黒円卓魔法一覧

本項はやる夫が孤児院「メメントモリ」の住人から学んだ魔法のフレーバーテキストを紹介するものである。
これらの魔法は元となったレアスキル所有者の渇望や能力に基づいて作られている。
そんな稀有なものを彼らが何を思ってやる夫に教えたのかは謎のままであるが、それがやる夫の数々の危機を救ってきた事に疑いはない。
なお、武器としての性能はこちらのページを参照頂きたい。

Ⅰ.ラインハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ
『グラズヘイム・グランカムビ・フュンフト・ヴェルトール』
 他者の人生を愛し、逃れることのできない死を共有しろというラインハルト特有の「メメント・モリ」の精神と
「全力を出す機会が欲しい」という渇望のルールを具現化した覇道型の創造を基にして生み出された技。
 死を共有するという部分を魔法技術によって再現することは不可能であり、そうであるが故に、
 全力を出すことに特化させた空間を展開する。
 魔力によって生み出される黄金の城をモチーフにした結界内部で、身体能力を極限まで高めて突撃する。
 術者はこの城の内部で、自身の能力の限界を叩きだすことが可能となり、同時に精神的に高揚状態となる。
 真の力を解放せずして、世界を塗り替えすさまじい力を持つ。

『ドゥゾルスト・ディエスイレ』
 戦場の支配者。
 獣の再誕にして再鍛。
 ラインハルト・ハイドリッヒの流出を一部とはいえ再現する。死者の軍勢。
 彼にかつて忠誠を誓った者たちによる蹂躙攻撃。
 その一人ひとりが並みの実力者で無く、彼が愛したまぎれもない英雄たち。
 死してなお死なぬ、墓場の王。
 輝きすぎる黄金の修羅道。
 されど、友の悲願を守ることはできず。その体は散る間際の残滓にすぎない。
 それでも、その輝きに一片の曇りもない。

Ⅱ.櫻井戎
『許許太久禍穢速佐須良比給千座置座(ここたくのわざわいめしてはやさすらいたまえ ちくらのおきくら)』
 櫻井戒が用いるレアスキルを疑似的に再現した魔剣。
 魔力に反応してリンカーコアを汚染し対戦相手を疑似的な猛毒状態する。
 死亡することはないが、使用者が解除しない限り、効果は永続的に続く。
 また、其の際自分は猛毒の効果を一切シャットアウトする。
 防御の上からでも魔力の源を犯す対魔導師における天敵。

Ⅲ.ヴァレリア・トリファ
『ヴァナヘイム・ゴルデネ・シュヴァーン・ローエングリーン』
 ヴァレリアのレアスキルを解析し変異させたスキルを基にして生み出された技。
 光の槍を射出する。
 完全なる器であるラインハルトになりたい」という渇望を具現化することはできなかったが、
 その大本にある、自身の器の矮小さゆえに誰も救えなかったと信じた彼の渇望、
 即ち、自らの手で人を救いたいと願う彼の渇望を具現化している。
 故にその一撃は、いかなる敵が相手でも、その敵より速く味方を救うために疾駆する。
 ヴァレリアの望んだ、人を救いたいという渇望の結晶であるが故に、
 その一撃は黄金に輝き、同時に貴い。

Ⅳ.ヴィルヘルム・エーレンブルグ
『ローゼンカヴァリエ・シュヴァルツヴァルド』
 夜そのものを作りだす結界。
 その結界内部に存在する物のエネルギーを奪い取って吸収する。
 敵味方の判別をつける事が出来ない、展開型と、
 武器の様に発現させる具象型の二つが存在する。
 天候操作魔法の一種に近いが、その在り方は呪術に近似している。

Ⅴ.ベアトリス・キルヒアイゼン
『トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア』
 ベアトリスが扱うレアスキルを疑似的に再現した稲妻の剣。
 自分の肉体全てを稲妻に切り替えるという特性を継承できてはいないが、
 その代わりに同胞たちが道を見失わないよう、戦場を照らす閃光になりたいという渇望が、その性質に現れている。
 故にその斬撃は威力よりも、速度よりも、防御よりも味方の次の一撃を確実に当てる事に向く。
 戦場において先陣を駆ける事を誇りとした、戦乙女の剣。

Ⅴ.櫻井蛍
『爾天神之命以布斗麻邇爾ト相而詔之(ここにあまつかみのみこともちて、ふとまににうらへてのりたまひつらく)』
 自らの感情を炎のように永遠に燃やしつくしたいという渇望から発生した、
 彼女のレアスキルを術式にあてはめることで再現した物。
 自分自身を炎として組み替えることはできていないが、
 その熱量は魔力変換資質「炎熱」の火力では考えられないほどの出力を誇る。
 魂を再燃させる魔法。その在り方は、螢自身のあり方そのものを暗喩しているかのごとく。
 友とある限り決して折れぬ魔剣を自分自身に体現した尽きぬ焔。
 その輝きは陽炎であるが故に、儚くされど力強い。

