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スポーツタイプ - (2011/06/18 (土) 21:51:22) の編集履歴(バックアップ)



スポーツタイプ

■スペック・価格早見表

メーカー 車種名 定価 実売(最安値) 電池容量 変速方式 航続距離(メーカー公称値)
パナソニック ハリヤ 12万6000円 約10万7千円~ 8.0Ah 外装7段 強37km、標40km、エコ56km
ブリヂストン リアルストリーム 12万8800円 約10万7千円~ 4.0Ah 内装8段 強15km、強+エコ18km、標23km、標+エコ23km
ヤマハ PASブレイス 12万9800円 約11万円~ 4.0Ah 内装8段 強15km、強+エコ18km、標23km、標+エコ23km
ブリヂストン リアルストリームDX 14万9800円 約12万5千円~ 8.1Ah 内装8段 強30km、強+エコ37km、標46km、標+エコ47km
ヤマハ PASブレイスL 14万9800円 約13万8千円~ 8.1Ah 内装8段 強30km、強+エコ37km、標46km、標+エコ47km
パナソニック ラスティック 11万9000円 約10万1千円~ 5.0Ah 内装3段 強20km、標24km、エコ32km
パナソニック ジェッター 16万5000円 約13万9千円~ 8.0Ah 外装8段 強36km、標38km、エコ49km
ジャイアント CRS HB 16万8000円 約16万8千円 8.0Ah 外装24段 スポーツ36km、エコ70km(2モード)
パナソニック チタンフラットロードEB 58万5000円~699,000円
(セミオーダー制)
5.0Ah~
10Ah
外装8段 強25km、オート27km、エコ34km(5Ah)
強50km、オート54km、エコ68km(10Ah)
※実売価格は通販最安値価格より。


実用性だけでなく走行性能を重視した車体
アシスト力は【弱め】に設定
電動に完全に頼り切るのではなく、
ある程度自力で漕ぐ楽しさも追求
電動アシスト自転車の中でも、MTBやクロスバイクをベース車にしたタイプ。
自動車やオートバイなら「スポーツタイプ」と言うとハイパワーを連想するが、
電動アシスト自転車の場合は、むしろアシストパワーはママチャリ等の実用車タイプより控え目

また電動アシストの動力部は電装部品が多く、衝撃や砂塵に弱いと言う性質上、
外見がMTB型であっても、岩場や泥沼等の本格的な悪路走行には非対応
舗装路の段差、河川敷の砂利、登山道の軽い未舗装路、程度までが限度となる。

その為、スポーツタイプと呼ばれている電動アシスト自転車は、
自転車本来のジャンルとしては全てシティバイク寄りのクロスバイクに近い特性。
外見と装備の違いから便宜的に「MTBタイプ」「クロスバイクタイプ」等と呼ばれる事もある。
※スポーツタイプの特徴に関しては、「スポーツタイプの長所・短所」を参照。


MTBタイプ

◆ハリヤ《8.0Ah》(パナソニック)

型 番 BE-ENH673
価 格 12万6000円(実売約10万7千円~)
電池容量 8.0Ah(25.2V)リチウム電池
航続距離 強37km、オート40km、エコ56km
重 量 20.9kg
GD値
(26インチ)
3速時GD値:5.89m、60rpm時:21.2km/h
24km/h到達時:ペダル毎分68回転
スプロケ 41×14-28T(外装7段:シマノ MF-TZ07)
リアディレーラー:シマノ Altus RD-M310
サイズ 全長177.5cm、軸間距離112.4cm、全幅57cm
サドル高 81~97cm
適応身長 148cm~
■主要装備
特殊 バックライト搭載スイッチ、前輪クイックレリーズ(後輪ナット留め)、
外装7段(ボスフリー型スプロケ)、グリップシフト(シマノ レボシフト)
電装 LEDスポーツバッテリーライト(本体バッテリー給電)、リア反射板
車体 ワイヤー内蔵ダイヤモンド型アルミフレーム、
コイルスプリング式サスペンションフォーク(Suntour製)
車輪 HE規格26×1.5インチタイヤ(幅40mm、ChengSing製)
アルミリム(AMIGO)、ステンレススポーク
制動 前後輪:Vブレーキ(シマノ ACERA S65Tシュー)
積載 片足スタンド、ワイヤーロック錠
装備 グローブサスペンションサドル(VERO)

