wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「ミレニアム」で検索した結果

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  • ミレニアム
    ミレニアム ミレニアム ミレニアム (双葉文庫) 題名 ミレニアム 著者 永井するみ 発行 双葉社 1999.3.10 初版 価格 \1,800  Y2K問題を中心に据えたミステリーなので、今日が読書期限ぎりぎりかなと思い、スケジュール通り今さっき読み終えたのだけど、Y2K対策で自宅待機扱いのぼくとしてはなかなかそれなりにスリリングな一冊であった。  携帯の電源を21:00でOnし、明日の14:00までは回線を空けておく。何もなければ。  しかし何かあった場合、問い合わせ電話に答えたり、用件を他の待機者に回したりと落ち着いて酒を飲んでいるわけにもいかない、というのが今年の今日、大晦日の特別事情なのである。もっともオフィスに泊まり込んでいるスタッフを思えば、自宅待機はまだいい。出かけていってどうにかになるというものでもないので、最低限の回答を顧客に...
  • 催眠 上・下
    ...ましてやこの時期は『ミレニアム』やら、ヘニング・マンケルのヴァランダー警部シリーズなどを筆頭に北欧ミステリがいよいよ世界に台頭を始めている世界ミステリ地殻変動期なのである。  版元にしても、やれ『ミレニアム』に続けとばかり、しかもサイコサスペンスでもあり、国内では松岡圭祐が少し古いが『催眠』(1997年)が、2008年になってもなおドラマ化までされている等々、この手のジャンルはまだまだ追い風環境にあったのだろう。  導入部は、入りやすくて悪くないし、キャラもよく立っており‥なのだが、最近のリアル主義小説作法に較べると、本作はサービス精神が先行して目立ち過ぎ、の感が強い。構成力は悪くないにしても、サイコなら何でもあり、とばかりに死体や事件やアクション場面を過剰にばら撒き過ぎると、流石に鮮度や味付けが落ちる感は否めなくなる。肝心の催眠シーンも、詰めが甘いように思う。 ...
  • 永井するみ
    永井するみ 長編 枯れ蔵 1997 樹縛 1998 ミレニアム 1999 大いなる聴衆 2000 防風林 2002 唇のあとに続くすべてのこと 2003 希望 2003 俯いていたつもりはない 2004 ビネツ―美熱 2005 さくら草 2006 ダブル 2006 欲しい 2006 カカオ80%の夏 2007 義弟 2008.04 グラニテ 2008.07 連作中短編集 ランチタイム・ブルー 1999 歪んだ匣 2000 ボランティア・スピリット 2002 年に一度、の二人 2007 ドロップス 2007 グラデーション 2007 中・短編集 天使などいない 2001 隣人 2001 ソナタの夜 2004
  • アンダルシアの友
    ...シリーズ以来くらい『ミレニアム』(未読)は大ヒットするし、ぼくの好きなところではカーリン・アルヴテーゲンの女性作家も外れがない。最近北欧ミステリが盛んに邦訳され人気を得ているのは日本のことであるが、ヨーロッパでは北欧、特にスウェーデンのミステリはそもそも人気があり、よく読まれているという。  社会批判や体制批判はミステリという形でなされるものが大変多く、日本のように純文学から隔てられ区分されず、純文学としてミステリはワンランク高い社会的文化的ポジションを確立しているのだと言う。貧富の差、権力の強さに対し、平凡な仕事に従事している人が対決してゆく姿勢が同感を呼ぶとも言う。  さて、本書であるが、そうした背景の中では異質であるかもしれない。何よりエンターテインメント色が強い。活劇によって綴られる大作であり、血と銃弾によって糾われる暗黒界の二大勢力の死闘に、巻き込まれるのが...
  • 苦悩する男
    ...ニング・マンケルや『ミレニアム』のスティーグ・ラーソンなどの王道を味わうことなく来てしまったのは何故だろう? いずれにせよ『イタリアン・シューズ』という普通小説でこの作家の筆力に唸らされて以来、マンケルへの食指が改めて動き始めてしまった。それにしても創元推理文庫の翻訳の遅さは毎度のことながら驚嘆させられる。王道の作家でありながら未だにシリーズ完訳が成っていなかったとは。しかしそのおかげでこの作品を手に取っているのだ。深謝すべきかもしれない。  本作は、思いのほかスケールの大きな国際冒険小説を思わせる意味深なプロローグに始まる。しかし、その後の描写は、ヴァランダーという個人の行動、思考、体感、心理などを描くことに費やされる。ヴァランダーという刑事を、まるで普通小説の一個の人間のように読者は追跡することになる。家族のこと、過去とのこと、不穏な未来のこと、彼の体や心に起こっている奇...
