霧切さんは僕の隣に座ったまま、一言も発さずにじっとしている。 けれどそれは、いつもの凛とした彼女の仕種じゃない。 どこか居心地悪そうにして、もぞもぞと動いたり、目をうろうろさせたりしている。 傍に座っているということは、前向きに考えれば、こないだのことは許してくれたんだろうか。 僕はあんなに酷い言葉を浴びせかけたのに。 それとも。 僕が先に謝るのを待っているのだろうか。 それは、できない。 僕から先に謝ることはできない。 十神君に言われたから、っていうのもある…というか、それがほとんどだけど。 「霧切さん、あの…」 「っ……」 「……」 気まずい沈黙が続いている。 どうしようもないので、僕は玄関で上履きを履き替え、寮に向かうことにした。 数歩後ろから、霧切さんがトボトボと付いてくる。 その姿はとても寂しげで。 僕は今すぐにでも謝ってしまいたい衝動にかられた。 ―――――――――――――――――― 生まれてこの方、今の今まで、これほど情けなかったことがあっただろうか。 霧切の名を継ぎ、超高校級の探偵として名を馳せた自分自身に、私は少なからず矜持を持っていた。 プライド、名声、実績。 そんなものが何の役にも立たないこともあるのだと、今思い知らされている。 好きな人に謝る。 たったそれだけのことを、言い淀んでいるなんて。 苗木君はきっと、困っている。 話しかけても反応するでもなく、ただ後ろから付いてくる私に。 分かっているのに、何も出来ない。 今日はやけに、廊下が長く感じる。 ―――――――――――――――――― 今日はやけに、廊下が長く感じる。 霧切さんは相変わらず、僕の数歩後ろをトボトボと付いてくる。 いつもなら隣に並んで、談笑を交わしながら、寮に続くこの廊下を渡るはずなのに。 何か気の利いたことを言えれば良かったけれど、僕はそこまで口が達者じゃない。 胃がキリキリと痛みだす。 もしかして、ずっとこのままなんだろうか。 気まずいまま、互いの顔を見れば目線をそらし、ろくな会話もせず、お互いを避けていくのだろうか。 そんなのは、嫌だ。 けれど、僕の方から謝ることは出来ない。 そんなことをすれば、霧切さんはたぶん傷つく。 何か行動を起こさなければ。 謝罪ではない、別の何かを。 ―――――――――――――――――― 一言も交わさないまま、寮の互いの部屋の前に着いてしまった。 馬鹿。臆病者。意気地無し。石頭。 自分の中で、自分への罵声が飛び交っている。 何も出来ないまま、呆然と彼が部屋の扉に手をかけるのを見ていた、その時だった。 「いっ…!」 苗木君が突然自分の右頬を押さえ、扉にもたれかかる様にして、ずるずると崩れ落ちる。 「え…?」 「ぅ、あ…」 「苗木、君?」 気づけば私は声をかけていた。 頭の中のぐるぐるが、再び吹き飛ばされてしまった。 彼が手で押さえているところは、昨日私は引っ叩いた所だ。 冷たいものが背中を走り抜けた。 苗木君がその場にうずくまる。 私は鞄を自分の部屋の前に投げ捨て、正面から彼の顔を覗き込んだ。 「右頬が痛むの…!?どんな具合に?」 「なんか…内側から急に、ビリって…」 たかがビンタだからって、甘く見てはいけない。 過去に立ち会った事件では、それによって鼓膜が破れたり、目に内出血を負ったりしたものもあった。 顔から血の気が引いていく。 怪我を負わせたのは私だ。 私のせいで―― 「視覚や聴覚に異常は?苗木君、私のことは見える?声ははっきり聞こえる?」 「う、うぅ…」 「苗木君!?苗木――」 「――ごめん、ウソ」 「は?」 バッ、と、苗木君が顔をあげた。 そして正面にいる私の腕を捕まえたかと思うと、申し訳なさそうにほほ笑んで見せた。 