ダンガンロンパSSまとめwiki内検索 / 「頼りにしてます」で検索した結果

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  • 頼りにしてます
    ...ら。 「…頼りにしてますよ、苗木君」 うなずく彼の顔は、私と同じように真っ赤だった。
  • 舞園さやか
    ... 0IDQ09AE 頼りにしてます 苗木×舞園 751 0IDQ09AE すねます! 苗木×舞園 797-800 Moq913UN バレンタイン 807-808 9WQkh00D 苗木のパーカー 814 FVrUtehw 猫の日 849 jFLdxDcb ホワイトデー 880-883 DJLqM9Y7 CHAPTER-1IFルート(未完?) ステージ3 【ダンガンロンパ】舞園さやかは真ヒロイン ステージ3【アイドル】 レス ID タイトル 備考 469 nNpcV5TO ラジオドラマ書き起こし 533 dpwYxoc4 ストーカーネタ? 579-586 tsJVLeXs 苗木×舞園 628-631 QlSjOrzs バレンタインネタ 814 WpWZoHc5 舞園さんの匂い 898-902 FAgULn3z 雨の日 ...
  • プリクラ
    私と苗木君は無事にあの忌々しい学園を脱出し、2人で行動している。 もう二度とやり直す機会が訪れなくなったあの人……父、の言葉通りなら自ら残ることを選んだ私たちは“人類の希望”らしい 万が一、絶望側の襲撃で全滅することを恐れた私たちは分散――丁度男女2人の3組に分かれることにしたのだ。 そして、生き残っている希望側の勢力と協力するため各地を巡っている。 ――そんなある日 「ねぇ霧切さん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」 「なにかしら苗木君?」 いつものように目立たぬよう、二人で行動していると、何気ない口調で苗木君が尋ねてきた。 「僕らが学園を脱出する時に霧切さんが言った、言葉の真意が知りたいんだけど」 「……もしかして『あなたのような人となら――』かしら?」 彼が言っているのは、私たちが脱出する段になって口にした決意表明みたいな事についてだ。 ...
  • 『霧切響子の事件簿』
    「…………」 「…………」 「名前は…霧切響子…」 超高校生級”名探偵”霧切響子 彼女は何故、自らを探偵だと名乗らなかったのか 推理1『証明完了です』 「おう、名探偵さんよぉ。早ぇとこ黒幕の正体を推理してくれや!」 「うむ。正に適材適所だ。存分に推理してくれたまえ」 「んじゃ解決編になったら呼んでくれよ。夜更かししたんでデビル睡魔が……」 「ここは専門家に任せて私たちは邪魔しないようにしましょう」 「力仕事が必要なら遠慮なく言ってくれ」 「私、超高校級の助手になっちゃおうかな」 「頼んだべ名探偵さんよ」 「捜査ついでに部屋まで飲み物を持ってきてくれ。缶入りのを頼むぞ名探偵」 「あ、じゃあ私はドーナツお願いね名探偵さん」 霧切『駄目ね。私では皆をまとめる事はできない』 推理2『真実はいつも一つ』 「いやー、...
  • kk25_104-112
     それは放課後と言うには些か遅い時間のこと。  人の引けた学園からは明かりも声もほとんど消えて、自分自身の輪郭さえ曖昧で。  すっかり薄暗くなった教室の中で、聞こえるのは二人分の吐息の音だけ。 「ねえ、霧切さん…」  静寂に、新たな音が加わる。  その美しい声の持ち主である目前の少女は、果たして何を考えているのか。 「私…あなたのことが、」  自信があった筈の鋭い観察眼は、しかし彼女の笑顔の裏側を少しも教えてはくれなかった。 ◇ 「たまには、女二人でガールズトークに興じてみませんか?」  ほとんど自習の様な授業が終わった後、そのまま机で推理小説を読んでいたら、上から声が降ってきた。  にこにこと眩しい笑顔を放ちながら談話を誘ってきた美少女――名前は、舞園さやか。  級友の一人であり、この国では知らない者の方が少ないであろうトップアイドルでもある。  既に教室に残っていたのは私と彼女の二...
  • kk4_341-343
    「ぱんぱかぱーん!納涼!夏の肝試し大会ぃ~」 「いっえーい!!」 夏も真っ盛りとなったある日、ボク達78期生は肝試しという名目で希望ヶ峰学園に集められていた。 ちなみに発案者は桑田君と江ノ島さん。 ……二人とも、こういうの好きそうだからなぁ。 「さーて、そんじゃちゃっちゃと説明すんぞ。ルールは簡単。二人一組になってこの学園のあちこちに設置されたチェックポイントを廻ってくるだけだ!」 「折り返し地点に鈴が置いてあるから、必ず持ってくることー。あ、ちなみに男女ペアは確定だかんねー」 男女ペアか……誰になるかな? 集まっている女子達に眼をやる。 こう言ったらみっともないけれど、あんまり幽霊とか得意じゃないし、頼りになる人だといいかも。 例えば……大神さん。 いつものように瞑目しながら腕組みしてるけど、唇の端をうっすら吊り上げている。 『ふ……幽霊か、面白い。我も一度手合わ...
  • 大人ナエギリ花札編 三枚目
    三枚目:桜に幕 「…お花見?」 「近所の公園、満開だったよ。これ、お土産」  苗木君の手には、一本の桜の木の枝。  まだ開く前の蕾が、なんとなく愛くるしさを感じさせる。  木を手折るなんて無粋な真似はしない人だ、落ちているのを探して拾ってきたのだろう。  受け取って、花瓶代わりのコップに挿すと、これで中々趣がある。 「いつもどっちかの家で飲むばかりだからさ」 「居酒屋やバーで飲むよりも経済的だし、料理も美味しいもの」 「はは…作ってるの僕だけどね。でも、花見にしてもお弁当は僕が作るし」 「そう、ね…」 「今週末あたりに、みんなも誘って…どうかな」  予想通り。  相変わらずの苗木節に、思わず吐きそうになったため息を飲み込む。  私がその手の宴会に行き渋る理由を、彼は未だに理解してくれない。  彼の言う『みんな』とは、高校時代の友人...
