ダンガンロンパSSまとめwiki内検索 / 「kk4_732-733」で検索した結果

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  • kk4_732-733
    霧「…何を食べているの?」 苗「アイスの実だよ。今日は暑いから、さっき購買で買って来たんだ」 霧「…そう」 苗(そういえば霧切さん、いっつもロングコートに手袋なんて身につけて…暑くないのかな) 苗「あの…霧切さん、よかったら一個どう?」 霧「…優しいのね、ありがとう。気持ちだけ頂いておくわ」 苗「食べないの?」 霧「ダイエット中なのよ」 苗「うーん…霧切さんスタイルいいし、ダイエットとか必要ないと思うんだけど」 霧「……」 苗「あっ、えっと、変な意味じゃなくて、その……ゴメン」 霧「ふふっ…何を謝るの? 褒めてくれたんでしょう」 苗「あ、うん…」 霧「でも、油断するとすぐに服なんかのサイズが合わなくなるから…控えているのよ。ゴメンなさい」 苗「一個くらい食べても大丈夫だと思うけど」 霧「そういう油断が命取りになるのよ」 苗「……」アイスノ実...
  • kk4_786
    「暑いわね……」 「それなら、手袋を外したら?」 「……苗木君。あなたは暑いからといってパンツを脱ぐの? 脱がないでしょう? つまりは、そういうことよ」 「さっぱりわからないよ、霧切さん」 「アイスを食べたら、少しは涼しくなるかも。苗木君、ここまで言えばわかるわね?」 「素直に買ってきてって言えばいいのに……」 数分後。 「はい、お待たせ」 「ありがとう。二種類買ってきてきたのね。じゃあお礼に、アイスを選ぶ権利をあなたに譲るわ」 「いいの? それじゃあコレ」 「チョコミント――歯磨き粉クラスの味と爽快感が売りのイロモノアイスね」 「それは違うよ! チョコが入っている分、歯磨き粉では得られないほのかな甘みと安らぎがこのアイスにはこめられているんだ!!」 「甘みはわかるけど、安らぎって何」 「食べてみればわかるよハイ!」 「そんなに勢いよく突き付けないで...
  • kk4_74-75
    ボテギリさん見てたらうずうずしたので自分も書いた。後悔してる。 ボテギリさんから数年後の話。キャラ崩壊、妄想注意。 チビギリ「パパぁー! あそんでー!」 苗木「チビギリは元気だなぁ…だけど、もう寝る時間だからだーめ。」 チビギリ「えーっ!? やだーーーっ、パパとあそぶのー!!」 苗木「困ったな…。ちょっと、ママ」 ママギリ「どうしたの、パパ?」 苗木「チビギリがなかなか眠ろうとしなくてね。」 チビギリ「パパーロンパごっこやろー! オシオキごっこもやるー!」 苗木「ほら、この調子なんだよ。どうにか寝かしつけてくれないかなママ?」 ママギリ「ふふっ。パパったら、相変わらずチビギリには弱いんだから… こらチビギリ。もうねんねの時間でしょ? さあ、ママと一緒にお布団に行きましょ?」 チビギリ「えーまだねむくないもーん。だからパパとあそぶのーっ」 ママギリ「チビ...
  • kk4_373
    体育の時間、ふとした弾みで足を挫いてしまった私は、自分が連れて行くと言ってきかない苗木君に背負われ、保健室を目指していた。 冷やかしていたクラスメート達には後ほど個別に制裁を加えるとして、当面の問題は―― 「苗木君、その……重くない?」 「な……!そんな訳ないよ!霧切さん一人くらいなら軽いもんだよ。心配しないで」 「そう……」 彼はそう言い、私を安心させるように笑う。 本当はそんな訳ない。 彼より私の方が身長が高いのだし、彼もそんなに体力に自信があるタイプではない。 その証拠に、私を支える腕は痙攣し、足取りも時折ふらついている。 ……それでも、彼が私を落とすことは決してないだろう。 そう信じられるだけの力強さを、その背と両腕に感じていた。 「……苗木君は、いいお父さんになるわね」 彼に負ぶられる子供は、きっと安心してその背に身を任せることが出来るだろう。 ――遠い...
  • kk12_733-735
    「…僕は、ほら。霧切さんのお陰で何度も救われてるしさ、その…霧切さんの事、大事だって思うけど」 「アンタだって、霧切ちゃんを助けたじゃない」 「え?」  なんだ、いつの話だ、と、数瞬本気で悩む。  別段、僕の方から彼女を助けようと何かしたことは、思い出せる限りではない。  …それもそれで情けない話だけれど。  「側にいるだけで~」とか、精神論じみた話でも無さそうだし。  と、首をひねっていると、心底呆れた表情で、答えを述べられる。 「ほら…最後の方の学級裁判でさ」 「……あ」  思いを馳せる朝日奈さんの目が、少しだけ曇る。 「いや、でもアレは、結果的にそういう形になったっていうか」 「同じこと…ううん、もっとすごいことだよ、苗木がやったのは」  僕も同じだ、あの日々を思い出すのは、今でもまだ辛い。 「…霧切ちゃんを助ける...
  • kk4_32
    苗木「これが事件の真相だよ!(キリギリッ)」 苗木「ただいま、きり……響子さん」 霧切「お帰りなさい、なえ……誠君」 苗木「……そろそろ下の名前で呼び合うのにも慣れないとね」 霧切「……そうね。それで、事件の方はどうだったの?」 苗木「うん。響子さんの言った通り、犯人のアリバイを崩す鍵は支配者のTバックだった。    今回も無事に事件を解決できたよ」 霧切「そう、良かったわ。最初はあなた一人に現場を任せるのは心配だったけど、この調子なら大丈夫そうね」 苗木「そんな、響子さんのお陰だよ!」 霧切「いいえ、あなたは立派にやっているわ。私もできるだけ早く現場に戻るから、それまではお願いね」 苗木「響子さん……褒めてくれるの嬉しいけど、それは違うよ! 当分は自分とお腹の中の子のことを一番に考えなきゃ!    ボクも何とか頑張るからさ、現場復帰のこと...