■特徴
▼特徴
スポーツモデルの中でも抜群のコストパフォーマンスを誇る。
ブレイス&リアルストリームが、2万円ほどコスト高になる内装8段(インター8)を変速機に使ったり、
ジェッターがこれまたホイールだけで2万円する様なシマノ完組ホイールを使ったり、
他のスポーツタイプは、やや贅沢な装備をどこかに奢ってる。
だがハリヤはコストを最優先し、安価ながらバッテリーは8.0Ahで実用性が高い。
GD値坂道でのパワーでは、ブレイスやリアルストリーム一歩譲るが、
24km/h超のアシスト領域外速度域での軽快さ航続距離で優れる。
外装7段の走行抵抗の少なさや、本体の軽量さが売り。
▼外装7段
変速機にグリップシフト+ボスフリー型の外装7段を採用した事で低価格を実現。
ホームセンター等の激安サイクルにも使われる、シマノ製では最も安価な部類の変速機だが、
シマノらしく低価格でも実用性能は十分なので、何不自由なくスムーズにギアチェンジする。
おかげで4.0Ahのブレイスやリアルストリームと同等の値段で、8.0Ahと2倍の容量を持っている。
その代わり、インター8に比べると1速と8速の変速幅が狭く、急坂での低速ギアが不足したり、
平地での高速ギアが物足りなくなる面が出やすくなる。
※参考:「シマノの変速機のグレード構成

▼フレームサイズ
他のスポーツタイプとフレームを比較すると、リアルストリームやブレイスとは殆ど同じ大きさで、
ジェッターやCRS-HBと比べるとややコンパクトなフレームとなる。
同じサス付きMTBタイプのリアスト&ブレイスとは良く似たシルエットになる。
サス無し700CクロスバイクタイプのジェッターやCRS-HBに比べると、
サスペンションの分だけフレーム全体が5cmほど高い位置にスライドし、背高ノッポになる。
ハリヤはチェーンステーが斜めに傾斜して後輪中心よりBBが高い位置に来るのが特徴的。
障害物を乗り越える為にBB(&クランク)位置を高くするトレイル用MTBの様なライン。
(通常のMTBやクロスでは、CRS-HBの様に後輪中心よりBBが5cm前後下がる事が多い)

▼軽量さ
リアスト&ブレイスより外装変速とSPEC無しの動力ユニットの分だけ軽量で、
ジェッターよりフレームがコンパクトなので、スポーツタイプの中では比較的軽量な方に入る。
更に軽量化の余地も大きい。フロントサスペンションフォークだけで約2.2kgもあり、
タイヤはブレイスやリアストより若干太めの40mm幅で、サドルもラバークッション付きの乗り心地重視タイプ。
よって、軽量且つ高剛性な高級リジッドフォークに交換し、サドルやタイヤを軽量タイプに交換するだけでも十分。
軽量化カスタム」の費用対効果が大きく、高価なパーツを使わなくても18kg台を狙える。
▼平地のアシスト力
アシストは自然な感じの味付け。「踏んでる間、踏んでる分だけ、満遍無くアシストが乗る」傾向がやや強い。
モーターの働きが強く前面に出る感じではないが、アシストが継続的にずっと続いてくれる感じ。
アシストが切れる24km/h以上の速度域に違和感無く繋がるので、平地を走る際の走行フィーリングが良好
▼登坂時のアシスト力
その分、リアスト・ブレイスに比べると最大トルクはやや弱めで大人しい印象。
端的に言うと、「ブレイスでは座ったまま登れた坂が、ハリヤでは立ち漕ぎしないと登れない」場合が出る。
瞬間最大トルクの出方の違いに加え、SPECを搭載していないので低速ギアでのアシストが弱まるのが早い。
よって坂では、下手にギアを落とすよりも、高いギアのまま漕ぐ方がアシストが強いと言う場合が出る。
この為、7速では登り切れそうにない程の急坂では苦戦する。
低速ギアを使うしかないが、低速ギアではアシスト範囲が狭いので速度を上げ難いジレンマが生まれる。
▼外装変速の注意点
外装変速なので停車中に変速できないのも急坂と相性が悪い。
坂の途中で飛び出しに遭って緊急停止など、止むを得ずトップギアのまま停車した場合に困る事がある。
流石の電動アシストも、坂の途中で7速トップギア発進できる程の力は無く、負荷にモーターが負けるので、
自転車を一旦降りてスタンドを立ててギアチェンジ等を余儀なくされる。
信号停止時も、停止前の減速中に低速ギアに落とさないといけない(発進時に7速だと困る為)。
これらはハリヤ固有の問題ではなく、外装変速の構造的な特性による。
▼乗り方の特徴
内装8段に比べると外装変速はアシストオフ時の走行抵抗が僅かに少なく、また車重軽い
更にアシストギアのクラッチ機構の特性なのか、電源を切ってもそこそこ走れる感じが強い。
ハリヤは「メインは自転車で、必要な時だけアシストに補助してもらう」感じに割と近い。
「平地では電源OFF、発進や坂道等だけ電源を入れて走行」と言った使い方が、それ程違和感なくできる。
一方、リアスト&ブレイスは対照的。電源入れてる間はパワフルだが、電源切ると重く感じる傾向が強い。
「常に電源ONで走る事が前提。電源OFFはうっかり残量切れとか非常時以外はやらない」となり、
「人間とモーターの合力で走る電動バイク」的な感じがより強くなる。
車種 アシストON時 アシストOFF時 乗り方 車種の性格
ハリヤ
ジェッター
高負荷時での
パワーが弱め
電源OFFでも
割と走れる
必要ない時は
電源OFFも可
パワーより
航続距離
リアスト
ブレイス
高負荷時でも
パワフル
電源OFFだと
割と重い
常にスイッチON
で走るのが基本
航続距離より
パワー
▼ライト
ライトは本体バッテリーから電源供給される。25.2V/8Ahバッテリーから電源を確保できるので光量も十分。
乾電池交換の手間から解放されるので利便性が高い。
一方で、断線故障時にメーカー修理に出す必要があり、自分でアップグレードできないと言う欠点もある。
主要な配線はメインフレームパイプ内に通すので耐久性は高いが、
ハンドル根元のライト本体とコードが繋がる付け根の部分が折れ曲がりやすいので注意。