  • kk2_744-749,754-755
    男子側 「えーとまあ苗木の意外な特殊性癖は置いといて・・・・じゃあ次はやっぱ性格か?」 「(特殊性癖って・・・・・(泣))・・・性格って言われても例えばどんな感じで答えればいいの?」 「あー・・・・・、明るい娘とか、大人しい娘とか、優しい娘とかみたいな大雑把な感じで良いよ」 うーん、性格か・・・・その点でいうと・・・・・ 「・・・安心出来る人・・・・・かなあ?」 「安心~?それってどういう意味よ?」 「う~ん何て言ったらいいかな・・・頼りになる人、でも良いんだけど・・・ほら、自分で言うのもアレなんだけど、 僕って結構流されやすい性格だからさ、そんな時にこう、手助けしてくれる人・・・みたいな?」 「ふむ、いわゆる公私共のパートナーといった感じを求めているんだね!すばらしいぞ苗木君!!己の伴侶とは共に 協力して生きていきたいという訳だ...
  • ms2_849
    苗木「舞園さん、今日はホワイトデーだよね?これ、バレンタインのお返しだよ。」 舞園「ありがとうございます、苗木君。開けてもいいですか?」 苗木「どうぞ。」 (ガサガサ) 舞園「これは白いバラの花束…ですか?」 苗木「うん。最初はクッキーとかマシュマロとかにしようと思ったんだけど、それじゃ在り来りすぎるかな~と思って。あ、ひょっとしてバラの花嫌いだった?」 舞園「いいえ、そんな事ありません。ただ、白いバラというのが凄く嬉しくて、同時にちょっぴり恥ずかしいなって。」 苗木「どういう意味?」 舞園「苗木君、白いバラの花言葉の一つに、こういうのがあるんですよ。…“私はあなたにふさわしい”」 苗木「…え?ええ!?いや、僕はただ『女性に贈る花といえばバラかな』とか『ホワイトデーだから白い花にしよう』って感じで選んだだけで、花言葉とか全然知らなくて…。」 舞園「や...
  • セレスさんと中華料理店
    「ねえセレスさん」 「あら、どうしましたの苗木君?」 「なんで僕は皿洗いなのかな?」 「苗木君の作った料理なんかで店が繁盛するはずないでしょう? Cランクの苗木君は店長兼皿洗い、適材適所ですわ」 「うぅ……、でも2人でお店開こうって言ったのに……、 セレスさんなんて料理どころか接客もしないし……」 「当然でしょう?料理なんてしたら手が汚れてしまいますわ。 私はオーナーですから。それにちゃんと料理のチェックはしてますわよ?」 「まあ、確かにセレスさんが呼んできた料理人と試食のおかげで店は繁盛してるけどさ…」 「ええ、何の問題もありませんわ」 「(でもなぁ……)」 「俺の餃子は確実に勝ちを拾うぜ!カカカカカ!」 「料理は勝ち負けじゃないよ!料理は人を幸せにするんだ!」 「(...
  • ※ナエギリ生誕祭(後編)
    「ご、めん……なさい、苗木君、……私、」  おそらく、それが私の中での引き金になったのだろう。  溜めこんでいた言葉が、溢れだすように。  凍らせていた罪悪感が、熱で溶けて零れるように。  涙の代わりかもしれない、と思った。  泣き叫ぶ権利なんて私にはないから、代わりに謝罪を零しているのだ。  あの悪夢が脳裏に蘇る。『私のせいで』と、顔の無い像に責めたてられる夢。 「ごめ、ん……なさ、……」  心拍数が上がっていく。  息が苦しい。上手く呼吸が出来ない。喉が潰されているようだ。  過呼吸の一歩手前かもしれない。苦しいのに、必死に謝罪の言葉を紡ごうとして、また喘ぐ。  苦しい。気持ち悪い。  悪寒がとぐろを巻いて、臓腑を絞めつけてくるかのような心地さえする。 「っ、……は、……」 「霧切さん?」...
  • kk11_340-341
    霧「……」 苗「……」 霧「…苗木君」 苗「何、霧切さん?」 霧「貴方は何も…気付かないの?」 苗「え?」 霧「いつも通りのはずの日常に潜む違和感に…貴方は気付いていないの、と尋ねているのよ」  >……ど、どうしたんだろう、いきなり… 霧「…気付けないのだとしたら、貴方の危機管理能力を疑うわ」 苗「危機管理、って…そ、そんな深刻な事なの?」 霧「……」 苗「あの…」 霧「……そうね、ある意味深刻、とも言えるかもしれない…」  >…ある意味? 霧「まだ気付かないのね…よく探してみなさい」 苗「う、うん…」 霧「……いつも隣にいる大切な人の変化にすら気付けないのね…」 苗「え?」 霧「……それとも、隣にいることが当たり前すぎるから気付けないのかしら」  >そ、それってもしかして…  >...
  • 2_518,522
    ぜひむくろちゃんにはゴスロリを着せて、その恥じらう様を写真に収めたい 「だそうですよ、安広さ」 「絶対協力しません<●><●> それに私、嫌なんです…衣服を他人と共有するなんて…堪えられませんわ」 「山田くんのダボダボシャツはお布団代わりなんですか?」 「な…!?」 「あ!そういえば山田くんって、すごいコスプレの衣装作りますよね。 この間のロボットとか」 「オイ、舞園………さん?この状況で何故平気で話を進めやがってますか…?」 「大丈夫、エスパーですから。私エスパーですから。 というわけで、ごめんなさいセレスさん。私、山田くんに相談しに行ってきます。 あ、ちなみにエスパーは冗談ですから」 「オイ!尚のこと待ちやがれゴルァ!」 舞園「戦刃さ~ん! 安広さんからゴスロリ服借りてきましたー」 セレ「セ レ ス ティ ア...
