子にしてなかったとしても…もらえるぞ。
400 or
7200

(ダブレットとホーズ)
17世紀でもピエロは明るくカラフルな格好だった。
400
Got Nothing In My Pockets
(ポケットは空っぽ)
鮮紅の縦縞と白の水玉をまとって群衆を湧き立たせろ。
250 or
4500
Mime Artist Suit(Droll)
(ピエロのスーツ(おふざけ))
隠し装置を忍ばせた手縫いのラペルテールコート。
100 or
1800
Mime Artist Suit(Goofy)
(ピエロのスーツ(おまぬけ))
隠し装置を忍ばせた手縫いのラペルテールコート。
100
Ringmaster Suit(Comical)
(リングマスターのスーツ(滑稽))
本来のあそびより相当無理に伸ばされたボタン留めのシャツと古典的な燕尾服。
750 or
1350
Ringmaster Suit(Witty)
(リングマスターのスーツ(快活))
本来のあそびより相当無理に伸ばされたボタン留めのシャツと古典的な燕尾服。
50 or
900
Ringmaster Suit(Amusing)
(リングマスターのスーツ(愉快))
本来のあそびより相当無理に伸ばされたボタン留めのシャツと古典的な燕尾服。
50 or
900
Ringmaster Suit(Cheerful)
(リングマスターのスーツ(軽妙))
本来のあそびより相当無理に伸ばされたボタン留めのシャツと古典的な燕尾服。
50 or
900
Ringmaster Suit(Jolly)
(リングマスターのスーツ(陽気))
本来のあそびより相当無理に伸ばされたボタン留めのシャツと古典的な燕尾服。
50 or
900


武器衣装
画像 名前 説明 入手方法
Uncle Slicey
(スライス叔父さん)
顔そり以外の用途に使われる大きな折りたたみ式の真っ直ぐな形のカミソリ。
400 or
7200
Mr.Cutty
(ミスター・チョキチョキ)
顔そり以外の用途に使われる大きな折りたたみ式の真っ直ぐな形のカミソリ。
400
Ms.Gasg
(ミス・キリツケ)
顔そり以外の用途に使われる大きな折りたたみ式の真っ直ぐな形のカミソリ。
400 or
7200
Letter Opener
(ペーパーナイフ)
大量の手紙を受け取るサンタには、長くてものすごく鋭いペーパーナイフが必要だ。見てみたいかい?
400 or
7200

(芝居用ナイフ)
通常、演技用のナイフは演者を守るために刃が柄に引っ込む仕組みになっている。
このナイフは引っ込まない。
400
Uncle Carvey
(カーヴィ叔父さん)
手彫りのシタン制の持ち手が付いた錆びた折りたたみポケットナイフ。
250 or
4500
Sir Cuts-A-Lot
(カッツ・ア・ロット卿)
手足やその先を切断するのと同じように、あるいは常習的に拷問や痛みを与えるのに使われている大型飛び出しナイフ。
100 or
1800
Dr.Choppy
(チョッピー博士)
手足やその先を切断するのと同じように、あるいは常習的に拷問や痛みを与えるのに使われている大型飛び出しナイフ。
100


一式衣装
画像 名前 説明 入手方法

キャラ説明

+ ...
この場所の領域を区別する霧のヴェールを抜けて旅するうちに、初めて自分が一人でないことに気づいた。
何かが忘れられた脇道を渡ってきた。その明るい色彩は私達の間を霞ませる霧を通してでもはっきりと見える。

新しい、しかしどうしてか見覚えのある場所に出て初めてはっきりとそれが見えた。
馬のように見えるがもっと年老いていてひどい状態の何かに牽かれた的屋の幌馬車だ。

戸口に割れ目が入り、暖かい金色の光がこの荒れ果てた場所に漏れ出てくるのを私は木々の間から見ていた。
客を招いている意図があるような印象を受けたが、現れた人影はその正反対だった。
その衣装はサーカス団長とクラウンとその他のサーカス衣装のごちゃ混ぜだった。
その顔は戯画化した笑顔が締まりのない唇を横切る、ドーランで描かれた悪夢だった。
その腰にはどう見ても指にしか見えないもののコレクション。
そんな記念品を集めるのはどんな恐ろしい存在だろうか?

クラウンは新たな環境を見渡し、その凝視は私に向けられた。
口が裂けるほどの笑みを浮かべ、幌馬車に戻る前に私に会釈した。
彼は私よりもより注意のおろそかな獲物を好むのではないかと考え、私は己の幸運に感謝した。

“As I journeyed through the foggy veils that demarcate the realms of this place, I saw that, for the first time, I was not alone.
Something traversed these forgotten byways,
its bright colors still clearly visible, even through the muting effect of the mist that roiled between us.

As we emerged into a new, yet somehow familiar, place, I saw it clearly for the first time:
a carney's caravan, pulled by something that appeared to be a horse but was, to my eyes, older and more terrible.