▼サスペンション
フロントフォークは、コストの制限から最廉価クラスのサスペンションフォーク。
フォークの右側のパイプ内にコイルバネが1本入ってるだけで、左側は空洞
バネ(スプリング)1本だけで、ダンパー(減衰装置)が無いと言う、物凄くシンプルな構造。
本来サスペンションは、「衝撃吸収(スプリング)」「減衰(ダンパー)」の両方が揃って完全に機能する。
バネが入ってるだけでは、衝撃を受けたらビヨンビヨンといつまでも動こうとして駆動ロスの発生源となる。
つまり厳密にはハリヤに付いてるのは「サスペンション」ではなく「単なるバネ」に過ぎない。
初心者の頃は、段差の度に意識して動作しないと抜重ができないので、最初は有り難く感じる物だが、
慣れてきて肘の力を抜くだけでサッと抜重ができ、更にそれを意識せず無意識で行っている段階になると、
バネサスは不要な上に、走行時のモッサリした駆動ロス感と重量増で、却って余計な存在となる。
ただし廉価グレードで入門者の購入も多い価格帯である事を考えると、妥当な選択ではある。
もちろんフォーク自体は普通のMTBと同じ汎用規格品なので、後で不要になれば交換も可能。
フロントフォークは破断すると危険な重要保安部品なので、数年経過したら定期点検等を推奨。
◆フロントフォークの動作イメージ動画
ハリヤ&リアスト&ブレイスに使われているフロントフォーク(Suntour NEX4000シリーズ)と、
同等品を搭載した車種(GIANT CROSS3400)のフロントフォークの走行中動作。



◆リアルストリーム《4.0Ah》&DX《8.1Ah》(ブリヂストン)

型 番 RS6L80(リアルストリームDX) RS6L40(リアルストリーム)
価 格 14万9800円(実売約12万5千円~) 12万8800円(実売約10万7千円~)
電池容量 8.1Ah(25.2V)リチウム※定格7.6Ah 4.0Ah(25.2V)リチウム※定格3.8Ah
航続距離 強30km、強+エコ37km
標46km、標+エコ47km
強15km、強+エコ18km
標23km、標+エコ23km
重 量 22.9kg 21.8kg
GD値
(26インチ)
3速時GD値:6.62m、60rpm時:23.8km/h、24km/h到達時:ペダル毎分60.4回転
スプロケ 41×20T×内装8段(シマノInter8:SG-8R31)
サイズ 全長176cm、軸間距離111.5cm、全幅54cm
サドル高 78~96cm
適応身長 146cm~
■主要装備
特殊 アシストレベル★×3、前輪クイックレリーズ(後輪ナット留め)、
内装8段+SPEC8(シフトセンサー検知型)、シマノグリップシフト
電装 0.5WコンパクトLEDランプ(単三乾電池×1本)、リア反射板
車体 ワイヤー内蔵ダイヤモンド型アルミフレーム、可変式ハンドルステム
コイルスプリング式サスペンションフォーク(Suntour NEX4100)
車輪 HE規格26×1.5インチタイヤ(幅38mm、ChengSing製)
アルミリム(ALEXRims AP-18)、ステンレススポーク
制動 前後輪:Vブレーキ(シマノ ACERA S65Tシュー)
リアストDX前輪:機械式ディスクブレーキ(シマノBR-M416)
積載 片足スタンド、ワイヤーロック錠
装備 ラウンディッシュスポーツサドル(VERO)

■特徴
▼特徴
大手4社(パナソニック、ヤマハ、ブリヂストン、サンヨー)の電動アシスト車の中では最もGD値が大きく、
内装8段+SPEC8で登坂能力が高く、パワーに優れるのが特徴。
平地では、GD値の高さから少ないペダル回転数で高い速度を維持でき、高速巡航性能が高い。
急坂では、内装8段の超ローギア+SPEC8で、立ち漕ぎせず座ったまま急坂をクリアできる。
内装8段は停車中に変速できるので街乗りとも相性が良い。
反面、車重が重く、電池消費が激しくて燃費が悪い(航続距離が短い)のが欠点となる。
フレームサイズはハリヤとほぼ互角で、同じ前サス付きMTBタイプだけにシルエットも酷似。
ハリヤのステムが角度固定なのに対し、角度調整ステムなのでハンドル位置は若干変えられる。

