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第91話~第100話ボス - (2010/05/25 (火) 00:22:44) の1つ前との変更点
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*【エクスレイズファイア】(第91話)
優しく気品に溢れた親切な人々が集う、心優しい町の世界。
先の荒れ狂う世界でさらに風邪が重症化したベリュルをここで看病する事に決め、
ダンナーザ達は、この世界にも落ちたと思われるエクスデスの卵の探索を始める。
やがてベリュルの風邪も完治し、エクスデスの正体も突き止める事ができたが、
その直後、新手のエクスレイズが出現し、ベリュル一行を急襲する。
その名の通り炎の属性を持つエクスレイズであるが、あまりにも火力が強いためか、
氷属性は相殺されてしまい、こいつ自身より強力な炎属性の攻撃しか通用しない。
詳しい原理は不明だが、属モンスターが自分と同じ属性を吸収するのと同じ理屈で、
逆にこちらの属性攻撃に敵を取り込んでしまおう、という事なのだろう。
この戦闘では、イフリートが覚醒し、イフリートネオに進化するイベントが発生する。
だが勿論それだけで勝てる甘い相手ではないので、風水士の地形も上手く活用しよう。
エクスデスを食べるためならばどこにでも脈絡無く出現するエクスレイズ。
だが、同じような特性を持つエクスデス達と比べて無理矢理感が薄いのは、
やはり「なんと正体はエクスデスだった」展開が少ないためではないだろうか。
属性攻撃をより強い同属性でかき消すというアイデアは割と斬新で面白いのだが、
エピソード終盤で突然襲ってくるボスなので、正直あまり印象深い敵ではない。
だが、「地獄の業火で燃えて死ね」のリズム感と正統派な格好良さは評価が高い。
主な台詞:
「地獄の業火で燃えて死ね」
*【エクサーシャ】(第91話)
エクスデスフォレスト、エクスデス・エクスプロードに続く、3体目のエクスデス新種。
しかしこのエクスデスは人間の少女とほとんど変わらない外見を備えており、
さらに病床のベリュルを献身的に看病する、心の優しいエクスデスであった。
心優しい人間達の町に落ちた卵は、それに感化された、優しいエクスデスになったのである。
前回のエクスデス・エクスプロードとはまるで逆の経緯を辿ったエクスデスといえよう。
そのため戦闘力は持たず、あのベリュルも「いいエクスデスもいるもんだ」と見逃している。
世界さえ良い方向に向かっていけば、エクスデスと人間も共存ができるかもしれない。
恐るべき破壊者エクスデスも、決して絶対悪ではないという事が示されたエピソードだった。
エクスデスではあるが、厳密にはボスではなく、第91話の時点では味方NPCに近い。
事実、これから300話近く後には、他のエクス団と一緒にベリュルの仲間に加わってくれる。
「優しいエクスデス」というフレーズは事情を知らない人には眩暈がする単語の組み合わせだが、
今回のエピソードはFFSには珍しいほどの穏やかないい話であり(結局世界は崩壊するのだが)、
修復不可能と思われたエクスデスとベリュルの仲を潜在的に取り持つ事になったのは間違いない。
名前にさりげなく入っている「Ex」が唯一エクスデスらしいポイント。
主な台詞:
「もう隠しておけないわわたしがエクスデス」
「なぜかというと、このせきアハ優しいから私は感化されてやさしいエクスデスになったの」
*【灯台の門番ギャギャ】(第91話)
優しい世界の灯台の門番。灯台に落ちた卵の状態を確認するため、ベリュルに倒される。
「人々は優しく気品に満ち溢れ皆親切だった」筈なのに倒してしまって本当に良かったのか、
それだけが議論される程度のキャラクターである。描写はまったくと言っていいほど無い。
