ドラ○もんの道具を悪用してエロ小説 まとめWiki内検索 / 「大人のポケット第2話-1」で検索した結果

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  • 大人のポケットさん
    ...第1話-2 大人のポケット第2話-1 戻る
  • 大人のポケット第2話-1
    二本の陰毛と二本の毛髪・・・・ 他人が見れば価値の無いゴミだろう。が、もしこれで自分の プライバシーがいとも簡単に漏れるとしら、現代人はどんな恐怖を味わうのだろう? 俺様は先日の神埼家で良心ってモノを陵辱した。欲望とはこの上無く甘美で俺様を虜にさせる。 「カモン! 『アンケーター』」 俺様に無限の力を与える、”ポケット”から、ひみつ道具を取り出す。これと神崎家で仕掛けた 『スパイ衛星』があれば神崎の女達の秘密が簡単に手に入る。これで彼女らを支配出来る。 人間誰しも、他人には知れたくない秘密の一つや二つもっているだろうし、それらを、もし 他人が知っていると自覚した時の恐怖っと言ったら筆舌し難いだろう。 故に、時すら自由に操れる今の俺様にとって情報こそが全てなのだから、真っ先に 優先されるのは情報収集。現代人の悲しいサガの成せる業だねぇ、こりゃぁ。 ...
  • 大人のポケット第1話-1
    大人のポケット                何故、これが俺の手元にあるのだろう? そもそもこれをいつ、どこで手に入れたのかすら覚えていないのだから手に負えない。 嫌な上司に失敗を押し付けられて会社を解雇。飲めない酒に溺れてヤケを起こして 飲み屋を何軒かはしごしたまでは覚えているのだが、その先はまったく覚えが無い。 だがどうだが自分のアパートまでは帰ってきたみたいだ。そして 目が覚めると手に、ある布切れを握り締めていた。 正確に言うと布ではなく、布のようなモノとしか言いようがない。半円形の二重で色は白。 円周は綺麗に閉じてあり正に”ポケット”と表現するのが相応しいそれが、最初は何が何だか まるで分からかった。酔いが抜けてない頭で考えてもラチがあかないし、水でも飲もうと 立ち上がったら、不意に本棚に頭をぶつけて崩れる本の波に呑...
  • 大人のポケット第1話-2
    草木も眠る午前二時、俺は『石ころぼうし』を被り『どこでもドア』で 神崎家に進入、早速とガサ入れと洒落こんだ。が意外なことに本人が居ない。 出張等が無い事はニセ電話で確認したはずなのに..... べつにばれる訳でもないので 女達の様子を見る。まずは妻、幸子(40歳)から覗く。 顔立ちは小奇麗な方だ。いわゆる、男好きな顔立ちってこんな感じだろう。驚いたのは そのスタイル、89-69-87のナイスバディで40歳?相当に手入れをしてるな。 肌のツヤなんか三十代で通るよ。何か裏がありそうな気配を感じるね。 黒の紫のネグリジェ、上からもむ胸の感触は極上!何時間もんでても、てんで飽きない。 当初、貰うものを貰ってから引き上げようと考えていたが急遽、予定変更! 『夢風鈴』『ムユウボウ』で寝ている女達に性奴隷の最初の仕事をしてもらおう 「俺様の目の前でストリップ...
  • なげっぱなし字書きさん
    なげっぱなし字書きさんの投稿作品 連載作品 笹本夕貴編 笹本夕貴編 第1話-1 笹本夕貴編 第1話-2 笹本夕貴編 第1話-3 笹本夕貴編 第1話-4 笹本夕貴編 第1話-5 笹本夕貴編 第1話-エピローグ 笹本夕貴編 第2話-1 笹本夕貴編 第2話-2 笹本夕貴編 第2話-3 笹本夕貴編 第2話-4 笹本夕貴編 第2話-5 笹本夕貴編 第2話-6-1『ばいお はざ~ど』 笹本夕貴編 第2話-6-2『ばいお はざ~ど』 笹本夕貴編 第2話-7『悪しき罰』を与えましょう 笹本夕貴編 第2話-8 笹本夕貴編 第2話-9 早良須美編 早良須美編 第1話-1 短編作品 短編集-1
  • 連載作品
    長期連載作品 連載作品のみをまとめたページです。各作者ごとに分ける…つもりです。 へたれ作家Aさん『秋森良樹編』 プロローグ 秋森良樹編 第1話 秋森良樹編 第2話『道具の使い方』 秋森良樹編 第3話-1『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-2『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-3『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-4『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-5『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-6『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-7『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-8『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-9『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 第3話-9-2『美人女教師の秘密』 秋森良樹編 幕間 秋森良樹編 幕間-2 秋森良樹編 第4話-1『ずっとそばにいてくれたキミ』 秋森良樹編 第4話-2『ずっとそばにいてく...
