満天星国

食糧生産地

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doudan

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食料生産地


満天星国 農業の歴史


 旧ビギナーズ王国と旧都築藩国。今は満天星国と名を変えた両国の最大の共通点は、共に農業国であったということだろう。そのため、食糧生産に優れた藩国となるのは当然の帰結であったが、しかし満天星国という国はそれだけに留まらなかった。
 生産・消費量のトップを小麦と米が常に争い、酪農が有名かと思えば漁業・養殖も盛ん。さらに八百屋の店頭に並ぶ野菜や果物の種類が妙に豊富であったりと、ともかく生産の幅が広いのである。
 これは旧ビギナーズ王国の農業と牧畜、そして旧都築藩国の農業と水産が共に失われることなく受け継がれ、混ざり合った結果であった。
 北国である旧ビギナーズ王国、そして東国である旧都築藩国。共に一次産業を主体とした国家でありながら、著しく気候の異なる両国の合併において、気候や地形の変化による農業への影響を如何に抑えるかという課題は非常に大きく扱われた。常識的に考えればどちらかの藩国が折れるべきところだったのかもしれないが、しかし両国共に国家の、そして国民生活の根幹に農業がある以上決して妥協することは出来なかったのである。
 そして話し合いの末、なんとか両国の農業をそのまま残せるような藩国構成を考えた結果、気候は北国と東国の中間、さらに藩国船全7層のうち農業エリアに第2・第3層の2層を割り当て、第2層には旧都築藩国の、第3層には旧ビギナーズ王国の地形を再現するという現在の満天星国の形が生まれている。また、気候の影響を強く受ける種に対しては合併以前から国が主体となって品種改良を行っており、結果ほぼ全ての作物が満天星国でも栽培が可能となっている。もちろん引き継がれたのは農業だけではなく、例えば第3層では旧ビギナーズ王国から引き継がれた酪農が行われており、また第2層に海浜部が設けられたことで旧都築藩国において盛んだった漁業や養殖もその姿を残している。
 こういった経緯により、満天星国は輸入に頼らずとも多彩な食べ物が手に入る恵まれた国となったのである。


旧ビギナーズ王国の特色


酪農:     作:yuzukiさん

大根:     作:SOUさん

小麦畑:
遠くに見えるのが保管用サイロ及び倉庫。
カットインが倉庫内の小麦袋&それを運び込んでいる人
                作:ニーズホッグさん


設定文章

ビギナーズ王国は農業立国である。国土の多くを農地が占め、
南部に連なる山脈から国土を眺めれば、その彩り豊かな眺望が目に入る。
雪の銀に寒々とした緑の針葉樹林。そして季節によって粧いを鮮やかに
変える王国の畑、果樹園、牧場である。各農地の近くでは貯蔵の為の施設が点在して作られ、
年間を通して続々と生産される農作物の流通でトラックが頻繁に行き来している。
王国の食料生産高は非常に高いのである。