主な台詞:
なし
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*【エクスデス・エレメンタルマスター】(第92話)
炎素、氷素、風素、邪素等、様々な元素の浮かぶ元素界エレメンタルワールドで、
大元素山の頂上の卵から孵化していたエクスデス新種。ベリュル一行を空から強襲する。
属性を司る世界で生まれた新種だけあって、あらゆる属性の攻撃を使いこなし、
さらに自身も全属性を同時に併せ持っているため、属性を持つ攻撃は吸収してしまう。
また、触れると悪魔化してしまう邪素や、体が崩れ去ってしまう作用のある壊素等、
この世界特有の特殊な元素をも用いて攻撃してくるため、攻撃パターンは非常に多彩。
無属性の攻撃しか受け付けないので、魔法型のキャラはフレアやメガフレアで援護しよう。
防御面では、属性攻撃を無力化するドラゴンアーマーを予め用意しておくと良いだろう。
浮かぶ元素に触れるエレメンタルワールドは、なかなか独創的で不思議な世界だが、
ここで生まれた新種エクスデスだけあって、それに相応しい能力を備えている。
FFSには属性攻撃の弱点を克服したボスが度々登場するが、こいつはその極致といえよう。
無属性が唯一有効な攻撃だが、順当に成長すれば他のエクスデスのように物理防御力までも
とんでもない状態になっていた可能性を思えば、ここで始末しておいて正解だったといえる。
主な台詞:
なし
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*【黒魔人ブリャと白魔人ホワャ】(第93話)
あらゆる常識と秩序が崩壊し、方向感覚や物理法則すらも混乱したパラレルワールド。
歩く車、食べられる人間、武器屋に見える宿屋、ダメージを受けるポーション等、
常識では一切理解できない無秩序な世界に翻弄されるベリュル達を、2人の魔神が嘲笑う。
この黒魔神ブリャと白魔神ホワャこそ、パラレルワールドの世界法則を狂わせた黒幕であり、
その言動からも、完全に悪意を持って世界をかき乱している事が分かる。
ギャッハルテレステステの迷宮には、彼らの行いによって混乱し抜け出せなくなった
常識人達の死骸が大量に転がっており、既に正常な人間が存在しない世界である事が分かる。
彼らを倒して世界を正常に戻すため、目茶苦茶になった世界を奔走するベリュルだが……
パラレルワールド突入直後に姿を現したボスだったが、戦闘すらなくどこかへ消えてしまう。
それどころか、最後はパラレルワールド自体も正常に戻ることなく消滅してしまっているため、
ベリュル一行はあれほど挑発されていながら、彼らを発見できずに終わったという事になる。
やはり、建物や方向までもがカオス化した世界では世界の探索もままならず、
魔神達の前に到達する前に、世界の崩壊フラグが立ってしまったという事なのだろうか。
FFSを通しても珍しい、ベリュル一行に対して完全勝利を成し遂げたボスと言っても良いだろう。
とはいえ、ディストピアじみたFFSの世界の中でも、このパラレルワールドはかなり評価が高い。
どこを見てもツッコミどころしか存在しない、混沌とした今回の世界の探索は、
実際にゲームとしてプレイするところを想像すると非常に楽しそうで、期待を持たせてくれる。
また、世界設定に劣らず新感覚な名前も特徴。ブラックとホワイトからのネーミングと思われる。
主な台詞:
「ヒャハハ俺、黒魔神ブリャ」
「フョホホ私、白魔神ホワャ、二人でお前たち正常を出だして狂わせて死なせる」
*【エクスレイズ・ワンダー】(第93話)
パラレルワールドにある洞窟ハードタワーで、最下層から飛ばされた頂上に出現する。
そこにあったはずの2つのエクスデスの卵は既にエクスレイズに捕食されており、