  • 48さん
    48さんの投稿作品 連載作品 長澤春奈編 第1話 星野マドカ編 第2話-1 第2話-2 葉月薫流編 第3話-1 第3話-2 第3話-3 第3話-4 第3話-4.5 第3話-5 第3話-6 愛沢エリナ編 第4話-1 第4話-2 第4話-3 第4話-4 番外編 中野比奈・水鳥夏実編 前編 中野比奈・水鳥夏実編 後編 番外『薫流のえっちなエステ体験』 番外『ナギサの魔界大冒険!』~その1~ 戻る
  • 第2話-1
    第2話:①  近藤睦樹は短縮させた大学講義を終えて、レンタルビデオ店の地下にあるアダルトショップへと入った。 「お、コンドームか。また来たのか暇人」 店に入ると、レジ奥に座っている長身の男が声をかけてきた。 「大学が早く終わって時間があるんだよ変人」 「つまり暇なんだろ?」 返す言葉もございません。  男の名前は神宮寺清彦。外見はパッと見で男前、しかしてその中身は寺主の息子という身でありながら 高卒でアダルトショップに就職した筋金入りのエロガッパ。 「コンドーム言うな、今日は貸してほしい物があるんだけど」 「めんどくせ。また盗撮写真でも撮ってきてくれるんならね~考えるけど」 俺の言葉を遮るように、神宮寺はパイプ椅子で舟を漕ぎながらニヤリと笑いながら言った。 「……これから西校にいくんだ。ビデオカメラと予備のテープだけでいい」 神宮寺...
  • 笹本夕貴編第2話-1
    こげ茶色のショートヘア。外側にはねている髪が、地面に足をつくたびにふるふるとゆれる。 洞沢希美香は足取りも軽く、笹本邸に向かっていた。 陽の光を受けると、わずかに青みが見える純黒色の髪。長い髪が風を受け、優雅にふわりと流れる。 綾城藍はいつものようにのんびりと、笹本邸に向かっていた。 「あ、藍さん!おはようございますですっ!」 「あ、希美香さん。おはようございます」 偶然藍と出会い、満面の笑顔でぶんっと頭を下げる希美香。 お辞儀で風を切る人間を初めて見た藍は、驚きながら自分も斜め45度で頭を下げた。 「今日は楽しそうですね、希美香さん」 「わかりますですか?えへへ、夕貴センパイのおかげですよー」 藍の表情にも微笑が出る。ああ、うまく行ったんだ、と。 「でも……ちょっと、センパイには……迷惑かけちゃいましたですけど」 でも希美香は力...
  • 小説保管庫
    小説保管庫 現在までに投下された小説の保管庫です。一応Wikiのメインです。職人さんに感謝! ページの都合により、投下合計のサイズが*30KB以上の方のみ作者別リストに載せています。ご了承ください。 30KB以下の方はその他作者リストに記載していますのでよろしくお願いします。 お手軽プロローグ(ご自由にご使用ください) 作者別一覧 へたれ作家Aさん 秋森良樹編 短編集 鱸さん 栗原朝美・犬山小笹・犬坂小波・他多数(TRIGRAM8とのクロス) 裏ドラさん 裏ドラ なげっぱなし字書きさん 笹本夕貴・早良須美 編 短編 大人のポケットさん 大人のポケット 48さん 長澤春奈・星野マドカ・葉月薫流・愛沢エリナ・中野比奈・水鳥夏実 編 鬱さん もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ ◆uSuCW...
  • その他の作者の方々
    -その他の作者の方々 俺と霊さん 無題 無題 無題 無題 虎とみせかけて豹さん 第一話 第二話 静かなる狼さん 静かなる狼 第一話 静かなる狼 第二話 糞話作成名人さん 無題 なんとなくさん のび太と米帝兵団 芋串さん ドラえもんとドラミちゃん1-1 新人作家さん 無題 449さん 無題1 無題2 無題3 ◆ranzotnMc.さん ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~プロローグ ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~第一話 Emblem of Hierarchy ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~第二話 鬼作ファンさん キチくもん 鬼作と四次元ポケット第1話 ぬるっぽい人さん 和樹の願望もとい欲望編その一 第一話 和樹の願望もとい欲望編その一 第二話 フォン・ノビタスキーさん 無題 鬼畜さん...
  • 第2話-2
    第2話:②  罰ゲームの前に、大将に対して生意気な口をきいた部員へのお仕置きが先だな。伍長バッジの女子を呼び寄せ、トイレへと連れて行く。トイレに入ると、何をするわけでもなく顧問の大谷が突っ立っていた。 「おい、貴様! どこから入った!? 誰なんだ貴様は!?」 誰なんだってここのOBだよバカ野郎。 「俺が戻ってくるまで、この女の身体を舌で舐め続けてろ」 俺が命令すると、顧問の大谷は伍長バッジの女子の太ももを犬のように舐め始めた。太ももからなんて言ってないんだが…… 「いやああぁぁ! ちょ、マジでキモイってやめさせてよ変態!」 「誰が変態だ! お前も俺が戻るまでここで大人しく舐められてろ」 そう言って俺はトイレを出た。 「他はどうすっかな~」 周りに見つかると事後処理が面倒そうなので、他の女子部員には俺が戻るまで部室でオナニーをさせておくことにした...
  • 笹本夕貴編 第2話-6-1『ばいお はざ~ど』
    夏の空気。 隣からは、藍のぬくもり。 シーツが素肌に触れる感触が心地よい。 初夏の笹本邸、暑さで目を覚ました朝の夕貴。 「ん~…………っっ」 裸のまま窓を開けて、思いっきり背伸びをした。 夏の匂いを思いっきり吸い込んで、草木の息吹を感じる……良い匂い。 夕貴は時計を見た。午前8時、今日は日曜なのにずいぶん早く起きたなあと思う。 ……昨夜寝たのは確実に2時をまわっていたと思うのだけれど。 藍の方を振り返り、まだよく寝ている姿を見ると起こすのも躊躇われ、夕貴は階下に下りていった。 下着の上にワイシャツを1枚羽織っただけのあられもない格好で玄関のドアを開ける。 シャツの前部分を全開にしたままで。 門の所まで歩いていってポストの新聞を取り、シャツを豪快になびかせて玄関口まで帰ってくる。 秘密道具を手に入れる前から、夕貴はこういう事をよ...