王国の農地の多くは小麦が占めている。比較的風雪激しい北方では主に春小麦が、
王国中央部の畑では冬小麦が行われ、年中を通して小麦栽培に人の絶えることはない。
小麦栽培の始まりは湿気の除去、及び防ぐために畑を耕し土を
盛る事から始まる。それから麦を蒔き、芽が出ると麦踏みが行われる。
麦踏みは王国の人々の生活であるとともにその郷愁を誘うものであり、
麦踏みを行う人々が歌う歌は単純で素朴だが厳かな抑揚を持った
麦畑の味わい深い風景の一つ。また故郷を去った王国人を慰めるおくにの歌でもある。
麦が育ってくる初春と夏には畑が希望に満ちた目にまぶしい青となり、
伝染病を防ぐための防除作業が行われる。初夏と秋には重々しい実りを
惜しげもなく風になびかせる黄金の海となる。
国歌の豊穣の原とはこのことである。喜びの内に収穫作業が行われる。
翻って北の大地から眺めれば雪原と森の間の霞んで見えなくなる先まで
続いた重い穂を揺らす麦と、その向こうに望んだ遠くの雪の山脈。
これがビギナーズ王国の風景の一つでもある。麦類ではその他に大麦、
ライ麦、カラス麦、オート麦が食用、飼料用として栽培されている。
王国の麦は収穫量、品質ともに特級であり王国はわんわん帝国の
食料庫を自負しているのである。もちろん現在麦が最たる農業生産物で
あるビギナーズ王国ではパンが主食であり、王国の町、村、集落ではパン屋が
竃に火を入れる事が朝の始まりでもある。また、大量生産の為に首都近郊では
パン工場が並び、こちらは昼夜を問わずにパンが作られている。
王国で生産される農作物は多様であり、そこから作られるパン類もまた多様である。
小麦のパンは元より、大麦パン、ライ麦パン、他にミートパイやアップルパイ等が
つくられている。麦の休農期の畑では輪作で大豆やクローバーやアルファルファなどの牧草、
品種改良したジャガイモなどを栽培して虫害や土地がやせるのを防いでおり、
同じ土地での続けての麦作に耐えられるように図られている。
こちらも広大な麦畑を転用して行われている為に、農業風景は素朴で規模の
大きな農地経営は行われないが、収穫される作物、牧畜による食肉乳製品も生産量は大きく、
王国の重要な農産物の一つである。麦を主とした農地運営の他にジャガイモ、
キャベツ、レタス、白菜、大根やキャベツなど寒冷地に適した作物も王国の主要生産物と
して輪作の主として栽培されている。王国の寒冷な大地では主に春蒔きで作られており、
麦畑の合間を縫って盛土の上に並んだこれらの作物は農地面積こそ麦類よりも狭いが、
丁寧な耕うんと土づくり、生育状況に合わせた追肥によりその質、生産量は高く、
特に大根とカブは引き締まっていて味が良いと評判のものである。
これらは虫害を防ぐ効果が出るよう品種改良されたオート麦が主に
輪作の相手として栽培されている。その他生産量の多いものとして菜種があげられる。
これは主に搾って食用油を得るためのものである。大豆なども油を得るために使用され、
絞った油粕は家畜の飼料として牧場などへ送られる。
また、菜種畑の黄色一面の風光を一種の観光地として公開している農家もあり北国の遅い春を
喜んだ人々がピクニックに訪れる事もある。全ての畑としての農地利用の内全くの
休農地では土地が荒れるのを防ぐためにそばが栽培される。

王国ではまた、平地から山間、特に南部山脈の南斜面に置いて果樹園が広がっている。
ここではりんごを主として、なし、桃などが作られている。
これは王国南側から訪れる人々を迎える風景の一つである。
春から初夏にかけての桃、なし、りんごの花々は可憐でおとずれる人々はもちろん王国民を
楽しませる風景の一つでもあるし、もちろん収穫期の初夏から晩秋にかけてはりんごや桃、
なしが一面に実りを鮮やかに見せる。その見事と言っても良い風光とは裏腹に、
これら果物は無袋栽培で作られており、果物への日照時間を増やし、味、風味、
彩りを豊かにすることが狙われているが、その栽培自体、また生産量確保にかかる手間は大きく、
栽培に従事する人々は国の一日一日の天気の様子に非常に繊細な対応を行っている。
品質を落とさぬ事を第一として果樹園の運営は行われているのである。
その成果は大きく、りんご、なし、桃は王国の誇る生産食料の一つである。
生食はもちろんの事、ジャムや、パイやタルトの原料にも使われる。