I watched from the trees as a crack appeared at the doorway and a warm, golden light spilled forth into this desolate place.
The effect was, I suspect, deliberately inviting, but the figure that emerged was anything but:
its costume a hodge-podge of ringmaster, clown and other fairground attire.
Its face was a nightmare in greasepaint, a caricature of a smile slashed across its flabby lips.
At its waist were a collection of what looked for all the world like fingers.
But what creature would be so monstrous as to collect such trophies?

The Clown surveyed its new surrounding and its gaze lit on me.
A rictus split its face in two and it nodded at me before returning to the caravan.
I suspect that it prefers its victims to be less aware than I, and I thanked the stars for that.

背景

+ ...
1932年、ケネス・チェイスは難産の末に誕生したが、その時に母親を失った。
この出来事は彼と父親との間に埋まることのない溝を生むことになる。
ケネスが成長していくにつれ、父の恨みの感情と酒癖も悪化していった。
ケネスが学校に通う頃になると、二人はほとんど別々の人生を暮らし始める。

学業の面では、彼は凡庸だったが、運動能力は秀でていた。
身長が高く、力も強くなり、トラック競技を得意としていたが、
彼はどんなチームスポーツへの勧誘も拒み続けた。

学校からの帰り道、ケネスはよく地面に落ちている羽を見つけ、やがてコレクションを始め、
集めた羽を葉巻の箱に入れてベッドの下にしまうようになった。
父親は仕事に出ているか、酒で意識を失っているかのどちらかであるため、ケネスは何時間も一人で過ごしては、
羽の軸から生える羽毛の規則性や、唇に当てた時の柔らかい感触に魅せられていた。
庭のバードフィーダーにやってくる鳥を見ながら、彼はその鳥たちがどれだけ柔らかいのか想像し、一匹捕まえようと心に決めた。
ケネスは地元の歯科医に取り入り、麻酔薬を手に入れた。
自分の手で触れるように鳥を気絶させるために、彼はその麻酔薬を使ってフィーダーに罠を仕掛けた。

何度かの失敗の後、ケネスは一羽のロビンを捕獲した。
手の上に横たわる鳥…。その命は自分の意のままなのだ。 突然、彼は感情のほとばしりを感じた。
麻酔薬が切れた時、彼はそれを逃してやるつもりだった。
だが、目をピクピクさせて意識を取り戻したロビンがもがき始めた時、ケネスは握っている手の力を緩めなかった。
彼の指がロビンの喉の周りをゆっくりと締め付けていき、ついには胸の羽の動きが完全に止まってしまう。
ケネスは死骸を処分し、1本の羽だけとっておき、古い"偽り"のコレクションを捨てて、新しいコレクションを始めた。

1940年代の後半、ケネスは学校をやめ、地元の食堂で給仕として働き始めた。
そして、彼の獲物はリス、アライグマ、犬など、より大きなものへエスカレートしていき、
それぞれの麻酔薬の調節にも熟達していく。

1954年の前半、一人の若者が行方不明になり、町をひっくり返しての捜索が行われた。
その2、3か月後、家の床下で作業をしていたケネスの父が葉巻の箱を見つけた。
それをこじ開けて彼が見た驚愕の中身は、鳥の羽、動物の足…そして、人間の指だった。

仕事から戻った時、ケネスは父が葉巻の箱を持って床下から出てくるのを目にした。
彼は踵を返して立ち去り、二度と家には戻らなかった。

数週間、厳しい生活を続けた後、彼は旅回りのサーカス団に出会い、その並外れた力の強さからロープを扱う仕事を与えられた。
この時から、彼は新しい名前、ジェフリー・ホークを名乗るようになる。

突然、緊密な集団の中に身を置くことになった"ジェフリー"は社交することを覚えなければならなかった。
彼はまるで変装するかのように、新しい人格を身に着け、すぐに魅力的で頼りになる男として、新しい仲間に受け入れられた。

その後の10年間、ジェフリーはサーカス団の一員として、アメリカ中を旅した。
しかし、そのような巡業生活の弊害から、彼は悪癖に陥り始める。
酒、ジャンクフード、ドラッグ…彼はその全てに耽溺した。
しばらくの間、これらの悪癖は彼を満足させていたが、
やがてかつての衝動が戻り、放浪者としての彼の存在は、再び殺しを始めるための隠れ蓑となった。
ジェフリーはサーカス芸人の衣装とメイクを盗み、
変装を施して犠牲者たちに近づき、彼らを麻酔薬で眠らせて自分のキャラバンまで運び込んだ。
縛られてどうすることもできない犠牲者が目を覚ました時、ようやくジェフリーの楽しみが始まる。
彼らの叫び声に煽られるかのように、彼は精神的、肉体的に責め苦を与え、やがて彼らは夜の中に消え失せていく。

犠牲者の力が最も弱まった時、
ジェフリーは一番きれいな指を注意深く探し、一番おいしい指を見つけるために自分の舌の上に当てた。
最高の指を見つけると、彼はそれを手から切り落として、誇らしくコレクションに加え、死体は値打ちのない廃物として処分した。