▼GD値
非電動の場合は、GD値を高く設定するとペダルはその分重くなるので、バランスが大事なのだが、
電動アシストの場合は、ペダルの重さをアシストが相殺するので、GD値が大きいほど使いやすくなる。
単純に「漕いだらたくさん進み、アシストのおかげでペダルはそこまで重くならない」のは利便性が高い。
逆に言えば、人間が漕がずに力も要らずに「楽できる」間は、「電池消費が激しい」事でもある。
また電源OFF時は、GD値の大きさはそのままペダルの重さになるので、電池の残量には注意。
端的に言うと「電源ON時は快適だが、燃費が悪く、うっかり電池切らしたら地獄」な傾向が強く出る。
▼アシスト力
漕ぎ出し(踏み込んだ瞬間)のトルクによって、アシスト比率が変化する度合いが大きい。
特に強モードで漕ぎ出しの踏力をグッと強くした場合は、出足にモーターの存在を強く感じさせる。
更に低速ギアでもパワーが落ちないSPEC8と、停車中に変速できる内装8段の組合せがそれを後押しする。
起伏や段差が予想以上に大きかった場合も、一旦停車し1速に切り替えて踏み込めば乗り越えられる。
特に強モードで発進時に強く踏み込めば、ドンっと強力にトルクが立ち上がる(体重や脚力にもよる)ので、
低速での切り返し等では急発進に少し注意が必要な程。
この内装8段(インター8)が割と高価なので、車両価格はハリヤよりも高くなってしまうが、
その値段に見合うだけのメリットも得ていると言える。

▼急坂や街中に強い
インター8は変速幅が大きく、1速が超ローギアなので、外装7段8段に比べて急坂に強い。
また外装変速だと、急な飛び出し等でギアを落とす暇も無く急停車した場合は再発進が大変だが、
内装変速なら、落ち着いて停車中に1速に入れ直してパワフルな再発進が可能。
外装変速に比べて「停車前には低いギアに落とさなきゃ…」と言う意識配分が要らず、
坂の多い住宅地や、信号停止からの1速発進が多い街中での使い勝手が良い。
フロントサスペンションフォークは、ハリヤと同等のコイルバネ式でダンパーは無し。
ハリヤに比べ重いので段差の衝撃緩和に多少は貢献するが、駆動ロスにもなる。
▼電池容量
低速発進のパワーが強い反面、SPECもフル活用して強モード発進を繰り返すと電池消費は激しくなる。
4.0Ahだと残量が不足しがちなので、燃費が悪いリアストは8AhのDXモデルを強く推奨。
発進・停止の多い街中を常時強モードで走ると、信号スタートの度に強いアシストの恩恵を受けられる。
また電池残量が1/4以下になる辺りから、バッテリーを守る為にアシスト力が低下するが、
電池容量に余裕があれば、低下の起こらないフルパワーを出せる領域を長時間使えるので、
アシストパワーの最大値は同じでも、大容量の方が実質的にはパワフルとなる場面が多い。
大容量は経年劣化で見かけ上の容量が低下した際にも、マージンとなって性能低下を遅らせてくれる。

▼アシストOFF時の抵抗
電源ON時の発進がパワフルな分、アシストOFFにすると体感的な落差が大きい。
車重の重さが一気に浮き彫りになり、まるで重い荷物を満載した車の様にペダルの重さを感じる。
8速時のGD値がハリヤジェッターに比べて高いのも、電源OFF時の体感的重さに関係している。
更に内装8段は8速7速等の重いギアの内部抵抗が少し大きいのも合わさるので、
電源OFFだと低速ギアなら普通には漕げるが、8速だと流石に鈍重さを感じる。
ハリヤやジェッターに比べて、電池切れ等で電源OFFで走行した際に重く感じる度合いが高い。
▼車重の重さ
車重は8Ahで約23kgとママチャリタイプ並に重い。
「アシスト力が低くても車重が軽ければ体感アシストを強く感じられる」のとは反対で、
「車重が重いのを8Ah+SPEC8のパワーで強引に押している」感じになる。
自動車で言えば、ライトウェイトスポーツの対極、大排気量+ヘビーな車体のGTカー的な性格。
▼乗り方の特徴
上記の変速機や車重やアシスト等の特性から、電源を切って進む事はあまり想定されておらず、
「電源を入れている間のみ高い性能を発揮できる」機種、という傾向が強い。
電池容量を節約する場合は、電源を切って走るよりも、電源ONのままエコモードにし、
モード切替で航続距離の延命を行う方が向いている。
車種 アシストON時 アシストOFF時 乗り方 車種の性格
リアスト
ブレイス
高負荷時でも
パワフル
電源OFFだと
割と重い
常にスイッチON
で走るのが基本
航続距離より
パワー
ハリヤ
ジェッター
高負荷時での
パワーが弱め
電源OFFでも
割と走れる
必要ない時は
電源OFFも可
パワーより
航続距離
▼Vブレーキ
ブレーキはMTBでは一般的なVブレーキを採用。ドライ環境では強力な制動力を持つ。
ただ初期装備のシュー(S65T)はドライ(晴天)用なので雨天時の磨耗が早い。
ウェット時のブレーキ性能を確保したいなら、ウェット専用シューや社外シューに交換を。
KOOL STOPSWISS STOP等の高級品なら、高価だが更に高い性能を発揮できる。