出現した不思議を作り出すエクスレイズ、エクスレイズ・ワンダーとの戦闘になる。
戦闘で唱える不可思議な魔法は、毒、麻痺、回復、バーサク、カエル、小人、石化、即死、
力2倍、素早さ2倍、最大HP1/2、MP0、といったステータス異常をランダムで2つ与える、
デメリットとメリットすらも混沌とした、まさに不可思議な攻撃である。
物理攻撃も侮れないレベルであり、太い腕からしなる回転攻撃は、防御無視の全体攻撃。
しかし、ベリュル曰く「人を信じるのと信じないとの差」により、ナントカ倒される。
混沌としたパラレルワールドのボスに相応しく、面白い攻撃が特徴のエクスレイズ。
戦闘前の台詞からは、2体の魔神と同様に世界法則を混乱させる類の能力かと思われたが、
どうやら精神力で対抗可能らしい点や、戦闘後の台詞から判断すると、
エクスレイズ・ワンダーのそれはむしろ、幻術の類による精神干渉なのだと思われる。
ところで、今回のベリュルの「いいエクスデスの目をつんだから倒すぜ!」との発言より、
何故ベリュルは第89話で悠長に卵が孵るのを待っていたのか、その理由が判明する。
いくらエクスデスであろうと、悪であるとは確定せず、生まれた生物にはまだ罪はない。
そして実際にエクスデスでありながらベリュルを介抱してくれたエクサーシャとの出会いで、
このスタンスはベリュルの中でも強く決定付けられたに違いない。
無論、凶暴に襲い掛かってくるエクスデスは一片の容赦も見せず駆除しているものの、
かつてエクスデスの世界で育ったベリュルとしては、精一杯折り合いをつけた形なのだろう。
「わけのわからないまま死ね!」というのは冷静に考えると凄い決め台詞である。
主な台詞:
「フフフ・・・ここで私の作り出した永遠の不思議に囲まれてわけのわからないまま死ね!」
「ベリュルめ、、私の幻をも退けるとはなんと言う強い精神力・・・」
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*【ギード/デスピュラ・ギード】(第94話)
切り立った断崖に周囲を囲まれ、中央に広大な湖の広がる、水の町の世界。
その湖の中には生贄を食べる湖の主、ギードが潜むという噂があった。
地下洞窟を利用して湖を渡り、湖の中心の小さな島に辿り着いたベリュル。
ミニマムで小人になり、小さな祠の奥へと進んでいくと、ギードと会う事ができる。
しかしその精神は変わり果ててしまっており、もはやかつての正義の亀ではなかった。
そう、彼もまた悪こそが正義だと悟り、人間を憎悪するようになってしまったのだ。
ギードは甲羅の中から真の姿、悪魔デスピュラ・ギードの正体を現し襲い掛かってくる。
元が亀であるからなのか、異常な防御力を誇り、それに加えてほぼ全属性に耐性を持つ。
唯一植物属性の攻撃が有効なのだが、この時点では条件を満たす攻撃も限られるだろう。
加えて、祠に入る前提条件として、パーティー全体がミニマム状態という状況なので、
防御力や属性耐性の関係ない無属性魔法でナントカ応戦する他ないだろう。
言わずと知れたFF5の賢者ギード。だが、ガラフに引き続き悪に寝返ってしまった。
戦闘前のベリュルとの不毛な論戦は、今回の白眉といえよう。
ここで真の姿を現す際の「そうか、ようし」という掛け声が、お爺さんっぽくて可愛らしい。
人間の身勝手さへの怒りのためか、生贄を喰うという恐ろしい行為に手を染めていたが、
例によって倒された途端、自分が正気を失っていた事を主張し始めるのはお約束である。
それを「わかってますって」だけで流すベリュルは、器が大きいのか何も考えていないのか……
主な台詞:
「よくきた、私はもう正義の亀ではない、助けた結果人間だけだったので私のためだ、いけにえを食べて生きるのだ」
「そうはいうが、人間は買ってだ、私は悪こそが正義であると悟り、わたしのためなのだ」