「あ…」 そこで私は、ようやく理解した。 どうやらまんまと、釣られたようだ。 ―――――――――――――――――― 霧切さんは呆然としていたけれど、もう僕から目をそらしたりはしなかった。 「ごめんね、騙すような真似して」 「いえ…でも…」 どうやら少しパニックしているようだ。 霧切さんがうろたえるのは、初めて見た。 「でも、このまま何も話せずにいるの、嫌だったからさ」 「…それは、私も同じよ」 僕のその言葉に応えるように、霧切さんは口を開く。 見る見るうちに、さっきまでのように落ち着かない仕種で目をうろうろさせていたけれど。 それでも、口をきいてくれたんだ。 「苗木君」 「うん」 ―――――――――――――――――― ごめんなさい。 あなたの優しさを否定するようなことを言って、ごめんなさい。 ムキになって怒鳴り散らして、ごめんなさい。 挙句暴力まで振るってしまって、ごめんなさい。 謝るべきだったのに今まで謝らなくて、ごめんなさい。 何をあれほど渋っていたのか。 一度きっかけを得た私の口は、驚くほどにすらすらと謝罪の言葉を並べたてた。 とは言っても、言葉は不器用そのもので、所々噛んでしまっていたけど。 気恥ずかしさというか気まずさというか、彼の目をまともに見ることも相変わらず出来なかったけれど。 それでも、思っていたよりも簡単な事だった。 思っていたことを口にするだけなんだから。 苗木君は、黙って聞いてくれた。 いつも私の話を聞いている時と同じように、時折相槌を入れて、少しだけ笑って。 許してくれとは言わないけれど、許してほしい気持ちは本当だ。 こんな拙い謝罪でも、及第点ではあってほしい。 「僕も、ごめんなさい」 「…」 ひとしきり謝罪が終わると、まるでつられたかのように、彼も謝罪の言葉を口にする。 私は驚きながらも弁明した。 「あなたが謝ることなんてないでしょう。今回の件は、全面的に私が悪いのだから」 「いや、僕さ、ほら…霧切さんに向かって、冷たい、って言っちゃったでしょ」 「…それは事実よ」 くい、と、腕を引いてみた。苗木君と一度、距離をとりたかった。 苗木君は離そうとしない。 「…」 「…」 彼にはこういう一面がある。 結構強引なのだ。普段の立ち居振る舞いからは想像もつかないけれど。 「…事実よ。そう思ったから、あなたもあの時そう言ったんでしょう?」 「あの時は、ね。ゴメン」 「だから謝らないで――」 「ううん、聞いて霧切さん。僕があの時にそう感じたのはね、」 彼はそこで一拍置いて、 ひどく気まずそうな顔をして、切り出した。 「僕がそう感じたのは、正しいと思ってやった行為を、もっと正しい理屈に否定されてショックだったから。 中途半端な優しさが、もしかしたら僕の自己満足が、あの犬を苦しめるだけなんだって。 そう分かった途端、なんか悔しくなっちゃって…負け惜しみで、あんなこと言ったんだ。 ホントにゴメン。霧切さんが本当に冷たい人なら、あんなこと言わないよね。 分かってたんだ、頭の中では。霧切さんの言っていることの方が正しいんだって」 「…どういう、こと?」 恥ずかしそうに頬を掻いている。 それは、間違いを指摘された時によく見せる、彼のいつものクセだった。 「その、嫉妬って言うか…だから、ホント、悔しくてさ」 「何が?」 「霧切さんに論破されたのが…」 ああ、なんだ。 そういうことか。 「その…怒ってる、よね」 「そんなことない…と言っても、信じてもらえないわね。こっちは殴ってしまったわけだし」 「僕は男なんだし、これくらい平気だよ」 「あら、心外ね。これでもそこらの暴漢なら素手で倒せるくらいの護身術は心得ているのよ」 「は、ははは…今後は怒らせないようにするよ」 つまり私たちは、お互いに。 