▼ディスクブレーキ
8AhのリアルストリームDXでは、上位機種らしく機械式ディスクブレーキを装備。
ディスクブレーキの利点は、Vブレーキに比べて雨天時でも安定した効きを見せてくれる事。
リアルストリームDXに付いているのはコスト優先なので、機械式ディスクでも安価な部類だが、
街乗り程度には十二分な制動力を備えている。
勿論、更に高い制動力が欲しいなら、より高性能なディスクブレーキに交換できる。
フロントフォーク自体は4Ah版リアストと同じ物なので、一応、Vブレーキにする事も可能。
なお、ステムが角度調整可能で若干アップライトにする余地がある。



◆パスブレイス《4.0Ah》&ブレイスL《8.1Ah》(ヤマハ)

型 番 PV26SL(PASブレイスL) PV26S(PASブレイス)
価 格 14万9800円(実売約13万8千円~) 12万9800円(実売約11万円~)
電池容量 8.1Ah(25.2V)リチウム※定格7.6Ah 4.0Ah(25.2V)リチウム※定格3.8Ah
航続距離 強30km、強+エコ37km
標46km、標+エコ47km
強15km、強+エコ18km
標23km、標+エコ23km
重 量 23.5kg※ワイヤー錠300gを含む 22.2kg※ワイヤー錠300gを含む
GD値
(26インチ)
3速時GD値:6.62m、60rpm時:23.8km/h、24km/h到達時:ペダル毎分60.4回転
スプロケ 41×20T×内装8段(シマノInter8:SG-8R31)
サイズ 全長176cm、軸間距離111.5cm、全幅53cm
サドル高 82~100cm
適応身長 157cm~
■主要装備
特殊 アシストレベル★×3、前輪クイックレリーズ(後輪ナット留め)、
内装8段+SPEC8(シフトセンサー検知型)、シマノグリップシフト
電装 白色LEDランプ(約800カンデラ、単三×1本)、リア反射板
車体 ワイヤー内蔵ダイヤモンド型アルミフレーム、可変式ハンドルステム
コイルスプリング式サスペンションフォーク(Suntour NEX4100)
車輪 HE規格26×1.5インチタイヤ(幅38mm、ChengSing製)
アルミリム(ALEXRims AP-18)、ステンレススポーク
制動 前後輪:Vブレーキ(シマノ ACERA S65Tシュー)
ブレイスL前輪:機械式ディスクブレーキ(シマノBR-M416)
積載 片足スタンド、ワイヤーロック錠
装備 スポーティコンフォートサドル(VERO)

■特徴
▼特徴
OEMのブリヂストンのリアルストリームと同じ性能を持つ。
違いは「ボディ色」「サドル」「ライト」「リアブレーキワイヤーの配線」、程度。
カラーバリエーションはブレイスの方が豊富。赤色が加わり、8Ah版でも色数が減らない。
能力に違いは無いので、カラーやロゴの好みや、購入店の販売価格の安さ等で選んでOK。
▼リアブレーキワイヤー配線の違い
リアブレーキのワイヤーの取り回しの違いは一長一短。
リアルストリームは、ダウンチューブのトンネル内を通す。外に露出が少なく見た目スッキリ。
反面、リアブレーキ手前のワイヤーの曲がりがきつくなり、経年劣化で動きが渋くなりやすい。
ブレイスは、トップチューブの下を通す。ワイヤー配線が直線的になるので、動きが鈍くなり難い。
反面、外にワイヤーが露出するので見た目が少し無骨な感じになり、ワイヤー皮膜が傷付く可能性が増える。

▼前年度からの変更点
2010年モデルの2009年度からの変更点は殆ど無く、電池容量やアシスト比等の性能に変化無し。
サドル形状(反射シート部分と座面の継ぎ目の縫い目が無くなり一体型の防水仕様に)、
ペダル形状(滑り止めが金属のギザギザ突起からゴムシートに)、サドル固定クランプ(より頑丈なタイプに)、
Vブレーキの台座(ディスクブレーキ時は台座取り外し可能に)、等の小変更に留まる。
※2011年モデルは長寿命バッテリーをはじめ、大幅にモデルチェンジの予定。



