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ル・クルーゼのような重い鍋 - (2007/08/03 (金) 22:47:04) の編集履歴(バックアップ)


フランス製の重たい鍋と言えば、ル・クルーゼを連想する人が多いでしょう。

そのルクルーゼと同じ、ホーロー加工を施した重たい鋳物の鍋であることから「ルクルーゼのバッタもん」などと呼ばれることもある一方で、料理研究家やプロの料理人から愛される鍋があります。

その名はStaub。
Colmarに程近いTurckheimに工場を構える、知る人ぞ知る鍋メーカーです。


1899年にこのアルザスの地で創業し、アルザスのシンボルであるコウノトリをロゴに用いたStaubの鍋。愛用者から「男のル・クルーゼ」と呼ばれる通り、見るからに女性ウケしにくそうな無骨なデザインをしています。

Staub鍋の最大の特徴は、蓋の裏にあるダッチオーブンのような複数の突起です。食材から蒸発した旨みを含む水分が、この突起を伝って何度も食材に降り注ぐことにより、食材の旨みを逃さずジューシーに仕上げるというシステムになっています。また、一見すると蓋の噛み合わせが悪く、蒸気が逃げやすいようにも見えますが、実際に使ってみると意外にも蒸気をなかなか逃しません。


最近は日本でも購入できるようになってきましたが、購入を検討中ならば是非工場併設の直売所を覗いてみることをお勧めします。理由は2点、そこは鍋のカラーバリエーションが驚くほど豊富なのです。

通常見かけるのは黒と赤、そして黄・青・オレンジがせいぜいといったところです。が、直売所には茄子、オリーブ、茶、白、グレー等、他ではあまり見ない色もあります。また、メジャーな赤でも単一色にグラデーション、メタリック風と3種類あるなど、バラエティに富んでいます。他のStaub専門店でさえ、ここまで揃っているところは知りません。


そしてもう一点。
ストウブの鍋は工場直売価格でもそこそこのお値段がするのですが、色ムラがあったり、蓋の取っ手が曲がっている、表面に凹凸のあるなどの「難有品」が割引価格で並んでいます。

モノによって難点の場所が違うので、目立たないものなら正規価格品と見間違うこともあるほどです。もちろん、見た目に問題があるだけで、鍋の機能としては全く問題のない品です。激安というわけではありませんが、「興味はあるけど高いから」と躊躇している人にはオススメです。ただし、出ているだけしかないようで、全カラーの全サイズを網羅しているわけではありません。該当品には、箱に緑のシールが貼られています。


時折、箱に記載されているサイズと鍋のサイズが違う場合があります。
購入する際は必ず中身を確認してください。
鍋のサイズは、蓋の裏に浮き出ています。

Staub
2 rte St Gilles 68230 TURCKHEIM
tel :03 89 27 77 77

Staub HP
※全てのカラーが載っているわけではありません

OPEN


行き方

Colmar市街をぐるりと迂回するN83に乗り、Colmarの西あたりからD11をTurckheim方面に入って道なりに真っ直ぐ進む。

線路を越え、そしてすぐ川を渡り(この辺から道はD10になる)、川を左に見ながら並走しはじめたら、川にかかる2番目の橋を渡ります(1番目の橋は歩行者専用)。そのまま道なりに進むと、ほどなく左側に現れます。

店構えは一見小さいですが、中は奥行きがありかなり広くなっています。

バス

鉄道
Turckheim駅を出たら、正面のQuai de la Gareを左方向に進む。二本目の橋の前まで来たら、左折(川と反対方向)。そのままてくてくRoute de Saint-Gillesを歩いていくと、右側に店が現れる。

年に一度、特に「難有品」が安くなるセールがあるそうですが、10日ほど前に地元広告で告知されるらしく、住民でないと情報を入手しにくいようです。また、夏と冬のsoldes(バーゲン)でも割引になるという話です。


ちなみに、ル・クルーゼは1925年の創業です(於仏北部St-Quentin郊外Fresnoy-le-Grand)。