  • ハルモニア
    ハルモニア ハルモニア (文春文庫) ハルモニア 題名:ハルモニア 作者:篠田節子 発行:マガジンハウス 1988.1.1 初版 1988.1.21 2刷  価格:\1,800  篠田節子の数多いジャンルの引き出しの中で、けっこう初期の頃からしぶとく書き続 けているのが芸術もの。絵画や音楽に関しての奇妙な感触の小説はけっこう多く書いて いる。そうした芸術を題材にした作品群の中でもとりわけ優れた一冊が本書。  『ゴサインタン』や『弥勒』のような秘境神秘譚に比べると物語の運び方は軽くてス ムースなんだけど、それなりの興味を引き起こす起点といったものの据え方が超一流で ある。  篠田節子は非常に整合性の取れたプロットを、やわらかい文体で綴る作家だ。そうい う意味ではこの作品は篠田節子の一方の代表作と言えるし、直木賞以降の作品に賭ける 意気込...
  • ウィリアム・ランデイ
    ウィリアム・ランデイ William Landay 長編小説 ボストン、沈黙の街 2003 東野さやか訳 ボストン・シャドウ 2007 東野さやか訳 ジェイコブを守るため 2012 東野さやか訳
  • ウィリアム・ディール
    ウィリアム・ディール William Francis Diehl, Jr. 長編小説 シャーキーズ・マシーン 1978 宮脇孝雄訳 カメレオン 宮脇孝雄訳 フーリガン 宮脇孝雄訳 タイ・ホース 1988 田村源二訳 27 1990 田村源二訳 マーティン・ヴェイル三部作 真実の行方 1993 田村義進訳 邪悪の貌 1995 広津倫子訳
  • カリフォルニアの炎
    カリフォルニアの炎 題名:カリフォルニアの炎 原題:Carifornia Fire And Life (1999) 作者:Don Winslow 訳者:東江一紀 発行:角川文庫 2001.9.25 初版 価格:\952  何となく弱々しいくせに、肝心のところだけは頑固。失敗も多いのに、徹底的に闘う姿勢だけが取り柄の主人公というのは、ドン・ウィンズロウの最早キャッチフレーズと言っていいかもしれない。  新しい主人公は火災査定人。まるで『ストリートキッズ』で探偵術を一から教わったときみたいに、本書では火災について消防学校で覚えてゆく。炎の科学、燃焼に関する物理、気体、素材の科学。保険と裁判に関する法律学。また大工の父親から幼時より学んでいた建築の心得。それらを火災査定の術として叩き込まれてゆく過程すらが面白い。  作者はどこでこれらのことを調べ...
  • ウイリアム・R・バーネット
    ウイリアム・R・バーネット William Riley Burnett 長編小説 リトル・シーザー 1929 小鷹信光訳 ハイ・シエラ 1940 菊地 光訳 アスファルト・ジャングル 1949 野中重雄訳
  • さらば、カタロニア戦線
    さらば、カタロニア戦線 さらば、カタロニア戦線〈上〉 (扶桑社ミステリー) さらば、カタロニア戦線〈下〉 (扶桑社ミステリー) 題名:さらば、カタロニア戦線(上・下) 原題:THE SPANISH GAMBIT ,(1985) 作者:STEPHEN HUNTER 訳者:冬川亘 発行:ハヤカワ文庫NV 1986.12.15 初刷 価格:各\420  『真夜中のデッド・リミット』で超極上のエンターテインメントを提供してくれたS・ハンター。『真夜中・・・・』は彼の4作目になるらしいが、他にはその後デビュー作『クルドの暗殺者』が同じ新潮から出ただけで、なかなか新しい出版の話が出てこないでいる。この『さらば、カタロニア戦線』は逆に、『真夜中・・・・』より前に邦訳されハヤカワから出ていた作品。しかし、今、書店でハヤカワ文庫のリストを手に取ってもこの作品の名は見当たらない...