  • 裏ドラ 第2話
    「ふわぁ。あー眠っ!」 昨日の『道具を大きくする』という馬鹿げた作業のお陰で睡眠不足だわ。 後から、ミニドラを大きくしてスペアポケットを出して貰えば、道具も大きくなったのでわ?と、思ったのだが、悲しくなるので考えるのを止めておく。 それにしても・・・暇だ。 ま、私の場合暇な方がいいんだけどね。保健医だし。 なんて、つまんない事を考えてると、女子生徒が保健室に入ってくる。顔色が悪いのがわかる。 「先生、気分が悪いんですが・・・。」 そりゃ見ればわかるわよ。と、心の中でツッコミながらベットに横になるように促す。 ・・・最近の若い子は発育いいわね。 ・・・私だって若いわよ! 一人でツッコミながら、服を押し上げる女の子の豊かな胸を見て、自分のそれと比べてしまう。 なんか悔しい・・・。虐めちゃおっと。 「あなた、昨日ちゃんと寝た?」 「い...
  • 笹本夕貴編第2話-4
    夕貴は何ともなしに夜の散歩をしていた。 ちょっと帰り道に買い食いをしてしまったため、おなかを減らすのが主目的。 「7時か……そろそろ行こうかな」 と、神社に向かおうとした、その時。 夕貴が目を留めた人物がいる。 セーラー服に身を包んだ「いかにも薄幸の少女」という外見の、気弱そうな女の子。 歳は夕貴と同じくらいだろうか、背は低く華奢である。 夕貴が気になったのは、その子の両端に不良っぽい女子高生がついていた事。 それに、裏路地へと入って行った事だ。 「……くさいな」 笹本夕貴、自慢じゃないが事件に巻き込まれるのは大得意である。 こっそりと『石ころ帽子』をかぶって後を追う。 「みんな経験する事なんだし、緊張しないで楽しめばいいのよ」 「そうそう、処女ってのは高く売れるからね。売り上げの半分はアンタに入るし、いいでしょ?」 「……はい...
  • 笹本夕貴編第2話-5
    ある土曜日の深夜、午前1時頃……草木も眠るウシミツどき…… 笹本夕貴は洞沢希美香を誘って商店街に来ていた。 と言っても夜も明るい繁華街のようなものではなく、人っ子ひとりいないアーケード街に。 夜11時頃にアパートに赴いた夕貴は、希美香の部屋の窓に小石を当てて呼んだのだ。 深夜の散歩。寝ようとしていた所に、突然の呼び出し。 子供の心を残す者なら、これでワクワクしない人間はいない。 「お散歩なら、次は牧場とか教会のある林の方面とか……行きませんですか?」 と言う希美香を、悪戯っぽい表情で見返す夕貴。 「確かに散歩なら、あたしも自然の多いとこの方が好きなんだけどさ」 にかっと笑い、四次元ポケットからステッキのような道具を取り出した。 軽快な電子音と共に、ステッキを向けられた店のシャッターが次々と開き、明かりがともってゆく。 「『オキテテヨカッタ』...
  • 早良須美編第1話-1
    夜道を一人の人間が細い路地を歩いていた。電灯は電柱ごとに設置はされているが そのほとんどが整備不良で用をなしておらず、もしここに初めて来た女性なら危険を感じて別の道を 通ろうとするだろう。だがその人物は慣れているのか、根本的にそういった感覚が抜けているか、 比較的しっかりとした足取りで歩いている。  その人物の表情は見えない。ただ学校、会社、あるいは遊びの帰りか、疲れたような雰囲気を 身にまとっていた。人影は歩きながら、ときおり思い出したようにブツブツと独り言をつぶやく。 自分の今の環境に不満があるようだった。 「ドラえもんがいればなぁ」  人影はため息混じりにそんな事を言うと、それを最後に不平不満を並べるのをやめて歩きつづけた。  ふと、人影は足を止めた。路地の中ほど、そこで唯一の人工のあかりの中、スポットライトに 照らされているようにしている、な...
  • 鬱さん
    鬱さんの投稿作品 連載作品 もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 導入編 もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 第1話 もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 第2話 もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 第3話
  • 笹本夕貴編 第2話-8
    聖夜もどき ボッ。 夕刻の部屋の中に小さな炎がともる。 灰皿という、普段夕貴とまったく縁のないアイテムは、その役目に満足しているかのように見えた。 「これでよしっと」 火が完全に消えた後、残っていたのは長方形の灰。 夕貴はそれを見ると『四次元ポケット』から正方形のシートを取り出す。 シートを床に広げると、部屋が一瞬にして暗くなり…… 「ユーキっ!ちょっとっ!」 魔方陣の中から小悪魔ベルデレイティアの登場である。 服装は変わらず薄手の黒レオタードと体の随所に巻かれた革バンド。 「やっほ、ベルちゃん」 「やっほじゃなーいっ!ユーキ、またカード焼いたでしょ!?」 「だって要らないし。それとも支配された方がいい?」 「う゛」 名前を夕貴に知られているベルは、基本的に夕貴の命令には逆らえない。 主従の契約を結べばベルは夕貴の使い...