老若男女…彼は選り好みしなかった。
良いコレクションの本質とは、多彩さであり、そのものにまつわる記憶や物語なのである。

彼が衣装を脱ぐことは徐々に少なくなっていき、同時にかつての自分も捨て去り、
道化師の人格を完全に本当の自分として受け入れるようになった。

そのうち、ジェフリーは不注意でぞんざいになった。
彼が酔っぱらって寝ている間に、一人の犠牲者が拘束を解き、助けを求めて叫びながら逃げ出した。
彼が目を覚ました時、サーカス団の者たちが彼に迫ってきていた。
彼は馬に鞭を打ち、彼のキャラバンは夜の中へ消えていった。

その後、彼は寄生虫のようにカーニバルやサーカスについて国内を放浪したが、
彼の名前が興行のビラに載ることは決してなかった。
彼は自分に近づく勇敢な(そして愚かな)者たちを罠にかけ、彼らが行方不明として捜索される前に、次の場所へと移っていった。

旅の途中のどこかで、ジェフリーはアメリカの普通の道路から外れ、霧のベールを潜り抜けて、新たな世界に足を踏み入れていた。
そこははかない無常の地であり、彼が選んだ人生には最適の場所だった。
かつて得たことのない自分の居場所に彼は野営を設置し、最初の訪問者を待ち受ける。

(原文)
Kenneth Chase was born in 1932 by a difficult labour, which his mother wouldn't survive.
This event drove a rift between him and his father that never closed.
As the boy grew, so did his father's resentment, and his drinking habit.
By the time Kenneth was at school, they lived mostly separate lives.

Academically, he was unremarkable, coasting by on his significant athletic prowess.
He grew tall and strong, excelling at track events,
but shunned any attempts to coax him into team sports.

On his walk home from school, he would often find feathers on the ground and he soon began a collection,
keeping them in a cigar box under his bed.
With his father either at work or in an alcohol-induced stupor, Kenneth had hours to spend alone,
transfixed by the regularity of the feathers' barbs and the feeling of softness as he ran them over his lips.
Watching the birds that came to the feeder in his garden, he imagined how soft they must be and resolved to catch one.
He ingratiated himself with the local dentist, soon procuring some anaesthetic.
Using this, he rigged up a trap on the feeder, that he hoped would knock out a bird long enough that he could touch it.

After a few failed attempts, he managed to trap a robin.
As it lay in his hand, he felt a sudden rush, of a life at his mercy.
He had planned to release it once it recovered from the anaesthetic.
Instead, as its eyes flickered back into consciousness and it began to struggle, his grip remained firm.
His fingers slowly tightened around its throat, squeezing until its chest feathers were finally still.
He disposed of the body, keeping just a feather, with which he started a new collection, discarding the others as "fake".

By the late 1940s, Kenneth had left school and started working as a busboy at a local diner.
He had also escalated to larger prey, like squirrels, raccoons and dogs,
becoming skilled at customising the anaesthetic dosage for each.

In early 1954, a young man went missing and the town was turned upside down in the search.
A few months later, Kenneth's father, while doing some work in the crawlspace under the house, found a cigar box.
He broke it open and saw, to his horror, that it contained feathers, animal paws, and a man's finger.

Returning from work, Kenneth saw his father leaving the crawlspace with a cigar box in his hands.
He turned on his heel and never went home again.

After a few weeks of living rough, he encountered a travelling circus and, with his prodigious strength, was hired to work the ropes.
He assumed a new name: Jeffrey Hawk.

Suddenly surrounded by a close-knit community, "Jeffrey" had to learn to socialise.
He donned a new personality like a disguise, quickly becoming known as charming and helpful, and was welcomed into his new family.

Over the next decade, he stayed with the circus, travelling the length and breadth of the United States.
But, with the itinerant life providing few repercussions, he fell into bad habits.
Drinks, junk food, drugs, he indulged in all of them to excess.
For a time, these vices were enough,
but then his old urges returned and his nomadic existence became a cover for him to resume killing.
He stole clothes and make-up from performers,
fashioning a disguise that would let him get close to his victims before he anaesthetised them, bringing them back to his caravan,
where they would awake to find themselves bound and at his mercy.
He would finally get to have his fun, mentally and physically torturing them, their screams fuelling him, before being lost in the night.

Once their strength was at its lowest,
he would carefully examine their fingers, searching for the prettiest, running them over his tongue to find the tastiest.
Once he found the best, he would cut it from their hand and proudly add it to his collection, disposing of the rest of the body as pointless waste.

Men, women, young, old, he didn't care.
The essence of a good collection is in the variety, in the memories and stories they evoke.

He removed the costume less and less, shedding his old personality with it,
fully embracing the clown, his true self.

With time, he became complacent and sloppy.
A victim managed to work free of her bindings while he was sleeping off the drink.
She escaped, screaming for help, and he awoke to find the rest of the circus bearing down on him.
He whipped his horse and the caravan disappeared into the night.

Since then he has roamed the country, a parasite who could always be found at a carnival or circus,
but who would never be seen on any playbill.
He lured those brave, or foolish enough, to come near, trapped them and moved on before they could be found missing.

