本項において記載すべき事柄はおおまかに分けて二点っス。
朝倉 桐也サンが新しく那珂沢支部の支部長に就任されたっス。 いやぁ物好きなことで……右も左もツンデレだらけじゃないッスか。ここは瑠璃サンと示し合わせて私らもツンデレすべきでしたかねぇ、実に惜しいことをしたっス。
まあ、マジレスするならどうにもイリーガルがいない分、支部にはコッチ側の人間しか居ないッスからね、支部長の他に。バランスが取れていいんじゃないッスか、一般人の感覚がわかる支部長ってのもある意味貴重っス。…………その分、ツンデレさん達にツンツンされるのも多分、仕様のうちっス。
つまり度々「はい」と「すいません」を繰り返す起上り小法師になるのも仕様のうちっス、支部長。 ……ま、度をこし始めたら間に割って入るっスよ、多分瑠璃サン辺りが。
支部長就任と那珂沢支部復活、ということで霧谷サンの方から任務が入ったっス。モノはコッチ側か向こう側か警察が判断を迷ってる連続猟奇殺人の調査っス。やり口にレネゲイド的な異常はないけれどどうにも違和感があるってケースっスね。
結論から言えば、犯人は神城から逃げ出したジャームだったっス。逃走する理性でもってご丁寧に従者総動員の《生体侵入》+《ナーブジャック》で一般家庭ひとつまるごと乗っとって隠れ蓑にしてたけど、押さえきれない加虐衝動のせいで周期的に一般人の身体で猟奇殺人を行っていたってオチっスね。
ちょっと詰めるのに時間を食いそうだったところを神代の連中が支部長サンに接触をかけてわざわざ実験体の情報を渡して行ったそうっス。その情報を元に橘サンが御自分の従者を囮にして相手を引っ掛けてゲームオーバーっス。支部長サンとしては釈然としないかも知れないっスけど……まあ、そのうち連中にやり返す機会もきっとあるっスよ。