クロスバイクタイプ

◆ラスティック《5.0Ah》(パナソニック)

http://cycle.panasonic.jp/products/electric/ENHL2/index.html
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2011年モデルスペック
型 番 BE-ENHL632
価 格 11万9000円(実売約10万1千円~)
電池容量 5.0Ah(26V)リチウム電池
航続距離 強20km、オート24km、エコ32km
重 量 20.6kg
GD値
(26インチ)
3速時GD値:5.34m、60rpm時:19.2km/h
24km/h到達時:ペダル毎分74.9回転
スプロケ 41×16T(内装3段:SG-3R40)
サイズ 全長178cm、軸間距離110.7cm、全幅57.5cm
サドル高 76~91cm
適応身長 143cm~
■主要装備
特殊 バックライト搭載スイッチ、グリップシフト内装3段
電装 LEDスポーツバッテリーライト(本体バッテリー給電)、リア反射板
車体 ワイヤー内蔵ループ形状スタッガード型アルミフレーム、鉄製リジッドフォーク
車輪 HE規格26×1.5インチタイヤ(幅38mm、ChengSing製、黒or飴色サイド)
アルミリム(AMIGO)、ステンレススポーク
制動 前輪Vブレーキ(シマノ ACERA S65Tシュー)、後輪ローラーブレーキ(InterM)
積載 片足スタンド、後輪サークル錠(ママチャリ式馬蹄型ロック)
装備 グローブサスペンションサドル(VERO)、泥よけ
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■特徴
▼特徴
「女性も乗りやすいスポーツ系」「スポーツタイプの街乗り仕様」を目指したとされるシティクロスバイク。
形としては「ハリヤの内装3段バージョン」となる。
クイックリリースの無い内装3段は、クロスバイクよりもシティサイクルに近い性質とも言える。
前サスペンションも無くリジッドフォーク採用で、適応身長もハリヤよりは低目。
▼車体
フレームは女性にも乗り降りしやすい湾曲したタイプ。
チェーンケースは油で裾を汚さない様にロングタイプになっている。
更に泥ハネで服を汚さない様に泥よけが標準装備。
内装変速採用も街乗りを意識した設計で、初心者への敷居を低くする為の配慮とも言える。
▼デザイン
スポーツモデルというと大抵は黒/銀/白/赤等で直線基調デザインの無骨なイメージの物が多いが、
ラスティックは明るめの色と曲線的なデザインで華やかさがある。
ボディカラーによってはタイヤサイド・サドル・グリップ等をブラウンで統一される。
スポーツモデルなのに籐バスケットも似合うという独特の出で立ち。
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▼ポジション
しかし基本はハリヤのサスなしバージョンなので、ポジションは前傾傾向が強い
スポーツモデル初体験の人が、「ラスティックならハリヤよりアップライトかな」と期待して乗ると、
ハリヤと殆ど変わらない乗車姿勢なので、「結構ハンドルが低くて遠いなぁ」と戸惑うかもしれない。
サスが無い分、サドルとハンドルの高さは全体的に5cmほど低くなっているが、
サドルの付け根からハンドル付け根までの距離はハリヤと殆ど同じ。
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▼ハンドル調整
ハリヤと同じくアヘッドステムなので、ハンドル高さの調整幅は数cm程度しか無い。
ママチャリのクイルステムの感覚で、ハンドルを十数cm以上ガバっと引き上げる事はできない。
ハンドル高さの調整はアヘッドステムの付け根のスペーサー位置変更で高さを数cm変更可能。
ハンドル前後の調整は、ステムを自分で買って初期パーツと交換すれば可能(高さも僅かに変わる)。
「買ってからハンドルだけ超アップライトポジションにしよう」と言った事はできないので注意。
ハンドルバーをフラットバーからアップハンドルバーに交換でもしない限り、ポジションは限定される。
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▼GD値
ハリヤよりGD値が低い。それどころか26インチママチャリよりもGD値が低い。
ラスティックはHE規格26インチ(約64cm)で、ママチャリはWO規格26インチ(直径約67cm)のタイヤ。
同じ26インチという呼称でも、HEの方がWOよりタイヤ径が小さい分、GD値も低くなる。
スポーツタイプの中でも一番低いGD値なので、高速巡航よりも街乗り向けの仕様。
▼航続距離
実売価格はハリヤより6千円程度安いが、電池容量はハリヤの8Ahに対してラスティックは5Ah。
ハリヤのコスパが高いだけに、バッテリー容量差の割に価格差が少ないのが悩ましい。
車重が少し軽いので、同じ5Ahのママチャリタイプと比べると航続距離は長い方。
▼キャラクター
女性や初心者にも乗り易くしたハリヤ」というコンセプトからすると、
ハリヤと比べるとGD値も航続距離も低い点は妥当な線かも知れない。
例えば夫婦等でのんびりボタリングする際、ハリヤとラスティックの2台を所持しているなら、
2人のうち初心者の方が、GD値が低くて内装3段のラスティックに乗って前をゆっくり走り、
慣れてる方の人がハリヤに乗り、後ろから追走して初心者の遅いペースに合わせ、
それ程長くない距離を走る、と言った使い方をする分には丁度良いかも。
デザインが華やかでMTB然としていないので、スタイリング優先で選ぶのもあり。