相手の正しさに嫉妬していただけなんだ。 「…それでもね、苗木君」 「ん」 「今回みたいなことがあって、言えたものじゃないかもしれないけれど…」 自分にはない相手の魅力に、嫉妬してしまうこと。 それは恋愛に似ていた。 「あなたには出来るだけ、思ったことを言ってほしいの。言いにくいことでも、ね」 「どうして?僕が今回霧切さんを怒らせたのは――」 「分かっているわ。けれど、あなたの意見はとても貴重なものなのよ」 わざとぼかして言ってみる。 彼の意見は貴重、というのは本当だ。 「あなたは時々、誰も気づかないようなことに気づくし、誰もやりたがらないことを進んでこなすでしょう。 私はあなたのそういうところが、……、そういうところを、すごく尊敬しているのよ」 私に対して言いたいことを、我慢してほしくない。 今回の件だって言ってくれなければ、彼はずっと『私が冷たい女だ』という思いをため込んでしまっただろう。 そうして嫌な思いをさせるくらいなら、いっそ正直に言ってほしい。 その方が私のためにもなるし、彼に嫌な思いをさせずに済む。 「…ホントに?」 「…ええ」 苗木君は目線を下に落とした。 まだ、疑われているんだろうか。無理もない。 自分がしたことと比べれば、信じようとして貰えるだけでもありがたいのだ。 「言っていいの?」 「言ってほしいのよ」 そうじゃないと、あなたはため込んでしまうから。 苗木君が、心なしか動揺しているようにも見えた。 「何でも?」 「…まあ、誰かの陰口とかは遠慮したいけれど」 「怒ったりしない…?」 「…内容によるけれど、手は出さないように心掛けるわ」 そっか、と、意味深に苗木君が呟いた。 頑なに質問を繰り返す彼に、探偵の性か、違和感を覚える。 私はふと、彼の視線の先を追ってみた。 嫌な予感がした。 けれどそれは、もう遅くて。 「さっきからさ」 「…」 「見えてるんだよね、その…」 口にした瞬間に意識したのか、彼の頬がみるみる赤くなり、それから目をきょろきょろと動かした。 けれど時々、また視線を戻し、また頬を染め、また目をそらす。 彼の言わんとしていることが、態度から分かった。 再び頭の中から、血の気が抜けていった。 「スカートのなかぶふぅっ!!?」 ッパーン、と。 小気味良い音を立てて、苗木君の左頬が弾け飛んだ。 まあ、弾き飛ばしたのは私なわけで。 「え、えぇえ~…」 「…」 あからさまな抗議の視線が投げかけられる。 知ったことじゃない。 少し油断したら、すぐこれだ。 「言えって言われたから言ったのに…」 「そうね、教えてくれてありがとう。お陰であなたを張り倒すことができたわ」 「僕何も悪いことしてないよね」 「あなたが痛いフリなんてするから、私も心配してしゃがみこんだのよ」 「それだって、元を正せば霧切さんが僕を殴ったから」 「あら、私に冷たいだの何だのといった記憶は、どこの棚の上に置いてきたのかしら?」 「……」 「……」 ―――――――――――――――――― ――――――――――――――― ――――――――― ―――― ついさっきまで。 僕達は互いに自分を責めて、互いに相手と距離を置こうとしていた。 「何でも言えって言ったの、霧切さんでしょ!」 「それを言うならあなただって、男の子だから殴られても平気だと言ったでしょう!?」 「だからって殴っていいとは言ってないよ!その手袋、結構痛いんだよ!?」 「女の子のパ…下着を覗き見ておいて、盗人居丈高とはよく言ったものね…!」 それが今では。 互いに顔を真っ赤にして、わめきたてている。 これって、仲直りって言えるのかな。 本来は順番が逆な気がするけれど。 