ダンガンロンパSSまとめwiki内検索 / 「ナエギリ観光記」で検索した結果

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  • ナエギリ観光記
    ...た。 ~ ナエギリ観光記 ~ 瀬見温泉――。 一説によれば、源頼朝の追っ手から逃げている源義経・弁慶の一行がここに立ち寄ったことが関係しているらしい。 義経の妻、北の方(きたのかた)が産気づいた際に産湯に使う水を求めて弁慶が谷を下りた。 そして岩を薙刀「せみ王丸」で突いたところ温泉が湧き出たことに因んで地名になった。 そんな弁慶に因んだ旧跡が何ヶ所か存在し、今僕らがいる場所もその一つだったりする。 いるんだけど……。 「さすがにこうも雪化粧されていては魅力も半減してしまうわね」 「まぁ、この天気だから仕方ないよね……」 無事に産まれて「亀若丸」と名づけられた義経の子。 その誕生を祝って弁慶が山の頂上から松を投げ入れた「弁慶の投げ松」。 そして名付ける時に硯として墨をすった大きな岩「弁慶の硯石」のどちらも降りしきる雪に侵食されているの...
  • 霧切響子個人スレSS その7
    ... fmIHUu/e ナエギリ観光記 470-476 djBo1R9M ナエギリ宿泊記 1/2 445-447続き 485 n/uSRW6y 元ネタは意味怖 498-508 aS0KRUS3 ナエギリ宿泊記 2/2 470-476続き 530-537 Eh7LO1Xp ナエギリ顛末記 1/2 498-508続き 565-574 H/YA2LTJ ナエギリ顛末記 2/2 530-537続き 585 E8hm/mk9 コーヒー 614-622 otmIjodk 霧切ンガル 679-681 e2NZrqKR 序章 超高校級の姉弟:序 姉ギリさん 753-755 RvbBLQtg バレンタインネタ 772-776 w8hZwYVp 助手への労い VD編 バレンタインネタ 800-801 4RsjIvaI 葛藤する霧切さん 817-820 0S2ti4dg 序章 超高校級の姉弟:破 ...
  • 霧切響子個人スレSS その6
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体はカップ麺の妖精Part6 レス ID タイトル 備考 12 JLe8o+LA 木こりの泉ネタ 21 9WpGQIBF 桃太郎ネタ 82-84 9BYChGxH 心理テスト 93 D/4EDjKZ プレゼント 147-149,153-156,160-164 QJYWGyVz ラブレター 185-187 luqEVhLt ~限定BOXジャケ写撮影の舞台裏~ 206-210 Je0mBVPY アルバム 220-222,227 QAthxLCD 大人ナエギリ番外編 243 nbKEob19 ハロウィーン 292-295 vWXHo6Li 大人ナエギリ番外編 初冬は編み物日和 302 2G8KoXmD 文化の日 322-329 IkrAoBUq アルバム 339-342 FD4XIGbF カップ麺の妖精 367 //QbMDHv ...
  • 霧切響子個人スレ 連作SS用インデックス
    こちら苗木誠探偵事務所(連作短編) 本編 【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は俺の嫁Part3 レス番 ID タイトル 備考 271 4gPKQXGi こちら苗木誠探偵事務所 278 4gPKQXGi こちら苗木誠探偵事務所2 367 qjKv2GbW こちら苗木誠探偵事務所3 378 qjKv2GbW こちら苗木誠探偵事務所4 394-395 MxhOqH+8 こちら苗木誠探偵事務所5 548,550-553 qANuO9S7 こちら苗木誠探偵事務所6 番外編 春夏秋冬 【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は俺の嫁Part3 レス番 ID タイトル 備考 562 Txnxg+t+ ナエギリ春夏秋冬 第一話『春に着ていく服がない。』 613 IgRExDoM ナエギリ春夏秋冬 第ニ話『ロンパって言いたいだけちゃうんかと...
  • 明日はホワイトデー
    「えぇー嫌だよー」 そういったのは僕らの息子であるナエギリ息子だ。 「困ったな・・・」 「どうしたの二人とも」 そう言って台所に入って来たのは僕の妻であり、一家の大黒柱である響子さんだ。 「ちょうどよかった。ママからも言ってあげてよ。明日のためにクッキーを作ろうって言ってるんだけど、嫌だって言って聞かないんだよ。」 「明日?・・・あぁ、そういえば明日はホワイトデーね」 そう、明日は3月14日。男子から女子へバレンタインデーのお返しをするホワイトデーだ。 「何故ナエギリ息子はクッキーを作りたくないのかしら?」 そう聞いたのは響子さんだ。その眼は事件を捜査しているときの響子さんの眼と同じだった。こうなったら例え僕たち家族でさえ逃げる事はできない。ナエギリ息子もそれが分かっているらしく渋々といった感じで喋り出す 「・...
  • 霧切響子個人スレSS その10
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は???の嫁Part10 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 40-44 Ul861NoU ※2ネタバレ 62-64 0vJp8Xyo ちょっぴりヤミギリさん風味※2ネタバレ 109,111 3QLMIHIE8GYashRQ ナエギリ反論ショーダウン ※2ネタバレ 262-265 ZiBygIZc デザイン会議※2ネタバレ 424-428 NBIBMWsL ナエギリだんがんアイランド【公園編】 ※2ネタバレ 431-433 vhhbnQI5 政略結婚※2ネタバレ 444-447 bqLqftgu Sent to Hope CM出演※2ネタ...
  • 霧切響子個人スレSS その8
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.8】 レス ID タイトル 備考 43-44 iJvj8Nzv 50 gMcFwrSL 大人ナエギリ キスの意味編 ※微エロ注意 75-80 o3fkd0kO Beauty of Destiny 大人ナエギリ ペルソナ4とのクロス作品 85-90 fYeX7wp4 明日はホワイトデー 大人ナエギリ 142-143 ItdBKXAj 崩壊後の時間軸 317-320 5cCwXhid 霧切さんの正体-出題編 332-338 BkUi/dbb 膝枕 345-348 62ixCj0W 霧切さんの正体-解答編 317-320の続き 411-415 JXQZPFd9 大人ナエギリ 続・キスの意味編 ※微エロ注意 508 JtQUMTqI 人類史上最大の???事件 569-572 EvtNp1Df 特命係長 ただのまこと 75...
