背景:持ち物数が数千の日本と数百のモンゴルでは幸せ度はどちらが高いのか。 確実に日本が勝っているとは言えない。 持ち物の数で幸せ度が比例しないだろうと考えられる。 持ち物が少ないことで、管理が行き届き考えや心配事が減るという識者もいる。 本当にそうなのか。 持ち物を減らした場合、不自由するのではないか。 実際に持ち物を減らして、実験してみる。 目的:持ち物数のベストな数はいくつなのか。 持ち物が人間に与える影響とはどのようなものなのか。 方法:毎日意識して持ち物を捨てる。 一日ひとつ以上持ち物を捨てる。 持ち物を無くしたことによって困ったこと、良かった事を書きとめる。 持ち物と精神について、考察する。 結論:1.捨てることがエスカレートする 捨てるときには勇気がいるが, 捨てることで意外にすっきり感が味わえる. 2.新しいものが入ってくる. これは自然の摂理だ. ものがほしくなってくる. 水は出て行くから入ってくるのがあって,そして流れになる. これが循環という永続的なモデル. 3.購入する決断が早くなる 捨てないような貴重度や重要度が高いものを選ぶといった, 新たな購入基準ができるため,決断しやすくなる. 4.自尊心ができる. 身のまわりがすっきりすると,管理するものが少なくなるので管理できていると思える. 捨てることで,自分に決定権があるということを感じることができる. 次回研究テーマ 循環を作るには現実世界ではどのようなものがあるか. 期限:3月26日 実験 実験日時:3月22日 1日目 本日捨てるもの :パーカーの服,短パン,パンツ×2 捨てるときの気持ち:なくても何とかなるだろう. 捨てた後の気持ち :なんかスカッとした. 捨てて困ったこと :特になし 実験日時:3月23日 2日目 本日捨てるもの :アンダーシャツ,チョッキ 捨てるときの気持ち:このアンダーシャツは, なんとなくダサいからきるのを避けてたし,不要だろう. チョッキは生地がしっかりしていて, 高そうだったからもっていただけだ. 捨てた後の気持ち :明日以降に捨てるものはどうしようという考えがある. 捨てて困ったこと :特になし 実験日時:3月24日 3日目 本日捨てるもの :マフラー×2 捨てるときの気持ち:今シーズン使わなかったのですてても大丈夫だろう. 捨てた後の気持ち :すっきり 捨てて困ったこと :なし 実験日時:3月25日 4日目 本日捨てるもの :冬用上着 捨てるときの気持ち:今期一度しか使ってないし,来期適したものを買おう. 捨てた後の気持ち :すっきり 捨てて困ったこと :なし 実験日時:4月23日 1ヵ月後 服は半分ほどまでになった. ジーンズ×2 スラックス×2 ネクタイ×5 ベルト×4 上×20~30 タオル×20(大はなし) 靴下×5 運動用靴下×1 ジャージ上下×2 パンツ×4 ポイントカードまで捨てるようになった. 見えないポイントより目の前の安さで判断すべきだと考えたからだ. 日常上必要なもの,それから自分が真に大切だと思うものだけが残った. 自分を知ることにつながった. 探しものは確実に減った. 現地で必要になったものは現地で購入するという発想がでてきた. いらないものはもらわない姿勢ができた. たとえば,役所などでもらう分厚い資料などはその場で必要な部分のみ探し, データとして,保存し,他は貸した.