  • 霧切響子個人スレSS その12
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.12】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 44-51 AOt9whDs シナリオA 君は愛という名の希望に微笑む ※2ネタバレ 268 UfkIuC2R セクハラ 270-274 05PI4NkD アナザードラマEX  ミステリアスな男女 龍が如くとのクロス※2ネタバレ 332-338 zZCFQxXC 壁ドン 450-455 ZC3yzCIc クリスマスSS【前編】※2ネタバレ 559-564 2jvp0N8k 忘年会SS【前編】※2ネタバレ 690-698 8RNJWhAZ クリスマスSS【後編】※2ネタ...
  • 霧切響子個人スレSS その4
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は???の嫁Part4 レス ID タイトル 備考 32 z7d2yWjm ボテギリさん 74-75 fRwGbSVn チビギリ 106-108 U8DDphgu 「カフェへの誘い文句9パターン」 辛口ナエギリ編 オトメスゴレン参照 140-143 LBrHF1nZ,lbghndxH 謎掛けネタ 280 aMy90UcF 変声機ネタ 305-309 zaW1GOyR インビトロ粉砕 318-321 vRvGrzgO 花言葉ネタ 341-343 Jcds+uWO 肝試しネタ 358 bRVFWAWg エレベーター閉じ込め事故 373 aXsUHchw おんぶネタ 405 OrnCqjPH だーれだ? 413,417-426 9WkRXGGj 苗木君が霧切さんの足をくすぐるだけ※微エロかもしれない 414-415 Nq8ytyx9 ...
  • kk5_734-736
    霧「発売から一周年経ったけれど…相変わらずこのスレは賑わっているわ。みんな暇なのね」 苗「暇って…スレが活性化しているのはいいこと、でしょ?」 霧「私なんかに貴重な時間を費やして…もったいないと思わないのかしら?」 苗「違うよ。ついつい貴重な時間を費やしちゃうくらい、霧切さんが魅力的な人なんだよ」 霧「……」 霧「…そういう苗木君は、一般人の皮を被ったド変態なのよね」 苗「えっ!?」 霧「事実でしょう。歴代の論破スレでも、幾度となく噂されているわよ」 苗「う、噂って何!? 僕、そんな変なこと…」 霧「あら、白を切るつもり? 『男のロマン』を引き当てるのに、何枚メダルを使ったの?」 苗「……」 霧「まったく、油断も隙もないとはあのことね。気付いた時は、よっぽど皆に教えようかと思ったわ」 苗「うっ…ご、ごめん」 霧「私に謝ってもしょうがないでし...
  • kk4_405
    朝日奈「だーれだっ!」 苗木「うわっ!?え、えっと…」 朝日奈「ぶぶーっ、時間切れ!正解は朝日奈葵でした!」 苗木(うわ、女の子に目隠しされるの、すごくドキドキするな…) 苗木「…」 霧切「…」 苗木「だ、だーれだ…」 霧切「…あのね、苗木君。手を目で覆っても、声でばれるとは考えなかったのかしら」 苗木「あ、そっか」 霧切(…) ――翌日―― 霧切(…流石に手袋でわかるかしら…でも…) 苗木「……、うわっ?」 霧切「だ、だーれだっ…」(変声ネクタイ使用) 苗木「え、ええー?えっと…あ、舞園さん?」 霧切「……」メリッ 苗木「えっ、あっ!痛い痛い!指が!指がめり込んでる!ぎゃああ…」 霧切「……」メリメリメリ 苗木「あ、わかった!霧切さん、霧切さんでしょ!?…あああ痛い痛いゴメンゴメンナサイ!いやぁああ...
  • kk4_608
    苗木「あ、霧切さんおはよう。今日も暑いね」 霧切「…ええ、おはよう。良いもの食べているわね、苗木君」 苗木「ん、これ?」 霧切「宇治金時とは、またベタなチョイスね。あなたらしいけど」ソワソワ 苗木「…食べたいの?」 霧切「! そ、そんな浅ましい目をしていたかしら…」 苗木「食べたいんだね。待ってて、今もう一つ作るから」 霧切「…あ、ありがとう」 霧切「…ん、結構美味しいのね」シャクシャク 苗木「もしかして、食べるの初めて?」 霧切「似たような文化は向こうにもあったけれど…そうね、抹茶アイスに餡子に練乳、なんて、こっちでしか味わえないから」シャクシャク 苗木「そっか」 霧切「…」シャクシャク 苗木「あ、もしかして…あの、そんなに急いで食べると、」 霧切「……!! …~~~っ!!!」キーーーーン 苗木「やっぱり、関連痛のこと知らなかったんだね…えっと、お茶...
  • kk4_280
    霧「『ま、待ってよ霧切さぁん』」 苗「もう…変声機で僕の声を使って遊ぶのやめてったら!」 霧「『もう…変声機で僕の声を使って遊ぶのやめてったらぁ』」 苗「はぁ…こんなことになるなら、もっと別なものをプレゼントしたらよかった」 霧「あら、私はこれでいいわよ。子供向けの玩具かと思ったけれど、結構面白いし、遊べるし」 苗「むしろ僕で遊んでるよね…もう、好きにしてよ」 霧「『霧切さん…僕、ずっと前から霧切さんのこと…』」 苗「ちょっ…!な、なんてこと言ってるのさ!?」 霧「あら、好きにしていいんでしょう?」 苗「僕の声で変なことしないでってば!」 霧「『僕、霧切さんのことを見てると、胸がドキドキして…』」 苗「…霧切さんがそういうことするなら、僕にだって考えがあるよ」 霧「ふふっ…何かしら?喧嘩なら受けて立つわ――」 苗「『わ、私もずっと、苗木君のことが...
