「改めまして、ファントムの『ヴァルキリー』と申します」

【名前】	ヴァルキリー
【読み方】	う゛ぁるきりー
【声/俳優】	杉林功
【スーツアクター】	岡田和也
【登場作品】	仮面ライダーウィザード
【登場話】	第12話「希望の和菓子」第13話「夢を継ぐ者」
【分類】	ファントム
【宿主】	桐谷克弥（成島屋百貨店・地下食品売り場和菓子担当マネージャー）
【狙ったゲート】	松木昭造
【特色/力】	優れた槍術、飛行能力
【怪物モチーフ】	ヴァルキリー
【その他のモチーフ】	騎士

騎士のような姿を持つファントム。人間態は眼鏡を掛けた中年の営業マン「桐谷克弥」。

槍術に優れ、頭部から光弾を射出する。
他にも背中に隠された翼を開き、空中を自在に飛行できる。

和菓子屋「松木庵」の店主「松木昭造」を絶望させる為、配達中だった見習い職人の稲垣徹也を襲う。
和菓子を駄目にしたところにウィザードが駆け付けるが、彼との戦闘意欲もなく、「ノルマは果たした」と撤退した（この行動から当初は「徹也がゲート」と思われた）。

その後、徹也の高校生時代の後輩だった瞬平が店の手伝いとして露天販売し、彼に人間の姿で接触する。
ゲートに「和菓子を気に入ったから自身の店に1日500個仕入れを作って欲しい」と夢物語に思える嘘の契約を持ち込み、業者先で正体と真相を明かす。

「無駄に和菓子を作らせた」という事実を突き付ける事で松木の絶望を目論むが、ウィザードと交戦する。
新戦力となるハリケーンドラゴンの「サンダー」でグールを一掃され、ゲートを庇っていた瞬平を人質に取り、空中から彼を落とした隙に撤退した。

その後、十分に追い詰めても絶望しないゲートを疑問に感じたミサが晴人の周囲で暗躍する。
彼女を介して「弟子に自分の意思を継がせる事」が心の支えだった事を突き止め、徹也が饅頭「きぼう」を完成させて喜ぶ店内を訪れ、饅頭と共に彼を亡き者にしようと襲い掛かる。

徹也との追走劇を開始し、彼を守ろうとするウィザードと再戦する。
スペシャルウィザードリングの効果でドラゴウィングを装備したハリケーンドラゴンと空中戦を繰り広げるが、最期はドラゴンソニック（サンダーウィザードリング併用）を受け爆散した。

回想によれば、「サバトの儀式」で誕生した模様。

「ヴァルキリー」は北欧神話に伝わる半神として知られている。
戦場で落命した戦士の魂を主神「オーディン」の兵力「エインヘリヤル」として天上のヴァルハラ宮殿に迎え入れる役割を担う。

本来の北欧神話（ドイツ語圏）では「ワルキューレ」が正しく、「ヴァルキリー」はそれを英語読みしている。
ファントムは男性だが、元来のヴァルキリーは「戦乙女」と訳されるように「天使のような甲冑を纏った女性」として描かれる事が多い。

本編において神格をモデルにした初のファントムとなる（北欧神話系のファントムは第10・11話にも登場している）。
そこから「ファントムは幻獣に限らず、神話の登場人物や神をモデルにした個体も存在する」という事が分かる。

同話でヘルハウンド以来、9話振りに宿主の人間だった頃の素性が明らかになっている。
敵や味方を問わずに丁重に話す紳士だが、ミサ達と合流する時に「（人間としての）上司の話が長引いたから顎を捻ってきた」と言う辺り、本性はかなりえげつない。

ゲートとして狙われる松木昭造役の諏訪太朗氏は平成仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズに何度か出演している。

第16話の巨大ファントムも騎士がモチーフになっている。

スーツは後にボギーに改造された。
更に武器の槍はノームの槍を改造し、後にヒドラの槍に流用された。

演じる杉林氏は時代劇の激しいアクション（殺陣）をネタにコントをするお笑い芸人でもある。

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