  • 霧切響子個人スレSS その11
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.11】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 115-117 nME1I6B3 看病争奪戦 罪木蜜柑※2ネタバレ 131-137 ybgUTpSe ナエギリだんがんアイランド【遊園地編】【図書館編】 ※2ネタバレ 185-187 T9yprxLD 大人ナエギリ 秋の風物詩編【爽秋は野分、暑さも峠を越え、山々秋色に焼ける】 188-190 T9yprxLD 大人ナエギリ 秋の風物詩編【中秋は秋晴、涼感天高く、人も馬も肥ゆる】 191-192 T9yprxLD 大人ナエギリ 秋の風物詩編【晩秋は夜長、紅葉は暮れて、吐息共々...
  • 霧切響子個人スレSS その3
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は俺の嫁Part3 レス ID タイトル 備考 117 7gez5ioK ※薬物注意 123 LiBgOXc2 ヤクギリさんの薬物入手ルート編。 146 +8zcfeSG 犬 153-156,172-179,185 bqIJXEtz,6wmJBBJO にゃえぎり 猫 261-267 29aoe4FA 誇りと感情 271 4gPKQXGi こちら苗木誠探偵事務所 連作短編 278 4gPKQXGi こちら苗木誠探偵事務所2 連作短編 367 qjKv2GbW こちら苗木誠探偵事務所3 連作短編 378 qjKv2GbW こちら苗木誠探偵事務所4 連作短編 394-395 MxhOqH+8 こちら苗木誠探偵事務所5 連作短編 435-439 SP848yU+ 超高校級の夫婦【前編】 472-478 3jJ0XlbP 超高校級の夫婦【後編】 5...
  • 霧切響子個人スレSS その4
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は???の嫁Part4 レス ID タイトル 備考 32 z7d2yWjm ボテギリさん 74-75 fRwGbSVn チビギリ 106-108 U8DDphgu 「カフェへの誘い文句9パターン」 辛口ナエギリ編 オトメスゴレン参照 140-143 LBrHF1nZ,lbghndxH 謎掛けネタ 280 aMy90UcF 変声機ネタ 305-309 zaW1GOyR インビトロ粉砕 318-321 vRvGrzgO 花言葉ネタ 341-343 Jcds+uWO 肝試しネタ 358 bRVFWAWg エレベーター閉じ込め事故 373 aXsUHchw おんぶネタ 405 OrnCqjPH だーれだ? 413,417-426 9WkRXGGj 苗木君が霧切さんの足をくすぐるだけ※微エロかもしれない 414-415 Nq8ytyx9 ...
  • ナエギリ春夏秋冬 第三話『乙女心につるべ打ち。』
    「はいアウトー。次いってみようか」 「うー………、映画館、とか」 「ダウト。あのさー、初めてのデートだって言ったじゃん? 二時間も相手の顔見ないでなにが発展すんのさ」 「別に発展させるつもりは」 「言い訳しない。今日はコレ終わるまで解放しないよ。さっさと無い知恵絞る」 「なんでこんなことに……」  イチョウの色も目に鮮やかなある秋の日。1シーズン限りの黄絨毯をスニーカーで踏みしめながら登校したボクは、学校へ着くと真っ先にある人物の許へと向かった。  彼女は珍しく一人だった。つまらなそうに頬杖をつき、窓の外を眺めるその姿はやけに話しかけ辛くて。それでも女の子の集団の中へ突撃をかますよりは随分ラクだろうと、久しぶりに自分の幸運に感謝したのが全ての始まりだった。  幸運はそこで終わった。 「最初の紅葉狩りとかに比べたら大分マシになったけどさー...
  • ナエギリ顛末記 1/2
    「どう……?」 テーピングの解かれた左手の指をゆっくりと開く、閉じるという動作を繰り返してみる。 握り拳を作るように力を込めてみたらピリッとした軽い痛みを覚える。 「何もしない状態は大丈夫だけど、力を入れてみるとまだ痛いかな」 「それじゃあ今朝もテーピングしておきましょう。苗木君はそこで待ってて、左手は洗面器に入れたままでいいから」 「はぁい。……つぅ!」 患部を冷やさないといけないということで、冷たい水の中に左手を入れると眠気が吹っ飛んだ。 「待たせたわね」 今度は湯気が漂う洗面器を両手で運んできた。肩には手ぬぐいのタオルが二枚。 「怪我がなければ朝風呂っていう贅沢なことが出来たんでしょうけど……」 そう言ってお湯というより温泉を汲んだ洗面器に手ぬぐいを入れて軽く絞る。 「じっとしてて……」 「いや、さすがに顔を拭くくらい一人で「ほら」……もがっ...
  • ナエギリ春夏秋冬 第一話『春に着ていく服がない。』
     霧切さんは時々、ほんとうに言ってはならないことを言うと思う。 「苗木君、貴方の私服なのだけど………フルジップのパーカーってちょっとないと思うわ」 「………………………………は?」  季節は春。長かった冬がようやく終わり、桜の蕾も膨らんできたある休日のこと。  私服で登校してきたボクに対して、彼女は大真面目な顔でそうのたまったのだった。 「大体ソレ、いつ全部閉じるのよ? 昔から自分が見えないところにまで気を遣うのが粋だとか言うらしいけど、自分が見えなくなるのは果たして粋なのかしら。 目立ちたいのか目立ちたくないのか、ちっともわからないわ」 「いや、目立ちたいとは思ってないけど……」  むしろ目立とうと思っても目立たないのがボクのボクたる所以である。最近は”超高校級の平凡”だなんていう人がいるのだけど、正直ボクも”幸運”なんかより ずっとそっちの方が相応し...