  • ナエギリinキャンパスライフ プロローグ『アパートライフで意外に大切なことは、隣人』
    まずはオーソドックスに近況報告から始めようと思う。 ボクの名前は苗木誠、あの希望ヶ峰学園の卒業生だ。 楽しかった高校生活も終わり、それぞれが違う世界へと進んでいった。 超高校級な皆、超高校級な学園とは別れ、僕は平凡な大学へ進学した .....つもりだったんだけど、なんか霧切さんも同じ大学なんだよね。 探偵業とは両立させるみたいだけど....。 あ、あと桑田君も同じ大学だった! プロ野球選手になると思ってたんだけど、キャンパスライフを女子大生とエンジョイがなんたらで大学進学を選んだんだって。 ...近況報告はそんな感じかな。 今は大学入学の準備期間で今日は入学に必要な書類を記入する為に、霧切さんとふたりで喫茶店にいる。 苗「それにしても...霧切さんがあんな平凡な大学で良かったの?」 霧「...
  • k19_609-615
    「おい、霧切。お前に話がある」  そう私に突然十神君が話しかけてきた。正直、驚いた。彼は私を目の敵にしているようだったから。 「……何かしら? 私に改まって話がある、だなんて珍しいわね」  彼の表情はいつもどおり、相手を見下しているような高慢さを帯びている。でも次に放たれた言葉は全くいつもどおりじゃなかった。 「そんなことはどうでもいい。それより本題に入るが――お前に俺の子どもを産む権利をくれてやる」 「……何を、言ってるの?」 「何だ、聞こえなかったのか? お前ごときが俺に二度も同じことを言わせるな。十神家の跡取りを産ませてやると言ったんだ。 世界中の女が泣いて喜ぶことだぞ。光栄に思うがいい」  彼の歪んだ笑みが、声が、いつも異常に気に障った。私らしくもなく、少々苛立ちを声に込めてしまう。 「突然話があるだなんて珍し...
  • 綺麗になりたい
    880 投稿日:2012/11/22(木) 13 32 23.15 ID FzpWx7oz 日向「つまり、綺麗になりたいと」 罪木「私なんかが日向さんの隣にいるためにはそうするしかないんですぅ!」 日向「罪木はそのままでいいんだぞ?まあ綺麗になるのを止めることもないか…でも綺麗にっつっても色々あるしな…やっぱり医学的なアプローチを考えてるのか?」 罪木「はい…まずは女性ホルモンの分泌が一番です。あと…えっと…アルギニンとか亜鉛とかたんぱく質とかアミノ酸の摂取とかが大事なんですぅ!」 日向「色々な栄養素があるな…これって結構色々食べなきゃいけないんじゃないか?」 罪木「じ…実はこれらの栄養を効率的に摂取する方法があるんですぅ!でもでも日向さんのご協力が必要なんです…」 日向「ははっ俺にできることならなんでもするよ」 罪木「じゃあ… ウププ…続きは僕の心...
  • ボクの好きな人は(後編)
     霧切さんを追いかけなければ、と思った。だけど身体は鉛のように重くて、まるで追うのを拒んでいるかのようだ。  頭の中では先程の霧切さんの言葉が幾重にも響いていた。嫌な汗が全身から吹き出していく。 『苗木君、ここまで言えばわかるわね?』  ――ボクは振られたのか?  頭では分かっているつもりだったが、噛み砕いてみると鈍器で殴られたような衝撃が広がった。  霧切さんに拒絶された事実と、それに対して何も言葉をかけられなかった自分に対しての絶望感。  それでも追わなくちゃ、と思った。  ボクに好意を持っていると言ってくれた霧切さんの言葉と、今にも泣き出しそうだった霧切さんの表情。 「矛盾してる……」  まだ、決まったわけじゃない。  まだ、謎が残っている。 「矛盾してるよ、霧切さん」  ――もしこの矛盾が、霧切さんのついた嘘だとした...
  • 3_274
    山田「うおおおおお、何故だぁぁ!何故僕の麗しのメイド喫茶案が敗れたというのだぁ!!」 葉隠「俺は寝てたから良く知らんが、まぁ決まったものはしようがない。諦めが肝心だべ」 山田「くそぅ、せっかく不二咲千尋殿が乗り気になったというのに、あそこでセレス殿の反対さえなければ!」 葉隠「まぁまぁ、元気出せって。そうだ、さっきの結果、どうしたらうまくいってたか特別に占ってやるべ」 山田「いやぁ、今更そんなもの占ってもらっても困るというか‥、意味ねーじゃん」 葉隠「むむむむ‥、来たぞ! これは‥!!」 山田「あ、あのセレス殿!」 セレス「あら山田君。どうしたのです?さっそく衣装についての話し合いですか?」 山田「い、いえ。実はその‥、先ほどセレス殿に言った言葉を訂正させて頂きたくてですね‥」 セレス「先ほどの言葉?」 山田「拙者‥、いや、僕が本当に見たかった...
  • kk8_645-646
    私と苗木君が付き合いだしてもうすぐ2年になる。 学園を卒業すれば、彼と離れ離れになる可能性が高い……そんなの堪えられない! だから……彼には悪いけど私と一緒にいて欲しいからこの半年間温めていた計画を実行する事にした。 「えっ?今週末ウチに泊まりたい?」 「えぇ…あなたの妹さんが是非って言ってたでしょ」 「確かに前に遊びに来た時にそんな事言ってたような」 「丁度今週末なら予定が空いているのよ…いいでしょ?」 「そりゃ構わないけど」 「なら決定ね。私の方から妹さんとお母様に連絡しておくわ」 いつの間にか僕の妹と母さんとメールアドレスを交換していた響子さん。 …確かに最近は母さんも「誠くん霧切さんはいつ遊びに来るの」や「もっと頻繁にお誘いなさい」等々…催促する様なメールが来る。 ――週末―― 「ただいまー」「お邪魔します。今日明日とお世話になります。こ...