「許してくれ、わたしが正気を失いかつての過ちだったことを・・」
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*【ハ・マハマ提督/魚人】(第95話)
ダンナーザが旅を始めるきっかけとなった、始まりの世界に辿り着いたベリュル達。
恐らくは軍事政権によって統治された国家であり、軍艦や海兵隊等の存在が確認される。
さらにダンナーザの妹マッケリーナがハ・マハマ提督の傀儡として世界を支配しており、
ハ・マハマ提督を倒さなければ解けないほどの深い催眠状態に陥っている事が判明する。
軍艦・煙害伝に乗り込み、黒幕であるハ・マハマ提督に戦いを挑むダンナーザ。
FFSにしては珍しく集団戦術を得意とするボスであり、親衛隊(シネ遺体)を前衛に、
ダメージを受けない最後列から安全な戦いを仕掛けてくる厄介なボスである。
親衛隊は倒してもどんどん沸いてくるため、全体攻撃で手っ取り早く倒すべきだろう。
なお、一度倒されても魚人と化して復活してくる。この形態では稲妻に弱い。
今回はダンナーザのエピソード。妹を捕えた因縁の敵ハ・マハマ提督との戦いが描かれた。
加えてハ・マハマ提督の口からは、その昔ベリュルとも接触していた事が語られる。
10年前の冒険以前の戦いでハ・マハマ提督に倒され死の危機に瀕した彼を救ったのは、
なんとダンナーザであり、マッケリーナはその引き換えに人質になったというのだ。
その後ベリュルは様々な要因により記憶を失い、話は第1話へと繋がるのだが、
この時たまたま隣に居ただけのダンナーザが「ついていく」と旅の仲間になったのも、
それ以前からベリュルと共に旅をしていたためだったのだという事実が明らかになる。
ところで、後の話で明かされる設定だが、ダンナーザはある種の異世界人であり、
ベリュルを守護する役目を負ってこの世界に訪れたとされている。
それを踏まえてこれらの行動を振り返ると、彼女が赤の他人であるはずのベリュルを救い、
恐らく同じ役目を負う妹のマッケリーナがベリュルの命と引き換えに人質になったのも、
最初からこの使命に基づいて行動していたために過ぎなかった……と見る事もできる。
事実を知ってしまうと空恐ろしくなる設定だが、あまり緊張感が沸かないのは、
これから先もダンナーザがベリュルに対してますますドSになっていく事で、
あまり使命に縛られず、人間らしく自由に行動している様子が見られるからだろう。
主な台詞:
「ベリュルめ、貴様は殺したはずだがはっそうかダンナーザが解放したのか妹とひきかえにハハハだが力の差は歴然」
「お話はここまでだ、私は一人でも十分強いが親衛隊にも守られているので勝てないぞ死ね」
「無駄だ、魚こそ支配者だ人間は食べ物だ死ね」
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*【エクスレイズファイア】(第91話)
優しく気品に溢れた親切な人々が集う、心優しい町の世界。
先の荒れ狂う世界でさらに風邪が重症化したベリュルをここで看病する事に決め、
ダンナーザ達は、この世界にも落ちたと思われるエクスデスの卵の探索を始める。
やがてベリュルの風邪も完治し、エクスデスの正体も突き止める事ができたが、
その直後、新手のエクスレイズが出現し、ベリュル一行を急襲する。
その名の通り炎の属性を持つエクスレイズであるが、あまりにも火力が強いためか、
氷属性は相殺されてしまい、こいつ自身より強力な炎属性の攻撃しか通用しない。
詳しい原理は不明だが、属モンスターが自分と同じ属性を吸収するのと同じ理屈で、
逆にこちらの属性攻撃に敵を取り込んでしまおう、という事なのだろう。
この戦闘では、イフリートが覚醒し、イフリートネオに進化するイベントが発生する。
だが勿論それだけで勝てる甘い相手ではないので、風水士の地形も上手く活用しよう。