  • ナエギリ宿泊記 1/2
    そこは永い歴史を感じさせるような木造造りの旅館だった。 「ごめんくださ~い」 引き戸を開けて玄関に入ってみると人の気配がない。 正面に見える大きな壁掛け時計と、その横にある大黒様の像だけが僕らを迎えてくれた。 「苗木君、これを見て」 霧切さんの指差す方向にある立掛けの案内板には『御宿泊の方は別館の方にお越しください。湯治のお客様も別館で受付致します』と書かれていた。 どうにもこちらの建物は日帰り入浴用の建物だったらしい。 気を取り直して僕らは隣の建物、別館に移動する。 この旅館に一泊するために。 ~ ナエギリ宿泊記 1/2 ~ 振り子時計の鐘の音が4回鳴る。 霧切さんがフロントで宿泊の記帳をするということで、ストーブの近くに座って待つこと数分。 せっかくだからお土産でも買っていこうかな……なんて考えていたら 「お待たせしました。お部屋の方へ...
  • 霧切響子個人スレSS その18
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.18】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 173-175 IYIDtHPc ~ Smile Venomously ~ ダンガンロンパ霧切関連の話題あり 215-226 Pj/j1Jaj 『超高校級の希望』の希望 362-365 DLUGiII7 酒がらみ 370,376,400-401 wvTF1cDZ 地下救出後 422-423,464-467 3+UjFT3I 「シンデレラな霧切さん」 鹿児島、火山灰 471 Hfg3XWlA 1レスSS 短いです 480,492 94F9mHnp ~あれから、そして、これ...
  • ナエギリ宿泊記 2/2
    「会食場」という部屋に入ると、そこは4人掛けのテーブルが複数ある和室だった。 その内のテーブルに二人前の料理が並べられている。 おそらくそこが僕らの席だろう。 席に座ってお皿の数を大雑把に数えてみると10以上ある。 「はい、苗木君」 いきなり目の前にご飯の盛られた茶碗が突き出される。 「あ、ありがとう」 ちょっとびっくりしながらも両手で受け取る。 「おかわりがしたかったら遠慮しないで言ってちょうだい」 「うん、わかったよ」 傍に御ひつがあったのだろう。 今度は自分の茶碗にご飯を盛っていた。 「お待たせしました。こちら主菜の天ぷら盛り合わせと季節の魚でございます」 「ありがとうございます」 部屋に案内してくれた仲居さんの着ていた着物と異なる女性、この人がきっと女将さんだろう。 その女将さんがおぼんに載せていた横長のお皿に天ぷらが、丸皿には煮魚の料理を僕...
  • コンセプション ナエギリ編
    ――後に"超高校級の探偵"である霧切響子は、こう語る。 そう、あれは就寝前の読書をしている時だったわ。 「き、霧切さん! その、えっと……」 「何かしら、苗木君」 目で文章を追ったまま彼の呼びかけに答える。 「ぼぼ、ぼ、僕の子供を産んでほしいんだ!」 「――え?」 突拍子もないお願いに私の思考は一瞬で真っ白になった。 私の膝元から床へと転がり落ちた本の存在も忘れて。 ~ コンセプション ナエギリ編 ~ 「……もう一度、言って貰えないかしら?」 再び働き出した脳の状態を確認するために、苗木君に復唱してもらうことにする。 「霧切さんに、ぼ、僕の、子供を産んでほしいんだ!」 顔を赤らめた苗木君が同じことを言う。 スキル「右脳解放」発動――。 顔が赤い。彼はお酒を飲んでいた? ――否。今日調達した食料にア...
  • 霧切響子個人スレSS その5
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【5KUBUTO】 レス ID タイトル 備考 6 6AHuG9gJ 1乙 8 hITq+/sE 1乙 45-46 zezDRU2j 苗木君が縮んでしまったようです(前編) 58-62 oIiPfnUB 苗木君が縮んでしまったようです(後編) 45-46続き 65 o/lRlj3C コ○ンネタ 76 GWynfNWu セクシーorキュート 81-86 9O85pkTx 卒業後 114 9M/xrIVb 響子お姉ちゃん 144 vNp6EVrX 牛乳 154,156-159 PNmU7Ytk 苗木妹 177-180 thRHbRxn 日記 232 xz7qFYKt 続編発表 242 n3/fwSuR シモネタ注意 267,280-281 7dfINR45,IH7iezhP 花火 347 CLbcqjnM ...
  • ナエギリ顛末記 2/2
    玄関で靴を履き替えた僕の背中から、女将さんが声を掛けてくれた。 「お怪我の方、大丈夫ですか?」 「はい、ご心配なく。……それと色々ご迷惑かけてすいません」 「いえいえ、お気遣いなく」 ブーツを履き終えた霧切さんも立ち上がり、女将さんの方を向いて挨拶をする。 「色々わがまま言ったにも関わらず、それに応えていただき有難うございました」 「お客様がご満足していただければ私達従業員は嬉しい限りでございます。ご満足いただけました?」 「はい、とっても」 「えぇ、素敵なサービスでした」 「それではまたのご宿泊、心よりお待ち申し上げております」 笑顔で出発を見送ってくれた女将さんに手を振りながら僕らは旅館を後にした。 ~ ナエギリ顛末記 2/2 ~ パーカーのポケットの中に入れていた手袋を右手のみ嵌める。 左手は手袋を嵌められない以上、コートの...
  • 霧切響子個人スレSS その14
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.14】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 23-28 3NQib+2M 未来機関社内報 第十四支部局員インタビュー編 インタビュー※2ネタバレ 117-121 qPGz0KMR 【ナエギリ花鳥風月】 162-165 yG4olaas 民法第752条 同居、協力及び扶助の義務が生じるまでの発端 婚約※2ネタバレ微エロ注意 357-360 HWcHgoyH Shall never surrender 日向と※2ネタバレ 441-445 lQibiP/u いまから ここから 引っ越し→同棲※2ネタバレ357-360の続き ...