  • k21_982-988
    電話が鳴った。 わたしの大切な『妹』からだ。 わたしが胸を弾ませながら受話器を取ると、 『結お姉さま、相談があるの』 すぐにその懐かしい声がわたしの耳元に届いた。 その声は相変わらず上品で可愛らしくて、でもちょっぴり、悩ましげだった。 ーーーーーーーーー 「久しぶり、霧切ちゃん! 」 「久しぶりね、結お姉さま」 わたしと霧切は、電話があった翌日に、希望ヶ峰学園近くの公園で会う約束をした。 わたしたちが会うのは、例の委員会との戦いに勝利した時以来になる。 例の委員会は結局、ほとんど霧切の活躍だけで解決してしまった。 それ故に、霧切にとって、わたしは結局必要だったのかが疑問だった。 だからこそ、 「早速だけど、相談があるの」 こうして彼女に頼りにされることが、わたしにとってどれだけ嬉...
  • アナザードラマEX  ミステリアスな男女
    「あら鈴木さん。お仕事ならきてますよ。ええっとねぇ……」 今日も永洲タクシーの事務員・平川さんに紹介された送迎先まで車を走らせた。 ――――― 「お待たせしました、永州タクシーです」 「あ、待ってましたよ。空港までお願いします」 (二人とも黒いスーツ姿……。葬式帰りか何かだろうか?) ~ アナザードラマEX  ミステリアスな男女 ~ 「はぁ、疲れた……」 「そうね。手がかりすら見つからずとんだ無駄足だったようね」 「本部も都市伝説みたいな情報で僕らを派遣するのは勘弁してほしいよ」 「でも本当に生き残りが実在するなら、そのような噂話の一つや二つ浮き出てもおかしくないわ」 「あーあ、せっかく九州・永州に来たんだから本場のとんこつラーメンや水炊きを食べてみたかったんだけどなぁ……」 「私たちは観光に来たわけじゃないのよ、苗木君」 ...
  • k19_926-932
    「苗木君は霧切さんのことが好きなんですか?」 「――ッ!? ゲホッ、ゲホッ……! 急に何言い出すの舞園さん!?」  今日は週に一度の休みなので、午前中に食堂で僕が舞園さんとお茶を飲んでいたら、前触れもなく彼女がそう聞いてきた。 さっきまで、他愛もない雑談をして笑っていたから「冗談言わないでよ」なんて言おうと思ったら、舞園さんの表情は真剣そのもので、その瞳は真っ直ぐ僕を捉えていた。 「冗談じゃないですよ。苗木君の日頃の様子から考えた結果、私がそう思ったんです」 「ひ、日頃の様子って……例えば?」 「ええとですね、例えば……」  そう言って舞園さんは人差し指を口に当てながら僕の「日頃の様子」とやらを思い出しているようだった。 僕がドギマギしながら彼女の言葉を待っていると不意に後ろから声をかけられた。 「あら、何だかとても面白そうなお話...
  • 486-488
    「うーっす!ちゃんと俺の試合は見てんだろうな、苗木?  ま、メジャーの世界でも俺の実力なら余裕っす!・・・ぶっちゃけ、今は真面目に練習やってんだけどな。  試合のチケットやるから、こっちに寄った時はちゃんと顔出せよな!」 「えっと・・・苗木君、久しぶり。私は今も変わらずプログラマーをやってるんだよ。えへへ・・・あ、つい癖で・・・!  背は相変わらず伸びないんだけど、苗木君の方はどうかな?  人工知能の開発も順調に進んでるんだ。今度見せてあげるから、是非遊びに来てね」 「おう、苗木。さすがに俺も今は族をやめて、つるはしを握ってるよ。  昔の族仲間がどんどん入ってきて、今じゃこんな立派な道路を造る仕事まで任されちまった。十神の奴が推薦したらしいが・・・  完成したら、俺の造った道を車で走りに来いよ!」 「久しぶりだな、苗木君!僕は今の学校教...
  • ms6_118
    舞園「なーえぎくん! 耳赤くなってますよ!」 後ろから苗木君の耳にピンク色のミトンをピタリと当てる舞園さん 苗木「わっ? 舞園さん?」 舞園「あれ? 耳おさえててもわかっちゃいます?」 苗木「う、うん」 舞園「わぁ、嬉しいです」 苗木(そもそも耳あてする前に声をかけたよね?) 舞園「うふふ……」 苗木君の考えていることが分かってるのか、はにかむ舞園さん 舞園「それにしても苗木君、イヤーカフって使わないんですか? 耳痛くなっちゃいますよ?」 苗木「……男で耳あてってちょっと変じゃないかな?」 舞園「そんなことないですよ! 最近は男性の方でも使ってる人多いですし、苗木君も似合いますよ!」 苗木「そうかな……?」 舞園「はい! かわいいのでもかっこいいのでも大丈夫です...
  • ms2_107-109
     -教室ー 舞園(ん?苗木くんが机で寝ています?) 舞園「苗木くん?」カオヲノゾキコム 苗木「クーーー・・・カーーー・・・。」 舞園「起きてますかー?」ユサユサ 苗木「クーーー・・・カーーー・・・。」 舞園「う~ん起きませんね・・。」 苗木「クーー・・・ カーーー・・・。」 舞園「気持ちよさそうに寝てますし、せっかくですからしばらくこのままにしていますか。」 苗木「クーー・・カーー・・。」 舞園「ふふふ、ぐっすり寝てますね~。」ホホエマシクミル 苗木「クーーー・・・カーーー・・・。」 舞園「ふふ、かわいいです。」ホオヲツンツン 苗木「クーーー・・・カーーー・・・。」 舞園「すごいクセッ毛ですね。」アンテナヲツンツン・・・ 苗木「ムーーーー・・・。」ケワシクナルヒョウジョウ 舞園「頬より髪を触られる方が気になるんですね...
