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NPC/グレー・コレドール - (2009/10/21 (水) 05:28:06) のソース

**“人形に祟られた天才学者” グレー・コレドール (人間/男/28歳)
&italic(){「はあ、今日も明日も雑用雑用…いっその事雑用をこなす魔動機でも発明するか;確かそんな遺失技術が埋まっていたなあの遺跡に。」}
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○コレドール家
 コレドール家は 名の由来になるほど 人形を集めるのが趣味な一族、しかしその実態は、250年前からとある呪いの人形に取り付かれ、その呪いの影響で、人形コレクター属性を強制的に与えられてきた呪われし(不憫な)一族。

○呪いの少女人形
 コレドール家に代々受け継がれてきた(とりついてきた)人形。
 呪いの由来は300年前、とある人形師が娘の原因不明の病を直すため、とある科学者(当時は異界文学者と呼称されていた)の勧めによって、魂をルーンフォークに移す実験に参加したことからはじまりました。
 その実験はいわゆる禁忌の法を扱うものであり、人形師は狂気に囚われた科学者に騙されたのでしょう。
 あまりに事例のない実験は当然失敗、一度抜かれた娘の魂は、元の身体に戻ることも無く、うつるべきルーンフォークの身体に定着することも無く。実験の副作用によって高純度のマナの結晶となって固まってしまいました。
 固まった魂は天に召されることも無く、徐々に大気中のマナへと解け消え劣化して、いずれは消滅してしまうような不安定な状態でした。
 それを良しとしなかった人形師は、実験を勧めた狂気の科学者から吹き込まれた魔界の呪法と、もてる全ての技術と生涯を費やし、一体の人形を作り上げ、固まった娘の魂をその内に収めました。
 娘は生きた人形としてこの世に蘇りましたが、父である人形師は力を使い果たし亡くなり、また一般の大衆にとっては娘は怪奇であるほかあらず、孤独に苛まれる日々がはじまりました。
 また娘の魂の劣化は器を得てその進行こそ遅くなったものの徐々に消滅に向っていることは変わりなく、誰かの生命力を分けて貰わねば存在できない状態でした。
 それ故人恋しさや、理解してもらえない悲しみが、彼女の魂を歪めていったのでしょう。
 少女の人形はいずれ呪いを孕み、手にした人に終止まとわり付き、受け入れられなければその精神を蝕み、生活に支障をきたすほど人形を愛するようにしむけるようになったのです。

○グレー・コレドールと呪いの少女人形の出会い
 グレーと人形が出会ったのは物心つく前。知らずに仲良くあそんでいたようですが 大人になり 恋をしり 失恋し 周りの様子からおかしな現象だときづき 今にいたります。
 そのことに気づくたびに 心を人形コレクター属性におかされながら…。

○暴挙にでるグレー
 グレーは学者として天才だったのでしょう、人形を一時的に封じる方法を編み出し、それにより得られた僅かな正気の時間で呪いを解く方法に関する研究を進め、後一歩のところまで達していたようですが、300年前の科学者を狂気に染めた黒幕がグレーに魔の手を伸ばし、吹き込まれた誤情報を鵜呑みにしたグレーは、危険生物を用いて貴族の令嬢の血を抜き取るという暴挙に出てしまい。竜篭の冒険者たちによって懲らしめられ、懲役刑を受けるハメになりました。そのときに生み出されたのがアウラウネルージュの“竜篭い咲く小さな花”ネリネです。ネリネが恋を知り、失恋を迎えたときに咲かせる満開の花が発する光が、人形に縛り付ける呪いを解き、少女の魂を昇天させる方法だと後に気づき、黒幕とネリネ絡みの事件が起こった時、裏方から事件解決の手助けをすることになりました。

○前回のシナリオによること。
 グレーを謀った黒幕は、方々で悪さが過ぎたらしく、尻尾をつかんだ竜篭の冒険者達によって退治され、黒幕の施した呪いは全て解かれました。呪いの少女人形に縛られた魂も、天に昇り転生した事でしょう…。
 その課程でグレーは多額の保釈金を手に入れ出所、竜篭の店長ロディが身元引受人となって、いまではロディにいじめられながらも健気に店の雑用をこなしております。
 最近は学者としての腕を買われ、魔術師ギルドやマギテック協会の研究部門に出向しています。給料の何割かは派遣料として竜の篭(ロディの懐)に入っていることは、本人の知らないことですが。