米は元々、古代の人たちが水辺に生息していた野生の稲を食べていたところから始まる。それを栽培・・というと聞こえがいいが、より多く食べるために自分たちの都合のよい場所に種を植えていった。ひと房の稲でも多くの小さな実が生り、植えれば植えるほど増えていく。増えたものは食用へ、または再び栽培に用いる。 実は畑でも育つらしいが、ながみ村は昔から水が豊富であった。水田で育つ方が収穫量が良い為、水田稲作に取って代わることはなかったようだ。 また、昔の米は赤米と呼ばれる表面に赤みのあるものだった。今のような白米は突然変異でできたものとされている。 食べ方はそのまま焼く。土器を利用しほかの食材と共に、どろどろのお粥状にして食べるようになったのはそのあとの話。月日がたつと蒸して食べていた。 そのあとから始まる。白く精米した米を、お粥を作るよりは少ない水分で「炊く」、という工程を用いて食べるようになったのは。 そうして長い年月をかけて完成されたこの炊くという方法は、今ではどこでも見かける風景になっている。しかし、こうして話をきいて、目の前に出された炊き立ての米をあなたはどう思うだろうか。 さぁ、まずは食べてみてほしい。