  • ウィンストン・グレアム Winston Graham
    ウィンストン・グレアム Winston Graham 長編 夜の戦いの旅 1941 大庭忠男訳 罪の壁 1955 三角和代訳 マーニィ 1961 田中西二郎訳 幕が下りてから 1965 隅田たけ子訳 盗まれた夜 1967 岡本浜江訳
  • 血の葬送曲
    血の葬送曲 題名:血の葬送曲 原題:City Of Ghosts (2020) 著者:ベン・クリード Ben Creed 訳者:村山美雪 発行:角川文庫 2021.04.25 初版 価格:¥1,000  「1951年、レニングラード」「線路に並べられた5つの死体」という帯の言葉が眼を引く。大戦後、スターリン支配下の共産国家の恐怖政治下の警察小説ということで、かなりの変わり玉だと思いつつ読んだのだが、期待通りの突然変異的な作品。どこにもないこの個性的作品に出会えたことはまさに収穫だった。  物語に未だ尾を引くナチスドイツとのレニングラード攻防戦について、作品では少なからず触れているが、兵糧攻めに合ったレニングラードは、長期に渡る攻防の下、圧倒的な飢餓に襲われ、その後遺症は物理的にも精神的にも戦後復興に向かおうとするこの都市には、まだまだ存分に吹き荒れて...
  • ウィリアム・ケント・クルーガー William Kent Krueger
    ウィリアム・ケント・クルーガー William Kent Krueger コーク・オコナー・シリーズ 凍りつく心臓 1998 狼の震える夜 1999 煉獄の丘 2001 月下の狙撃者 2003 二度死んだ少女 2004 闇の記憶 2005 希望の記憶 2006 血の咆哮 2007 長編小説 ありふれた祈り 2013 宇田川晶子訳
  • ウィリアム・ゴールドマン William GoldmanGaulden
    ウィリアム・ゴールドマン William Goldman マラソン・マン・シリーズ マラソン・マン 1975 沢川進訳 ブラザーズ 1990 沢川進訳 長編小説 殺しの接吻 1964 酒井武志訳 華麗なるヒコーキ野郎 1976 河原畑寧訳 マジック 1979 沢川進訳 ティンセル 1986 沢川進訳
  • 地獄じゃどいつもタバコを喫う
    地獄じゃどいつもタバコを喫う 題名:地獄じゃどいつもタバコを喫う 原題:Everybody Smokes In Hell (1999) 作者:ジョン・リドリー John Ridley 訳者:山田 蘭 発行:角川文庫 2003.05.25 初版 価格:\819  読み出した途端に、この作品が描く地獄から本当に抜け出せなくなった。何だか、どこかで見たような地獄だった。巻末の解説を先に読んでしまうことにした。結末についてまではまさか書いてあるまい。なるほど。得心した。この作家はあの『Uターン』のシナリオ・ライターだったのだ。オリバー・ストーンの唯一の怪作。何度もこいつのDVDを買おうかどうか迷っているが、一向に安くならず(はっきり言って高い!)、人気商品でもないので、仕方なくビデオで再生するしかない作品だ。もちろん主演は地獄にお似合いの男、ショーン・ペン。あの...
  • 特捜部Q -檻の中の女-
    特捜部Q -檻の中の女- 題名:特捜部Q -檻の中の女- 原題:Kvinden I Buret (2008) 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン Jussi Adler-Olsen 訳者:吉田奈保子訳 発行:ハヤカワ文庫HM 2013.02.25 2刷 2012.10.15 初刷 2011.6 初版 価格:\1,000  週刊ブック・レビューに参加していた中江有里が、児玉清『ひたすら面白い小説が読みたくて』の紹介をしている番組を、先週見た。紹介された本は児玉清の文庫解説を集めて編纂した本なのだが、中江有里は、本は解説から読むという。解説を読んで買ったり読んだりするかどうかを決めることは多い、と言っていた。ぼくも実は同じ傾向があり、決め打ちの作家は別として、書店で手にとった本の巻末解説などには必ずと言っていいほど眼をやり、それによって読む本を選択することは多い。...
  • 砂漠で溺れるわけにはいかない
    砂漠で溺れるわけにはいかない 題名:砂漠で溺れるわけにはいかない 原題:While Drowning in the Desert (1996) 作者:ドン・ウィンズロウ Don Winslow 訳者:東江一紀 発行:創元推理文庫 2006.08.11 初版 価格:\720  このシリーズは感覚的には長かったような気がするけれど、実際にはたったの5作しかなかった。これはその完結篇に当たる最終作品。5作にしては名残惜しい気がするのは、作品と作品の間が長く空いたためだろう。本書巻末で訳者も書いているのだけれど、5作を完訳するのに何と13年もかかったそうである。本書だって、10年前の作品の言わば忘れた頃の邦訳だ。  さて昨年に続き立て続けに翻訳された最新二作はどちらも小編である。どちらかと言えばユーモア・ミステリーに分類されるだろう。東直己のすすきの探...
