先に述べますが、古生物の形態や生態は生きているものを実際に観察することができないため、どうしても情報に不確定な部分が生じます。予めご了承ください。
画像出典:ウィキメディア・コモンズより ↑復元骨格化石
画像出典:ウィキメディア・コモンズより ↑生体復元図
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分類 |
界:動物界
門:脊索動物門
亜門:脊椎動物亜門
綱:爬虫綱
亜綱:双弓亜綱
下綱:主竜形下綱
上目:恐竜上目
目:竜盤目
亜目:獣脚亜目
下目:テタヌラ下目
上科:† ティラノサウルス上科
科:ティラノサウルス科
亜科:ティラノサウルス亜科
族:ティラノサウルス族
属:ティラノサウルス属
種:ティラノサウルス・レックス
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基本情報 |
学名:Tyrannosaurus rex
大きさ・体重
・推定体長:最大13m
・推定肩高:5‐6m
・推定体重:最大9t
地質年代:中生代白亜紀末期(マーストリヒチアン)
分布:北アフリカ大陸に生息。
食性:肉食で恐竜などを食べると考えられる。
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竜盤目ティラノサウルス科に分類される恐竜類の一種。世界一有名な恐竜とされ、知られている。
概要
頭部が大きく、筋肉量もすごいため、咬合力は現代のクロコダイルや他の獣脚類を超える、約5tあったと考えられている。歯が最大で30㎝に達し、数㎜のギザギザの突起が歯から生えており、獲物を切り裂くのに役立ったと考えられている。前肢が体に対して非常に小さく、二本の指があり、貧弱そうに見えるが、獲物を押さえつけるのに調法したと考えられている。後肢は体を支えるのに筋肉が多く、非常に丈夫だが、その分走る速度は遅く、平均で時速16㎞、最高で27㎞だと考えられている。眼が
ライオンのように正面を向いていて、物を立体的に見ることができたと考えられている。近縁種で羽毛が生えている種が発見されたので、研究者の間ではティラノサウルスにも羽毛があったのではないかという説が唱えられているが、化石証拠がなく真相は謎である。某恐竜映画などでは迫力のある咆哮を轟かせていたが、実際には鳴くことはできず、鳴けたとしても現生の
ハトのような大きさの声だったと考えられている。
以前まで単独で生活すると考えられてきたが、近年では家族などで集団を作り、協力し合い生活していたのではと考えられている。
狩りとしては体が小さく俊敏な子供が獲物を力の強い大人が待機しているところまで誘導し、追い詰めたところで大人が獲物に咬みつき仕留め、それを群れで分け合い食べていたと考えられている。しかし、狩りは一切せず、腐肉を食べていたという説もある。
繁殖形式は卵生で鳥(そもそも生物学的に恐竜{獣脚類}は鳥である)のように熱心に子育てをするという説と
爬虫類のような様式(つまり産んだらほったらかし)をとるなどの説がある。
寿命は30年程だったと考えられている。
大人は天敵まずはいないであろうが、幼体は他の肉食恐竜や翼竜、原始的な
哺乳類などに襲われることがあったかもしれない。
約400万年間に亘り北アメリカ大陸に君臨していたが、約6,600万年前に中生代の終わりとともに絶滅したとされている。
ヒトとの関係
そもそも生きていた時代が違うため、生体がヒトと関わることはまずない(はず)。
1892年、アメリカの古生物学者エドワード・ドリンカー・コープが初めて化石を発見した。
初めの生体復元図は
ゴジラのように尾を地に着いていて、ヒトのように直立して立っているものだった。
最も有名な恐竜とされ、超大作CG(VFX)映画『ジュラシックパーク』などの恐竜をテーマとした創作作品ではほぼ必ずといっていいほど登場回数が多い。
個体としては、世界最大の全身骨格である「スー」が有名。
最終更新:2024年12月05日 17:00