  • kk4_834
    苗「霧切さんはこんな服は嫌い?」 霧「私の好き嫌い以前に、私には似合わないと思うわ」 苗「そうかなあ。僕はそうは思わないけど」 霧「自分の身の丈は自分が一番よく知っているわ。私が着るには、少し可愛らしすぎるわよ」 苗「うーん。でも霧切さんならこういうのも……」 霧「……もしかして、からかっているつもりなのかしら?」 苗「なっ!? い、いや、そんなつもりじゃ……」 霧「私を乗せて似合わない服を着させて、笑いものにしようって魂胆なんでしょう?」 苗「……」 霧「いつも私に振り回されている仕返しをしたかったんでしょうけれど……」 苗「……それは違う!」 霧「?」 苗「僕は……からかおうだなんて思ってないよ! 霧切さんが着たら絶対可愛いと思うから言ってるんだって!」 霧「……!」 苗(って、勢いに任せて僕は大声で何を力説してるんだ?) 霧...
  • kk4_621
    苗「霧切さん、昨日のNステ見た?」 霧「…? 見てないわ」 苗「そう……(´・ω・)」 苗「…あ、舞園さん。おはよう」 舞「おはようございます、苗木君。昨日のNステ、見ましたか?」 苗「! 見た見た、びっくりしたよね!」 朝「なに、何の話?」 苗「昨日のNステでさ、ホラ、司会者が……」 朝「あ、それ私も見た! 最初、放送事故かと思ったよ~!」 霧「……」 ――― 霧「…苗木君」 苗「ん?どうしたの?」 霧「昨日の『えぬすて』だけど…実は、私も見たのよ」Re;Action! 苗「ホント!?」 霧「え、ええ……司会者には驚かされたわ」 苗「だよね!まさかあの大御所に、あんなにストレートに『奥さんのこと』聞くなんて」Re;Action! 霧(『奥さんのこと』…つまり、ゲストの誰かが結婚したのね) 霧「そうね…でも、司会者としては新...
  • kk4_817
    霧切「苗木君、あなたに手伝って欲しいことがあるの」 苗木「うん、いいけど。それって、また探偵の仕事?」 霧切「その通りよ。引き受けてくれて助かるわ」 苗木「それで、今度は何をするの?」 霧切「潜入捜査というやつよ。    私が調べている事件の関係者があるパーティーに出席するのだけれど、そこに潜り込むのにあなたもついてきて欲しいの」 苗木「パーティーって、どんなパーティー?」 霧切「議員の主催する、よくあるものよ。まあ、それなりに大規模なものだれけどね」 苗木「それは……なんだか緊張するなあ。ボクなんか思いっきり場違いな気がするんだけど」 霧切「私がついているんだから、心配しないで。……いえ、むしろ自然な潜入を果たすためにはあなたの協力こそ必要なのよ」 苗木「そ、そうなの? ボクなんかで大丈夫かな」 霧切「ええ。不審を買わず会場に紛れ込めるよう、私...
  • kk4_518
    霧「改めて言うけれど。苗木君、あなたは『超高校級の希望』よ」 苗「未だにそう呼ばれるのは慣れないなあ。僕みたいな普通の奴にはなんだか勿体無い肩書きのような……」 霧「まだそんなことを言っているのね……。   でも、既にあなたの姿は電波ジャックに乗せて全世界に発信されている。今やあなたは私達だけじゃない、多くの人の希望なのよ」 苗「そういう言われ方をすると、ますますボクには荷が重いような……」 霧「それだけじゃないわ。あなたの希望は『絶望』達の目にも届いている。   あなたが望むと望まざるとに関わらず、あなたは『絶望』達に最も注意すべき敵とみなされているでしょうね」 苗「そ、そうかな? それはちょっと大袈裟じゃない?」 霧「いいえ。決して大袈裟ではないわ。   あなたは何時、どこで『絶望』に命を狙われるか分からない。そう考えるべきよ」 苗「うっ、あんまり脅かさないでよ……...
  • yt6_732
    セレス「苗木君。落ち着いて聞いて下さいね。     …わたくし…どうやら出来てしまったようですわ…」 苗木「え…出来たって…ままま、まさかっ…!?」 セレス「…ええ。連休の予定が出来てしまいました。     実家の家族と旅行に行きますので、寂しくても泣いてはいけませんわよ?」 苗木「な、なんだ…驚かさないでよ、もう…」 セレス「…うふふ、相変わらず苗木君はバカが付くほどの正直者ですわね。     わたくしの冗談をすぐに真に受けて、そんなに慌てふためいて…」 苗木(うう…いつもいつも…。…さすがに悔しくなってきたな…。    なんとかセレスさんに一泡吹かせられないかな…) セレス「でも、よく考えると旅行と聞いてホッとされるのも考え物ですわね。     わたくしと離れるのであれば、もっと寂しがっても良いのでは…?」 苗木「…いや、ボクがホッ...
  • kk4_358
    苗「……救助まだかなあ」 霧「落ち着いて、苗木君。   エレベーターの閉じ込め事故における救助までの所用時間は、余程のことでも無い限り1、2時間以内には収まるものよ。   私達が閉じ込められた時間から逆算して、遅くともあと20分ってところね。だから、焦らずに待ちましょう」 苗「そっか、そうだよね。やっぱり霧切さんはいつだって冷静だなぁ……ってなんか顔青いよ? どうしたの?」 霧「……なんでも、ないわ」 苗「どこか悪いとか?」 霧「いえ、本当に……何ともないから。気にしないで」 苗「(そういえば霧切さん、なんだかもじもじしているような……)もしかして、トイレに行きたいの?」 霧「…………(コクッ)」 苗「ど、どうしよう。まだ頑張れるよね?」 霧「……大丈夫、大丈夫よ。これしきの逆境……霧切の名にかけて乗り越えてみせるわ……」 苗(霧切の名、かけちゃうんだ……) ...