さっきまで自分を責めていて、互いにそのことを許しあったはずなのに、 今はそれをネタに口論を始めてしまっている。 そして、僕達は分かっている。 お互いに、本気で言っているわけじゃないんだって。 だって僕も霧切さんも、相手を否定する言葉をぶつけながら、 ちょっとだけ、笑っているんだから。 今なら、桑田君にさっき言われたことの意味が、少しだけ分かる。 『普段の学校生活で、霧切が誰かを殴ったり…それくらい感情を露わにしたこと、見たことあるか?』 『ない、けど』 『つまり、そういうことだよ』 さっきまでの陰気な関係より、言いたいことを言い合える今の関係の方が、ずっとマシだ。 彼女が僕に、思ったことを言ってほしいと言ったのは、こういうことだったんだろう。 僕も、こっちの方がいい。霧切さんが思ったことを言ってくれる方がいい。 「苗木君はむっつりスケベだったのね…見損なったわ…!」 「それは違うよ!見ようとして見たんじゃなくて、たまたま見えたんだよ!」 「つまりお互いに謝っている間も、私は下着を…あなたも、それを教えなかったでしょう!?」 「だってそんな空気じゃなかったし…僕だって見たくて見たわけじゃぶごふぅっ!!」 ご丁寧に拾って来た鞄で、顔面を思いっ切り叩かれる。 最近は良く顔に攻撃が来るな、なんて呑気に思う。 霧切さんはワナワナと震えている。 心なしか、顔が赤い。 「――そう。悪かったわね、変なもの見せて」 「あ、いや、そういう意味で言ったんじゃなくて…」 「そういう意味とはどういう意味かしら?よかったらお聞かせ願える?」 あ、やばい。 これはちょっと、本当に怒ってる。 言いたいことを言ったんだけど、やりすぎたかな。 「私には、見たくもないものを無理矢理見せられて迷惑だった、という意味に聞こえたのだけれど」 笑って見えるのは、頬が引き攣っているからだ。 でも、怒って震えている霧切さんの顔もやっぱり可愛くて。 僕はどうしても、意地悪してやりたい気分に駆られるんだ。 「…何をニヤニヤしているの?」 「ううん、別に。じゃあ、言うよ。正直に」 「え、ちょっ――」 「霧切さんの黒いレース付きのパンツを見られて光悦至極、よかったらもう一度見たいたいいたいいたい痛い!!」 見る見るうちに霧切さんの顔色が変わり、万力よろしくこめかみを思いっきり拳でえぐられる。 本気でやっているんだろうか、かなりの痛さなんだけれど。 彼女が頬を染めているのが可愛くて、痛みは半減…いや、ウソですやっぱり痛いものは痛い。 「苗木君、ふざけているの?ふざけているのね?」 「ちょっ、痛い痛い!だ、だって正直に言えって…」 「人の下着の色を往来でバラせだなんて言っていないでしょう!?ましてや、もう一度見たい、なんて…」 「あ」 僕はそんな声とともに、また目線を下に落とした。 「~~っ!!」 霧切さんがまた頬を真っ赤にして、スカートを抑える。 まあ、別に見えたわけじゃないんだけれど。 スカートに気を取られている間に、僕は彼女の手をすりぬけて、 「っ、待ちなさい、変態!」 するりと自分の部屋に駆け込んだ。 「出てきなさい、苗木君!さもないと、廊下であなたに下着を見られたと叫ぶわよ…!」 「どうぞどうぞ。多分変な目で見られると思うけどね」 「くっ…!!」 これだけ大きく騒げば、彼女ももう、僕を殴ったことに負い目を感じたりはしないだろう。 その証拠に、翌日学校であった時には、彼女はもういつも通りに僕に話しかけてくれた。 ここで今回の、喧嘩の後の経緯はひとまず一段落。 このあと、僕達の関係はおおよそ元通りに修復されて、案の定またクラスメイトにからかわれてしまうのだけど、 少しだけ、この関係にも変化が生まれた。 それをエピローグに綴って、この話を終えたいと思う。 