◆ジェッター《8.0Ah》(パナソニック)

http://cycle.panasonic.jp/products/electric/ENHC3/index.html

Jetter2011
■2010年モデルスペック
型 番 BE-ENHC782
価 格 16万5000円(実売約14万円)
電池容量 7.0Ah
航続距離 [強]33km-[オート]35km-[エコ]45km
重 量 19.4kg
サイズ 適応身長149cm以上、サドル高80~95.5cm
変速方式 前35T÷後[23T~13T]:外装8段(CS-HG50-8)
タイヤ 700×32C(仏式)、直径68.6cm、幅32mm
GD値 8速:ひと漕ぎ5.8m~1速:3.28m
速度性能 ペダル毎分60回転時
8速:20.9km/h~1速:11.8km/h
ケイデンス 8速で時速24km/h到達時
ペダル毎分68.9回転
■主要装備
【特殊】液晶マルチコントロールサイクルメーター、シマノ外装8段(TIAGRA RD-4500-SS)、
【電装】LEDスポーツバッテリーライト(本体バッテリー給電で乾電池不要)、
【車体】ワイヤー内蔵ダイヤモンド型アルミフレーム、アルミ製リジッドフロントフォーク(AVI)、
【車輪】700×32Cタイヤ(Panaracerパセラ)、シマノコンプリートホイール(WH-T565)、
【制動】シマノVブレーキ(S65Tシュー)、パワーモジュレーター(SM-PM60)、
【積載】フロントキャリア、片足スタンド、付属ワイヤーロック、
【装備】グローブサスペンションサドル(VERO)、前輪クイックレリーズ、ブレーキレバー一体型ベル、

■特徴
  • 2010年からバッテリーが7.0Ahと前年比で4割もアップした。バッテリー容量がブレイスLやリアストDXに比肩する最上位クラスになった事で、相対的に車体価格の高価さが目立たなくなった。
  • 本体が高価に思えるが、その分だけ足回りにコストが掛かっている。ホイール単体だけでも2万円程するシマノのコンプリートホイールWH-T565を使い、タイヤは国産のパナレーサー・パセラを履く(ハリヤ・ブレイス・リアストのタイヤは台湾のチェンシン製)。良いパーツを使う事でオンロード走行時の走行抵抗が少なくなり、快適に漕げる。
  • コンプリート(完組)ホイールはスポークの本数が少なく高い張力を掛けており、漕いだ力がパワーロス無く進む力に変換される。自動車で言うと、低扁平タイヤと車高短サスで足回りを固めたスポーツカーの様な、走り屋好みの乗り味。逆に言えば、スポーツ車に乗りなれて無い人にはやや硬い乗り心地と感じる事もある。
  • フレームサイズはMTBタイプよりも若干大柄ながら、車重はMTBタイプよりも少し軽い。ホイール性能の高さも相まって、電源OFF時でも少し荷物を積んだクロスバイク程度で普通に漕げるだけのポテンシャルがあるので、ママチャリとは異質な「漕いだ時の感触」を楽しめる。
  • アシストは控え目で、露骨なパワーで力押しするタイプでは無い。トルクが抑え目な上にパワーモードでも時速20km/h辺りで実質的なアシストは殆ど無くなる。「発進と急坂だけアシストして、発進してすぐ20km/hに達したら、後は非電動のクロスバイクと同じ様に漕げる」というコンセプト。ラクラクドライブ搭載のママチャリタイプだとモーターがモリモリとトルクを発して後ろから押してくれる感じが前面に出るが、それとは方向性の異なる魅力がある。
  • 非電動のクロスバイクにとって辛い時間である「発進加速の間のペダルの重さ」をアシストで一瞬で終わらせ、残りは軽量で駆動ロスの少ない車体で電動に頼らずに漕ぐのが持ち味。その為、アシストしてもらえる時間は一瞬で終わる。スピードに乗ればアシストに頼らずとも速度維持は楽なので、7Ahのバッテリーと相まって実質的な航続距離が長いのも魅力。
  • 反面、トルクが弱めの設定な上に外装変速なので、急坂の途中で8速停車等をすると少々困る状態になる。またSPEC非搭載ゆえ低速ギアが必要な程の超急坂ではパワーがやや不足気味になる。どちらかと言えば坂道走行よりも省エネ平地巡航の方が得意。ギア比も23T~13Tと変動幅が狭いクロスレシオ気味なのも影響している。
  • 液晶マルチメーターは一般的なサイクルコンピュータと同様に速度や距離表示が出来るのに加え、現在のアシスト量等も表示。SPEC3の様に検知した車速をアシストに反映させる事は無く、純粋に計測だけを行う。生活防水程度の能力はあるので多少の雨に降られても平気だが、完全防水では無いので程々に。
  • 2009年版ジェッターはギア比が高くタイヤも大きいのでGD値が電アシ中トップクラスなのが売りだった。一方、GD値が大きくなると高速走行は得意になるが低速時の体感トルクは減る傾向にある。元々ママチャリタイプに比べるとアシストが弱目の味付けなので「高額車なのに出足の体感トルクがママチャリの半分位しか感じられない」という声もあった。
  • 2010年版ジェッターは体感トルクをハリヤと同じ位に近づける為に、フロントスプロケが41T→35Tとダウンし、ハリヤとほぼ同じクラスまでGD値が低くなった。前年度モデルよりもギア比を下げた事で低速時の体感トルクは増し、代わりに高速走行では漕ぐ回数が増える事になった。



