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操作上の注意 - (2010/07/25 (日) 00:50:41) のソース

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*操作上の注意
**発進/変速時の注意
***電源を入れてすぐに走らない
電動アシスト自転車は電源を入れた直後に機械の診断を行う。
この際、クランクに掛かっているトルクのキャリブレーションを行うので、&bold(){ペダルに力が加わっている状態にしたまま電源を入れる}と、電動アシスト自転車の制御回路は&bold(){その力が加わっている状態を「トルクのゼロ基準」}と判断してしまう。
まるで、「&bold(){デジタル表示の体重計に乗ったまま電源を入れてから降りると、乗ってる状態をゼロ基準にして「-60kg」等とマイナス表記される}状態」に似ている。

つまり、&bold(){電源を入れてすぐ(約2秒以内)に走り出すと、アシスト力が弱くなってしまう}事がある。
走り出そうとして&bold(){ペダルに力を加えた状態を「ゼロ基準」と機械が判断してしまい}、相当に高い力を加えないとペダルを踏んでいないと判断されてしまう為である。
必ず、&bold(){停車中にあらかじめ電源を入れておき、約2秒待ってから漕ぎ始める}様にする事。
また、&bold(){電源を入れる際には、ペダルに足を乗せない}様にする事。トルクが掛かった状態をゼロ基準にされてしまうと、アシストが弱くなってしまう。
同様に、&bold(){走行中に後から電源スイッチを入れた場合も、アシストが弱くなる場合がある}。もしうっかり電源入れ忘れて走行中に電源を入れる場合は、&bold(){ペダルを漕いでいない「惰性走行」の状態}にして、ペダルに力が掛かってない状態で電源を入れ、&bold(){約2秒}(キャリブレーションが終わる時間)ほど待ってから漕ぎ始めるようにする事。

|正誤|使い方の例|
|~○|電源を入れる時にはペダルに足を掛けない|
|~×|電源を入れてすぐ漕ぎ始める|
|~○|電源を入れたら、約2秒待ってから漕ぎ始める|
|~×|ペダルに足を乗せたまま電源を入れる|
|~○|走行中に電源を入れる際は、ペダルを漕がない惰性走行状態で入れて、約2秒待ってから漕ぎ始める|
|~×|漕ぎ始めてから電源入れ忘れに気付いて、あわてて漕ぎながら電源を入れてしまう(または電源を入れて2秒待たずに漕ぎ始めてしまう)|

これらの事項は、各車の取扱説明書や公式HPの取扱い説明書ダウンロード書類にも記載されているので、詳細はそちらも参照。

***ケンケン乗りをしない
自転車の発進の際に、いわゆる&bold(){「ケンケン乗り」をしない}事。
「ケンケン乗り」とは、自転車に跨った状態で漕ぎ始めずに、自転車の横に立ち、片足をペダルに乗せたまま、もう一方の足で地面を蹴ってケンケンしながら加速し、時速数km/h出た所で飛び乗る乗り方。

・電動アシスト自転車は&bold(){ペダルに加わる力に比例した}パワーをモーターが出す。特に時速10km/h以下の場合は最大限のアシストを行う。機種によっては最大で人力の2倍のパワーが出る。
・ケンケン乗りでは&bold(){体重分の力がペダルに加わる}ので、全力で漕いだ時並の大きなパワーをペダルに加えた事になり、&bold(){急発進}を起こす可能性がある。
・それとは&bold(){全く正反対に、ケンケン乗りしたらアシストが弱くなる事もある}。これは前述の「電源を入れてすぐに走り始める」操作を行った為で、キャリプレーション補正でペダルに体重がかかった状態をゼロ基準と判断して、殆どアシストされなくなってしまう状態になっている。
・純粋に自転車の乗り方として見ても、ケンケン乗りは転倒や接触事故に繋がるおそれがあるので良くない。特に電動アシスト自転車は&bold(){車重と乗員体重の合計が100kgを越える事もある}ので、ケンケン乗り中に飛び出しで人を轢いた場合や、自分がヨロけて転んだ場合の被害が大きい。

