アルザスでは、秋になると新酒(vin nouveau)が出回ります。
ボジョレーヌーボー解禁の1ヶ月以上前には市場から姿を消してしまうそのお酒は、新酒と言いながらも、ボジョレーと違って「発酵が済んだワイン」ではありません。
ドイツやオーストリアに住む方はピンと来たかもしれませんが、まさにそれ。その正体は、かの地でも飲まれる発酵途中の白ワイン。白ワインを好むアルザスらしい代物です。
さしずめ「炭酸白ぶどうジュース ちょっとアルコール入り」なこの新酒は、刻一刻と発酵が進んで炭酸ガスを発生するため、栓が出来ません。
9月半ばから10月頃にアルザスを訪れる方には、是非味わっていただきたい。