エクスデスを食べるためならばどこにでも脈絡無く出現するエクスレイズ。
だが、同じような特性を持つエクスデス達と比べて無理矢理感が薄いのは、
やはり「なんと正体はエクスデスだった」展開が少ないためではないだろうか。
属性攻撃をより強い同属性でかき消すというアイデアは割と斬新で面白いのだが、
エピソード終盤で突然襲ってくるボスなので、正直あまり印象深い敵ではない。
だが、「地獄の業火で燃えて死ね」のリズム感と正統派な格好良さは評価が高い。
主な台詞:
「地獄の業火で燃えて死ね」
*【エクサーシャ】(第91話)
エクスデスフォレスト、エクスデス・エクスプロードに続く、3体目のエクスデス新種。
しかしこのエクスデスは人間の少女とほとんど変わらない外見を備えており、
さらに病床のベリュルを献身的に看病する、心の優しいエクスデスであった。
心優しい人間達の町に落ちた卵は、それに感化された、優しいエクスデスになったのである。
前回のエクスデス・エクスプロードとはまるで逆の経緯を辿ったエクスデスといえよう。
そのため戦闘力は持たず、あのベリュルも「いいエクスデスもいるもんだ」と見逃している。
世界さえ良い方向に向かっていけば、エクスデスと人間も共存ができるかもしれない。
恐るべき破壊者エクスデスも、決して絶対悪ではないという事が示されたエピソードだった。
エクスデスではあるが、厳密にはボスではなく、第91話の時点では味方NPCに近い。
事実、これから300話近く後には、他のエクス団と一緒にベリュルの仲間に加わってくれる。
「優しいエクスデス」というフレーズは事情を知らない人には眩暈がする単語の組み合わせだが、
今回のエピソードはFFSには珍しいほどの穏やかないい話であり(結局世界は崩壊するのだが)、
修復不可能と思われたエクスデスとベリュルの仲を潜在的に取り持つ事になったのは間違いない。
名前にさりげなく入っている「Ex」が唯一エクスデスらしいポイント。
主な台詞:
「もう隠しておけないわわたしがエクスデス」
「なぜかというと、このせきアハ優しいから私は感化されてやさしいエクスデスになったの」
*【灯台の門番ギャギャ】(第91話)
優しい世界の灯台の門番。灯台に落ちた卵の状態を確認するため、ベリュルに倒される。
「人々は優しく気品に満ち溢れ皆親切だった」筈なのに倒してしまって本当に良かったのか、
それだけが議論される程度のキャラクターである。描写はまったくと言っていいほど無い。
主な台詞:
なし
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*【エクスデス・エレメンタルマスター】(第92話)
炎素、氷素、風素、邪素等、様々な元素の浮かぶ元素界エレメンタルワールドで、
大元素山の頂上の卵から孵化していたエクスデス新種。ベリュル一行を空から強襲する。
属性を司る世界で生まれた新種だけあって、あらゆる属性の攻撃を使いこなし、
さらに自身も全属性を同時に併せ持っているため、属性を持つ攻撃は吸収してしまう。
また、触れると悪魔化してしまう邪素や、体が崩れ去ってしまう作用のある壊素等、
この世界特有の特殊な元素をも用いて攻撃してくるため、攻撃パターンは非常に多彩。
無属性の攻撃しか受け付けないので、魔法型のキャラはフレアやメガフレアで援護しよう。
防御面では、属性攻撃を無力化するドラゴンアーマーを予め用意しておくと良いだろう。
浮かぶ元素に触れるエレメンタルワールドは、なかなか独創的で不思議な世界だが、
ここで生まれた新種エクスデスだけあって、それに相応しい能力を備えている。
FFSには属性攻撃の弱点を克服したボスが度々登場するが、こいつはその極致といえよう。
無属性が唯一有効な攻撃だが、順当に成長すれば他のエクスデスのように物理防御力までも