  • 笹本夕貴編第2話-2
    夕貴はヘアバンドと合成した『サトリヘルメット』を起動して、目の前の子の思考を読む。 やっぱり、結局はカードを使ってしまうように仕向けるのが仕事らしい。 夕貴は遠慮なく、この子の体を頂く事にした。 「ねえ……悪魔なんだったらさ、えっちな事も結構経験してるよね?」 「え!?そ、そりゃあ……キミひょっとして、レズ?」 悪魔っ娘は意外そうな顔をした。 が、以前何人かそういう女性もいたらしく納得してくれる。 「まあね~。じゃあ、……そういえば、名前何?」 「んー、好きに呼んでくれていーよ。本当の名前は明かせないからさ」 真なる名前を知られた悪魔は支配されやすくなる。 夕貴は頭の中にあるわずかなオカルト知識を引っ張り出した。 ……とすると、支配しちゃう事もできるんだ。 明日は図書館行って調べてみよっと。 あ、ネットでも充分かな。 「“ベルデ...
  • もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 導入編
    2007.01.27(水) PM.5 27 長野県、岸崎町(きしざきまち) 明覚寺(みょうかくじ) の物置。 ガサゴソ… 一人の男性、見た目から二十歳前後だろうか――が、山の上にあるお寺の物置の中で動いている。 といってもこの男、泥棒ではなく住職の息子だ。 「ふぅ…こんなもんか。ん?なんだこの袋?」 男性は棚の間に落ちていた紙袋を手に取る。 「未来デパート?」 その袋は他の埃をかぶった寄贈品とは違い、真新しさを放っている。 ――三時間前―― 岸崎町高木大学サークル用プレハブ小屋 心霊研究同好会室     「明人!わりぃ、俺もう帰るわ!」 ドアのところに立っている男性が言った 「おお、気を付けろよな、コ・ウ・ちゃん」 ドアに背を向けてソファに腰掛けながらテレビを見てい...
  • J・S・KYONの休息/第2話
      *  *  * 「ほいさぁーーーーーーーーーっ!」 「あーーーーーーーーーうーーーーーーーー」 地獄の坂道を上り終えた頃、俺は、宙に舞う男子高校生の大群を目にしていた。他校生だ。 「あ、ありがとう。街で会った総長とかヘッドとか番長とか言う人がどうしても付き合ってくれって」 「んー、困ったモンにょろねー。 ま、うちの方でそっち方面話し付けといて上げるからさー、当分行き帰り送ってあげるにょろ」 「ありがとう。あ、キョンくんおはようございます」 「あ、お早うございます朝比奈さん」ソソクサ   *  *  * パタンとハードカバーが閉じられ、団長様が本日の解散を宣言する。 「じゃあ有希、戸締まりお願いねー」 三々五々部屋を出る中、長門がすすっと俺に接近する。 「読んで」 おいでなすった...
  • 笹本夕貴編第2話-3
    “藍の思い出、希美香の夢” …… ………… ……………………。 「……はっ!」 洞沢希美香は、目を覚ました。 目の前には綾城藍の姿がある。 「私が見せてあげられるのは、ここまでです」 藍は頬を染めて視線をそらしながら言った。 昔、小学校を卒業したばかりの頃。 テレビ番組の中でインタビューを受けた藍は、その可愛らしさと個性的なキャラクターゆえに 何回もその番組に出演した事があったのである。 ある時藍は、当時流行っていた美少年アイドルタレントとその番組で共演した。 少年と藍はお互いの事を何とも思っていなかったが、周囲は放っておかなかった…… 話題になるから……人気を取れるから…… 写真週刊誌。ゴシップ記事。 物事の真実を理解する能力に欠けた少女達は、激情のままに藍に怒りをぶつけた。 「生意気なのよ...
  • 第3話-1
    第3話:①  大学の帰り、電車に揺られながら近藤睦樹は眠気と戦っていた。久々に大学の授業をリアルタイムで受け、想像以上に疲れた。 楽をし過ぎると怠けるものだ……もし2年次までに90単位以上取っていなければ今よりキツかったはずだ、よく頑張ったな俺。  しかしリアルタイムはやはり暇でもある。時間を無駄にしているような……良い女との出会いもないし。当然か、ずっと大学だし。 だが道具を使って獲物を見つけるというのも簡単すぎて、スリルというか、何か物足りなく感じていたのも事実だった。  車内をぐるりと見渡す。人が多い、サラリーマンの帰宅ラッシュと時間が重なったためだ。どこでもドアのありがたみが身に染みる。  ふと、ドア横の角に人が固まってるのが気になった。5人……6人か、まるで壁を作るように2人が新聞を広げている。 (満員電車のドア横コーナーで集団痴漢てか? お約束すぎだろ...
  • 笹本夕貴編 第2話-9
    エロトラップを仕掛けたい」 ある日、夕貴さんは私の部屋でいきなりそんな事を言い出しました。 いくら恋人とはいえ、エロという単語を臆面もなく口に出されると思わず首を絞めたくなってしまいます。 「ちょ、ギ、ギブギブ、藍ちゃん、たすけ」 まあ本当に絞め落としてしまうと大変なので手加減してますが。 絞め落とした際に失禁させちゃった事もありますし。 そんなわけで、優しい私は短棍と腕を夕貴さんの首から外します。 「それで……なんでまたそんな変な事を思いついたんですか?」 夕貴さんが変なのはいつもの事ですが。 「最近運動不足なもんで『アスレチックハウス』で遊んでたんだけど……『物体変換銃』ってあったじゃない」 早くも嫌な予感がしてきましたがここで挫けてはいけません。 「あの、ダイコン・マイナス・ダイ、プラス・ラジってやつですか?」 「そうそう。それで...