◆CRS HB《8.0Ah》(ジャイアント)



◆チタンフラットロードEB《5.0Ah~10.0Ah》(パナソニック)

型 番 BE-ENV43(430mm)~BE-ENV53(530mm)
※フレームサイズ毎に6種類
価 格 58万5000円~69万9000円
※セミオーダーメイド制
電池容量 5.0Ah~10.0Ah
航続距離 5.0Ah時:強25km-オート27km-エコ34km
10Ah時:強50km-オート54km-エコ69km
重 量 15.7kg~17.3kg
サイズ 適応身長[149-164cm]~[170-185cmcm]
サドル高[76.5-89.5cm]~[88-101cm]
フレームサイズ430~530mm
変速方式 前41T÷後[13T~26T]:外装8段(CS-HG50-8)
タイヤ 26×1.25HE(英式)、直径62.1cm、幅32mm
GD値 8速:ひと漕ぎ6.15m~1速:3.08m
速度性能 ペダル毎分60回転時
8速:22.1km/h~1速:11.1km/h
ケイデンス 8速で時速24km/h到達時
ペダル毎分65回転
■主要装備
【特殊】液晶マルチコントロールサイクルメーター、シマノ外装8段(TIAGRA RD-4500-SS)、
【電装】青白色LEDスポーツバッテリーライト(本体バッテリー給電で乾電池不要)、リア反射鏡、
【車体】ダイヤモンド型チタニウムフレーム(3Dバテッド管ラグフレーム)、カーボン製リジッドフロントフォーク、
【車輪】26×1.25HEタイヤ(Panaracer)、アルミリム(AlexRims FD16)、
【制動】油圧式ディスクブレーキ(DEORE LX、BL-M585レバー)、
【積載】片足スタンド&サドルバッグ(オプション)、付属ワイヤーロック、
【装備】サドル選択式(スポーツサドルorワイドサドル)、前輪クイックレリーズ、オーナーズネーム刻印フレーム、真鍮製ベル、チタン製泥除け(オプション)、

■特徴
  • 『経営者や医者、弁護士などの富裕層や、健康意識やスポーツへの関心が高い団塊世代をターゲット』にしたといわれる超高額車。セミオーダーシステムで注文を受けてから約1ヵ月かけて製作(高輝度鏡面仕上げだと40日)、フレームサイズは3種類、ボディ色は56色(28色+マットor光沢仕上げ)、バッテリーやサドルやロゴデザイン等、各パーツの仕様を細かくチョイスできる。
  • 一番の特徴は最軽量で僅か15.7kgという超軽量な車体。他のスポーツモデルより5kg~8kg近くも軽量になっている。さすがにこれだけ重量差があると乗車感や体感アシストに差がハッキリと現れる。車体重量が軽いと低速での旋回性能も上がり、小径車的な漕ぎ出しの軽さが前面に出る感じとなる。
  • アシストはジェッターやハリヤと共通のテイストで、モーターが露骨にグイグイとアシストするのではなく、ごく自然且つスムーズにアシスト。更に本体が軽量なのでアシストと相まって挙動が軽快で、上質な事が求められる高級車としての性格ともマッチする。外装なので平地では高いギアの方がアシストが強く残る点や、トップギアで停車するのに注意が要る点は同じ。
  • 液晶マルチコントロールメーターや変速装置のティアグラ等は、ジェッターにも受け継がれている。ある意味、チタンフラットロードで培った技術を安価なアルミフレームに搭載したのがジェッターとも言える。更に軽量なカーボンフォーク採用、軽く握っても十分な制動力を得られる油圧ブレーキ等で付加価値を高めている。