とんでもない状態になっていた可能性を思えば、ここで始末しておいて正解だったといえる。
主な台詞:
なし
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*【黒魔人ブリャと白魔人ホワャ】(第93話)
あらゆる常識と秩序が崩壊し、方向感覚や物理法則すらも混乱したパラレルワールド。
歩く車、食べられる人間、武器屋に見える宿屋、ダメージを受けるポーション等、
常識では一切理解できない無秩序な世界に翻弄されるベリュル達を、2人の魔神が嘲笑う。
この黒魔神ブリャと白魔神ホワャこそ、パラレルワールドの世界法則を狂わせた黒幕であり、
その言動からも、完全に悪意を持って世界をかき乱している事が分かる。
ギャッハルテレステステの迷宮には、彼らの行いによって混乱し抜け出せなくなった
常識人達の死骸が大量に転がっており、既に正常な人間が存在しない世界である事が分かる。
彼らを倒して世界を正常に戻すため、目茶苦茶になった世界を奔走するベリュルだが……
パラレルワールド突入直後に姿を現したボスだったが、戦闘すらなくどこかへ消えてしまう。
それどころか、最後はパラレルワールド自体も正常に戻ることなく消滅してしまっているため、
ベリュル一行はあれほど挑発されていながら、彼らを発見できずに終わったという事になる。
やはり、建物や方向までもがカオス化した世界では世界の探索もままならず、
魔神達の前に到達する前に、世界の崩壊フラグが立ってしまったという事なのだろうか。
FFSを通しても珍しい、ベリュル一行に対して完全勝利を成し遂げたボスと言っても良いだろう。
とはいえ、ディストピアじみたFFSの世界の中でも、このパラレルワールドはかなり評価が高い。
どこを見てもツッコミどころしか存在しない、混沌とした今回の世界の探索は、
実際にゲームとしてプレイするところを想像すると非常に楽しそうで、期待を持たせてくれる。
また、世界設定に劣らず新感覚な名前も特徴。ブラックとホワイトからのネーミングと思われる。
主な台詞:
「ヒャハハ俺、黒魔神ブリャ」
「フョホホ私、白魔神ホワャ、二人でお前たち正常を出だして狂わせて死なせる」
*【エクスレイズ・ワンダー】(第93話)
パラレルワールドにある洞窟ハードタワーで、最下層から飛ばされた頂上に出現する。
そこにあったはずの2つのエクスデスの卵は既にエクスレイズに捕食されており、
出現した不思議を作り出すエクスレイズ、エクスレイズ・ワンダーとの戦闘になる。
戦闘で唱える不可思議な魔法は、毒、麻痺、回復、バーサク、カエル、小人、石化、即死、
力2倍、素早さ2倍、最大HP1/2、MP0、といったステータス異常をランダムで2つ与える、
デメリットとメリットすらも混沌とした、まさに不可思議な攻撃である。
物理攻撃も侮れないレベルであり、太い腕からしなる回転攻撃は、防御無視の全体攻撃。
しかし、ベリュル曰く「人を信じるのと信じないとの差」により、ナントカ倒される。
混沌としたパラレルワールドのボスに相応しく、面白い攻撃が特徴のエクスレイズ。
戦闘前の台詞からは、2体の魔神と同様に世界法則を混乱させる類の能力かと思われたが、
どうやら精神力で対抗可能らしい点や、戦闘後の台詞から判断すると、
エクスレイズ・ワンダーのそれはむしろ、幻術の類による精神干渉なのだと思われる。
ところで、今回のベリュルの「いいエクスデスの目をつんだから倒すぜ!」との発言より、
何故ベリュルは第89話で悠長に卵が孵るのを待っていたのか、その理由が判明する。
いくらエクスデスであろうと、悪であるとは確定せず、生まれた生物にはまだ罪はない。
そして実際にエクスデスでありながらベリュルを介抱してくれたエクサーシャとの出会いで、
このスタンスはベリュルの中でも強く決定付けられたに違いない。