変化1:苗木君の変態 コン、コン 「霧切さん、いるー?」 「苗木君?鍵は開いているから、入っていいわよ」 「おじゃまします…何してるの?」 「ベッドの下に、小銭を落としてしまって…もう少しで取れそうなんだけれど」 「…あの…霧切さん、さ。今、結構無防備って言うか」 「何?その辺に適当に腰かけていてくれる?」 「今日は白なんだね、はは、は…」 「――っ!!?」 がたっ ガンっ! 変化2:霧切さんの変貌 「…だって、ベッドの下で急に立ち上がろうとしたら、そりゃ頭ぶつけるじゃん」 「…私が怒っているのはそのことじゃないのよ、苗木君」 「じゃあ何も言わずに、黙って見続けていればよかったの?」 「そういうことじゃないのよ…あなたにはホント、前々からデリカシーというものが…」 (…だって目の前で女の子の下着が見えていたら、そりゃ見ちゃうじゃん…) 「何か言った?」 「…はは、とりあえず、手を首から離してくれると、助かるんdぐふぅうぇ…」 「こういう時、あなたより身長が高くてよかったと思うわ」 「ふ、ぐぇええ…締っ、まっ、るっ…!! 締、ま…る……」 コン、コン 「霧切ちゃん、今日の餌担当って霧切ちゃんと苗木…き、きゃぁあああ!誰か、誰かー!霧切ちゃんが苗木を締め上げてるぅー!!!」 変化3:僕達の変化 わん、わん! 「おいで、マコ」 わん! 「霧切さんには、よく懐くよね」 「あなたと違って、ね。人徳のなせる技よ」 「…一回見捨てたくせに」 「うるさい」 わん、わん!はぐ、はぐ…… 「マコ、ほら餌よ。嬉しいでしょう。無様に地面に這いつくばって、恵みに感謝しながら卑しく喰らいつきなさい」 「性格悪いよ霧切さん…っていうか、そのあからさまに誰かを彷彿とさせる名前、いい加減やめない…?」 「あら、なんのことを言っているのか分からないわ。ね、マコ」 わん! 「マコ、お手」 わん! 「マコ、お代わり」 わん! 「マコ、ちんちん」 わん! 「…ふっ、お粗末ね」 くぅーん… 「…霧切さん、なんか僕に恨みでもあるの?」 「いいえ、なにも。朝っぱらから下着を覗いた変態さんなんかに、これっぽっちも恨みなんてないわ」 「霧切さんが下ネタ言うの、なんか似合わないよ」 「何が下ネタなの?私は芸を仕込んでいただけよ。苗木君、心が穢れているわ。 まあ、あなたの変態行為に付き合わされて、多少なりとも最近は免疫が出来てきたというのはあるけれど」 わん、わん! 「学園長も、よく寮で飼うのを許してくれたよね」 「…まあ、あなたがみんなの署名を集めて、拝み倒したからね」 「本当にそれだけかな?きっとその前に、誰かさんの口添えがあったんじゃないかなって、僕は思ってるよ」 わん!はっはっはっはっ… 「…」 「マコも、誰に一番感謝するべきかわかってるから、懐いているんじゃない?」 「…何のことか、本当にさっぱりわからないわ。ああ、もう、可愛くない犬ね」 わぅん!わんっ!! 「あっ、こら、マコ!どこに鼻を…ちょっ、やめなさい!」 「あはは」 「な、苗木君!笑ってないで、助け…きゃあっ!?」 「免疫が出来たんじゃなかったの?」 パシャ、ティロリロリーン 「なっ、苗木君!!変な写真撮らないで、助けなさい!!」 「それは違うよ!写真じゃなくてムービーだよ!」 「馬鹿!!あなたホント、後で覚えて…きゃ、マコ!やめっ…ふひゃあ!!ど、どこを舐めて…!!」 「いやあ、まさか半年でココまで成長するって思わなかったなぁ。もう霧切さんよりも大きいんじゃない?」 「ちょ、舐め、っ、止めっ…!! ああ、もう! いい加減にしなさい、誠!!!」 ----
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