牛や羊を主とした牧畜も王国の食料生産物としてあげられる。
麦の輪作に組み込まれた牛、豚の牧畜の他に農家で個人的に少数飼育している豚、
鶏、規模の大きな専用の養豚養鶏場、平地山間にかけては牛や羊の牧場が存在する。
平地での牛や豚等は主に食肉の為に飼育され、山間では酪農が行われている。
もちろん羊は食肉の為の品種や、羊毛の為の品種も飼育されている。
栄養の高い他の飼料を用意できるようになったため現在では縮小傾向にあるが、
牧畜を行う農家は伝統的に飼料用の作物を育てており、牧草はもちろん、
カラス麦やオート麦、かぶ、高山部ではひえなどが牧畜が行われる近くで栽培される。
食肉や生乳は勿論、ハム、ソーセージやベーコン、チーズ、クリーム、バター等の加工食品は
各農家が個人的な規模で腕を競っている他、工場などで大量加工されており、
牧畜が行われる農地規模も相まってその生産量は高い。
また別に、近年の食料生産の成果として地下稲作プラントがある。
主に首都の一部、首都郊外、山脈の地下に広がっており、プラント入り口付近では
東国人の町をまねた東国人街が形成され、東国人風に装った給仕を
用意する等趣向を凝らしており、国民に大人気である(「週刊Begin!」参照の事)。
ここは建国王ジャン・タクマによって行われた鉱物資源採掘跡の再利用研究の末に
開発整備されたもので、東国人の米食に感銘を受けた当時の藩王が国内の
エネルギー関連からカオス理論までの研究者を集めて稲作に適した温帯のランダムな気候季節を
巨大な地下空間に再現させ、さらに東国人の稲作従事者を招聘してスタートさせたものである。
ここでの稲作は全く通常の稲作と遜色無く行われる。早春に米を浮かせて種となる米を選び、
水を吸収させる。米を暖め、苗箱に良く選んだ床土を敷き撒く。
苗を育てる為に温室へ入れる。暑い温室の中で水や肥料をやる。その合間に田の土を作る。
早夏頃、田に水を張って代かきをし、田植えをする。この田植えをされた田園風景は
王国の第2の豊穣の海として認知されつつある。そして、追肥を加えるなどし、秋頃に収穫する。
収穫した籾を乾燥させ、玄米にされる。刈り取った藁は干して主に料理用の燃料に
なったり畜産の為に用いられる。米の生産量はそこそこの規模を誇り、酒米品種「犬巌待」の
独自開発に成功する等、多大な成果が上げられ、
今後更に発展し麦類に匹敵する生産物となることが予想されている。

一部の農地では大学や研究機関と提携し、土地がやせることによる生産量の
低下を防ぐための作物サイクルの研究やそれに伴った品種改良または、人、
作物に悪影響のない農薬の開発、更には少ない積熱量日射量で品質、収穫量の落ちない品種、
の研究などが行われている。特に北方の冬季の畑の使用方法は極寒の土地条件も
あいまって国をあげての重要な研究課題の一つとなっている。
これらは北方の農業国として発展してきたビギナーズ王国において建国の頃から
継続して行われてきた研究でもある。

さらに、王国は美酒の国、でもある。豊富な農産物を原料としたさまざまな種類の酒が作られ、
その銘は膨大なものがあり、国内の酒生産カレンダーが作成されている程である。
まず、ウォッカ、がある。これは主に北方で作られ、蒸留機を含む工房が点在している。
小麦やジャガイモを原料とし発酵後白樺の炭で丹念に濾過されるのが王国風である。
北方農村部では生のまま飲む事が国民の間で強く推奨されているが、首都など都市部では主に
カクテルにして飲まれている。沿岸部ではウィスキーが作られている。
これはピートが沿岸部で豊富に取れる為で、大麦の麦芽を丹念にピートで燻す為、
非常にスモークフレーバーの強いウィスキーが出来上がる。
また、小麦を原料としたブレンドの為のグレーンウィスキーは元より、
大麦麦芽の他に未発芽の大麦やライ麦小麦を使ったピートを使わないスタイルの
ウィスキーも内陸側では作られ、こちらはまろやかな味わいにつくられる。
麦類が最大生産量を誇る王国ではもちろんビールが造られており、
大麦とホップのみを原料としたり、小麦を混ぜる事できめ細かい風味を出す等
使われる原料の違いの他、常温で短い時間で発酵を行う上面発酵のものと低温で
長時間発酵を行う下面発酵のものと作り方にも明確な分類が不可能な程違いがあり、
多種多様な味に作られている。国内では一般に上面発酵のビールが多い。
針葉樹林の近くで、生産量は少ないながら、根強い人気を誇り作り続けられている
酒にアクアビットがある。ジャガイモを発酵させ蒸留したものに針葉樹林近くで
採取される香草で風味を付けるこの酒は香りの付け方に酒工房によって違いがあり、
それぞれの風味に魅了された人々が偏愛して止まない程の風味がある。
更に、主に南方で作られるりんごの絞り汁を発酵させた酒にシードルがある。
果物農家の冬期の生産物として農家の一つ一つに大きな納屋が仕込み場として作られている。
秋のりんごの収穫期から即座に仕込まれるこの酒は、一片の肉を仕込み樽の中に
入れておくのが良い酒が出来る方法として、樽の中には豚の足等が入れられる。
味は爽やかで口当たりが大変良い。また、これを蒸留したカルヴァドスも
作られている。なしを同じ様に発酵させた酒も作られているが、こちらは生産量は
少ない。また、地下稲作プラントの成果として清酒がある。酒米「犬巌待」の
開発成功により国の特産品として近年大きく取り上げられる様になった清酒は、
有名な銘に「大忠義」や「酔犬」などがある。
稲作プラント内や首都近郊にちらばる各蔵元では杜氏の方針に寄って酒の仕込み方が
また様々にある。新米の取れた秋の終わり頃に殆どの蔵元が活気づく。
一日の始めに早朝杜氏と蔵人は蔵に入り神棚に柏手を打ち仕込みが始まる。米を選び、精米し、
麹を造り、酒母酵母を造り、もろみをつくり、搾り、混ぜ、火を入れる。
それぞれの間に蔵元によって異なる行程が加わる。
これが約半年間に行われる酒造りの過程である。
と、ざっと上げただけでも国内で作られる酒は多様であり、またその生産量は非常に多い。