  • SSS『お正月』
    「お正月にお休み取れて良かったです。苗木君の作ったお雑煮が食べられるなんて」 「年末の仕事終わって強行軍で帰って来たもんね、お疲れ様。…ボクなんかの作ったお雑煮で、なんか申し訳ないけど」 「そんなことないです!とっても美味しいですよ!」 「ありがとう。……極めて普通の味だと思うんだけど」 「そういえば苗木君、私の年賀状届きました?」 「あ、うん、届いたよ!…でも同じ寮に住んでるのにわざわざ出してくれたの?」 「ふふ、その方がお正月らしいじゃないですか」 「そうだね…ありがとう、舞園さん」 「あ、霧切さんの方にもちゃんと届いてますか?」 「……、」(コクリ) 「あ、ごめんなさい。食べてる最中に」 「……いえ。お餅がなかなか噛みきれなくて」 「霧切さんは海外からも届いてたよね」 「あれ、何で苗木君が知ってるんですか?」 「郵便受けに取りに行ったの、ボクだから…...
  • out of the gravity
     学校の屋上というのは、ドラマや漫画なんかでは割と自由に生徒が入り浸っているけれど、実際には危険を考慮して立ち入り禁止になっている場合も多い。  ボクの母校がそうで、だから高い頻度で青春物語の舞台となるその場所には、今まで一度も足を踏み入れたことはなかった。  この希望ヶ峰学園に来るまでは。 「うわあ、結構高いんだね」 「……」 「見てホラ、あの花壇。上から見るとすっごく綺麗だよ。あれ作った先輩って超高校級の植物学者、だったっけ?」 「……」 「あ、あっちの建物が予備学科かな?行ったことないんだけど、どんな感じなんだろ」 「……」  否。この日までは、だ。  普段から解放されているのは知っていたけれど、風が強い上にベンチ一つ無い無愛想な空間は、お世辞にも居心地の良い場所ではない。  考えることは皆同じ様で、今だってボクらの周りには誰一人いない。 「...
  • 探偵ネタ
    「苗木君、今すぐ服を脱ぎなさい」 「……は?」 ここは希望ケ峰学園探偵同好会室。 メンバーはボクと霧切さんだけの小さいと言うのもおこがましいほどの同好会だ。 ある程度実績がある為、部屋を与えてもらっている。 無論その実績の9割以上は目の前の彼女の功績だ。 そんな超高校級の探偵の彼女は、今ボクを指刺しながら理解不能な言葉を吐き出した。 「えっと…よく聞こえなかったんだけど……、もう一回言ってもらえるかな?」 多分聞き間違いだろう。 霧切さんは表情を表に出さないクールな女性だ。 2人だけの部屋でそんな服を脱げとかそんなことを言う人じゃ… 「服を脱ぎなさい、そう言ったのよ」 言う人だった。 いやいやいやいや、あれだ、理由とかあるんだきっと。 霧切さんと2人で今まで居たけどそんなアレはなかったし、 それ...
  • ナエギリ春夏秋冬 第ニ話『ロンパって言いたいだけちゃうんかと。』
    「苗木君、コンパス持ってないですか? あとものさしも」 「コンパス? ものさしはあるけど、コンパスは……あ、あるや。はい、舞園さん。でも何に使うの?」 「私じゃなくて、苗木君にお願いしたいことが。ええ、まず1センチの線と2センチの線を書いてください……はい、そうです。 それで、今度は1センチの円と2センチの円を、そのコンパスで……ありがとうございます。ね、わかったでしょ?」 「どういうこと?」 「つまりですね、直線だと気にならない小さな差でも、円にすると誰の目にも明確なほどにその差が」「黙りなさいこの狸女」  使わないコンパスなんか、とっとと捨てておけばよかったと思う。  梅雨が明けようとしていた。ここ何日か耳にしていない雨の音を少しだけ名残惜しく思った、ある休日のこと。  昨日ようやく乾いたお気に入りのパーカーを着こみ、久しぶりに傘も持たず登校したボクを出...
  • kk6_867
    霧「ケホッ…ごホッ、…」 舞「ほら、ちゃんと毛布被らないとダメですってば」 ファサッ 霧「…暑いのよ…」 舞「それはそうですよ、汗をいっぱい掻かないといけないんですから。それと、お粥。ほうれん草と梅、食べれますか?」 カチャカチャ 霧「あ、ありがとう…」 舞「熱いから、ちゃんと冷ましてくださいね。それ食べたら、冷蔵庫にジュース入ってますから」 霧「…迷惑掛けるわね、舞園さん」 舞「こんなの、全然迷惑でもなんでもないですよ。あ、窓開けて換気しますね」 シャッ ガラガラ 霧(…優しい娘ね。嫉妬していた自分が恥ずかしいわ) 舞「……」 舞「それにしても、苗木君と交代するかのように風邪を引きましたね…霧切さん」 霧「…ええ、そうね。彼を看病しすぎて、移ってしまったのかしら」 舞「看病しただけで、風邪がうつるでしょうか」 霧「……何が言いたいの?」 ...
  • 彼女がつかう隠し味
    「あら……」  お椀を口にしながら彼女が一言。 「苗木君、今日の豚汁に酒粕いれているかしら?」 「うん、いれてる。ほら、最近寒くなってきたからさ」  これならもっとあったまるでしょ。  そういいながら、自分の分を口にする。  うん、我ながらよくできてると思う。 「あ、ごめん。もしかして美味しくなかった?」 「いえ、そうではなくて。  あなたが作ってくれるものに不満なんてないわ。とてもおいしい」  「そう?ありがとう」  前からわかってはいたけれど、霧切さんは味覚が鋭い。  毎朝必ず飲むコーヒーに関しては顕著で、豆の違いがわかるのは当たり前。  さらに、保管状況や挽き方なんかも的中させる。  僕が霧切さんと晩御飯を一緒にするようになってから少し経つが、  最近はどんな材料が使われているか当てるのが...
