Lunatic Gate-雪華の神話-

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Lunatic Gate-雪華の神話- - (2008/06/08 (日) 01:34:29) のソース

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「さぁ、光一の息子よ。剣を取れ」
最終決戦は自分の生まれ育った桜門の地だった。
親友との再会、アトラスの7剣との死闘、そして憧れだった人との別れ。
様々な思惑が渦巻く戦いは、英雄の生き残り『鶴谷国重』との一騎討ちが最後の舞台となった。
鶴谷を討てば、長きに渡る戦いの連鎖が断ち切られる。
そう信じて剣を取り続けた一人の少年は苦悩する。
本当に終わりなのか?
鶴谷が終わらそうとしていた世界はこんなにも歪んでいるのに。
自分の剣に迷いを感じつつも、最後の瞬間は訪れる。
粉々に砕け散る双剣。
爆散する波動。
アトラスの一人、黒崎雪華が駆けつけたときにはすでに事は終えていた。
炎に焦げる大地と、ボロボロになって落ちている黒き銃。
『兄さん・・・』
銃を拾い上げ、胸に抱き涙を流す。
最後の最後まで主人と共にした、Aiminiftに微かな兄のぬくもりを感じて。
―数年後
桜門は中村美沙の手によって再建され、世界は平和へ向かいつつあった。
「まったく、マスターはどこへ行ったのやら・・・」
マスターである石田隆はここ数日行方を晦ましている。
「放浪癖がある人だとは言え、ツヴァイハンダーは最近私に任せっきりだしなぁ・・・はぁ」
「そうボヤかないの。彼が居なかったらこの学園は」
中村学園長はいつもの調子で書類に目を通しながら呟く。
平和になって2年がたった。
けども、以前狂気は断ち切れていない。
まだここは治安が安定しているものの、他の近隣諸国では未だに狂気に感染した者が猛威を奮っている。
その現状に、雪華は矛盾を感じずにはいられなかった。
「兄さん・・・もし兄さんがいたら・・・」
「どうしてる・・・かな」
腰に下げられるAiminiftを手に考える。
自分はまだ弱くて、彼のように巨大なものに立ち向かう勇気すらない。
『どうすれば、終わりは見える?』
―終わりなどない。
―この戦いの連鎖への抑止力は無くなった
その瞬間、桜門に一つの落雷が落ちた。
真っ白の外装に、手には見たことのない文様。
『終わりなどない。過去の雪辱は永遠に消えない!!』
「私が・・・私が護らなくちゃ」
そうして雪華は未知の力に立ち向かう。
すべては今を護るため、
兄が残したこの時間を生きるため、
手にはIxion/Divineの刻印が施された十字剣。
そして、黒き銃を携え彼女は立ち上がった。
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