  • ナエギリ春夏秋冬 第ニ話『ロンパって言いたいだけちゃうんかと。』
    「苗木君、コンパス持ってないですか? あとものさしも」 「コンパス? ものさしはあるけど、コンパスは……あ、あるや。はい、舞園さん。でも何に使うの?」 「私じゃなくて、苗木君にお願いしたいことが。ええ、まず1センチの線と2センチの線を書いてください……はい、そうです。 それで、今度は1センチの円と2センチの円を、そのコンパスで……ありがとうございます。ね、わかったでしょ?」 「どういうこと?」 「つまりですね、直線だと気にならない小さな差でも、円にすると誰の目にも明確なほどにその差が」「黙りなさいこの狸女」  使わないコンパスなんか、とっとと捨てておけばよかったと思う。  梅雨が明けようとしていた。ここ何日か耳にしていない雨の音を少しだけ名残惜しく思った、ある休日のこと。  昨日ようやく乾いたお気に入りのパーカーを着こみ、久しぶりに傘も持たず登校したボクを出...
  • ナエギリ晴耕雨読 第三話『ちょっと時間が空いたので。』
     晴れたわね、と霧切さんが言った。  降り止まない雨にうんざりしていたのが二日前のことで、6月の最高気温が記録されそうだとの声に慌ててエアコンの掃除をしたのが昨日。  ぐいぐいと上昇する気温と湿度に耐えかねて、何かに負けた気分になりながらエアコンのスイッチを入れたのがつい二時間前のことだ。  ボクらは何故か、校庭に立っていた。 「暑っつう………ねえ、そろそろ理由を教えてよ、霧切さん」 「そろそろ、ね」  霧切さんは振り返りもしない。技術の進歩に敬意を払ってもといダラダラと涼んでいたかと思えば、一言「空気が淀むわ」とエアコンのスイッチを切り、ふらりと外に出たのだった。  校舎の影になっている所を選んで歩いているあたり、好き好んでこんな所にいるわけじゃないと思うのだけど、ボクに推理できたのはそこまで。  あ、あともうひとつ。エアコンを切りあまつさ...
  • 霧切響子個人スレSS その20
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.20】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 32-34 NnZZhYaC HappyHalloween SS 181-188 S7uC2tfS ※ナエギリ生誕祭(後編) ※ナエギリ生誕祭(前編)の続き 223-225 LB7kGxdr とある調査以来(前編) 235 x9sOwDxQ あなたの前では 1レスSS 243-244 x9sOwDxQ 霧切さんの失敗から学んだこと チャイナドレス切さん 268-269,271-274 Exa9Vfrq とある調査以来(後編) 223-225続き 422-423 ODy7Wb...
  • ナエギリ春夏秋冬 最終話『猫を抱いて、炬燵で丸まって』
     まずは昆布。  なべの底に敷いたら、その上に白菜の根元をのせて。葉っぱの側にはシイタケとエノキ、水菜にネギ。軽く飾り切りした人参は目にも鮮やかだ。  下ごしらえしておいた鮟鱇を部位ごとに盛って、隣には豆腐を配置。出汁を注いで火にかけて、鍋のフタがコトコト音を立て始めたら。 「アンコウ鍋の完成ですぞ!」 「いつも思うけど。結構器用だよね、山田君」 「動けるでぶは萌えるのです! ぶー子ちゃんを見なさい。世界の常識ですぞ、苗木誠殿!」  その日はとても寒かった。あれだけ美しかった紅葉もイチョウも全て散ってしまって、木々はすっかり寂しくなって。  足下で悲しげにかさりかさりと音を立てる彼らの名残に、小さいころに聴いた冬の風来坊の歌なんかを思い出していた、ある放課後のこと。 「鍋が食べたいですわ」――セレスさんがそう言った、らしい。  伝聞形なのは山田君から伝え聞いた...
  • ナエギリ晴耕雨読 第一話『見切り発車もいいところ。』
    ――ざあざあ。 「……止まないわね」 「止まないねえ。……梅雨って、こんなふうにざあざあと降るものだったっけ」 「………よく、覚えていないわ。海外が長かったもの、私」  思い出すように天井を見た霧切さんは、そもそも該当する記憶が無かったのだろうか、すぐに視線を元の位置に戻した。  元の位置――すなわち、窓の外――である。  バケツをひっくり返したような、とは流石に言い過ぎではあるものの、しとしとと表現するには少しばかり激しめの雨が、開け放たれた窓の外で自己主張を続けている。  強い風は吹いておらず、昨日の夜から降り出した雨は、今のところ室内に目立った被害を与えてはいない。例年よりも十日ほど早い梅雨入りですと、 窓際のラジオが、雨よりかは幾ばくか大きな音で知らせてくれた。 「それにしても苗木君。貴方、随分と懐かしいものを持ってたのね」 「ラジオのこと? ううん、それ...
  • ナエギリ晴耕雨読 第二話『日曜の晩に書いています。』
    「何を読んでるの」 「うわあッ!?」  えらい近くに顔があった。 「ちょっと。あんまり大きな声を出さないで頂戴な」 「あ、霧切さん? や、えっとその、ごめん。……でもその、なんで」 「?」 「………なんでもない」  雨は止みそうになかった。  例年より少し早めに始まったらしい今年の梅雨は、それなら例年より早く終わるのかと問いかけた所で答える人はいない。  答えに限りなく近い位置にいそうな気象予報士は、今日も傘を忘れないようにと誰でもわかっていることを繰り返すばかりで、わかっているといえば今日の日付は未だ夏が来るにはまだまだ遠い六月の四週目で。週間予報は雨雨曇り所により雨以下繰り返し。  つまるところ、雨は降るべくして降っているのである。 「ラジオも少し、飽きてきたわね」と霧切さんが言えば、「なら、本でも読もうか?」とボクが返し。「全部読ん...