では、なぜ思わずケンケン乗りをしてしまうのか言うと、&bold(){ペダルの高さや自転車の大きさが身長に合っていない}場合が多い。
■ママチャリタイプの発進方法
 【1】サドルに腰を降ろし跨った姿勢を作る
 【2】電源を入れて約2秒待つ(足をペダルに乗せない)
 【3】ペダルに足をかけて漕ぎ始める
が本来の正しい乗り方であるが、もし&bold(){サドルが高すぎると、静止して跨った状態を作れない}ので、ついケンケン乗りをやってちまいがちになる。ケンケン乗りをする人に年配の小柄な女性が多いと言われる理由も、自分の体格より大きめの自転車に乗るケースが多かった事が無関係では無い。
サドルに&bold(){座って跨った状態で両足が軽く地面に着く}位の状態を作れる様に、あらかじめ&bold(){サドルの高さを調整}しておく。小柄な人でサドルを目一杯下げても26インチの自転車が大きすぎる場合には、20インチ等の&bold(){小径車タイプ}や、&bold(){「最低サドル高が低い」「フレームが低床タイプで跨ぎ易い」を売りにしている車種}を選ぼう。

***停車時に電源ONのままペダルに足をのせない
停車時は&bold(){電源を入れたままペダルに足をのせない}様に注意し、念の為前後輪のブレーキレバーを握っておく。
電源を入れたままの停車中にペダルに足を乗せない理由は、ペダルに力が加わっているとモーターがそれに比例した力を出そうとするが、漕ぎ出せないのでウンウンと唸る状態になり、&bold(){モーターに負荷がかかる}為。
また不用意にペダルに足を乗せた時など、ペダルに力が加わってしまうとアシストが作動して誤発進や姿勢バランスを崩してよろけてしまう可能性がある。
 電源ONのまま停車時は、ペダルを足にのせない
 長時間の停車なら、電源をOFFにする
いずれの場合も「電源を入れて2秒間はペダルに力を加えない」ケースと同様で、上述の様に「ペダルに加わる力を判断材料にして、モーターのアシスト量が決められている」と言う仕組みが頭に入っていれば、やっては行けない事が自ずと分かる様になってくる。

なお、&bold(){スポーツタイプの自転車の停車}の場合は、&bold(){サドルの前にあるトップチューブを跨ぐ}様にする事が多い。
サドルの位置を決める際、ペダリング効率を最優先すると「ペダルを一番下まで下ろした時に、膝が軽く曲がる程度」の状態が良いので、スポーツタイプの自転車に乗る場合はママチャリタイプよりもサドルが高めになる傾向がある。
これだとサドルに跨ったまま停車すると「両足が軽い爪先立ち状態で地面に着く」状態になる。短時間の停車なら兎も角、信号待ち等の長時間停車では安定性に欠け、脹脛の筋肉が疲れ易い。
サドル位置を高めにした場合の長時間停車では、トップチューブを跨いで&bold(){両足がしっかり地面に着く}状態で立つ様にする。
■スポーツタイプ(スピード重視攻め攻めポジション仕様)の停車→発進の場合
 【1】停車時に腰をサドルの前のトップチューブ側にずらす
 【2】トップチューブを跨いで両足で地面に立ち停車
 【3】ペダルの角度をあらかじめ漕ぎやすい角度にして電源ON
 【4】片足をペダルに乗せる(ペダル角度は斜め前方)
 【5】漕いだ直後に一瞬立ち漕ぎ状態を経由して両足をペダルに
 【6】サドルに腰を下ろして本格的に加速に入る
これら一連の動作をスムーズに素早く行う。慣れるまではサドルを両足がベッタリ着く低めの位置にしておき、上手く乗り降りできる様になってきたら、次第にペダリング効率重視の位置にサドルを上げて調整する。

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**坂道のコツ
***坂道を重いギアで登る
通常の自転車では坂道はギアを低い方(ペダルが軽くなる方)に下げる。しかし、電動アシスト自転車の場合、状況によっては敢えてギアを高い方(重い方)にして、『&bold(){重いギア}』で『&bold(){速度を低めに保ってゆっくり漕ぐ}』と楽に漕げる事がある。
 普通の自転車…坂道は軽いギアで登る
 電動アシスト…坂は重いギアで登る(例外あり)
もちろん&bold(){あまりに急すぎる坂道では、重いギアでもモーターの負荷を超えて登れない}事があるので、日常目にする坂が比較的軽い坂ばかりの場合に限られる。激坂がある場合には、軽いギアで登る方が良い場合もあるので注意。