Somewhere along the way, he left the ordinary roads of the United States behind him, travelling through a veil of mist and entering a new realm.
It was a place of transience and impermanence, perfectly suiting the life he had chosen to lead.
Feeling more at home than he had in his entire life, he set up camp and waited for his first visitor.

戦法


●立ち回りの基本
トニックを使って生存者の逃げ道を塞ぎ、解毒剤で自分の動きをスムーズにするのがメイン戦法。
板や窓の周辺で片側にトニックを投げ、もう片方から詰めることで容易に捕らえることが可能。

また移動速度減少の効果は加速系perkを相殺するので発動前のタイミングを見極めて毒ガスを当てられれば非常に強い。
(※負傷ブーストは相殺しないので注意)

とにかく生存者を吊って早めに一人処刑することがポイント。その分生存者から忌み嫌われる"トンネル"、そして"キャンプ"を上手く使わなければならない。現在の環境では殆どの生存者が決死の一撃(以下DS)を持っており、トンネルをしようにもスタンさせられてしまうが、持ち前のチェイス能力と事前に毒ガスを撒き散らせておくことによって、喰らってもほかのキラーほど痛手にならない。発電状況に応じて、DSを吐かせる立ち回りも視野に入れておこう。

早めに生存者を減らすにあたって、重要なのが吊るフックの位置。出来れば周りに発電機があり、そこそこ巡回がしやすくトニックも投げ込みやすい場所が理想。最初に吊った鯖が処刑進行度二段階目になるまで周囲の発電機チェック、そして適度にキャンプをしつつ、DSを喰らいながらも残り発電機二、三個で一人退場させられたらかなり楽になる。序盤はくれぐれも、安易に近いからという理由で戦略的価値に乏しいフックに吊るすのは避けよう。

●瓶とガスに関する情報
主な戦法は上記の通り、板や窓枠に対してトニックを使い生存者を追い詰めていくこと。しかし瓶の数が心許なく、効果もそこまで強いわけではないため純粋なチェイス力も求められる。また瓶の本数はトニックと解毒剤で共有なので、使い所をキッチリ見極めよう。
クラウンの瓶はハントレスの斧とは違い、放物線を描くような軌道をする。したがって一見迷路のような構造になっていても、上から投げ込むことによってトニックを有効活用できる。また、瓶は高いところで割れるほどガスが広範囲に広がる。例としては生存者が逃げそうなルートを予想し、その近くの木などにトニックを投げることによって変則的に毒ガスを食らわせることも可能。

●トニックの使い方
離れた生存者に追いつくために、まずは瓶を投げ込む位置を覚えよう。ガスは瓶の割れた場所を中心に拡散するように放出され、さらに瓶を直接生存者に当てる価値はより視界不良が悪化することとモーションをキャンセルさせられることしかないので、普通に追いかける分には直接当てるメリットは薄い。したがって、毒ガスを効果的に活用するためには……
  • 生存者の通りそうな&通らなければいけないルートを予想して予め毒ガスを撒いておく
  • 行かれたくないポジションを封鎖するようにトニックを投げる
の二種類を使い分けることが重要となる。予想して投げるためにはマップの理解度が直接かかわってくるため、数をこなせばこなすほど順当に毒ガスを喰らわせられる回数が増えていくだろう。

●二窓での追い方
※この項目はスマホ表示だと分かりづらい場合があります
次はチェイスポイントに逃げ込んだ生存者の捉え方を覚えよう。
①二窓での追い方
L字型の障害物に窓枠が付いたものとT字型の障害物に窓枠が付いたものが互いに向き合っているような構造のチェイスポイント、これを通称二窓と呼ぶ。チェイス補助がないキラーだとまやかしを持っていかなかった場合相当な時間を稼がれてしまうが、トニックを適切な場所に投げ込むことが出来ればかなり捕まえやすくなる。

            □=窓枠
   クラウン→→→→→↓
       ■■■■■↓    この図での毒ガスと書かれている部分に投げ込むと効果的。
   鯖→→→ □→↓ ↓    また、L字型の窓枠を最初に鯖が飛んだ場合でも、同様に         
        ■ ↓ ↓    窓枠の正面中程に毒ガスを撒けばOK。             
        ■ ↓ ↓                 
     ■    ↓ ↓              
     ■    ↓ ↓              
     ■  毒ガス ↓              
     □ ←←鯖 ←突進攻撃!         
     ■■■                  


●解毒剤の使い方
発動までにラグがある、生存者にもバフを与えてしまう、といった特徴から、トニックと同じ感覚で使うと瓶を無駄に消費するどころか敵に塩を送る結果になりかねない。慣れるまではチェイス中、特に板グルポジで使うのは得策ではない。無理に使おうとせずに、少しずつ慣れていこう。