Ⅵ.氷室玲愛
『ハイリヒアルヒェ・ゴルデネエイワズ・スワスチカ』
 かつて破壊の獣が住まう城を、呼び出すためのキーにして、維持能力。
 獣を完全に復活させ、その力を世界全てに固定し、世界の修正をシャットダウンする能力であった。
 が、現在はその獣の爪牙よりもなお愛した少年のために、世界の維持を補佐する能力。
 例えその愛が報われない物と知ってなお、報われるが故の愛ではなく、
 報われぬことすら愛の一つとして肯定した、愛の理想形。その在り方。

Ⅶ.ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン
『ミズガルズ・ヴォルスング・サガ』
 歴史を終焉へと導く魔拳の模倣にして劣化コピー。
 彼自身のオリジナルと比べると、威力は格段に落ちるが、
 それでも、あらゆる物を終わらせる能力は断片的に残っており、
 生命体が刻む歴史以外の全ての歴史を終焉へと導く魔拳。
 その一撃によって与えられるものは、人生における唯一無二のもの。
 死に他ならない。

Ⅷ.ルサルカ・シュヴェーゲリン
『チェイテ・ハンガリア・ナハツェーラー』
 ゲイザーを基にアンナが扱うレアスキルを疑似的に再現した魔法。
 相手の動きを封じる影と、封じた相手を攻撃する魔力槍による攻撃。
 漆黒の魔力で相手を封じ込める。

Ⅸ.エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ
『ムスペルヘイム・レーヴァテイン』
 エレオノーレが持つ渇望、黄金(ラインハルト)の輝きに永劫焼かれていたいという渇望を具現化した能力。
 敵対象を結界内部に閉じ込め、その結界ごと焼き払う、対消滅術式。
 かつて抱いた忠誠を未だ忘れることなく、誇りにまで昇華された一撃。
 幻想と現の狭間にあっても、その忠誠に曇りなどあるはずもなく、
 ただ、一途なまでに原初の感情を抱き続ける。

Ⅹ.ロート・シュピーネ
『ワルシャワ・ゲットー』
 戦闘を行うのではなく、日常にて最も力を発揮するシュピーネのあり方の具現。
 普通なら気がつかない事に対する観察力、気配探知能力を発揮する。
 敵と戦闘を行う前の事前準備を成すこと。それが常勝の秘訣という事を
 知る者だからこそ与えられた能力。

ⅩⅠ.リザ・ブレンナー
『パッリダ・モルス』
 本来なら死人すらも操ることが出来る、リザの能力を術式にあてはめて、
 行使することを可能とした能力。
 彼女の死人に対する懺悔、悔恨、そして再び生み出したくないという願いより
 発現した能力。本来は自身をトバルカインと呼ばれる存在に捧げてこそ真価を発揮する、
 大淫婦としての能力も存在していたが、現在は輪廻のルーンが示すがごとく、
 子供たちへの慈愛へと変化している。

ⅩⅡ.ヴォルフガング・シュライバー
『ニブルヘイム・フェンリスヴォルフ』
 速度を追い求めた魔狼の能力を術式にして再現した魔法。
「誰にも触れられたくない」というトラウマを根底に持つ能力だが、
 言葉を持って、態度をもって、友をもって、そのトラウマを克服した結果、
 誰よりも先にて危機を討ち祓うものになりたいという願いに昇華された。
 故にその能力は敵対者よりも、味方よりも先を行く能力であり、
 同時に、誰よりも先に戦場にて死に絶える事を願う悲しい能力に他ならない。
 その在り方は、まるで罪を雪ぐかのように苛烈で、そして容赦がない。

XIII.カール・エルンスト・クラフト
『Acta est Fabula』
 未知の結末を見た。
 女神の抱擁をこの瞳で見た。
 されどその光は砕かれ、友は砕かれ、自分の全ては無に変える。
 だが、再びチャンスは巡り、今一度の世界のために。
 女神よ……愛しの女神よ……私はあなたに恋をした。
 求めていた道の結末。外道となりてなお求め果てた道の果てに……

 友死してなお、悔恨の情は漏れず。
 女神死して涙は流れ落ちず、
 ただ怒りのままに剣振るうなかれ。
 我が望みし道の結末。
 そのために……今一度世界を基既知で満たすこととなっても。

EX.藤井蓮
『アイン・ファウスト・スケルツォ』
 死者を拒絶したのは誰か。
 死者を認めないなどと度の口でほざいたか
 全ての事柄は、自分自身に帰ってくる。
 ああ……それでも、ああ、それでもここで俺は歌おう。
 時よ止まれ。君は誰よりも美しいから。
『アイン・ファウスト・オーベルテューレ』
『アイン・ファウスト・フィナーレ』
『レースノウァエ・アルゾ・シュプラーハ・ツァラトゥストラ』

??.マルグリット・ブルイユ
『Amantes_amentes Omnia vinicit Amor』
 生きとし生けるもの全てを抱きしめた女神の能力。その劣化コピー。
 未来の幸福が約束された黄昏の時。
 黄金、刹那、永遠の最大攻撃を同時に展開して敵対者にぶつける。
 彼女が残した黄昏、その残滓。
 輝く、愛の証。
 曙光を導く未来を見届けた果てに掻き消えた、今は遠きかつての理想郷。

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最終更新:2012年08月04日 21:58
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