  • 3_670-671
    舞園「うわー、流石ですね、山田君。絵がすっごく上手です。漫画絵だけでなく、こういうリアルな画風もこなせるんですね!」 山田「ふふん、伊達に超高校級を名乗ってはいませんぞ!ていうかこれしか取り柄がありませんからな、僕ちん」 舞園「そんなことないですよ。山田君、そういう趣味の割に社交力もありますし。私改めて感心しちゃいました」 山田「いやいやそれほどでも~!なんなら、リクエストなどしてみませぬか?舞園さやか殿の望むもの何でも描いてさしあげますぞ」 舞園「わー、良いんですかー!なら‥」 江ノ島「十神×苗木のヘタレ攻めで」 山田「あ、あのぅ、江ノ盾子殿? リクエストは舞園さやか殿からで、ていうか実在の人物をモデルにしてそのシチュはどうかと‥」 江ノ島「あれ? おかしかった?みんな好きでしょ、こういうの」 舞園「じゃ、その江ノ島さんのリクエストでいきましょ...
  • ms3_628-631
    2月14日 希望ヶ峰学園にて 「うおぉぉ!?ついに俺にも愛の女神が降りてきたんだべか!?」 「もう…義理チョコ位で大げさですって!」 「いやぁ~やっぱりあのオッサンからオーパーツをしこたま買っといてよかったべ!あれさえあれば俺の人生は今後ウハウハらしいからなぁ!」 「…聞いてませんね…まぁ、いつも通りですか」 朝から舞園さんはあんな風にクラスの男女問わずチョコを配っている。 その度に今のみたいな面倒な絡みがあるんだけど、その全てを華麗に躱しているあたり、彼女のスルースキルは相当のものだ。 …とか何とか客観的に評価を下してみてはいるものの、ボク―苗木誠―も内心非常に穏やかでは無かった。 と言うかむしろ、どんなチョコなんだろう、とか、ホワイトデーにはお返しをした方がいいのかな、とかを妄想してしまう程度には荒れ狂っていた。 「あ、十神君!バレンタインのチ...
  • kk8_50
    【耳へのキスは誘惑の】  暑い日だった。  エアコンなんて贅沢品もないから、窓を全開にして、窓辺に扇風機を置いて。  お風呂上がりには冷水を浴びて、タオルケットを掛け布団の代わりにして。  日が沈んでも肌がじっとりと汗ばみ、服を着ていることすら煩わしかった。  だから、そういう気分ではなかったのに。  人肌は熱いから、そう言うと彼に服を剥ぎ取られ。  外に声が聞こえてしまうから、そう言うと唇を塞がれ。 「――…ケダモノ」  事を終えて、汗やら何やらでグショグショになったシーツを手繰り寄せる彼に言い放つ。  やはり心根の優しい人だから、ギクリと身体を強張らせる。  けれども今回に限っては、愚痴の一言二言で終わらせるつもりはない。  足に力が入れば、殴ってやれるのに。 「……ゴメン」 「苗木君らしくないわ。あんな、無理矢理なんて」 ...
  • あなたの隣で 5章 探偵 苗木誠
    新たな生活も落ち着き、響子はしばらく休業していた探偵の仕事を再開した。かつてのように誠と二人でこなしていたが、昔と違うのは誠が助手ではなく響子と同じ探偵であること。 しかも、響子が思っている以上に誠は腕の良い探偵となっていた。 初めて一緒に仕事をした日、依頼の内容は密室殺人事件の解決だった。響子は時々調べて分かったことを口に出すものの、それをどういう風に考えて事件を解決に導くかは、 ほとんど誠に任せていた。探偵になって、活動もしていたという誠の実力を見てみたかったのだ。  事件の被害者は男性で、彼は鍵のかかった部屋のベッドの上で胸をナイフで一突きにされて絶命していた。第一発見者は被害者の友人である男性と女性の二人だった。 被害者には家族がなく、二人が一番親しい間柄だったらしい。 彼らが被害者の部屋を訪れた際には鍵はかかっており、事前に連絡を取っていたというのに...
  • ms2_93-95
      -苗木の自室ー 苗木「はい、2枚。」 舞園「じゃあ私も2枚です。」 苗木「よしじゃあ準備は良いね。」 舞園「はい。」 苗木&舞園「せーの!」 苗木・フルハウス 舞園・4カード 苗木「ええ!?うそでしょ!!?」 舞園「やったー!勝ちましたー!」 苗木「うわ~、勝ったと思ったのにな~~~。」 舞園「ふふ、残念でしたね苗木くん。」 苗木「うん。」 舞園「それで苗木くん、覚えてくれてますよね?」 苗木「ん?」 舞園「罰ゲーム、ですよ。」 苗木「ああ、もちろん覚えてるよ。でどうするの?て言っても僕にできることなんて限られすぎてるけど・・・。」 舞園「ふふ、今から苗木くんにやってもらうことはことは苗木くんじゃなきゃできないことですよ。」 苗木「?そうなんだ、でそうすればいいの?」 舞園「はい!それはですね...
  • とある調査以来(後編)
     やっぱり苗木君に似ているわね、というのが話してみた感想。 「誰とでも友達になれるのが私の特技です!」と自負するだけはある。  こまるちゃんが話題を出して、苗木君がたしなめながらもみんなに振る。  仲の良い兄妹ね――ちょっと焼いてしまうくらい。  私が来てからだいぶ時間が過ぎたけれども、会話は尽きない。  今日来ていないメンバーの話や高校生活のこと。  今自分たちがどんなことをしているかを聞くだけでも楽しかった。 「あ、僕ちょっとお手洗い言ってくるね」  会話がひと段落したところで苗木君が席を立った。  はいはーいとこまるちゃんが笑顔で見送る。  と、苗木君が見えなくなった途端。  こまるちゃんがやおら表情を真剣にしたかと思うと 「え、えーっとですね……女性の方にだけ聞いてほしいことがあるんです……」  そう切り出...
  • k20_268-269,271-274
     やっぱり苗木君に似ているわね、というのが話してみた感想。 「誰とでも友達になれるのが私の特技です!」と自負するだけはある。  こまるちゃんが話題を出して、苗木君がたしなめながらもみんなに振る。  仲の良い兄妹ね――ちょっと焼いてしまうくらい。  私が来てからだいぶ時間が過ぎたけれども、会話は尽きない。  今日来ていないメンバーの話や高校生活のこと。  今自分たちがどんなことをしているかを聞くだけでも楽しかった。 「あ、僕ちょっとお手洗い言ってくるね」  会話がひと段落したところで苗木君が席を立った。  はいはーいとこまるちゃんが笑顔で見送る。  と、苗木君が見えなくなった途端。  こまるちゃんがやおら表情を真剣にしたかと思うと 「え、えーっとですね……女性の方にだけ聞いてほしいことがあるんです……」  そう切り出...