  • kk4_318-321
    「苗木君」 ある日の放課後、今日の授業で受けた教科のノートを鞄に詰めている最中、ボクは霧切さんに声をかけられ顔を上げた。 その霧切さんだが、どこか様子がおかしい。 無表情なのはいつもの事だけれど、今日は何故かロボットのようにぎこちなく右手と右足を同時に動かしている。 どうかしたんだろうか? 「この後、何か用事はあるかしら」 「えっと……」 言われてこの後の用事を思い出す。確か今日は…… 「無ければ、この後体育館裏まで来て欲しいのだけれど」 「ええと、ごめん。今日はちょっと――」 「それじゃ、待ってるから」 言うが早いか、霧切さんは競歩の選手も真っ青の超速度歩行で去っていく。 「ええぇ!ちょ、早――待って、霧切さ……も、もういない……?」 慌てて追いかけたボクの目に入ったのは、巻き上がった埃と誰もいない廊下だけだった。 仕方なく呼び出された体育館裏へ向か...
  • kk4_534-535
    霧切「苗木君。あなたのワイシャツ、右袖のボタンが取れかかってるわよ。」 苗木「え?あ、本当だ。気付かなかったよ。」 霧切「ふぅ…。仕方ないわね。私が直してあげるわ。ちょうど裁縫セットもあるし。」 苗木「え?別にいいよ。その気持ちだけ受けとっておくよ。それに何で裁縫セットなんて…。」 霧切「早くシャツを脱ぎなさい。苗木君、ここまで言えば分かるわね?」 苗木「はい、お願いします…。」 15分後 苗木「ねえ霧切さん…。やっぱりもういいよ。家で母さんに直してもらうから。」 霧切「黙ってて。気が散るわ。」 苗木「はい…。(針に糸通すだけで15分近く掛かってるんだけど…)」 さらに10分後 霧切「出来たわ。」 苗木「あ、ああ…。ありがとう、霧切さん…。助かった…あ、ボタン取れた。」 霧切「………。ごめんなさい。すぐやり直すわ。」 苗木「え?今から?」...
  • kk13_73-74
    『シ○○ッ○』 現在希望ヶ峰学園は冬休み中 クラスメートのほとんどは実家に帰ったり仕事だったりして現在学園にはいない 僕は実家に帰る前に部屋の掃除をしていた そして終わったころ外の空気を吸いたくなり屋上へと向かった ドアを開けると流れ込む冷たい冬の空気に身を震わせる 「寒くなってきたなぁ」 はぁ、と吐いた息は白くなり空へと消えていく ポケットに手を突っ込み目的のものを取り出す それを箱から出す 「うーん……手袋つけたままだとやっぱり剥がれないか」 仕方なく右手の手袋を外し封を破る 焼け爛れた右手が露わになるが気にせずそのまま箱の中身を取り出し口に咥える 希望ヶ峰学園の校章が描かれた黒い手袋をはめ直した 「……」 咥えたそれの味をかみ締める 久しぶりに見かけたこれを思わず衝動買いしてしまったけどこれは正解だった...
  • kk25_73
    帳に書かれた捜査メモを読み耽り、パズルを組み立てるように思考のピースを当て嵌めていく。 まだまだ足りないピースだけど、こうしていれば捜査すべき場所も見えてくる。 備え付けられたベッドに腰を掛けながら、時間を忘れて白いメモに書かれた黒い文字を指でなぞり ―――ぴたりと、その指が止まる。 忘れたはずの感覚が蘇ってくるような、とある人物の名前。 “苗木 誠” 今日は避けるように顔を合わせなかった。 そのせいで食事もとってないけれど、それは些細な問題だ。 問題は、私がこんなことで動揺してしまったという事実。 理路整然と整えられた思考のピースは、一瞬の内に散らばって砕けた。 「忘れなさい」と言ったのは私なのに、これでは彼に示しがつかないではないか。 思考が乱れる――多分今日は、調子が悪い。 決して彼のせいで乱れたわけではないと、誤魔化すように言...
  • kk4_305-309
     苗木君と、喧嘩した。  喧嘩と呼べるものじゃなかったかもしれない。  一方的に、私が怒鳴り散らしていただけだった。  声を荒げ、机を殴り、睨みつける。  そんな私に対して、始終と苗木君は困ったように黙っていて、それが癪に障って。  手近にあった、イン・ビトロ・ローズ。  インテリアに、と彼がくれた『ガラスの中の薔薇』。  私はそれを掴むと、威嚇するかのように、壁に叩きつけた。 「っ…」  苗木君は抗議の声もあげず、ただ悲しそうに、粉々になったガラスを見つめていた。  出ていけ、と私が言うと、逆らわずに席を立ち、 「…さよなら」  謝罪でも激昂でもなく、別れの言葉を口にした。  彼が去った部屋で、私はひとり、取り残されている。  怒鳴る相手を失って、私は静寂に、取り残されている。  一瞬だけ大...
  • kk4_613-614
    「お待たせしました」 目の前に置かれた広口のガラスの器に、私はほんの少しだけ胸を躍らせる。 勿論、テーブルの向かいに座る彼には、それと知られないように。 偶然通りがかった喫茶店の店先に「かき氷はじめました」と記された看板を見つけたのは苗木君だった。 日本の夏の風物詩であるところのそれは、幼い頃から海外で過ごすことの多かった私にとってあまり馴染みのない食べ物で、 それだけに興味を惹かれるものがあった私は、迷わず一服することを彼に提案したのだ。 鮮やかな青色のシロップに染められた雪山の一角をさくりとスプーンで掬いとり、口に運ぶ。 柑橘系の甘い香りと、サイダーに似た淡い酸味。 軽く目を閉じ、舌の上で氷の粒が溶けていく感触に意識を傾ける。 梅雨が明けてからというもの日に日に暑さが増していることもあり、身体の内から涼やかになる感覚がとても心地良い。 ささやかな幸...
