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美しい庭のあるレストラン - (2007/09/04 (火) 00:43:29) の編集履歴(バックアップ)


マニアック度★☆☆☆☆
アクセスしやすさ★★★☆☆
Colmarからバス有

南部Haut-Rhin県の県都Colmarからほど近いところにある、イルハウゼンという小さな村。


さしたる観光ポイントもないこの村に、ミシュラン三ツ星を獲得しているアルザス唯一のレストランAuberge de l'illがあります。Auberge de l'illは、名古屋に支店を出しているのでその名に聞き覚えがある方も少なくないのではないかと思います(何故東京ではなく名古屋かというと、おそらくアルザス日本代表部が名古屋にあるという縁からだと思います)


ここは、「ご成婚前の皇太子浩宮様と雅子様がお忍びでアルザスにいらした際、とあるホテルは二人の滞在を宣伝材料に使って顰蹙を買い、とあるレストランは公式発表になるまで一切口を閉ざして株を上げた」というエピソードでも知られています。仮にも三ツ星を獲得しているわけですから、そういった意味では当然の対応と言えなくもないのですが。。。


このレストラン、仮にも三ツ星ですから、味とサービスについては特に説明することもないでしょう(7月に訪れた方がネットで酷評されておりましたので、それが今も真実であるならば、7,8月は避けたほうが無難なのかもしれません。理由は長くなるのでこちらで)。

それ以外に特筆すべき点があるとすれば、それは中庭とワインリストでしょう。


Auberge de l'illには、アルザスの美しい景色を紹介する日本の冊子で取り上げられたこともあるほどの、緑豊かで花の美しい中庭があります。夏はその中庭で食前酒をいただき、その後室内に移動して食事となります。

ワインリストは、ワイン好きの方にとってはとても面白いものであるようです。私は詳しくない人間ですのでうまく解説出来ませんが、1930年代のワインもあり、赤ワイン好きの連れが興奮していました。


ここを訪れる機会があれば、注目してみてください。


(お願いだから私の代わりに紹介文を書いてorz)

Auberge de L'Ill 
2 r Collonges au Mont d'Or 
68970 ILLHAEUSERN

tel :03 89 71 89 00
fax : 03 89 71 82 83

Auberge de L'Ill HP

2007年に三ツ星を獲得した女性シェフのレストランがあるのは、アルザスではありません。Bas-Rhin県との県境に近い、moselle県のUntermuhlthalという小さな村にあります。

あるサイトでAuberge de l'illが酷評されているのを目にしましたが、それを書いた方は7月に訪れたようなので、バカンス期に行くのはお勧めしません。理由はこちらで。

その体験記では「ギャルソンが少なく、サービスが遅い」「味は平凡」「髪の毛が入っていた」とのこと。髪の毛入りはともかくとして、まず一般的にバカンスシーズンはサービス面でリスクが伴うことを念頭に置いていた方がいいかもしれません。

フランスは、2003年夏の猛暑で多くの死者が出ました。しかしその際、役所が亡くなった方の家族に連絡を取ったところ「今バカンス中なので、戻るまで(遺体を)預かっておいてください」と言った人が続出した国です。フランス人にとって、バカンスとはそれほどまでに重要なイベントなのです。だからして、バカンスシーズンになるとみんなこぞってバカンスに出掛けます。もちろん、シェフやギャルソンも例外ではありません。

つまり、バカンス期にはギャルソンもバカンスへ出掛けますので、人手が通常より少なくなり、サービスの質も低下するというわけです。また、シェフの数も減りますから、通常ほど料理に神経が行き届かなくなるであろうことは容易に想像できます。

そのことを念頭に置いた上で「サービスが遅い」「味は平凡」のコメントを読むと、バカンス期ならそれもまあ仕方ないかな思います。実際、私が5月にここを訪れた時はほぼ満席でしたが、少なくともギャルソンが足りない・サービスが遅いと感じる瞬間はありませんでした。味については人によって感じ方が違いますので、ここで議論することは出来ませんが。

「時期によってサービスが低下するのは、三ツ星としてどうなの!?」との批判もあるかと思います。良心的な店なら、この時期入店する客数を制限してサービス低下を防いだり、店自体を閉めてしまうこともあるそうです。しかし、ここは飽くまでフランス。バカンス期に人手が減る・物事が滞るのは当たり前と認識されている国です。それに、Auberge d'illはアルザスで唯一の三ツ星レストランで、三ツ星が何軒もあるパリなどとは状況が違います。

その辺の事情を理解しろとは言いませんが、もしここを訪れてみたいと思われたのなら、以上のことからバカンス期(7,8月)だけは避けたほうが無難かと思う次第です。


蛇足ですが、よく「こういったお店に小さな子はダメ」と仰る方もおられます。が、厳密にはそうではありません。高級なお店であっても飼い犬の帯同が許されることを思い出していただければわかりますが、自分の席に座って最後までおとなしくしていられるなら問題ないのです。

ただ、普段はじっと座っていられたとしても、そこはやはり非日常。コース料理の長丁場に耐えられないことも考えられますし(私的体験昼食最長4時間)、いつもと違う雰囲気に興奮して騒いでしまうお子さんもいらっしゃいます。騒がない自信がなければ、無理に星付きレストランなどに行かない方が無難です。三ツ星なんて時に料理をデジカメで撮影することすら憚られる雰囲気が漂いますから、親が楽しめませんよ。