①目的地への高速移動
最も基本的な使い方。発電機巡回中や、通知のあった場所へ直行する時などに。最大溜めかつ視線を水平(アドオン「指あきのパレード用手袋」使用時は20度ほど上向き)にして投げ、そこに直進すると、ガスに到達するタイミングで色が変化する。
この使い方だけでも充分に便利なので、使える距離感や広さを覚えよう。

②足を止めた後のリカバリー
こちらも基本的な使い方。発電機・板を破壊する時やビンをリロードする前に、足元に投げておく。真下に投げるとガス変化が間に合わない場合がある(どの行動を取るかによる)ので注意。
発電機破壊時は①と同じような感覚で、板破壊時ならチェイス中でも気軽に使える。特にオススメなのがリロード前。ビンが残っているけど今リロードしておきたい…といった状況での効率を上げ、万全の状態で次に向かえる。フックに吊った直後などに積極的に使っていこう。

③担ぐ前に足元に撒いておく
生存者を瀕死状態にしたら2〜3歩先に投げてから担ぐ。パーク「興奮」を擬似的に再現できる。少し遠くのフックに吊りに行ったり、肉壁に受けるロスを軽減したりする。
使いこなせるようになると戦略的な幅が大きく広がるが、DSやパレット救助などにはより一層注意。生存者だけ活発状態になって逃げられる、などということになると目も当てられないので、このような危険がある時はトニックにしておこう。

④攻撃命中後の隙を消す
高度なテクニック。チェイス途中で攻撃を当てられそうな位置が予測できたら、そこにガスを撒いておく。生存者は負傷ブーストするのでガスに触れず、命中後硬直のある自分だけが活発状態で追いかけられる。パーク「最後のお楽しみ」のトークンが溜まっていれば『負傷ブーストで距離を取ったと思ったらピッタリ後ろを追いかけて来ていた。』という恐怖を生存者に与えることができる。

⑤射線が切れる場面での使用
例えば室内マップなどでは、サバイバーに射線を切られて毒ガスが使えず、素直に追わなければならないことが多かった。その際、活性化までのラグを十分に考慮したうえで活性化瓶を使えれば効率的に追いつける。「あっ、固有建築の中に逃げられそうなルートだな」「小屋に逃げ込まれそうだな」といったときには是非活用してもらいたい。

⑤チェイスでの活用
速度の面を見て、毒ガス瓶の効果がサバイバーに-15%の鈍足付与を2.5秒に対し、活性化瓶の効果は10%の速度upが5秒間続くといったものである。つまり、単純に追いつくための使い方では活性化瓶の方が早く追いつけることになる。例えばサバイバーを負傷させた後などは、逃げる進行ルートをよく吟味したうえで活性化瓶を使うことが出来ればよりチェイスの時間を減らせるだろう。
板ぐるポジションに逃げ込まれそうだなと思ったら、予め板に活性瓶を投げ込んでおくのがオススメ。
これだけで板グルの回数を減らせる上、陶酔瓶と組み合わせればそのまま攻撃できるポジションがかなり増える。


活性化瓶の理想的な使用シーンは、こちらは活性化して、相手は毒ガスで鈍足状態という構図。この構図が作り出せれば強い板、窓でも間に合う前に、または板を割らずに追いつくことが出来る場面が増える。狙わないと覚えられないことなので、クラウンを極めていきたい人は是非ともこのことを念頭に置いていて欲しい。


●非常に難易度の高いテクニック
瓶が直接生存者に当たると、生存者に喰らいモーションが強制的に発生する。これを活用してフックを救助しようとしている生存者に直接当てることで、フック救助や発電機修理を妨害することができる。特にボロタイ使用での強引な救助の場面でこのテクニックを使えれば一気に戦況をひっくり返ることが出来る。

トニック&解毒剤のデメリットについてだが、基本的にリロードが必要なぐらいである。しかし、コールドフィンドファームの麦畑などの視界が著しく悪いマップではガスによってさらに視界が悪くなり生存者を見失うことが多発する。このようなマップでむやみやたらに瓶を投げるのは避けよう。
また、活性化中は効果音により周りの音が聞こえにくくなるので注意しよう。


●パークについて
破滅や堕落の介入といった、どのキラーにつけても強い一部のパークについては説明を省いております。

●おススメパーク
①最後のお楽しみ
通称お楽しみクラウン。攻撃成功時のモーションがトークンを得るごとに少なくなるというもの。単純に追撃するまでの時間が短くなるものだが、一応フック戦にも強くなるという性質もある。最大トークンまで溜まっていれば集団でフックに群がってきても一人は犠牲にできるのでおススメ。弱点としては後半になるにつれオブセッション対象者が調子に乗り始めること。オブセッションを攻撃するとトークンが減ってしまうのでどう対処するかは悩みどころだが、気にせずさっさと吊ってしまうことを推奨する。

②野蛮な力
板を割るまでの速度が速くなるパーク。生存者が板を倒しそうな気配があった場合、事前にトニック、もしくは活性化瓶を投げつけておく+野蛮な力で板を割った後の追撃が非常に楽になる。