  • 大人ナエギリ 初雪
    苗「霧切さん、雪だよ雪!初雪!」 霧「苗木君窓を閉めなさい今すぐに…」 苗「……ちょっとくらい感動しようよ」 霧「犬じゃないんだから、雪を見たくらいでキャンキャン騒がないで」 苗「見かけによらず寒がりなんだから…」 霧「どうせ死体に躊躇なく触れる、血も涙もない冷血女よ」 苗「そ、そういう意味じゃないけど…涼しげなイメージっていうか、雪が似合いそうっていうか」 霧「…褒めてくれているなら嬉しいけど、私としては似合いたくないわね」 苗(雪女の仮装とか、似合いそうだなぁ) 霧「苗木君、ちょっとそこのミカンとってくれない?」 苗「えー…霧切さんの方が近いじゃないか」 霧「…私は今コタツに閉じ込められて出られないのよ。無理矢理出ると、凍え死んでしまうわ」 苗「はいはい…」  ヒョイ ムキムキ 霧「…別に、剥いてくれなくても大丈夫なのだけれど…」 ...
  • ナエギリ十五夜
    まだ月夜には早い夕凪、微かな細波の音。 月見といえば虫の声、というのが定番と思っていたけれど、波の伴奏というのもなかなか趣深い。 退屈そうに足を投げ出していた霧切さんの隣、堤防に腰を下ろす。 「いい時間潰しはないかしら」 月を待つのが億劫になったのだろう、浅く溜息を吐く。 思わず笑いそうになって口元を押さえると、敏く気付いた霧切さんが、じとりと僕を睨めつけた。 『……苗木君。今晩、時間を貰える?』 彼女の誘いに面喰らったのは、つい数時間ほど前のこと。 『うん? 特に用事はないけれど、どうかしたの?』 『月を見に行きたいのだけれど……独りだと、つまらないでしょう』 そういえば今朝のニュースで、今日は十五夜だなんて言っていたっけ。 あまりに唐突…というのはいつものことだけれど、やはり面喰らう。 失礼ながら、そ...
  • ナエギリ生誕祭
    視界は常に不定形を象り、ぐにゃぐにゃとした線が、シャボン玉の表面のように毒々しい色合いで混ざり続ける。 不快感で身体がくず折れそうなのに、私はそこに存在を固定されたまま、指一本動かせない。 浮いているのか、沈んでいるのか。確かなのは、地に足を付けていないということ。 『―――霧切さんの笑った顔って、すごく可愛いんだよ』 エコーのかかった声が、脳天から響く。 次いで、線が少しずつ寄れて、見慣れた笑顔を形作った。 よく見知った、少年の。 『……■■君のクセに、ナマイキね』 ザザー、と、テレビの砂嵐のような音に削り取られる。 彼が誰かを私は知っていて、けれどもその存在を思い出すことは出来ない。 酷く不思議な心地だ。彼の声も、表情も、何もかもに靄がかかっていて。 けれど、それがかけがえのない大切な存在ということだけは、...
  • ナエギリ問柳尋花
    「…霧切さんって、気になっている人とかいないの」  唐突に降って湧いた問いだったので、彼の目をまじまじと見てしまった。  お手製のパスタを二人で食べ終えて、私にソファーを譲り、流し台の向こうから彼は問うた。 「……、苗木君でも、その手の話題に興味はあったのね」  思わず、思ったことをそのまま素で返してしまう。  馬鹿にされていると捉えたのか、苗木君は眉を寄せて、洗い物の手を一瞬止めた。  適当に回したチャンネルは、どこも週末の天気について語っている。  日本一律、概ね快晴。絶好の行楽日和になるらしい。  桜は過ぎ去り、新緑の季節。そろそろ長袖もお蔵になるだろう。  今日とて暖かかったので、先日舞園さんと一緒に買ったチューブトップを着て遊びに来たら、何故か苗木君に怒られてしまった。  私をお嬢様か何かだとでも思っているのだろうか。…満更でもな...
  • 大人ナエギリ花札編 十枚目
    十枚目:紅葉に鹿  奈良は東大寺、奈良公園。  紅葉を踏み鳴らして歩く鹿が、観光客を眺めている。 「シカせんべい…なんでか販売中のには手を出さないんだよね、鹿も」 「彼らもなんとなく分かっているのね。アレは買った人の手から食べるものだ、と」 「試しにあげてみる?」 「…遠慮しておくわ」  どこか憮然とした調子で、霧切さんは肘を付いた。 「昔から動物には好かれないのよ。逃げるか威嚇するかの二択だから…」 「昔、って…いつぐらい?」 「実家で飼っていた犬は、最後まで私に懐くことなく…五年前に天寿を全うしたわ」  五年前というと、彼女がまだ高校にいた頃だ。  確かにあの頃の霧切さんは、動物に限らず人間すらも近づけない雰囲気を持っていた。  今は、どうだろう。  少なくともあの頃よりは、母性というか包容力というか、とにかく大人の女性になったと思う。 ...
  • 【ナエギリ十五夜】
    まだ月夜には早い夕凪、微かな細波の音。 月見といえば虫の声、というのが定番と思っていたけれど、波の伴奏というのもなかなか趣深い。 退屈そうに足を投げ出していた霧切さんの隣、堤防に腰を下ろす。 「いい時間潰しはないかしら」 月を待つのが億劫になったのだろう、浅く溜息を吐く。 思わず笑いそうになって口元を押さえると、敏く気付いた霧切さんが、じとりと僕を睨めつけた。 『……苗木君。今晩、時間を貰える?』 彼女の誘いに面喰らったのは、つい数時間ほど前のこと。 『うん? 特に用事はないけれど、どうかしたの?』 『月を見に行きたいのだけれど……独りだと、つまらないでしょう』 そういえば今朝のニュースで、今日は十五夜だなんて言っていたっけ。 あまりに唐突…というのはいつものことだけれど、やはり面喰らう。 失礼ながら、そ...