電動アシスト自転車は法律の規制により&bold(){低速になる程、アシスト比率が高い}。その為に&bold(){スピードを上げない方が人力の負担が減る}という現象が起きている。普通の自転車と同じく「スピードを上げて勢いを付けて登ろう」とすると人力の負担が増える。
■人力と電動アシストの補助比率の割合の目安
|時速|新基準&br()人力分|新基準&br()電動分|旧基準&br()人力分|旧基準&br()電動分|
|BGCOLOR(#FFCC99):10km/m|~33|~67|50|50|
|BGCOLOR(#FFCC99):11km/m|~35|~65|50|50|
|BGCOLOR(#FFCC99):12km/m|~37|~63|50|50|
|BGCOLOR(#FFCC99):13km/m|~39|~61|50|50|
|BGCOLOR(#FFFF99):14km/m|~41|~59|50|50|
|BGCOLOR(#FFFF99):15km/m|~44|~56|50|50|
|BGCOLOR(#FFFF99):16km/m|~47|~53|53|47|
|BGCOLOR(#99FF99):17km/m|~50|~50|56|44|
|BGCOLOR(#99FF99):18km/m|~54|~46|60|40|
|BGCOLOR(#99FF99):19km/m|~58|~42|64|36|
|BGCOLOR(#66CCFF):20km/m|~64|~36|69|31|
|BGCOLOR(#66CCFF):21km/m|~70|~30|75|25|
|BGCOLOR(#66CCFF):22km/m|~78|~22|82|18|
|BGCOLOR(#CC99FF):23km/m|~87|~13|90|10|
|BGCOLOR(#CC99FF):24km/m|~100|~0|100|0|
※速度が上がる程人力の負担は増えていき、時速24km/hで電動のアシスト比率は0になる。

坂を楽に漕ぐコツは、なるべく&bold(){人力の負担分を減らし、電動に負担させる割合を増やす}事。その為、&bold(){軽いギアで人力のペダル回転力に頼る}よりも、&bold(){重いギアでモーターに一杯仕事をさせる}方が楽になる場合がある。
普通の自転車と同じ感覚で、坂道だからと&bold(){軽いギアにするよりも、重いギアの方が楽に漕げる}場合がある。ただし、あまりに急な坂道ではモーターの負担が大きすぎてエラーや故障を引き起こすので程々に。
坂道が短い場合など、状況によっては下り坂の間に勢いを付けておき、重いギアでスピードを落とさずに一気に駆け抜けた方が良い場合もある。状況によって最適な方法は代わるので、&bold(){既成の自転車の概念に捉われずに、色々な走行パターンを試して}みると、その自転車のアシストのクセ等も掴めて来る。

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***SPECについて
・SPEC…SPEC(スペック)とは、「Shift Position Electric Control」の略。
・通常の電動アシスト自転車では、モーターの回転速度(アシストギアの回転数)で速度を検出する。「この車種のギア比では、モーターの回転数が△△の時は時速□□km/hのはず」等と認識する。この方式では、&bold(){ギアが何速に入っているか迄は感知していない}のが問題となる。
・SPECの付いていない電動アシスト自転車では、ギアが何速に入っているかを検知できないので、便宜上、『&bold(){常にトップギア(一番重たいギア)に入っている』という前提}でアシストを行っている。
・その為、一番『重いギアで時速24km/hに達する時のモーター回転数』を基準にして、『モーターが基準の回転数に達したら、&bold(){ギアが何速に入っていようが無関係}にアシストを弱める』事になる。
・結果、1速や2速など軽い&bold(){低速ギアの時は、時速24km/h到達前にアシストを止めて}しまうのが弱点。低速ギア時には実際よりも低い速度から早めにアシストを弱め始めるので、「アシストが弱くなる速度が早くやってくる」感じになる。
■SPEC未搭載車のアシスト比イメージ(数字は例)
 3速…時速10km/hからアシストが弱くなり、時速24km/hでゼロに
 2速…時速8km/h辺りからアシストが弱くなり、時速18km/hでゼロに
 1速…時速5km/h辺りからアシストが弱くなり、時速12km/hでゼロに

・SPECを搭載すると、低速ギアに入った場合はそれに合わせた回転数までアシストする様になり、&bold(){低速ギア時でも時速24km/hまでは最適な範囲でアシストを行う}ことが可能になる。
・逆に言えば、&bold(){トップギアに入れている時には全く効果が無い}。1速を殆ど使わないなら、SPECの恩恵は殆ど無いといえる。電アシ自転車のギア比は大変低いので、平地主体だと発進時以外は3速しか使わない人も多い。
・よって、SPECは『&bold(){低速ギアでなければ登れない程の急坂がある地域の人}向けの機能。平地が多い地域の人にとっては、効果を発揮する機会に乏しい。
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