無論、凶暴に襲い掛かってくるエクスデスは一片の容赦も見せず駆除しているものの、
かつてエクスデスの世界で育ったベリュルとしては、精一杯折り合いをつけた形なのだろう。
「わけのわからないまま死ね!」というのは冷静に考えると凄い決め台詞である。
主な台詞:
「フフフ・・・ここで私の作り出した永遠の不思議に囲まれてわけのわからないまま死ね!」
「ベリュルめ、、私の幻をも退けるとはなんと言う強い精神力・・・」
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*【ギード/デスピュラ・ギード】(第94話)
切り立った断崖に周囲を囲まれ、中央に広大な湖の広がる、水の町の世界。
その湖の中には生贄を食べる湖の主、ギードが潜むという噂があった。
地下洞窟を利用して湖を渡り、湖の中心の小さな島に辿り着いたベリュル。
ミニマムで小人になり、小さな祠の奥へと進んでいくと、ギードと会う事ができる。
しかしその精神は変わり果ててしまっており、もはやかつての正義の亀ではなかった。
そう、彼もまた悪こそが正義だと悟り、人間を憎悪するようになってしまったのだ。
ギードは甲羅の中から真の姿、悪魔デスピュラ・ギードの正体を現し襲い掛かってくる。
元が亀であるからなのか、異常な防御力を誇り、それに加えてほぼ全属性に耐性を持つ。
唯一植物属性の攻撃が有効なのだが、この時点では条件を満たす攻撃も限られるだろう。
加えて、祠に入る前提条件として、パーティー全体がミニマム状態という状況なので、
防御力や属性耐性の関係ない無属性魔法でナントカ応戦する他ないだろう。
言わずと知れたFF5の賢者ギード。だが、ガラフに引き続き悪に寝返ってしまった。
戦闘前のベリュルとの不毛な論戦は、今回の白眉といえよう。
ここで真の姿を現す際の「そうか、ようし」という掛け声が、お爺さんっぽくて可愛らしい。
人間の身勝手さへの怒りのためか、生贄を喰うという恐ろしい行為に手を染めていたが、
例によって倒された途端、自分が正気を失っていた事を主張し始めるのはお約束である。
それを「わかってますって」だけで流すベリュルは、器が大きいのか何も考えていないのか……
主な台詞:
「よくきた、私はもう正義の亀ではない、助けた結果人間だけだったので私のためだ、いけにえを食べて生きるのだ」
「そうはいうが、人間は買ってだ、私は悪こそが正義であると悟り、わたしのためなのだ」
「許してくれ、わたしが正気を失いかつての過ちだったことを・・」
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*【ハ・マハマ提督/魚人】(第95話)
ダンナーザが旅を始めるきっかけとなった、始まりの世界に辿り着いたベリュル達。
恐らくは軍事政権によって統治された国家であり、軍艦や海兵隊等の存在が確認される。
さらにダンナーザの妹マッケリーナがハ・マハマ提督の傀儡として世界を支配しており、
ハ・マハマ提督を倒さなければ解けないほどの深い催眠状態に陥っている事が判明する。
軍艦・煙害伝に乗り込み、黒幕であるハ・マハマ提督に戦いを挑むダンナーザ。
FFSにしては珍しく集団戦術を得意とするボスであり、親衛隊(シネ遺体)を前衛に、
ダメージを受けない最後列から安全な戦いを仕掛けてくる厄介なボスである。
親衛隊は倒してもどんどん沸いてくるため、全体攻撃で手っ取り早く倒すべきだろう。
なお、一度倒されても魚人と化して復活してくる。この形態では稲妻に弱い。
今回はダンナーザのエピソード。妹を捕えた因縁の敵ハ・マハマ提督との戦いが描かれた。
加えてハ・マハマ提督の口からは、その昔ベリュルとも接触していた事が語られる。
10年前の冒険以前の戦いでハ・マハマ提督に倒され死の危機に瀕した彼を救ったのは、