  • 大人ナエギリ番外編
     お盆は怪談 霧「お盆といえば怪談、なんて誰が決めたのかしら」 苗「まあ、納涼にはちょうどいいんじゃない?」 霧「…苗木君、この時間帯は音楽番組がやっているわ。あなたの好きな歌手も出るそうよ」 苗「そっちは録画してるから大丈夫」 霧「…こっちを録画して、その音楽番組を一緒に見ない?」 苗「怪談って鮮度が大事っていうか、その時に見ないと面白くないんだよね」 霧「……あなたがそこまで頑ななら、私にも考えがあるのよ」 苗「…一応聞くけど、何?」 霧「――このままチャンネルを変えないつもりなら、今日はもう帰るわ」 苗「あ、そう? もう暗いから気をつけてね」 霧「……」 霧「…ちょっと。家に来ている女の子が、帰ると言っているのよ?」 苗「玄関先まで送った方が良い?」 霧「そうじゃなくて…前々から思っていたけど、...
  • 【ナエギリ花鳥風月】
    【花は白妙の】 「花見で一杯…には、まだ早いわね」  ぽつりと呟いた霧切さんは、リモコン片手に週末の天気予報。  桜前線は首都をようやく通り過ぎたばかりだった。 「花見、したかったの?」 「一杯、したかったわ」  強調の違いで、ああ、なるほどを肩を竦める。  要は理由があれば何でもいいのだ。彼女風に繕って言えば、「肴が欲しい」ということ。 「満開の桜、とはいかなくても…近場の堤、白梅が綺麗だったよ」 「梅、ね…悪くは無いけれど」 「桜の方が良い?」  抱えたクッションに口元を埋め、小さく唸る。否定はできないけど肯定をしたくない、という仕草。  確かに、和の世界においては、花と言えば桜。梅は次点と考える人も多いかもしれない。  けれど、けっして劣っているかといえば、そういうワケでもないと思う。 「僕は梅の方が好きだけ...
  • 大人ナエギリ花札編 五枚目
    五枚目:菖蒲に八橋 「お、お湯加減…どうかな」  ぎこちない声がガラスの奥から響く。 「最高よ…極楽だわ…」  対照的に、風呂場に響いた私の声は、自分でも信じられないくらいに蕩けていた。  探偵業は自由なものというのが一般的な認識らしいが、少なくとも私にとって、それは間違いだ。  土日でも平気で依頼が舞い込んでくるし、それを売りにしている手前、勝手に休むわけにもいかない。  そういう日は、苗木君が私の家の家事を任されてくれる。  数日分の御飯を作り置いてくれたり、こんな風にお風呂を掃除して沸かしてくれたり。  何もお返しが出来ないのが心苦しい。 「菖蒲湯、ね…初めて入ったけれど、気持ちいい…」 「そりゃ、よかった…です」 「けれど、少しだけイメージと違ったかも。もっと、こう…花ばかり浮いているのかと」 「あ、それはアヤメと間違えてるんじゃないかな...
  • 4-463
    突然ですがノンストップ議論開始! (ウィークポイントは『』です) キリギリ「常識的に考えて、『目玉焼きにはウスターソースをかけるのが普通』だわ!」 キリギリ「苗木君は超高校級の幸運である以外は至って普通の高校生…。」 キリギリ「苗木君。ここまで言えば分かるわね?」 マイゾノ「根黒六中ではみんな目玉焼きに醤油をかけてました。」 マイゾノ「苗木君も六中出身ですから、『彼も醤油派』のはずです!」 マイゾノ「そうですよね、苗木君?」 セレス「いいえ。苗木君はいずれ『わたくしのナイトになる殿方』…。」 セレス「『彼にとっての普通はわたくしの普通と同意なのです。』」 セレス「ならば彼も『目玉焼きにケチャップをかけるのが筋』というものでしょう。」 オオワダ「下らねえ。」 オオワダ「目玉焼きに...
  • 大人ナエギリ花札編 二枚目
    二枚目:梅に鶯  ホーホケキョ、ケキョケキョ。  隣の庭の梅の木がお気に入りらしい鶯は、今日も変わらず喉を鳴らす。  窓から覗き、綺麗なオリーブ色の羽毛を見て、昼はパスタでも作ろうかなどと思い至る。 「ん…」  時計の針が十二時を過ぎた頃、ようやく眠り姫が寝室からのそのそと這い出てきた。  瞼をこする仕草がなんとも色っぽい。 「おはよ、霧切さん」 「…あなた、またソファーで寝たわね」  爽やかな朝の挨拶は、ジト目でもって跳ね返された。  霧切さんが僕の家で寝てしまうことは、実は頻繁にある。  仕事の疲れからウトウトと、とか、お酒で酔いつぶれて、とか。今日は後者だ。  彼女が言うには、自分の家よりも落ち着いて、どうも気を抜いてしまうそうだ。 「お客様をその辺に寝かせるわけにはいかないでしょ。まあ、僕のベッドも上等とは言い難いけど」 「寝心地...
  • 大人ナエギリ花札編 一枚目
    一枚目:松に鶴 「来月までに千羽、ね…」  律義なところは苗木君の美点だけれど、行き過ぎは負担になるんじゃないか。  そんな私の懸念を余所に、また一羽作り終える。 「もっとこう…手軽なものでいいんじゃない? 手紙でも、彼女は喜んでくれると思うわ」 「手紙も書くけど…お見舞いに行けない分、せめて気持ちを送りたいな、と思ってさ」 「…まあ、お人好しなあなたらしいわね」 「手伝ってくれてる霧切さんも大概だよね」  舞園さんが倒れた、と、私がニュースで知る頃には、苗木君は既に高校次代の友人たちに話をつけていた。  過労が原因のため、命に別条はなくとも、しばらくは活動を休んで療養するそうだ。  そんな彼女を応援するための、千羽鶴。  苗木君と舞園さんの出会いに縁のある鳥だ、きっとただの千羽鶴以上に意味を持つのだろう。  作るのは主に彼だが、『希望ヶ峰学園同窓生』の...