  • あのポケットがここに・・
    第一話 第二話
  • ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~プロローグ
    ヨリドラ~魅惑の四次元遊戯~プロローグ ◆ranzotnMc.さん  「さてと、問題はこのポケットをどう活用するかだ……」 滝沢正義(たきざわまさよし)は自分の部屋で、今朝拾ったポケットを見つめながら呟いた。 タケコプターで空中散歩。どこでもドアで世界旅行。 カネバチがあれば金の心配は無いし、地平線テープで土地も無限に手に入る。 いや、それ以前にもしもボックスがあれば、世界を支配することすら可能だ。 しかし、それよりも先に正義にはやりたいことがあった。 「これさえあれば、あいつに対して復讐することができる……」 正義は、今まで自分を迫害してきた相手を思い浮かべながらポケットを強く握り締めた。 昨日までの正義の人生は、散々だったとしか言い様が無い。 最近まで女子校であった聖隷菁華学院に入学してからというもの、 正義を始めとする数少ない男子生徒たちは...
  • 笹本夕貴編第1話-1
    冬の終わり。 壮絶な勢いで周囲を見回しつつ、早足で道を歩いて行く人物がいた。 服装は、寒そうな白のTシャツにジーンズといった活動的な少女。 周囲を全力で見回しているのだが、そのたびに尻尾髪がぶんぶんと揺れている。 必死の形相で歩いて来たと思うと急に足を止め、血走った目で向こうを睨んだ……その先は海。 ガックリと肩を落とし、へなへなと道端に座り込む。 「財布……あたしの財布」 連絡船の営業所にも警察にも連絡してみたが、結果は全敗。 さすがにもう拾われているだろう。 「うう、もらったばかりのお小遣い2万円……この理不尽な怒りをどこにぶつけてくれようか」 コワい事を呟きながら、ぬらりと立ち上がる少女。 と、立ったその時に奇妙な違和感を感じた。 自分の座っていた場所を振り返ってみる。そこにあったものは…… 「……バッグ?」 とても...
  • 第2話 『盗撮』
    .------------------------------ 第二話「盗撮」 ……来たぞ。 俺は今、女子寮前に立っている。結構、名のある女子校の寮らしい。お嬢様学校やな。 さて、俺は寮内に入り、『たずねびとステッキ』で彼女を探す。 数分後、俺はとある部屋の前にいた。 ……なお、『ガールフレンドカタログメーカー』を使えばもっと楽だったということをひらめいたのは、作業を終えて帰った直後の事だった。 『どこでもドア』で入ろうとしたが、それはいつもやっているので気分を変えて『通り抜けフープ』で 部屋の中に入る。 彼女は…いた。時間は夕方。 着替えようとしたのか、服を脱ぎかけたまま止まっていた。 つい接近して、カメラで胸や尻をアップで撮ってしまった。 顔に接近する。カメラで撮る。 …綺麗な...
  • J・S・KYONの休息/最終章3
      *  *  * 「朝倉、涼子?…」 「そうよ、私」 喉はゴクリと動くが首は動かない。 「言うじゃない」 この時点、ここにこの面子、この時点で非常にだな、嫌な予感と言うか、 「やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい、って」 つまりなんだ、この際スラングしか思い浮かばない訳だ。 キタ――――――――――――――――――――――――――――――ッッッッッ!!!!! 俺の靴底は、じりっ、じりっとミリ単位で活路を見出すべく ようやく、俺の首が後ろを向いた。 朝倉は嗤っていた。 「あなたがそう望んだんじゃないの。でしょう?」 いや、まあ、その、なんだ。身に覚えが。 「感謝してるわ。こんな素晴らしい世界を紹介してくれて。だから…」 笑顔が含み笑いに、そして、 「許さないわよ」 「WAWAW...
  • d/J6sds5cAさん
    ポーケットのなっかには♪ (1)主人公がひっとり 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅわぁあああああああ!」 おれは心の奥底から湧き出す恐怖を絶叫と踵に乗せて、 自分の机の引き出しから頭を出した悪魔に、アンディ・フグも真っ青な踵落としを叩き込んだ。 メキリ、といういやな音が体に伝わり、確かな手ごたえと共にターゲットは引き出しの中――おれの予想が正しければ、 ゆがんだ時計の模様でいっぱいの果てのない空間になっているはずだ――に落下していく。 「うぅわぁあぁぁぁぁぁ………。」とこっちも俺に負けず劣らずの絶叫を上げているが、もう二度とそれを聞くことがないことを俺は確信していた。 何でこんなことになったのか。 俺は手元にある、くたびれた便箋を握り締めて自問した。 俺、建宮淡希は近くのスーパーで特売争奪戦をパワフルなオバちゃん連中と繰り広げ、 ...
  • もしもポケットを拾ったら~斎藤明人の場合~ 第2話
    「うっ……」 少女の腹部の傷を見た瞬間、凄まじい吐き気に教われた俺は洗面所に駆け込み嘔吐してしまった。 …我ながら情けねぇ… その場に座り込み額に手を当て、自己嫌悪に陥る俺…… まだ少し気分が悪い。 仕方がない…まさか、刀傷があそこまで酷い物だとは思わなかった。 肉が生々しい程に裂けていた… そんな物を見て、平然としていろ等と血が苦手な俺に言うのは正直――酷だ。 俺はそう自分に言い訳をするが、やはり(タンマウォッチで時を止めているとは言え)恐らく生命に関わるであろう大怪我を負った少女を放置してこんな所に駆け込んだ自分が酷く情けなく……許せなかった。 『弱者をけして見捨てるな…そして、自分より力がある人物だろうと、気にくわない人物だろうと、困っている者には救いの手を差し伸べろ。』 俺がガキの頃から、あのハゲ親父に言...