  • ロマンチック多恵子
    セレス「あら、苗木君。何を書いてますの?」 苗木「願い事の短冊だよ。明日は七夕だからね」 セレス「ああ、七夕…。これっぽちも興味がないので、すっかり忘れていましたわ。     …あなた、まさかそんな迷信を本気にしている訳ではないでしょうね?」 苗木「…それは、まあ…。でも年に一回のお祭りみたいなものだからね。    せっかくだから、セレスさんも何か書いてみたら? 皆書いてるし」 セレス「…参考までに聞いておきますが、あなたは何を書きますの?」 苗木「ボクは『もっと皆と仲良くなれますように』…かな」 セレス「……『皆と』、ね……あなたらしい、ちっぽけな願い事ですわね。     こんな時ぐらいもっと欲を出せばいいでしょうに」 苗木「そ、そうかな…。でももう書いちゃったし、今回はこれでいくよ。    …それで、セレスさんはどうする? まだ短冊余ってるよ...
  • ms2_797-800
    2月14日はバレンタインデーである。 この日は一般的に女性が男性にチョコレートを贈ると共に好意を伝える日とされているが、3月に卒業を控えた学生達の大多数はそんな事に現を抜かしている暇などない。 希望ヶ峰学園の3年生となった苗木誠達も例に漏れず、大詰めを迎えている大学受験や就職活動に追われていた。 この日、とある私立大学の入試を受けた苗木と舞園は少々古びた無人駅の待合室で旧式のストーブで暖を取りながら電車の到着を待っていた。 本来の予定なら今頃電車に乗って希望ヶ峰学園に戻っている筈だったのだが、苗木が途中でコンビニに寄って用を足していたため乗り遅れてしまったのだ。 都心なら1本乗り遅れてもすぐに次の電車が来るのだが、生憎と苗木達の居る駅はローカル線で、時刻表によれば次の電車が来るまであと20分近くあった。 そのためか、他の利用客は皆一つ前の電車に乗ったようで、待合室に...
  • 大人ナエギリ花札編 五枚目
    五枚目:菖蒲に八橋 「お、お湯加減…どうかな」  ぎこちない声がガラスの奥から響く。 「最高よ…極楽だわ…」  対照的に、風呂場に響いた私の声は、自分でも信じられないくらいに蕩けていた。  探偵業は自由なものというのが一般的な認識らしいが、少なくとも私にとって、それは間違いだ。  土日でも平気で依頼が舞い込んでくるし、それを売りにしている手前、勝手に休むわけにもいかない。  そういう日は、苗木君が私の家の家事を任されてくれる。  数日分の御飯を作り置いてくれたり、こんな風にお風呂を掃除して沸かしてくれたり。  何もお返しが出来ないのが心苦しい。 「菖蒲湯、ね…初めて入ったけれど、気持ちいい…」 「そりゃ、よかった…です」 「けれど、少しだけイメージと違ったかも。もっと、こう…花ばかり浮いているのかと」 「あ、それはアヤメと間違えてるんじゃないかな...
  • ms2_221-222
    7月7日。この日は世間が七夕で賑わう日だ。 僕達が通う希望ヶ峰学園も例に漏れず、植物庭園で採れた大きな笹に全校生徒の願いを書いた短冊を吊るし、校庭に飾っている。 近所の商店街でも七夕祭りが催され、希望ヶ峰学園の生徒達は授業が終わると次々に街へと繰り出していった。 この日の放課後、僕は思い切って舞園さんをお祭りに誘ったら、彼女は二つ返事でOKをくれた。 「苗木君、どうです?似合いますか?」 お祭りに参加するにあたり、商店街の呉服屋で浴衣をレンタルすることにした舞園さんは、試着室のカーテンを開けてポーズをとる。 長い黒髪をお団子にし、淡いピンク色の浴衣を纏った彼女の姿は眼福という他なく、僕はしばし見惚れてしまっていた。 「…あ。うん!凄く似合ってるよ、舞園さん!」 「ありがとうございます。では。お祭りに行きましょうか。」 舞園さんが呉...
  • 476-478
    「江ノ島ってさぁなんか調子乗ってない?」 「あーわかるわかる」 「カリスマギャルとかっていつの時代だよって感じ」 「てか雑誌と実物違いすぎ 「だよね!キャハハハ」 くだらない くだらない くだらない そんな低レベルの陰口じゃ全然絶望できない 「ほらこっち見てるよぉだっさいカラコンのつけちゃってさ」 もっと もっと もっと 私を絶望させて!! 「……ちゃん」 真っ暗な穴の中に蹴り飛ばして落として上から汚物をおもいっきりぶっかけてそれからめいいっぱいの罵詈雑言を 「……ちゃん!!江ノ島ちゃん!!」 「え?」 ちょっと昔。 この学校に来る前のとるに足らない記憶をつらつらと思い出していたらいつのまにかぼーっとしていたらしい 目の前で朝比奈葵が心配そうに眉を寄せながら手を振っていた 「ど...
  • ナエギリ宿泊記 2/2
    「会食場」という部屋に入ると、そこは4人掛けのテーブルが複数ある和室だった。 その内のテーブルに二人前の料理が並べられている。 おそらくそこが僕らの席だろう。 席に座ってお皿の数を大雑把に数えてみると10以上ある。 「はい、苗木君」 いきなり目の前にご飯の盛られた茶碗が突き出される。 「あ、ありがとう」 ちょっとびっくりしながらも両手で受け取る。 「おかわりがしたかったら遠慮しないで言ってちょうだい」 「うん、わかったよ」 傍に御ひつがあったのだろう。 今度は自分の茶碗にご飯を盛っていた。 「お待たせしました。こちら主菜の天ぷら盛り合わせと季節の魚でございます」 「ありがとうございます」 部屋に案内してくれた仲居さんの着ていた着物と異なる女性、この人がきっと女将さんだろう。 その女将さんがおぼんに載せていた横長のお皿に天ぷらが、丸皿には煮魚の料理を僕...