  • kk4_414-415
    霧切(じーーーっ) 苗木「あの……さっきからじっと見てるけど、ボクの顔になにかついてるの?」 霧切「苗木君、今この教室は私たち以外の生徒は帰寮しているわ。」 苗木「? えーっと、うん、まぁ……そうだね?」 霧切「時間は17時3分を過ぎたところ……夕日が出てるわね。」 苗木「あ……ホントだ。綺麗だね。」 霧切「…もうすぐ黄昏時。昼間あれだけ賑やかだったのに、今はグラウンドにいる部活動生の声しか聞こえてこない。」 苗木「うん。あ、今日は野球部が使ってるのか。あそこで怒られてるの桑田クンだよね。」 霧切「はぁ………苗木君のくせに生意気よ。」 苗木「え!?」 霧切「整理して言うわ。今は黄昏時。校舎内は静かで人の気配はない。つまり、今この教室にいるのは私たちだけ。 ここまで言えば分かるわね? 苗木君」 苗木「あの、全然わからな――」 霧切「分かるわね?」 苗木「(そんな潤...
  • kk4_140-143
     霧切「苗木君、問題よ」  苗木「どうしたの?急に」  霧切「『超高校級の探偵』の助手たるもの、謎解きには常に――」  苗木「暇なの?」  霧切「…。うるさいわね、黙って答えなさい」  苗木「暇なんだね」  霧切「1kgの鉄と、1kgの水…重いのはどちらかしら?」  苗木「え?そんなの…水よりも鉄の方が重いに決まってるじゃないか」  霧切「確かに、同じ体積なら鉄の方が重いわね」  苗木「あっ」  霧切「正解は『どちらも同じ』よ。まだまだね、苗木君」  苗木「くっそー…」  苗木「じゃ、僕からも霧切さんに」  霧切「ええ、来なさい。返り討ちにしてあげるから」  >…とは言ったものの、霧切さんは『超高校級の探偵』…  >正攻法な問題じゃ、簡単に答えられちゃうし…  >よし、ここは…!  霧切「問題はまだかしら?」  苗木「…その...
  • kk4_653-654
    苗木君と喧嘩をした。 喧嘩、と言うよりも、一方的に私が拗ねているだけなのだけれど。 あの苗木君が誰かと口論なんてするはずがない。出来るはずがないのだ。 そう―――悪いのは、私。 ショッピングモールに特設された水着売り場の中をとりあえず徘徊していた時のこと。 私に何が似合うかなんて分からないし、そもそも私に水着なんて似合うのかしら? なんて思っていたけれど。 私だけスクール水着というのもなんだか気が引けてしまうから、こうしてここに来たわけだ。 「ねぇ…やっぱりボク、外で待って……」 「駄目よ。水着、選んでくれるって約束だったでしょう?」 「それは霧切さんが一方的に取り付けたんじゃないか…」 苗木君は優しい。半強制的に水着選びにつき合わせたのに、文句の一つも言わない。 さすがに女性物の水着ばかりが並ぶ場所にいるのは気が引けるらしく、先ほどから俯きがちに...
  • kk4_913-919
     祭りとは人々を日常性から解放する『非日常』の場……なのだそうだ。  道すがら霧切さんに教えてもらったことの受け売りだが、今の彼女を見ているとなんとなく分かる。 「どう、霧切さん。感想は?」 「まだ来たばかりじゃない。感想を求めるには早いと思うけれど」 「あ、ああ……それもそうか」  僕の隣を歩く彼女は、見慣れたシャープなシルエットの洋装の代わりに白地に臙脂色で萩の柄をあしらった浴衣に身を包んでいる。  銀色のロングヘアはフルアップに結われていて、襟から覗く白いうなじがとても眩しい。  黒革の手袋は浴衣に不釣合いといえばその通りかもしれないが、僕にはいいアクセントになっているように思える。  足元から聞こえてくるのは、ブーツの踵の音ではなく白木の下駄が奏でるカランコランという音。  お陰様で今日は彼女との身長差がほんの少し縮まっていて、僕には...
  • kk4_341-343
    「ぱんぱかぱーん!納涼!夏の肝試し大会ぃ~」 「いっえーい!!」 夏も真っ盛りとなったある日、ボク達78期生は肝試しという名目で希望ヶ峰学園に集められていた。 ちなみに発案者は桑田君と江ノ島さん。 ……二人とも、こういうの好きそうだからなぁ。 「さーて、そんじゃちゃっちゃと説明すんぞ。ルールは簡単。二人一組になってこの学園のあちこちに設置されたチェックポイントを廻ってくるだけだ!」 「折り返し地点に鈴が置いてあるから、必ず持ってくることー。あ、ちなみに男女ペアは確定だかんねー」 男女ペアか……誰になるかな? 集まっている女子達に眼をやる。 こう言ったらみっともないけれど、あんまり幽霊とか得意じゃないし、頼りになる人だといいかも。 例えば……大神さん。 いつものように瞑目しながら腕組みしてるけど、唇の端をうっすら吊り上げている。 『ふ……幽霊か、面白い。我も一度手合わ...
  • kk4_628-630
    霧切「…苗木君、何をしているの?」 苗木「パズルゲームだよ。山田君に借りたんだ」 霧「…あまり感心しないわね。学生の本分は勉強よ」 苗「霧切さんはゲームは……、しないよね」 霧「そうね。そんな時間も無いし」 苗「でも、霧切さんは頭の回転が速いから…パズルゲームとかは得意そうなんだけどな」 霧「買いかぶりすぎよ。……その、ぱずるげーむというのは何なのかしら?」 ――――― 霧「なるほど。だいたい操作は覚えたわ」 苗「ちょっと対戦でもやってみる?」 霧「…まあ、一度くらいならいいかもしれないわね」 ――――― 苗「うわあ…思った通り、霧切さんパズル強いね」 霧「……。なんでもないわ、こんなの」 苗「ううん、初心者なのにすごいよ。僕なんか、全然歯も立たなかった」 霧「……」 苗(ちょっと嬉しそうというか、得意げだ…) 不二咲「...