  • 天使と嘘
    天使と嘘 題名:天使と嘘 上/下 原題:Good Girl, Bad Girl (2019) 著者:マイケル・ロボサム Michael Robotham 訳者:越前敏弥 発行:ハヤカワ文庫HM 2021.06.25 初版 2021.08.25 2刷 価格:各¥1,100  実力派作家にも拘わらず日本での翻訳は不遇をかこつ実力派作家、マイケル・ロボサムの新訳が、魅力的なキャラクター・コンビを引き連れて登場した。  嘘を見抜く能力を持つ少女、イーヴィ・コーマック。拷問を受けて殺された謎の人物テリーの死体とともに発見された少女、新聞ではエンジェル・フェイスの呼び名で知られた少女。  本書では、少女スケーターが殺害された事件がメイン・ストーリーである。証拠を遺した性犯罪者がすぐに容疑者として逮捕されるが、家族や親族間という狭い世界で未成年の男女...
  • まだ見ぬ敵はそこにいる
    まだ見ぬ敵はそこにいる 題名:まだ見ぬ敵はそこにいる 原題:Hidden In Plain Sight (2020) 著者:ジェフリー・アーチャー Jeffrey Archer 訳者:戸田裕之 発行:ハーパーBOOKS 2021.12.17 初版 価格:¥1,060  発売前、構成前のプルーフ本を、例によって先読みさせて頂いた。  ぼくはジェフリー・アーチャーの模範的な読者ではないし、シリーズ作品をいきなりこの第二作から読み始めたことによる当惑を感じないではなかったが、キャラクター描写にとても時間をかけている作者なので、それぞれの個性は第二作からでも十二分に味わえる。否、むしろ第一作も、さらに第三作、第四作と続く本シリーズをすべて読みたいという誘惑の方が激しいかもしれない。  さて、本作のメイン・ストーリーは、主人公ウィリアム・ウォーウィック...
  • 炎に消えた名画
    炎に消えた名画(アート) 題名:炎に消えた名画 原題:Baby Cat-Face (1995) 作者:Barry Gifford 訳者:真先義博 発行:文春文庫 2001.4.10 初版 価格:\590  ウィルフォードがまだ売れていなかった時代、マイアミポリス・シリーズが生まれてもいなかった時代、彼は単なるパルプ作家であった。もちろん、ノワールの作家はたいていそうなのだが。金がなく、ハングリーで、その代わりいろいろな実務的経験を積んでいたりはする。適法であるなしに関わらず。そんなハングリーな時代に、ハングリーな美術評論家を主人公にして、小難しい美術論の薀蓄から始まる異端の小説が本書である。  もちろん原書はパルプであり、大衆娯楽小説であるはずなのだが、ページを繰るたびに出てくるのは美術評論誌のような変てこな一人称。敢えて評論家ゆえに駆使する言語...
  • ノー・セカンド チャンス
    ノー・セカンドチャンス 題名:ノー・セカンドチャンス 原題:No Second Chance (2003) 著者:ハーラン・コーベン Harlan Coben 訳者:山本やよい 発行:ランダムハウス講談社文庫 2005.9.13 初版 価格:上¥750/下¥780  ずっとマイロン・ボライター・シリーズを書いてきたハーラン・コーベンは、21世紀に入ってから、馴染みのシリーズを離れ、がらりと作風を変えた単独ミステリーに傾注してゆく。その現象が、後から顧みて、どうも不思議である。どちらかと言えば陽気でユーモラスで、軽妙で、それでいながら血が熱くなるような、人間の内側に潜り込んで書いていたようなウェットな作家だったように思うが、本書を見る限りはスリルとサスペンスという物語の側に軸を移し、より過激に、より血腥く、そしてよりエンターテインメント色を強めるよう意識し...