  • 地ニ黄色キ満開之上-第2話
    翌日放課後、「石ころぼうし」を被って学園の屋内プールの建物に入り、 その場で「シナリオライター」を着火した偽ネギは、シナリオ通り一度全員が水から上がった所で 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押した。 静止した世界の中で、偽ネギは、弾力が無いのは分かっていても存分に太股さわさわしながら、 今日このプールを独占使用している麻帆良学園中等部水泳部の部員一人一人の脛の下に 「階級ワッペン」つき革リングを装着する。 その作業が終わった所で、一度表に出た偽ネギは、 「ウルトラストップウォッチ」のスイッチを押して改めて屋内プールに入場する。 「やーやーやーどーもどーもどーも」 「うそつ機」を装着した偽ネギが手を上げて陽気に言うと、プール内の視線が一斉に偽ネギに注がれる。 「あー、本日臨時コーチに就任したネギ・スプリングフィールドです。 ...
  • 第4話-1
     日曜日、とあるレンタルビデオ店の地下にあるアダルトショップ。開店前の店内では、 レジカウンターの向こうで神宮司清彦が不機嫌そうにパイプ椅子で舟を漕いでいる。 「あ~~要するに、麗南には先客がいて、すでに盗撮されていたと?」 「そ~ゆうこと、結構手が込んでのよ。ありゃ間違いなく内部の奴が仕掛けてるね」 俺はカウンターに肘を付き、小声で相づちを打つ。 「それはよ~く分かった。分かったからアレを説明しろ調教師ゴルァ!?」 神宮寺が勢いよく立ち上がり、指を差しながら叫ぶ。突然の大声に、その先にいた2人が驚いて 肩をすくめていた。近くにいた俺は耳が痛い。 「ビックリしたぁ~~、なんかあったのムツキ~ン?」 擬似男根のサンプル品を片手に、白崎渚が声をかけてくる。 「な、渚ぁ……やっぱりよくないよ、その、そういうの持つの……」 その隣で、葉月薫流が顔を赤くし...
  • 鬼作ファンさん
    キチくもん 鬼作と四次元ポケット ~第1話 オープニング~ 鬼作ファンさん 「・・・なんだこれは?」 鬼作は臭作が死んだことにより自分の時代が来たことを知り 寮の管理人を募集している杉本製薬の面接会場に向かっている途中だった。 もちろん鬼作の目的は単に仕事に就くためではない、獲物を探し 肉壺を手に入れ、鬼作の兄である遺作、臭作ら伊頭家の面々が成し遂げられなかった 美学を極めるという崇高な目的のためであった。 その肉壺をゲッチュ~するためあらゆることを見逃さない鋭い鬼作の目にポケットらしき物が目に入った。 鬼作は何故かそのポケットに見入った。 どこかで見たことがあるが思い出せない。 鬼作は思い出そうとすればするほど思い出せないことに段々とイライラし始めた。 ふと気がつくとかなり時間がたっていた。 「・・・とりあえずもらっとくか。」 鬼作は後で思い出す...
  • いじめ、私がやります。
    俺は手に入れた。 あのポケットを!!!!!
  • 笹本夕貴編第1話-5
    女生徒Bを剥いた次の日……は、土曜であった。 Bはさすがに昨日の今日で服は用意できなかったか、休んでいるらしい。 「やっほ、希美香ちゃん」 「あ、センパイ」 1年4組の教室に行くと、希美香が帰り支度をしていた。 すぐにこちらに来てくれる。 「大丈夫?」 「はいっ、いつでも帰れますです」 にぱ。 う、うあー……可愛い…… 喫茶店での作ったような笑顔じゃなくて、この微笑み!最高! 「初めまして、綾城藍です」 「あ、こ、こんにちはです、洞沢希美香です」 夕貴がぼへっとしてる間に1年生ふたりが自己紹介。 多少緊張しているのか、最初希美香は戸惑っていたが。 「夕貴さんは、私が中学に上がった時からの親友なんです。それはもう優しくて……」 「へえ~、やっぱりセンパイって昔から……」 話が夕貴の事になると、途端に打ち解けた。 夕...
  • 新人作家さん
    新人作家さん 「提督。アメリカ第七艦隊壊滅です。」 部下は扉越しに俺に報告した。そして、俺は部下に命令した 「了解した。直ちに上陸作戦に移れ」 「了解」 部下はこう言うとまったく無駄のない動きで司令室に戻った。 部下といってもロボットだ。 この要塞には、俺以外の人間はこの戦争で 捕虜にした一部の女と数人の信頼できる仲間しかいない。 人間の数を全員合わせても25人にも満たないだろう。 ここは太平洋上(ハワイ北1500km)の超巨大要塞だ。 「フッ」 俺は笑った。 3ヶ月前までは、普通のフリーターだった俺が 世界の超大国を侵略できるまでの武力を得るなんて。 ―――あのポケットのおかげだ。 前に戻る
  • 第1話 『下準備』
    .------------------------------ 第一話「下準備」 さて、起きた俺はまず『フエール銀行』を取り出し、タイムふろしき(古くする方向で)をかぶせる。 しばらくして、ふろしきを取る。そして3000円ほど入金してみた。通帳を確認したところ、半月ほど日付が戻っていた。 どうやら目論見どおりに行っているようだ。 再び、タイムふろしき(新しくする方向で)をかぶせる。 …そろそろいいな。 『フエール銀行』は、利子が一時間で一割。俺の計算が間違っていなければ、三日(72時間)で二百九十万を超える。 …そろそろいいだろう、タイム風呂敷を取る。……ビンゴ!今日の日付だ。残高は……… …………ハハハハハハハハハハハハハハハハ……もう、桁数を数える気にもならねぇ… ……さて、じゃあ、本格的に楽しむための、準備...