  • ms4_769-773
    10月31日。 今日、ボクたちは江ノ島さんと朝日奈さんの提案で、ハロウィンのパーティをすることになっていた。 そのパーティのコンセプトは「とりあえず盛り上がろう」。 ボクは正直、ハロウィンが何をする行事なのかは知らなかったけど…コンセプトからして、そこを考えたら負けなんだろう。 だったら、たまにはこういうイベントがあっても悪くないかも。 それに、山田クンがパーティ用に、特製のコスプレ衣装を用意してくれるとか、なんとか。 そんな動機もあって、ボクは結構今日のパーティを楽しみにしていた。 なのに… 「………どうして、今日に限ってカゼなんか引いちゃうんだよ…」 ボクは一人悲しく、自分の部屋のベッドに寝そべっていた。 間違いなく、昨日までは元気だった。何か変なものを食べたわけでも、雨に降られたわけでもない。 なのにボクはカゼを引いて、ベ...
  • kk8_734,737
    私と苗木君は紆余曲折を経て恋人になった。 今まで彼の鈍感さや、周囲の女の子の猛烈なアタックに焦燥感を覚えていた私としては 一瞬でも長くこの幸せを甘受していたい―― それなのに彼ったら…… 「あれ?どうしたの霧切さん。何だかとても嬉しそうな顔をしてるね」 なんて、平然と聞いてくるものだから 「何よ…嬉しそうな顔をしちゃいけないのかしら」と私は憮然とした表情で返す。 あなたの隣に本当の意味で立てている――その喜びが抑えきれず顔に出ていたらしい。 「それは違うよ。霧切さんの嬉しそうな顔、とっても可愛いよ」 と、いつもと変わらぬ調子で言い放つ。 「可愛いなんてそんな///…どうせからかってるんでしょ」 あまりにもいつもと変わらぬ調子だったので、私も照れ隠しでそう返すのだが…… 「いいや、普段の霧切さんも可愛いけど」 「そんな風に嬉しそうに笑う霧切りさんも凄く可...
  • 霧切響子個人スレSS その5
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【5KUBUTO】 レス ID タイトル 備考 6 6AHuG9gJ 1乙 8 hITq+/sE 1乙 45-46 zezDRU2j 苗木君が縮んでしまったようです(前編) 58-62 oIiPfnUB 苗木君が縮んでしまったようです(後編) 45-46続き 65 o/lRlj3C コ○ンネタ 76 GWynfNWu セクシーorキュート 81-86 9O85pkTx 卒業後 114 9M/xrIVb 響子お姉ちゃん 144 vNp6EVrX 牛乳 154,156-159 PNmU7Ytk 苗木妹 177-180 thRHbRxn 日記 232 xz7qFYKt 続編発表 242 n3/fwSuR シモネタ注意 267,280-281 7dfINR45,IH7iezhP 花火 347 CLbcqjnM ...
  • 霧切響子個人スレSS その1
    【手袋が】霧切響子の正体は俺の嫁 Part1【本体】 レス ID タイトル 備考 51,55 hKEYu8rE とある外国にて 57 OYxX6DKd それなんてToLoveる? 176 2dLtEBBC 酔いギリ 191-192 oF5t3Kov デートネタ 203-205 z9fFEcBF 191-192続き 224-226 05wfwVCf 初デート 231 yaUIsF/z 霧切さんは押しに弱い? 244 yaUIsF/z ある日の霧切さん 250-251 Qv9RJv19 言弾「ロッカールームで見つけた手帳」 256 NDaJv5lS 霧切さんでメイド服ネタ 259-263 oF5t3Kov 探偵ネタ 270 q556kPPq 本編小ネタ 279-281,285 nXBZT0d6 サンタさんって信じる? 297,307 FzmjJaIy 朝、苗木の部...
  • kk4_413,417-426
    「苗木君、ゲームをしましょうか」 そんな提案を霧切さんが切り出してきたのは日曜日――ボクらが遅い昼食を終えて、暫く経ってからのことだった。 今、この寄宿舎にいるのは僕と彼女だけ。 他の皆はそれぞれの理由で皆外に出払っている。多分、それが健康な高校生の健康的なあるべき姿だ。 一方の僕らはどうかというと、昨日――つまり土曜日に果たしてきた仕事の疲れをとることに専念していた。 といっても、ボクの部屋でのんべんだらりと時間を潰しているだけなのだが。 電車に乗る→依頼人のもとへ→捜査→解決→依頼人宅を辞す→電車に乗る→帰宅。 半月に一回程の頻度で霧切さんから誘われるそんな日帰り旅行は、すっかりボクの習慣と化していた。 が、彼女との小旅行は往々にして血生臭かったり、キナ臭かったり、背筋がヒヤリとするものだったりするわけで。 おまけに、日帰りゆえのハードスケジュールまで付い...
  • ms2_731
    苗「うわぁ。舞園さん、その振袖、凄く似合ってるよ。」 舞「ありがとうございます。苗木君もスーツ姿がなかなか様になってますよ。」 苗「そ、そうかな?舞園さんにそう言ってもらえると何だか自信が出て来るな。」 舞「あ。苗木君、ネクタイ曲がってますよ。直してあげますから、ちょっとジッとしてて下さい。」 苗「え?いや、あの、自分でやるから大丈夫だよ。」 舞「遠慮しないで下さい。私、小さい頃によくお父さんのネクタイを直してたので、結構得意なんですよ?」 苗「そ、そうなの?じゃあ、お言葉に甘えて…。」 舞「はい、任せて下さい。」 苗「(うわ~。女の人にネクタイ直してもらうなんて、何だか新婚夫婦みたいだなぁ)」 舞「そうですねぇ。もし私と苗木君が結婚したら、毎朝会社に行く苗木君のネクタイを私が直してあげるのが当たり前になるかもしれませんね。」 苗「え!?舞園さん、そ...
