Mirage-the device operation-

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Mirage-the device operation- - (2008/06/01 (日) 22:56:28) の編集履歴(バックアップ)


Mirage-the device operation-
 世界を二分した大戦があった。
大国『アナトリア』とそれに対抗する小国『桜門』
アナトリアはその絶対的な力を世界へ提示し、桜門への武力介入を開始。
勝敗は分かりきっていた。
力の差は歴然、弱小国である桜門が敗戦することは明白であった。
しかし、敗戦することはなかった。
結果としてアナトリアは消滅し、桜門は世界へその力を示すこととなる。
さて、桜門へ勝利をもたらした存在のことを語ろう。
この大戦で使われた力、世界を変えるほどの力を保有する存在。
その剣の一閃は空を割り
その身に纏う鎧は如何なるものの干渉を遮蔽する。
彼らのことを人は神の代行人【執行者】と呼んだ。
「キミは・・・誰?」
夏の夜、校舎の屋上で蒼い閃光が走る。
少年はその少女と出会い、その存在を知った。
「私?私はね」
少女には不釣合いの巨大な剣を携え、不敵に笑うその様子は少年の知る少女の顔ではなかった。
力が欲しい。
誰かを護れる、たったそれだけでいい。
自分にも、この女性のような力があれば・・・。
「私は葵。執行者、黒崎葵」
少年『野田康治』が出会った、初めての執行者だった。
~数年後~
闇夜に浮かぶ、二つの陰。
世界の裏で抑止力として働きかける二つの力があった。
暗殺家業の名の下に、狂気を討つ暗殺者一族。
少年『石田隆』はそのうちの一人だった。
毎日のように人を殺し続け、自分の心を失いつつあった彼の前に訪れる危機。
それは自分の姉のような存在であり、師でもある『柊優子』の今まで見なかった姿。
ただ一人となって、護るべき存在を抱きかかえ、敵へ突撃する石田の前に降り注ぐ光。
邂逅するのは漆黒の銃を持ち、白き鎧を身に纏いし執行者。
それは執行者として存在する親友『野田康治』だった。
そしてこの事件を機に、大きな流れの中に二人の少年はその身を投じることになる。
執行者と暗殺者。
歴史上、相容れぬ存在である者達が今、覚醒のときを迎える。
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