③イタチが飛び出した
ご存知有能遅延パークの一つ。クラウンは他の徒歩キラーに比べると比較的短い時間で生存者を吊っていけるため、一回ループに入ってしまえば加速的に発電機を後退させることが出来る。

④興奮
活性化瓶の追加でついに興奮を最も活かせるキラーになった。活性化状態かつ興奮を付けていた場合、なんとサバイバーを担いでいる間移動速度が4.71と、通常より早くなる。有利なポジションのフックに吊るせることが増えるほか、近くで発電機を回している油断したサバイバーを負傷させることも可能。地下にも連れていきやすくなるため、ばかにならない可能性を秘めている。

●その他のパークについて
バベチリはもちろんのこと、イタチと併用してゴーストフェイスのパーク"戦慄"を付けていくのも悪くないだろう。どこの発電機が回されているかが分かり、活性化瓶を使った巡回がスムーズになり、より効率的に遅延ができる。意外なところではプレイグの"闇の信仰心"も悪くはない。パーク枠を圧迫してしまうが、"最後のお楽しみ"と併用した時に、オブセッション対象者が邪魔だから攻撃する→心音ゼロのまま他の生存者に近づけるという、トークンは保持したまま索敵も行えるという二重の意味でおいしい構成。だが、うまく決まるかは運が絡むので安定性はない。
強化が入ったガラクタいじりも、活性化瓶を使えば間に合うシーンが増えた。こちらも一考の余地あり。
チェイスが強いということはチェイス系パーク(野蛮な力やまやかし)を持って行かなくても十分に戦えるということなので、パークの自由度が高いのもこのキラーの特徴だろう。遅延系パークをたくさん積んだり、逆にチェイス系パークをたくさん積んで快適な試合をすることもできる。

●アドオン解説
クラウンは他のキラーと比べて純粋に能力を強化するものが非常に多い。アドオンによって効果がガラリと変わるのでここでは各々紹介していく。
●おススメアドオン
①トニックの本数を増やす系
ネバネバしたソーダボトルや安物のジン。両方併用した際は瓶の数が最大7本となり、失敗した時のリスクが小さくなるに加え、毒ガスをばら撒きまくって生存者を追い詰めやすくなったり、リロード回数が減って吊った後の行動が素早く行えるようになる。
活性化瓶が追加されたことによりその価値がさらに上昇。あるとないとでは快適さが段違いなので出来るだけ取得しよう。

②溶剤の容器・派手なメイク道具などの活性化の時間を増やすアドオン
溶剤の容器は+1秒、メイク道具は+2秒、活性化の効果を伸ばす。
活性化瓶を使いこなすのは非常に難しいが、実感できるほどに長くなるので出来るだけこちらも取っておきたい。

③ブリーチのフラスコ
生存者の走る速度がより遅くなる(サバイバーの走る速度がさらに-5%)。単純にチェイス時間が短縮されたり、通常のトニックを使用しても追いつかない強ポジ板を潰すことが出来る。これに活性化瓶を加えれば板前攻防では無類の強さを誇るようになる。こちらも優先して取るべきアドオン。

④厚いコルク栓
強化とともに素のリロード時間が3秒になったため相対的に価値が低くなったが、こちらを使うとリロード時間がさらに1秒短縮されて2秒になる。本数を増やすアドオンとの好みで使い分けよう。

⑤葉巻の箱
強化前までは外れアドオンだったものの、強化に合わせて一気に最強レベルのアドオンまでのし上がったアドオン。16m以内のサバイバーを活性化中オーラで可視化するというどうあがいても強いアドオン。索敵はおろか、壁を挟んだチェイスでも圧倒的に優位に立つことができるため、現状は最優先でとることを推奨。
なお、同じような効果を持つブライトの化合物21が速攻でナーフされた経緯を見るにこのアドオンも寿命が短そうなため、ばんばか使っていっても問題はないが、当然のことながら索敵が下手糞になるのでその点は注意。

⑥硫酸の瓶
強化前は時間制限があったものの、なんと強化により時間制限が完全に撤廃された。実質4つのパークにさらにプラスしてずさんな肉屋を積んでいっているようなものなので、クラウンの弱点である遅延能力をかなり強化することが可能。つおい。

⑦赤毛の小指
トニックを直接生存者に当てた場合、トニックの効果時間のみ無防備(一撃でダウンする)状態を付与する。分かりにくいが、毒ガスを当てただけでは効果はない。トニックそのものを当てないといけないため、かなりの慣れが必要。反面ウルレアアドオンの中では珍しくデメリットがなく、通常にトニックを使用しても問題がないという利点がある。主な運用としてはトニックの最大所持数を増やす安物のジンと併用するのが一般的だが、当てることに自信があるならば他のアドオンを積んで適宜使い分けていくことも出来る。
またあまり認知されてはいないが、一度瓶を直撃させた後、普通に毒ガスを吸わせて中毒時間を続けて延長させた場合、無防備状態も合わせて延長される。

⑧エーテル15Vol%
唯一の鈍足の効果時間を伸ばすアドオン。効果は+1秒と一見頼りなさそうに見えるが、移動速度低下とともに窓越えを最速で出来るようになる時間も1秒伸びるため、チェイスがより強くなる。