  • 大人ナエギリ 良い夫婦の日
     特別な記念日だったわけじゃない。  祭日でも、どちらかの誕生日でも、二人が初めてキスをした日でも、なんでもない。  ただの、平日。 『ごめんなさい…こっちは天気が悪くて、帰るのが遅れそうなの』 「ううん、気にしないでよ。えっと、今はロンドンだっけ?」  しばらく探偵事務所を休み、海外で暮らしていた頃の友人に会いに行く。  そう決めて、霧切さんが出かけて一週間が経過していた。  一緒に行かないか、と誘われていたけれど、僕は遠慮しておいた。  恋人という関係ではあるけれど、いつもどこでも一緒という訳にはいかない。  せっかく古い友人に会うというのに、今の彼氏が付いていってもお邪魔だろう、と。  僕なりに、気を利かせたつもりだったんだけれど。  一週間という時間は、思っていたよりも長くて。  普段隣にいる人がいない、ただそれだけで、心に穴...
  • 大人ナエギリ花札編 四枚目
    四枚目:藤に時鳥 「綺麗でしたわ、銚子の『臥龍の藤』」 「隣に愛する人がいてこそ、ひとしおの美しさでしたな」 「…いつのまにウチの駄豚は、そんな歯の浮くようなセリフを覚えたのでしょうか」  ぎゅー、と、山田君の頬を抓りあげながらも、ほんのり頬が赤いセレスさん。  あのポーカーフェイスがここまで分かりやすくなるなんて、人も変われば変わるものだ。  あまりの微笑ましさに、霧切さんもため息をつく。 「…惚気は余所でやってくれないかしら」 「はは…まあ、藤の花言葉も『恋に酔う』だし、今の二人にはピッタリだったかもね」  久々に来客用のカップを出して、紅茶を淹れてリビングに戻る。  机の上には所狭しと写真やパンフレットが広げられていた。  二人で休暇を合わせ、先月末に旅行に行ってきた、そのお土産だそうだ。  山田君とセレスさんは高校以来の恋仲で、時々こ...
  • ダンガンクエスト
    山田くんのサークル仲間がRPGツクールで作ったゲームをみんなでやることになった・・・ 山田「各キャラクターは希望ヶ峰学園のみんなをイメージしてあるらしいので、そこで興味なさそうな顔してる御曹司やタエコ殿も楽しめるはずですぞ」 セレス「その名前で(ry」 山田「ヒィィィィ(ry」 苗木「それじゃ、ゲームをスタートするよ」 『ダンガンクエスト』(例の機械音声) ナエギ「うーん、気が進まないな・・・」 僕の名前はナエギ。このキボウノ王国のお城で執事長を務めている。 舞園「あ、主人公は苗木くんなんですね。というか・・・」 霧切「苗木くんが執事ってなんだか妙にしっくりくるわね」 十神(それは普段貴様らが苗木を振り回してるからだろう) ナエギ(仕事中に王様に呼ばれるなんて・・・僕何かしたっけなあ) ナエギ(悩んでも仕方...
  • 大人ナエギリ花札編 九枚目
    九枚目:菊に盃  『九月九日は重陽』と言われて、ピンとこない人も多いかもしれない。  五節句のうち、菊の節句とされる九月九日を祝う風習は、日本ではほとんど廃れてしまっている。  特に何をすると決まっているでも無い。  雛壇を出すわけでも、鯉幟を上げるわけでも、短冊に願い事を書くわけでもないのだ。  その影の薄さに、どことなく親近感を覚えてしまう。  なので、こっそりと祝ってみた。 「…今日は何か特別な日だったかしら…?」  怪訝そうな表情で食卓に着く霧切さん。期待通り、ビックリしている。  旬の野菜が入ったので、とだけ伝えて、いつも通りに僕の家に招いただけ。  予想通り、テーブル上の異様なほど豪華な食事に目を見開いていた。  気合を入れて作った甲斐もある、というか、これがやりたかっただけ、というか。  カボチャは煮崩してから、牛乳で伸ばしてポ...
  • 大人ナエギリ花札編 三枚目
    三枚目:桜に幕 「…お花見?」 「近所の公園、満開だったよ。これ、お土産」  苗木君の手には、一本の桜の木の枝。  まだ開く前の蕾が、なんとなく愛くるしさを感じさせる。  木を手折るなんて無粋な真似はしない人だ、落ちているのを探して拾ってきたのだろう。  受け取って、花瓶代わりのコップに挿すと、これで中々趣がある。 「いつもどっちかの家で飲むばかりだからさ」 「居酒屋やバーで飲むよりも経済的だし、料理も美味しいもの」 「はは…作ってるの僕だけどね。でも、花見にしてもお弁当は僕が作るし」 「そう、ね…」 「今週末あたりに、みんなも誘って…どうかな」  予想通り。  相変わらずの苗木節に、思わず吐きそうになったため息を飲み込む。  私がその手の宴会に行き渋る理由を、彼は未だに理解してくれない。  彼の言う『みんな』とは、高校時代の友人...
  • 大人ナエギリ花札編 八枚目
    八枚目:芒に月 「絶好の観月日和ね」 「…もう夜だけどね」  苗木君の茶々は置いといて、夕刻過ぎれば暑さも忘る。  ベランダから仰げば、見事な仲秋の名月。  郊外の住宅地なので、街灯が月影を邪魔することもない。  月見でもしないか、と提案したのは私の方から。  いつも彼の家にお邪魔して、冷蔵庫を漁るばかり。  たまには私がもてなして、女らしく手料理の一つでも振舞おう、そう決意したまではよかった。  脱ぎっぱなしの服、放置された食器、溜まるだけ溜まったゴミ袋。  最近出張が続いて、自宅の掃除なんてほとんどしていなかった。  プライベートの私の怠け具合は苗木君にもバレているが、それでも招く側にもマナーというものがある。  朝からゴミを捨て、部屋を片付けて、掃除機をかけて、…  まさか、それだけで日が沈んでしまうとは思わなかったのだ。  ...