なんとダンナーザであり、マッケリーナはその引き換えに人質になったというのだ。
その後ベリュルは様々な要因により記憶を失い、話は第1話へと繋がるのだが、
この時たまたま隣に居ただけのダンナーザが「ついていく」と旅の仲間になったのも、
それ以前からベリュルと共に旅をしていたためだったのだという事実が明らかになる。
ところで、後の話で明かされる設定だが、ダンナーザはある種の異世界人であり、
ベリュルを守護する役目を負ってこの世界に訪れたとされている。
それを踏まえてこれらの行動を振り返ると、彼女が赤の他人であるはずのベリュルを救い、
恐らく同じ役目を負う妹のマッケリーナがベリュルの命と引き換えに人質になったのも、
最初からこの使命に基づいて行動していたために過ぎなかった……と見る事もできる。
事実を知ってしまうと空恐ろしくなる設定だが、あまり緊張感が沸かないのは、
これから先もダンナーザがベリュルに対してますますドSになっていく事で、
あまり使命に縛られず、人間らしく自由に行動している様子が見られるからだろう。
主な台詞:
「ベリュルめ、貴様は殺したはずだがはっそうかダンナーザが解放したのか妹とひきかえにハハハだが力の差は歴然」
「お話はここまでだ、私は一人でも十分強いが親衛隊にも守られているので勝てないぞ死ね」
「無駄だ、魚こそ支配者だ人間は食べ物だ死ね」
*【エクスデス・古代種】(第95話)
新たな世界で目覚めたベリュル達だが、そこは古代の世界であり、住民は古代人。
彼らの古代語を理解できるのは豊富な知識を持つファンニャーのみ、という状況だが、
情報を手に入れるため、言葉を翻訳する事ができるロゼッタストーンを手に入れる事に。
立ち塞がる死の試練を乗り越え、セボルグの滝の奥へと進むベリュル一行だが、
ロゼッタストーンの手前に、エクスデスの卵が落ちているのを発見してしまう。
中からは古代世界の力を反映したエクスデス・古代種が生まれ、襲撃してくるのだった。
どうやら現代のエクスデスとは比較にならない強さを持っているらしく、
古代のオールドフレアや古代の火炎は、現代の魔法では防ぐ術のない、強力な攻撃である。
攻撃面では凄まじい能力を誇るが、ナントカ倒す事ができたところからして、
他のエクスデス新種と同様、生まれた直後は防御力の弱い状態だったのかもしれない。
パラレルワールドの世界の2つが最後かと思われたエクスデスの卵が、まさかの再登場。
しかし思い返すと、第88話で世界中に散らばったエクスデスの卵は5~7個とされている。
森の世界、崩壊した世界、心優しい世界、元素界、2個の卵があったパラレルワールドと、
今回の1個で、ちょうど7個となる。エクスデスにしては珍しく、伏線が張られているのだ。
だが、ベリュル達も卵探しをしていたわけではないため、なんだかついでに倒された感が強い。
そもそもロゼッタストーンで古代語を翻訳するためにこいつを倒したはずなのに、
何故かこいつが倒された瞬間に古代人の世界も滅亡を始めてしまい、
結果的にロクに話も聞けず、ロゼッタストーンを手に入れる意味自体がなくなってしまった。
それ以前に、ベリュルも横着せずファンニャーに通訳してもらえば良かったと思うのだが……
色々な意味で、まったく徒労感の漂うシナリオである。
主な台詞:
なし
*【ダ・ヒドラ】(第95話)
ロゼッタストーンを手に入れるために乗り越えなければならない、セボルグの滝。
見た目の美しさとは裏腹に、とてつもない化物や信じられない怪物の徘徊する、
まさに心は悪魔といった風情のダンジョンの最後の入り口を守っている古代のヒドラ。
接頭語の「ダ・○○」は、現代語訳するなら「○○じゃん」という意味に違いない。
主な台詞:
なし
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