●客観的外れアドオン
①灯油缶
そもそも30秒間程度の目眩し効果では鯖側としては全く問題がない。一応ノックアウトや第三の封印と併用することも可能だが、あくまでネタ構成の域を出ないだろう。

②羽系アドオン
トニックを投げた終わってから次の行動に移るまでの時間が短くなるというもの。こちらも他のアドオンに比べるとかなり効果が薄い。
瓶を投げた後に、瓶の種類を切り替えられるようになるまでの時間も短くなるので、痒い所に手が届く。
サバイバーとの距離が縮まった際に、サバイバーに活性瓶をぶつけ、攻撃硬直中に活性するというムーブができる。
野蛮な力などと組み合わせて、トニックを投げる→板を割るまでの動きを最速にする運用法もある。
使いこなせればかなり強い...のだが、如何せん難易度が高いうえに、瓶の本数がよりシビアになってしまう。
活性瓶に慣れないうちは、使用をあまりオススメしない。
もしこのアドオンを使う場合、溶剤の瓶やメイク道具で活性の時間を延長したり、瓶の本数を増やすのが良いだろう。

③毒ガス及び活性化瓶のガスの範囲を広げるアドオン
正直、広げたところで若干ガスを吸わせやすくなるかな? ぐらいのもの。活性化の方はガスの範囲から出た瞬間から効果が終了するまでのカウントが始まるため、一応効果時間を伸ばすアドオンとして使えるかもしれない。が、板前攻防でサバイバーにもガスが吸いやすくなるため、やっぱり弱いかも……。

●お遊びアドオン
①パーティー用ボトル
トニックが割れた際にしょぼい紙吹雪が舞ってクラッカーのような破裂音が追加されるだけのアドオン、一応瓶を直撃させた時の取得ポイントが増える。

②VHSポルノビデオ
毒ガス瓶と活性化瓶の色が変わるアドオン。
ネタに見えて、慣れてないとサバイバーはおろかキラー側まで混乱しだすアドオン。ネタの域を出ないが、毒ガスにわざわざ当たりに行かせるような瓶の投げ方が出来ればそれなりに強い……かもしれない。

③指空きのパレード用手袋
上記二つのお遊びアドオンに比べるとかなりガチな性能をしている。ボトルの軌道が直線的になることで瓶の直撃が人によってはしやすくなったり、短い瓶のため時間でサバイバーの居場所まで投げることが可能。筆者的には割と可能性を秘めていると思っている。

●キラーとしての総評
 加速瓶が追加された現在、キラーとしてのパワーは中堅〜中堅上位ぐらいに位置している。チェイスがとても強く、巡回もそこそこ強い代わりに、遅延能力と索敵能力が全くない。したがってすぐに隠れる、VCなどで情報を共有し発電機をガンガン回す相手には少し厳しい。
 キラーとしては非常に忙しい分類に入り、ハントレスやデススリンガー、トリックスターなどの遠距離キラーと比べると、毒瓶・加速瓶の使い分け、サバイバーの逃走経路の予測、時間差のある加速瓶などとかなり考えることが多い。罠や設置系のキラーと比べて瞬発的な判断が多く求められるので、慣れないとその真価を発揮させることが出来ず、難しめのキラーといえるだろう。また、能力への理解度もそうだが、マップの理解度がかなり勝率に関与してくる。徒歩キラー全般に言えることだが、発電機管理の意識もしっかりと持ちたい。
 その能力とおかしな見た目に惹かれ、クラウンをメインキラーに据えたいと思ったなら、まずは毒ガス瓶をしっかり使いこなせるようになろう。瓶の投擲距離、毒ガスの範囲、広がり方の把握は非常に重要である。かなり奥の深い加速瓶に関しては、使い初めであれば発電機を蹴る時に撒くぐらいにしておいた方が、初めのうちは試合が上手く纏まる。使い勝手が特殊な加速瓶については、毒ガス瓶に慣れたと思ったら加速瓶オンリーで試合を回してみるなどをすれば、強み弱みがしっかりと見えてくるはずなので、初心者のうちから無理して使う必要はない。まずはしっかりと毒ガス瓶に慣れよう。


対策

まずガスを投げてくるタイミングを覚えよう。
次にマップを暗記し強ポジから強ポジへと転々とするよう逃走経路を覚えよう。
同じ場所に長居しようとしようものなら即捕まると思って良い。

板周辺でにらみ合いをする時は確実に1・2回ガスを投げてくるので、投げている間にその場から離れるかガスの効果範囲を避けること。
また板の真上で待機して冷静に板を使用するのも相手が嫌がる動きなので、視界がぼやける中ループする自信がなければいっそ地道に板を倒していくのも良い。

