
薄茶色の部分から山岳部に入る。
メインの舞台となる。近隣地方あわせて一番栄えており多数の企業の支社があるが逆に全国区の都市にはなりようがない、人口40万人ほどで減ることは考えにくいが増えることも考えにくい、そんな街。 少なくとも戦国期以降、那珂沢が目立った戦乱に巻き込まれたと言う話はなく市街地には歴史的風情が残る部分もいくつか見られる。またそういった土地柄から観光産業的に価値のある名所や数々の伝統工芸が売りの観光都市でもある。 冬季になれば激しい積雪が毎年のように観測されはするのだが除雪・融雪の態勢がほぼ完璧に整っており、外部の人間ならともかく土地の人間が支障をきたすことは殆どない。ただそういった事情もあわせて電車というのは他所の土地と那珂沢を結ぶものであり、市内の移動手段としてはバス移動が主流になっている。
1)中心部
那珂沢駅というより那珂沢城跡を中心とした一帯。那珂沢で一番の繁華街であると同時に武家屋敷跡やら日本庭園などが散見される観光地でもある。おおよそ争乱と無縁で居られた那珂沢ゆえ、中心地が数百年単位で変わらなかったからこその特色と言えようか。
2)東部
おおよそ工業地帯であり、付近に那珂沢港があるため海の近くは倉庫街にもなっている。そのため各種商社の本社・支社なども混じっている。
3)西部
第二の繁華街と言える程度には賑わっている地域。県庁を移転させたことで活性化を図ろうとしたもののいまひとつ乗り切れず今も越えられない壁のある第二の繁華街、誰が言い始めたか知らないが「那珂沢駅の西だから“駅西”」。
4)南部
住宅街がメインであるが、中心部から離れるに従って次第に田畑などが目立ってくる。
那珂沢の西隣に位置する小さな市、近隣との合併を模索しつつなかなか上手く話が纏まっていない。はっきりと隣の那珂沢に依存しており那珂沢に構えられた商社の倉庫であったり、工場であったりが構えられている地帯。那珂沢で働いている人間のベッドタウンとなる住宅街の地帯。最後に豊かな水源が確保出来ていることからの酒造りを行っている地帯の3つに大別されそしてそれ以上のことはないと言っていい。
那珂沢の真東に位置する市、那珂沢から若干観光資源を抜いて工場や工業系の会社の本社を加えたという感じの色付けなのだが、特筆すべき点として県で唯一の空港が存在する。それと同時に付近では最大規模の防衛隊の基地があることでも一部で有名。防衛隊がもたらす経済効果と地方における物流の要としての面が産業の柱となっている。
那珂沢の北東に位置する市、八尾が空の玄関ならば河関は海の玄関と言ったところなのだがどうにも規模やら勢いやらで八尾の後塵を拝し気味。鴻央会系高田組の親分が居を構えているのはこちらになり、元気を失いがちな河関の産業に火を入れるのに躍起になっているが、どうにも元手と言うか決め手に欠けるのかあまり功を奏してはいない。