  • ~あれから、そして、これから~
    ある晴れた夏の日の午後。僕は霧切さんと街の喫茶店に来ていた。 今日は30度を超える猛暑日で、午後という事もあり暑さはさらに増している。 ジャバウォック島での一件以来、日向君達はどうしているだろうか。 そんなことを考えながら僕はアイスコーヒーに口を付けた。 霧切さんは窓の外を見ながら目を細めてホットコーヒーを飲んでいる。 「霧切さん、こんな日によくホットコーヒーなんて飲めるね」 「コーヒーは温かいほうが美味しいと思うわ」 「苗木君こそ、冷たいコーヒーに砂糖なんて入れて大丈夫なのかしら」 「うっ」 実はこんな年になっても未だにブラックが飲めない僕。 霧切さんと特訓はしているんだけど、いつも一口目でギブアップしてしまう。 「僕だってやるときはやるんだ!ブラックだって飲めるようになるよ!」 「そう、その日を楽しみにしているわ」 「それにしても・・...
  • 366
    朝日奈「うぅ…ごめんなさい…夜時間のルールを破った私をどうぞお許し下さい…      でも、今の私には…どうしてもドーナツが必要なのです…」 (…ゴクゴク…) 朝日奈「え…?」 (…ゴクゴク…) 朝日奈「今の…音って…?」 (…ゴクゴク…) 朝日奈「お風呂場の方から…聞こえてるみたいだけど…」 (…ゴクゴク…) 朝日奈「こ、怖いけど…でも…!」 脱衣所----------------------------- 学園長「…ふぅ、風呂上りの牛乳はうまいなぁ…」 朝日奈「……誰!?!?」 学園長「しかしあのヌイグルミめ…まさか不意をついて私をロケットで うち上げるとは…」 朝日奈(ロケット!?うち上げる!?何の事!?) 学園長「とっさに生物室の骨格標本を...
  • ms2_160
    「暑いね、舞園さん…。」 「そうですね、苗木君…。」 普段忙しい舞園さんが久し振りにお休みを取れたので、舞園さんのお誘いで僕は彼女と一緒にお出掛けした。 その帰り道、僕と舞園さんは暑さに耐えかね、公園のベンチで休憩することにした。 ベンチのある所は陰になっているため直射日光は防げたものの、この蒸し暑さはどうにもならない。 僕はシャツの首元を掴んでパタパタさせたり、手で顔を扇いだりしているが、大した効果は無かった。 舞園さんもこの暑さには参っているようで、髪をアップにして、さっきからしきりにタオルで汗を拭っている。 「ふぅ…。まだ夏はこれからなのに、こんなに暑いなんて…。本当に嫌になっちゃいますよね、苗木君?」 「そ、そうだね…。」 僕は、あまり舞園さんの方を見ないようにしていた。 何故かというと、暑さで火照った舞園さんの顔やうなじが...
  • kk12_690-698
    ――――― 所持品のPDAから指定した回線にアクセスする。 一分も待たずして、手のひらサイズの小さなモニターには知人の姿が映し出された。 『どうしたんだ、こんな時間に?』 「あ、ごめん。そっちの時間では夜だったね、起こしちゃった?」 『いや。俺も明日のクリスマスパーティーの準備で忙しくてな。……それで、いったいどうしたんだ?』 「実は僕もそのクリスマスパーティーに混ぜてもらえないかな……って相談なんだ」 『えっ?』 「アルターエゴのアップデートを頼まれてね。今からジャバウォック島に向かうところ」 『そういうことか。別に構わないぞ』 「ありがとう。これから船が出航するから明日の朝には着くよ」 『そうか。ところでだ、苗木……』 「? どうしたの日向君?」 『いやな、いつもならメールで済ませるような話をわざわざ直接連絡してきたんだ。そっちで何かあったのか?』...
  • ms5_633-639
    【教室】 苗木「えっ、舞園さんと? 付き合ってないけど?」 桑田「ホントだな!?」 苗木「うん。当たり前じゃん、僕なんかが舞園さんとなんて……」 桑田「だよな! だよな!!」 山田「……」 葉隠「……」 大和田「……」 石丸「しかし苗木くん! 君は一昨日、舞園くんとデートしていたそうじゃないか! 不健全だぞ!!」 桑田「んだとお!?」 苗木「あ、あれは一緒に買い物行っただけだよ!」 桑田「おめー先週もそんなこと言ってなかったか!?」 苗木「そんなことないよ! ……たぶん」 ギャーギャー 舞園「え? 苗木くんと付き合ってなんていませんよ?」 霧切「本当に?」 舞園「はい」 セレス「一昨日、苗木くんとデートしてい...
  • 2_528
    山田「ところで戦刃むくろ殿は軍人だったそうですが、どのような武器を得意としていたのでしょうな?」 大和田「男はポン刀(日本刀)で決まりだろうが!」 朝比奈「女の子だってば」 石丸「しかし軍人といえば軍刀と拳銃もしくは長銃ではないか?」 セレス「いつの時代の軍人ですか」 桑田「やっぱ今の流行はアレっしょ。光線銃とか何とか迷彩って見えなくなる服とか」 舞園「知ってます! ダンボールを被って隠れるんですね」 葉隠「そんで世界の命運をかけた戦いをしてたんだべ。俺の占いは三割当たる」 十神「いやプロフィールから推測するに…軍人だからといって武器を使っていたとも限らんぞ」 大神「なるほどな。つまり素手か」 腐川「な、何でそうなるのよ! これだから野蛮な思考しか出来ない人たちは……」 千尋「情報工作や電脳戦とか直接戦闘以外を担当してたかもしれない、ってことだよ...
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