もし自分がDS持ちオブセの場合、高確率で足元にガスを投げてから担ごうとするので状況次第でDecisive Strike(決死の一撃)は温存も視野に入れること。

変更履歴

  • Patch 4.0.0
    • ボトルを投げている最中に遅くならないように
  • Patch 4.5.0
    • クラウンが2種類のボトル『寸劇のトニック』と『寸劇の解毒剤』を持てるように
    • ボトルのリロードにかかる時間を5秒から3秒に
    • 専用BGMを実装
    • 一部アドオンの調整
  • Patch 6.7.0
    • 一部アドオンの調整

関連映像



コメント

  • 立ち回りの基本の辺りそろそろ更新しても良さそう。現在の環境では殆どがDSを持っている~の辺りとかかなり古く感じる。 - 名無しさん (2021-09-06 10:27:01)
  • そうかな?今だと全員DSとか割とあるから間違ったことは書いてるようには見えないけど…でも第2進行度までキャンプをするキラーではないのは確かだね - 名無しさん (2021-09-21 15:46:59)
  • レートが高くなっていくほど、安定してチェイスが強いっていう利点が光ってくるな。結局このゲーム吊ることが最大の遅延だし、アドオンでさらに化けるから侮れないキラーかもね。 - 名無しさん (2021-09-23 18:56:00)
  • ps4版で1ヶ月ぶりくらいにクラウンを使ってたんですが、ウルトラレアアドオンの入れ墨男の中指の説明文が無防備状態を付与になっていました。既出の不具合なのか…? - 名無しさん (2021-10-01 02:42:49)
    • いつからかはわからないけど最近だよね。おかげで使う前にこのページ来て確認しなきゃいけない羽目に。地味に辛いバグだよね。 - 名無しさん (2021-10-16 12:53:27)
  • 久々にDBDしたけどクラウンのチェイス音楽が変わってていいな。昔のドンドコドンドコなるよりストレス少なく感じる - 名無しさん (2021-10-04 22:43:02)
    • 大抵のチェイスBGMはドンドコドンドコ鳴ってるから共通BGMから専用になったのが良いのか、おなじ専用でも音量調整されて快適なのかわからぬ - 名無しさん (2021-10-11 15:41:29)
  • うんち - 名無しさん (2021-10-20 09:16:31)
  • うんち - うんち (2021-10-20 09:17:19)
  • うんち性能 - 名無しさん (2021-10-20 09:18:34)
  • うんこ - ハロー (2021-10-21 12:49:01)
  • 怖い - 死ぬ (2021-10-21 12:50:34)
  • うんち - うんこ (2021-10-21 12:51:37)
  • !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! - ! (2021-10-21 12:52:35)
  • キャー - 怖い (2021-10-21 12:54:40)
  • 君の後ろに - お化けいるよ! (2021-10-21 12:57:51)
  • 対策が何の対策にもなってなくて話にならん。チェイスがめちゃくちゃ強いから隠密に全振りしたほうがいい - 名無しさん (2021-12-04 23:05:21)
    • 対策は正直、どうしようもなくなったら板待機すればクラウンくんは何も出来ないんですけどね。 - 名無しさん (2021-12-08 02:06:35)
  • このゲーム始めて5日目だけど、クラウンで銅ランク行けた… この記事書いてくれた人と管理人さんに感謝してもしきれないです - 名無しさん (2022-04-18 17:48:41)
    • 解説の一端を書いた者としては嬉しい限りやね。上行けば行くほど修羅の道だが、めげずに頑張ってほしいね。 - 名無しさん (2022-05-20 07:29:47)
      • 今では悶絶や死人、お楽しみといったパークも揃って、前シーズンは金ランクまで行くことができました!プレイ時間100時間ちょっとの未熟なキラーですが、彩ランク目指して頑張ります!記事が本当に参考になりました! - 名無しさん (2022-05-22 11:55:26)
  • イタチがぁ、、 - 名無しさん (2022-06-24 16:11:42)
    • 強すぎたのさ。まあ、今度からはサージやイラプション使いやすくなるのでクラウン的には問題ないかな。 - 名無しさん (2022-06-25 03:48:27)
      • サージは相性良さそうだけど、イラプションはやってる暇あるかなこのキャラ - 名無しさん (2022-06-26 03:12:12)
        • 防衛や固めした方が強い場合がクラウンにはあって、その時は活用できるかなと。イタチも死んだわけじゃないから固めの形にしてダウン取っていければ強いはず。 - 名無しさん (2022-06-26 03:36:58)
  • 活性瓶と羽系アドオンの補足説明をさせていただきましたー。 - 名無しさん (2022-07-12 02:56:23)
  • アドオンの持続時間延ばすやつと効果時間延ばすやつ どっちがどっちなん?効果時間が鯖が触れたときに足遅くなる時間延びるってこと? - 名無しさん (2022-12-09 16:39:43)
  • 投げた瓶と効果がたまにチグハグになったりして何か変だなと思ったら、瓶は着弾して初めてどちらの効果になるか決まるのね。投げて即切り替えとかやると割れる前に切り替わっちゃうの地味にちょっと不便だわ - 名無しさん (2023-11-02 01:16:18)
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最終更新:2023年04月19日 00:15