  • 霧切響子個人スレSS その7
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.7】 レス ID タイトル 備考 26-35 BPdVJ+QK サンタギリさん 87-88 EZlZAWD7 「わたしのお父さん」 118-120 OYy6A2xb 仕返しの仕返し 132-134 fbq077rd カラオケ 138,139,141,151,154,156 pDMBrCWF 初日の出 195-200 O7xyFB7g 初詣・前編 205-210 O7xyFB7g 初詣・中編 214-221 O7xyFB7g 初詣・後編 229-230,245-248 W1FZhyLu,q+ucsloR コンセプション ナエギリ編 微エロ? 382 tRlLYYDm 美人局 445-447 fmIHUu/e ナエギリ観光記 470-476 djBo1R9M ナエギリ宿泊記 1/2 445-447続き 485...
  • kk24_710-786
    違う角度から見る、という言葉が、ボクの脳裏によぎった。 霧切さんが度々口にすることだ。 彼女が多角的に物事を捉えようとするのは、探偵としての性分なのだと思う。 全く同じ物であっても、見る角度を変えれば様々な顔を覗かせるらしい。 だから、今目の前にいる霧切さんにもこれは当てはまるんじゃないかな。 ……多分。 視線の先は、ここではない何処かへ向けられていた。 随分と集中しているようで、不動を保ち続ける姿は、砂浜の景色と同一化しているようにすら見えた。 霧切さんは、見慣れた仕草で考えを巡らせているようだった。 しかし、見慣れているとは言っても、それは仕草に関してだけだ。 これも見る角度が違うってことなのかな。 言葉に偽りは無い、というよりは無さ過ぎる。 文字通りという表現が、これ程当てはまるのも珍しい。 「どうしてこうなったの...
  • kk14_756-758
    ソファでくつろぎながらテレビを見る――。仕事の後によくある光景だ。 でも、僕らのよく観る番組はバラエティではなくサスペンスドラマだったりする。 けれど今日はどうにもドラマの内容が頭に入らなかった――。 と、いうのも晩酌のお供に開けた口コミで評判の発泡酒が予想以上に美味しく、頭がボーっとして登場人物の会話が今ひとつ記憶できない。 右耳から話の内容が入ってきて、そのまま左耳を通り過ぎるような感じ。 そんなものだからテレビの映像より目の前の光景に興味が湧いてくる。 僕の右隣に座り、食い入るように画面を見つめる響子さんの方に傾くのだった――。 ~ キリキス vol.2 ~ 「ね、ね、響子さん響子さん」 「……なに? 今いいところなの」 「こっちで観ない?」 ポンポンと自分の膝を叩き、もっと傍で一緒に観ないかと誘ってみる。 「イヤ」 ...
  • 霧切響子個人スレSS その2
    【ダンガンロンパ】霧切響子の正体は俺の嫁Part2 レス ID タイトル 備考 48 nOecuONv 新年・全員 61-62 q7jbqw7h 前スレ919-920・中編 68-73 TbpZ4wsA 前スレ965-966・後編 78-80 8lEYS2Sp 幼児退行 121 yyEDDkCA 浮気談義 195 dEssGC+t キャンプネタ 214 joVGE21q 226-230 a4kyvqMh 混浴ネタ 259-267,286-300 DKmh/sR9,jx1yxKL2 火傷 311-314 wTFyVGDQ 僕の好きな人は(前編) 苗霧ラブシリアス? 327-328,330 HaX/rmV+ 61-62・後編 349-358 1cz8epR3 飲酒ネタ 372-377 riBZuSGW 猫霧さん 422-427 N8R1BbaE...
  • kk5_722-724
    「舞園さん、あなた苗木君と同じ中学校だったらしいわね」  お昼休みを持て余していると、霧切さんが私を廊下へと手招いた。  何の用事だろうか、と付いていけば、いつも通りの冷ややかな表情でそう尋ねられる。 「それが…どうしたんですか」  思わず身構えてしまう。  相手は超高校級の探偵。尋ねられるということは何かあるということだ。  その上、彼女が「探偵同好会」と称して、苗木君を引っ張りまわしているのは知っていた。  「同じ中学」という繋がりを持っている、私を好ましく思っていないのかもしれない。 「…誤解しないで、あなたに難癖をつけに来たわけじゃないのよ」  私の緊張に気付いたのか、ゆるやかに霧切さんがほほ笑む。 「あなたとは、むしろ…そうね、協力関係を結びたいと思っているのだけれど」  協力関係。  違和感のある単語に、思わず首を傾げる。 ...
  • セレスティア・ルーデンベルク
    現行スレ 【ダンガンロンパ】セレス様とビリヤード 13戦目 SS 1戦目 【Aランク】セレス様とオセロ 1戦目【ナイト】 レス ID タイトル 備考 31-32 Exe9hwKz セレス様のお料理教室 396-398 /O898+YF ラストギャンブル 413-418 xIuv86iY あのYの悲劇 446-448 Db9NHgq6 セレステ(ryの詰問 472-473 oPWC+nJ3 CHAPTER03の真実 山田×セレス 477 56Bh/4VR 舞園さんとセレスちゃん 舞園+セレス 504 RujAO5+J セレス 対 舞園 595-598 NQZ7Efz9 セレス 対 舞園 (文化祭) 657 JCyXPeN1 セレス母 679-681 l3f4Elko バレンタイン 755-760 BvzebBFh それがFになる 苗木×セレス風味 ...
  • kk8_332-338
     がたん、ごとん。  日付も変わろうかという時刻のローカル線に、乗客は驚くほど少なかった。  広い車内に僕ともう一人だけの、ただ二人きり。  他に人影を探そうとすれば、スライドドアを開けて隣の車両へ行かなければならない。  そして、周囲に響き渡るのは電車の走行音のみ。  こんな時間まで外を出歩くなんて生活とはとんと無縁だった僕からすれば、それは極めて奇異な光景である。  物珍しいものを目にすれば、まぁ大抵の人は、大なり小なりそこに何がしかの感慨を覚えるものだと思う。  無論、平凡中の平凡を自認する僕も例外ではない。  ――本来なら。  視覚が捉えた眼前の光景を『奇異なもの』として認識することはできる。  だが、その後が続かない。  思考が『ああ、なんだかおかしな感じだな』というところで止まってしまう。  目下のところ、僕にはそんなことに思いを巡らせ...