  • あいつが来る/本編/第12話
    今更ながら、このポケットの道具と言うのは便利なものだ。 「米花総合病院にクラスの大半と一緒に入院するも結果は全員全く支障も無い程に軽症」であり 「翌朝分娩台に拘束された姿をクラスの大半に晒し者にされる」と「あらかじめ日記」に書いておけば ちゃんと日記に従い辻褄が合う様に世界が動く。 「階級ワッペン」でも「シナリオライター」でも「友情カプセル」でも、 「メモリーディスク」と組み合わせれば、 知りたい事を口頭や文書で聞き出して聞き出した事自体の記憶を消すのも雑作もない事。 そして今、俺様はこの秘密道具を駆使して、 集められた帝丹高校のむさ苦しい男共の上に君臨しようとしている。 「起きろおおおおおおっっっっっ!!!」 「モンタージュバケツ」で顔を変えた俺様が麺棒で鍋を叩いて怒鳴ると、 大量の寝台で牡ガキ共が一斉に跳ね起きた。 「貴様らも知って...
  • フォン・ノビタスキーさん
    フォン・ノビタスキーさん 「・・・案外とあっさりぶっ壊れるもんだな」 肺の奥まで吸い込んだ煙を吐き出しながら呟いた。 俺の眼前には、ボコボコに経こんだ青いドラム缶のような物体が転がっている。 痺れた右手にはバットがある。コイツを叩きのめす為に使ったものだ。 ひびの入った眼鏡越しに見える世界は、思ったほど開放感のあるものでもなかった。 長きに渡り俺を縛り付けていた枷は、たった今外れたというのに・・・ 咥えていたタバコを吐き捨てる。足元に落ちたそれが畳を焦がす様子を暫く眺めた 後、俺は青い残骸を蹴り転がし、腹に張り付いていた不細工なポケットを取り外した。 そして、それを自分の腹につける。 「もっと早くこうするべきだったのかもしれねぇな・・・」 腹のポケットを摩りながら呟く、黄色いシャツに白い半円形のポケット。なんとも 間抜けな様だが、まあコ...
  • ドラえもんとドラミちゃん
    ドラえもんとドラミちゃん 芋串さん 「う~ん、悪戯のネタも、底をついて来たなぁ…」  蒼井 頭次は、目の前のポケットを弄びながら、呟いた。例の四次元ポケットを拾って、既に二週間 が経つ。ポケットを探ればどんな物でも簡単に出てくるポケット、可能性は無限にあっても、それを使 う人間のアイディアによって、その用途は如何様にも変わり得る。  蒼井の場合は、専ら『他人を弄んで、楽しむ』と言った、小学生的な、悪戯敵好奇心によってのび太 的行動を繰り返していた。学校の担任の秘密を全校に暴露したり、『アベコンベ』や『物質変換銃』等 の物の形や性質を変える道具で、あちこちの人間を罠に嵌めては、その反応を見て腹を抱えて笑い 転げていたのだ。 「なあ、どうすればもっと楽しい事になると思うか、『どらみ』?」  彼は向かいに座った、十五歳くらいの少女を見た。 髪は肩くらい...
  • お手軽プロローグ
    プロローグ  夜道を一人の人間が細い路地を歩いていた。電灯は電柱ごとに設置はされているが そのほとんどが整備不良で用をなしておらず、もしここに初めて来た女性なら危険を感じて別の道を 通ろうとするだろう。だがその人物は慣れているのか、根本的にそういった感覚が抜けているか、 比較的しっかりとした足取りで歩いている。  その人物の表情は見えない。ただ学校、会社、あるいは遊びの帰りか、疲れたような雰囲気を 身にまとっていた。人影は歩きながら、ときおり思い出したようにブツブツと独り言をつぶやく。 自分の今の環境に不満があるようだった。 「ドラえもんがいればなぁ」  人影はため息混じりにそんな事を言うと、それを最後に不平不満を並べるのをやめて歩きつづけた。  ふと、人影は足を止めた。路地の中ほど、そこで唯一の人工のあかりの中、スポットライトに 照らされているようにしている...
  • プロローグ
    .------------------------------ プロローグ  夜道を一人の人間が細い路地を歩いていた。 電灯は電柱ごとに設置はされているがそのほとんどが整備不良で用をなしておらず、 もしここに初めて来た女性なら危険を感じて別の道を通ろうとするだろう。 だがその人物は慣れているのか、根本的にそういった感覚が抜けているか、 比較的しっかりとした足取りで歩いている。 その人物の表情は見えない。ただ学校、会社、あるいは遊びの帰りか、疲れたような雰囲気を 身にまとっていた。人影は歩きながら、ときおり思い出したようにブツブツと独り言をつぶやく。 自分の今の環境に不満があるようだった。 「ドラえもんがいればなぁ」  人影はため息混じりにそんな事を言うと、それを最後に不平不満を並べるのをやめて歩きつづけた。  ふと、人影は足を止めた。路地の...