  • 大人ナエギリ4月~9月
     卯月は花見 苗「四月と言えば、やっぱりお花見だよね」チビッ 霧「あら、良いもの飲んでるじゃない」 苗「霧切さん、お酒好きだっけ?」 霧「愚問ね。むしろ、酒に愛されていると言っても過言ではないわ」 苗「はは…」 霧「…ねえ、一杯いただけないかしら?」 苗「え? うーん…あげたいのは山々なんだけど、もう残り一杯しかないんだ」 霧「もちろん、タダとは言わないわ」 苗「…じゃ、じゃあ…一杯百円」 霧「ありがとう。…ところで苗木君。さっき露店で、焼き鳥を買ってきたのよ」 苗「あ、いいなぁ。きっとこのお酒に合うよ」 霧「私も鬼じゃないわ。一本百円で、どうかしら」 苗「奇遇だなぁ、今たまたま百円手元にあるんだ」 霧「丁度いいわね、これでお互いに手を打ちましょう」 苗「あはは…なんか、これと似たような落語あったよね」 霧「あの題名も『花見酒』と...
  • ※ナエギリ生誕祭(後編)
    「ご、めん……なさい、苗木君、……私、」  おそらく、それが私の中での引き金になったのだろう。  溜めこんでいた言葉が、溢れだすように。  凍らせていた罪悪感が、熱で溶けて零れるように。  涙の代わりかもしれない、と思った。  泣き叫ぶ権利なんて私にはないから、代わりに謝罪を零しているのだ。  あの悪夢が脳裏に蘇る。『私のせいで』と、顔の無い像に責めたてられる夢。 「ごめ、ん……なさ、……」  心拍数が上がっていく。  息が苦しい。上手く呼吸が出来ない。喉が潰されているようだ。  過呼吸の一歩手前かもしれない。苦しいのに、必死に謝罪の言葉を紡ごうとして、また喘ぐ。  苦しい。気持ち悪い。  悪寒がとぐろを巻いて、臓腑を絞めつけてくるかのような心地さえする。 「っ、……は、……」 「霧切さん?」...
  • 大人ナエギリ10月~3月
     神無月は落葉 霧「…さすがに買いすぎだと思うんだけど」 苗「サツマイモ、ジャガイモ、マツタケ、銀杏、栗…秋はやっぱり焚火だよね!」 霧「手伝うけれど、私は食べないわよ」 苗「どうして?せっかく呼んだのに」 霧「…その理由を聞くのは、野暮というものよ」 苗「…ああ、なるほどね。僕にばっか働かせて、自分は飲んで食べるだけなんだから」 苗「んー…でも、霧切さん別に太ってないよ」 霧「…あまり女性にそういうこと言及しない。見えないところに着々と溜まっているの。ほら、落ち葉集めたから」 苗(でも、霧切さんに食べてもらわないと、消費手がないなぁ) 苗「霧切さん、ホラ。ジャガイモ焼けたよ」 霧「……」 苗「甘くて美味しいよ。あ、バターと塩辛はクーラーボックスに入ってるからね」 霧「……怒るわよ、苗木君」 苗「いらないなら、僕が全部あとで食べちゃうけ...
  • ナエギリ反論ショーダウン
    89 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 08 18 11.39 ID TLmJhJvx [1/2] 霧切さんの登場シーンにも反論カットインが欲しかったなあ 109 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/08/13(月) 20 13 02.46 ID 3QLMIHIE [1/2] 89 モノクマ「どこからどうみてもカワイイと評判の苗木君じゃないですかー!」 反論!! 苗木「それは違うよ!」 左右田「なんだ?増えたぞ」 モノクマ「違うよ。だって今来たのが本物だもんね」 苗木「僕は苗木誠。未来機関の苗木誠だ!」 苗木「モノクマ、いや、江ノ島盾子!僕はもう高校を卒業した大人だから、世間一般でカワイイといわれるカテゴリーには入らないよ!」 反論!! 霧切「それは違うわ」 霧切「苗木君、あなたの容姿、背丈、そして言動を総...
  • ※ナエギリ生誕祭(前編)
     視界は常に不定形を象り、ぐにゃぐにゃとした線が、シャボン玉の表面のように毒々しい色合いで混ざり続ける。  不快感で身体がくず折れそうなのに、私はそこに存在を固定されたまま、指一本動かせない。  浮いているのか、沈んでいるのか。確かなのは、地に足を付けていないということ。 『―――霧切さんの笑った顔って、すごく可愛いんだよ』  エコーのかかった声が、脳天から響く。  次いで、線が少しずつ寄れて、見慣れた笑顔を形作った。  よく見知った、少年の。 『……■■君のクセに、ナマイキね』  ザザー、と、テレビの砂嵐のような音に削り取られる。  彼が誰かを私は知っていて、けれどもその存在を思い出すことは出来ない。  酷く不思議な心地だ。彼の声も、表情も、何もかもに靄がかかっていて。  けれど、それがかけがえのない大切な存在ということだけは、覚...
  • 大人ナエギリ 続・キスの意味編
     いつか、霧切さんが褒めてくれたことがあった。  成長し続ける『苗木』、相手に対して誠実であるようにと『誠』。  「貴方の名前は好きよ」だなんて言われて浮かれた僕は、その日はずっと自室でモジモジすることになったんだけど、  翌日よく思い出してみれば、ソレを告げた時の霧切さんの顔はやや陰っていた。  アレは僕の名前を褒めたのではなく、言外の「私の名前は嫌いよ」というアピールだったのか。  そう理解して、翌日彼女の元を訪れれば、ようやく気付いたのか、と呆れられた。 「推理を進めるのに必要なのは論理だけど、推理を始めるのに必要なのは違和感なのよ、苗木君」  部屋着の彼女は、いつもより少しだけ無防備に見える。  男物のコートにグローブ、ロングブーツ、黒を基調とした露出の少ない服装は、見るモノを威圧する。  今日の霧切さんは、ホットパンツにタンクトップ。  やや...
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