  • 舞園さやか
    現行スレ 【ダンガンロンパ】舞園さやかはエスパーアイドル 助手6週目 SS ステージ1 【ダンガンロンパ】舞園さやかはアイドルかわいい【ヒロイン】 レス ID タイトル 備考 24 ecobqWuo 舞園+霧切 36 DfRm127k 苗木×舞園 89-91 G//7CMF5 アイドルとミリタリー 舞園+戦刃 204 rRblO80c 舞園×苗木 386 dbaXWUiR テレポート 471 C3+0ktOc 苗木×舞園 708-709 DbPefRp4 中学時代の鶴の話 ステージ2 【ダンガンロンパ】舞園さやかは真ヒロイン ステージ2【アイドル】 レス ID タイトル 備考 89 PpEe9+rV 舞園+霧切 93-95 C8PnieI4 苗木×舞園 107-109 /rkZ3Zz1 苗木...
  • 霧切響子個人スレSS その13
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.13】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 40-48 OyIR3RPk 挙動不審な霧切さん 73-74 b5hcK31g 『シ○○ッ○』 前スレ924-930の続き? 78-80 bY0Zlv74 お母さんと呼ぶ 114-119 moZ6dfnX 前スレ924-930の続き 155-156 F7Mk1Wi8 妖艶霧切さん 173-176 YPifsfma なえぎり三題噺「子供ができる」「喧嘩」「鍋」 193-194 YPifsfma 「あるいはただのとばっちり」 199-202 AaGgeQ1r 実家帰省 ...
  • kk12_722-725
    『違、うよ』  考えずに、反射で喋る。  助けを求めるような彼女の声に圧されて、勝手に口が動いてしまった。  それでも、ならば何故、と、縋るような瞳がさらに問うてくる。  本当に、差し出そうだなんて考えていたわけじゃない。  出来ることなら僕だって、あの人に霧切さんを近づけたくはない。  でも、あの先輩に頼まれたのも本当だ。どうにかして霧切さんを連れて来い、と。  苗木、お前は霧切ちゃんの何なんだ。  守るとか考えてんなら、お門違いだぞ。  恋人でもなんでもねえんだろ、たかだか数年俺らより付き合い長いだけで、彼氏面すんなって。  お邪魔だよ、俺らにとっても、彼女にとっても。  誰を選ぶかなんて、霧切ちゃんが決めることで、お前が指図する権利なんてないだろ。  分かったな、絶対連れてこいよ。  どこかで否定したかった、僕が彼女を縛ってしま...
  • kk30_752-754
    「――苗木君、聞いているのかしら?」  すぐ隣から霧切さんの淡々とした声が聞こえてくる。  肩と肩が触れ合っていて、雨の匂いのなかに彼女の香りも感じられるほどに近い距離から。 「う、うん。ちゃんと聞いてるよ」  ボクは可能な限り平静を装って笑みを作る。ちゃんとできているだろうか。  できていなくても、それはボクのせいじゃない。むしろできないのが普通なんじゃないだろうか。  ひとつ傘の下、女の子と寄り添って歩く。超高校級の幸運の才能を持つボクでも、そんな経験はいままでなかった。  ……今日までは。  今朝は寝坊してしまって、慌てて家を出た。天気予報を見る余裕はなかったし、あまりにも急いでいたので昨夜見た予報なんて頭になかった。  昨日の天気予報のお姉さんは正しかった。午前中は晴れて午後になってから雨が降り出した。じめっとして蒸し暑くなってげんなり...
  • kk12_332-338
     壁ドン、と呼ばれるシチュエーションがあるらしい。  意中の異性を壁に押し付けて、腕で横への退路を塞ぎ、自分と壁とでサンドイッチにするような構図だ。  挟まれる方が、基本的には言い寄られる方。  押し付ける方は、所謂『俺様系』と呼ばれる主人公か、パニックになったヒロインと相場が決まっているらしい。  山田君の言だ。  一歩間違えば脅迫にも見えてしまう、それを。  なぜか今、僕と霧切さんがちょうど実践している。 「……」 「……」  怖いのに見惚れるという経験をしたことがある人は、あまりいないのではないだろうか。  綺麗な女の人の幽霊とか、雪山の頂上から断崖絶壁を覗き見るのに、それは似ていた。  ぞくり、と背筋を這う冷たい感覚。  それでも僕は、霧切さんから目を逸らせない。  壁の隅に追い詰められた僕に、身長差が悲しいかな、覆いかぶさる...
  • 霧切響子個人スレSS その22
    【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.22】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。  閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。  備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 9 WJk6weQd SSS クリスマス 1レスSS・クリスマス・2ネタバレ 152 noG+HMBg SSS『大晦日』 1レスSS・大晦日 216 FXshjs9a 苗木君が怒る時 228 H8A2ZdU+ SSS『お正月』 1レスSS・お正月 288-292 PtYabt5b out of the gravity 318 1TrI4t6X 1レスSS・結霧・ダンガンロンパ霧切2ネタバレ 433 xOHvstQJ 1レスSS・成人祝い 602-604 njkOca6C...
  • k2_68-73
    あれから二日経った…霧切さんとはまったく会えていない と言うより…霧切さんの姿をまったく見る事が出来ない 朝食は僕が来る頃にはすでに食べ終えてるようだった 朝食後、学園中あちこち探してるけど…未だに見つける事は出来ない …こうなった原因は間違いなく例のウソ発見器だ 「モノクマの奴…」 僕は…霧切さんの事を大切な人だと思ってる いつも冷静で殺人が起きても顔色一つ変えず、捜査をする彼女 でも…僕は何度も助けられている。今までの学級裁判だって彼女がいなかったら… それに…僕自身が…彼女を放っておけない しかしその場合、あのウソ発見器は本当の事を言うと反応すると言う事になる つまり…霧切さんは僕の事を… 「………確かめるんだ、霧切さんに会って…直接…!」 僕は霧切さんに会うために行動に出た とにかく他の皆に聞いてみよう...
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