  • 黒ネギぼうず/第2話
    「透明人間目ぐすり、透明ペンキ、石ころぼうし、透明マント、かくれマント、片づけラッカー… 結構あるもんだなぁ」 「ひゃっ!?」 「どーしたんゆーな?」 「何?なんにゃっ!?」 “…フヒヒヒwゆーなたんの急成長パイオツぷるんぷるんデプゥwwwww…” 「ひゃあっ!」 「ち、ちょっ、髪、動いてない?」 “おっといけねぇ” アキラの乳房をぐにっと掴み、ついでに頬ですりすりしていた長い黒髪から慌てて手を離した偽ネギが、 「涼風」の床をそーっと移動する。 “…オポポポポwwwwwせくすぅぃぃぃーーーー・だいなまぁーいとっっっ!!!” 桶一つ持って移動する千鶴の前で、偽ネギは蹴り飛ばされる寸前までしゃがみ込む。 「ひゃはははっ!ちょっ、さよちゃんそこだめっ!」 “先日はバカネギが失礼申し上げました。クラス№4の巨乳、大きさと言...
  • がんばれ男達
    プロローグ ある日、ある男が帽子のようなものを拾った。 男は忘れていた、それが何である事を。 そして、思い出したのである。 「これって・・・ドラOえもんのポケット!?」 すぐにポケットに手をつっこみ試してみた。 「はい、どこでもドア~」 すると、あのドアが・・・、出てきた!! 「すっげ~~」と、子供ながらにはしゃいでしまった。 これで、あんなこと、こんなことが・・・。 いろいろ、わがままな事を考えていたが、そこで思い出した。 これがある、という事は、時間犯罪者を取り締まるタイムパトロール隊だっているはず・・。 「計画的に使わなきゃ・・」と、キャッシングローンのように思った。 まず、金を増やす事を決めた。何とか貯金があるのでそれを全て{フエール銀行} に預けた。 一時間に1割利息がつくのでうはうは状態である。[もはや死語?] そして、「おれは、童貞だったな・・・」 じつは、...
  • 名無し[nzXtoArZ]さん
    名無し[nzXtoArZ]さん 痛えなちくしょう・・・ 道路に大の字に寝た状態で俺はそう腹の中で呟く。 まさかいつも通っている道が通行止めになってるとは思わなかった。 バイトでむかつく先輩と揉めて最終的に俺がその先輩をKOしたため ものの見事にバイトを首になり、へこんでいたこともあったが、 気分を晴らすためにチャリを思いっきり飛ばしながら明日からバイト 探ししないととか、手出してきたのはむこうからじゃねえかとか、 考え事しながら走ってたのが悪かったのかもしれない。 まあなんにせよ気づいたときには通行止めのため設置されたバリケードに 突っ込み、見事にそのままの勢いで前に吹っ飛んで、前宙決めながら 背中から地面に落っこちたってとこだろうな・・・多分。 なんにせよいつまでも道路に倒れてるわけにもいかないし、チャリの方も 気になるので俺は背中...
  • 笹本夕貴編 第2話6-2『ばいお はざ~ど』
    夕貴が家に帰ってみたらカギが開いていた。 いぶかしく思いながらドアを開けると、珍しく母が居る。 「あれ、母さんどしたの?」 片手にティーカップを持って出てきた母に、夕貴は声をかけた。 「んー?……いや、たまには顔見に来よっかなっと思って」 笹本涼子。結構成功している部類に入る宝石商で、夕貴に負けず劣らずの「女」好き。 なぜ男である父と結婚したのか、どういう経緯があったのか、気にはなるけれど追求した事はない。 夕貴にとってはどうでも良かったし、別に夕貴に冷たいわけでもなく悪癖があるわけでも…… ……女の子をナンパするのは悪癖だけれど。 「ところで藍ちゃんとはうまくやってるの?マンネリになってない?」 夕貴がコケた。 「なってないなってない……母さんが心配する事じゃないでしょが。それとも藍ちゃん狙ってる?」 「んー、藍ちゃんさえ良ければ私は歓迎な...
  • 笹本夕貴編第1話-3
    夕貴は雀のさえずりで目を覚ました。 「うーん……なんて健康的なんだろう……」 と言っても単に眠気がどこかに吹っ飛んでいるのかも。昨夜も寝付いたのはかなり遅い時間だった。 子供のようなはしゃぎっぷりだと自分でも思うが、それも仕方がない。 なにしろ、絶対に叶わないとばかり思っていたものが、叶ったのだ…… 「!」 ガバッと布団から起き上がり、戸棚の書類ケースを引き出して中を見る。 ある。 有る。 在る。 夢じゃなかった。確かに自分は、これを手に入れたのだ! 「うう……っ」 その朝、笹本家の周囲500m内に住む住人は「ひゃっほおぉう!」という叫び声で目覚めたという。 「はー、叫んですっきりした所で……藍ちゃんの所に行きますか!」 とりあえず、ひみつ道具は2人で使う事にした。その方がミスを犯す事もないだろうと思ったから。 漫画で...
  • 黒ネギ某一日/第2話
    ベッドで寝息を立てる木乃香が何分後に目覚めるかを「タイムテレビ」で把握した偽ネギは、 「きょうじき」で木乃香のベッドの時間進行を早めてから頃合いを見て元に戻す。 「おはよーございますこのかさん」 「んにゃー、おはよーネギくーん…」 豊かな黒髪が寝癖で飛び跳ねた木乃香が、ベッドから身を起こしパジャマ姿で「うーん」と腕を伸ばす。 ベッドの脇で、そんな姿を眺めた偽ネギがにこにこと天使の笑みを浮かべている。 「あー、よう寝たなー、アスナもう行ったん?」 「ええ、行きました。このかさんも思いきりいっちゃってましたです(ボソッ)」 「んー、うちがどないしたんネギ君?」 「い、いえいえいえ、何でもございませんですはい」 「そうー、なんかすっきりして気持ちいい朝やなー」 「そうですねー」 まだ寝ぼけ眼の木乃香に、偽ネギはにこにこと愛...
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