霧「苗木君、このパフェを注文してみようと思うんだけど」 苗「なんか凄いボリュームだね……。こんなの食べきれるの?」 霧「私一人なら無理かも知れないわね。でも、この場にはあなたもいる。ここまで言えばわかるわね?」 苗「え、えーと……」 霧「だから、その……二人で食べるのよ。……駄目かしら?」 苗「あ、ああ……うん、いいよ」 霧「……じゃあ、決まりでいいわね。すみません、このジャンボパフェいただけるかしら。それと……スプーンを二つ」 ◆ 苗「……(モグモグ)」 霧「……(パクパク)」 苗「……おいしいね」 霧「そうね……」 苗「そうだ、霧切さんサクランボ好きだったよね。あげるよ」 霧「……悪いわね」 苗「どういたしまして」 霧「……(パクパク)」 苗「……(モグモグ)」 霧「あ、苗木君」 苗「ん、何?」 霧「右の頬にチョコレートが……」 苗「え、どこ?」 霧「じっとしてて。拭いてあげるわ」 苗「あ、ありがとう……」 霧「……礼を言われるほどのことじゃ、ないわ」 苗「う、うん……(モグモグ)」 霧「……(パクパク)」 苗「……」 霧「……どうしたの?」 苗「あ、いや……その、こうしてると僕達ってさ……」 霧「私達が、何?」 苗「や、ごめん。やっぱりなんでもない」 霧「途中まで言いかけておいて止めないで。いいから言ってみなさい」 苗「わ、わかったよ。……こ、こうしてると僕達って、その……なんというか」 霧「なんというか?」 苗「こ、こい……」 霧「……!」 苗「じゃなくて……え、ええっとそうだ。きょ、兄弟みたいだね!(←逡巡の果ての照れ隠し)」 霧「!?」 苗「……とか言ってみたりして……ははは」 霧「……」 苗(あ、あれ? もしかして怒らせちゃった?) 霧(くっ、おかしい……途中まで完璧だった筈なのに……! どこで……どこで間違えたの?) ----
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