作:amurさん


旧都築藩国の特色


(絵:竜宮城さん)

(絵:津軽さん)
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都築藩国パンフレット/農業について

 都築藩国の主要産業は稲作、つまり米である。
 農業としては極めて一般的で、どこでも見かけるような稲作。特に東国では主食となるが故、栽培が盛んになるのは当然とも言える。もちろん都築藩国も例外では無い。だが、この藩国の米へのこだわりは尋常ではなかった。理由は至極単純で、国民が皆馬鹿みたいに米好きだったからである。
 まず第一に味へのこだわりが挙げられる。
 米が好きだからより美味しい米を食べたいというなんとも分かりやすい欲求の元、都築藩国の農民たちは古くより品種改良に勤しんできたのである。もっとも、これは米の味にうるさい国民たちが美味しくない米を容赦無く切り捨てていった結果でもあり、ある意味、米好きの我侭の勝利とも言えなくも無かった。
 もちろん、長い時間をかけて競争、淘汰されてきた米が美味しくないはずが無い。ふっくらと炊き上げられた国産の白米は水分、食感ともに申し分なく、国民たちにとって食卓には決して欠かせないものとなっており、(自国の名産であるという贔屓目は多分にあるにしろ)他藩国の米よりもやっぱり自国産の米がいい、というのが大半の国民の意見であった。
 続いて規模の大きさ、すなわち生産量が挙げられる。
 これは平野部に位置する農村の周囲を見れば一目瞭然で、守人山からの続く川の水源を利用した網目状の用水路と見渡す限りの田んぼの広さは、最早意味も無く笑いたくなるような域に達しており、田植えおよび収穫期には農村に住む全国民だけでなく農林水産部の要請によってアイドレス着用者さえも農作業に駆り出されるほどである。また、収穫期直前に見られる広大な黄金の草原は雑誌に乗らない隠れた観光名所の一つとも言われている。
 なお、都築藩国における実際の作付け面積のデータを見れば、「都築藩国の30%は田んぼでできています」などという判定、もとい例え話はあながち間違いでもないということが証明できる。無論、品種改良による生産性の向上も怠っておらず、毎年の収穫量はさらに上昇傾向にある。

 さて、ここまでは稲作について語ってきたのだが、では都築藩国は稲作だけやっているのかというとそんな訳はもちろん無い。
 稲作と比べれば目立たないものの、畑作や果樹園も小国にしては十分な収穫量をあげており、季節ごとに国民の食生活に彩を与えている。また、近年では山岳地帯においていわゆる山の幸と呼ばれる天然の食料も採集できるようになり始め、現在農林水産部と商業観光部が共同でなんとかしてこれらを増産できないかと画策しているようである。

(文:らうーるさん)


要点

食料・育成中の食料・生産地で働く国民

周辺環境

食糧倉庫・食糧生産に向いた地形

効果

  • 毎ターン食料+15万tされる。

次のアイドレス

  • 施設
神殿、農業機械、食糧倉庫、猫神(にゃんにゃん共和国のみ)



L:食糧生産地={
t:名称=食糧生産地(施設)
t:要点=食料,育成中の食料,生産地で働く国民
t:周辺環境=食糧倉庫,食糧生産に向いた地形
t:評価=なし
t:特殊={
*食糧生産地の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。
*毎ターン食料+15万tされる。

→次のアイドレス:・神殿(施設)・農業機械(施設)・食糧倉庫(施設)・猫神(にゃんにゃん共和国のみ)(職業)


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