  • カ行作家
    カ行作家 フィリップ・カー フィリップ・カーター サイモン・カーニック ドナート・カッリージ モンス・カッレントフト シーナ・カマル エリック・ガルシア デイ・キーン ヴィクター・ギシュラー バリー・ギフォード カート・キャノン ローリー・R・キング A・J・クィネル ケイト・クイン デイヴィッド・グーディス ダニヤ・クカフカ クリストファー・クック トマス・H・クック ジュリー・クラーク マイクル・クライトン ブレイク・クラウチ ジェイムズ・クラムリー ベン・クリード ジャン=クリストフ・グランジェ キミ・カニンガム・グラント ジョン・グリシャム アゴタ・クリストフ ウィリアム・ケント・クルーガー デイヴィッド・クレイ ロバート・クレイス マシュー・クワーク アリソン・ゲイリン ポール・ケイン ジャック・ケッチャム ダグラス・ケネディ ラーシュ・ケプレル ジョー・ゴアズ マイクル・コナ...
  • ランナウェイ
    ランナウェイ 題名:ランナウェイ 原題:Runaway (2019) 著者:ハーラン・コーベン Harlan Coben 訳者:田口俊樹+大谷瑠璃子 発行:小学館文庫 2020.12.13 初版 価格:¥1,280  家族、親子、夫婦、ドラッグ、暴力、ネット、メディア、拡散、殺人、失踪、新興宗教、携帯、遺伝子、etc. etc。現代のミステリーは、犯罪の内容も、手段も、情報も、捜査方法も、過去のそれとは大きく異なってきている。そのことを嫌というほど感じさせる作品。  ハーラン・コーベンを読むのは実は初めてなのだが、本書を読む限り、本物の香りを芬々とさせる、濃厚なテイストの、誠実で間違いのない作家、と言うに尽きる。  グリーン家という家族で構成されるユニットを、さらに父、母、兄弟、姉妹、という具合に、それぞれの関係を多角的に描きつつ、あくまでも...
  • ジャック・ヒギンズ
    ジャック・ヒギンズ Jack Higgins リーアム・デブリン登場作 鷲は舞い降りた 1975 菊池 光訳 鷲は舞い降りた【完全版】 1975 菊池 光訳 テロリストに薔薇を 1982 菊池 光訳 黒の狙撃者 1983 菊池 光訳 鷲は飛び立った 1991 菊池 光訳 ショーン・ディロン・シリーズ 嵐の目 1992 黒原敏行訳 サンダー・ポイントの雷鳴 1993 黒原敏行訳 密約の地 1994 黒原敏行訳 悪魔と手を組め 1996 黒原敏行訳 闇の天使 1997 黒原敏行訳 大統領の娘 1997 黒原敏行訳 ホワイトハウス・コネクション 1998 黒原敏行訳 審判の日 2000 黒原敏行訳 復讐の血族 2001 黒原敏行訳 ジャック・ヒギンズ名義 復讐者の帰還 1962 槙野 香訳 地獄の群集 1962 篠原 勝訳 虎の潜む嶺 1963 伏見威蕃訳 裏切りのキロス 1963 ...
  • 罪の壁
    罪の壁 題名:罪の壁 原題:The Little Walls (1955) 著者:ウィンストン・グレアム Winston Graham 訳者:三角和代 発行:新潮文庫 2023.1.1 初版3刷 価格:¥800  魅力的で香るような文体。ぼくの生まれる一年前に出版された古い小説。それでいて本邦発邦訳。しかし、決して古臭くて読みにくいというような小説ではない。  確かに携帯電話もパソコンも人工衛星もない。情報入手や相互連絡の手段は著しく限られ、作中では電報が多用されている。しかし、人間の罪と犯罪は、どの時代も変わらない。不穏な黒い勢力も、彼らに牛耳られた警察組織も。人々の愛情も、憎悪も。欲望も、貧富の差も。  アムステルダムの飾り窓の女。運河に落ちて死んだ兄の事件。ナポリ。アマルフィ。セレブたちのパーティ。青の洞窟。ファム・ファタール。大戦の影...
  • 彼岸の奴隷
    彼岸の奴隷 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:彼岸の奴隷 作者:小川勝己 発行:角川書店 2001.5.25 初版 価格:\1600  デビュー作『葬列』の最終行の強烈さは日本クライムノベル史に残るのでは、と思ってしまうくらいの印象を見事に残してくれたのだけれど、あの作品で見...
  • タ行作家
    タ行作家 アルネ・ダール フレデリック・ダール トレント・ダルトン マーク・チャイルドレス/チルドレス レイモンド・チャンドラー エリオット・チェイズ ジョセフィン・テイ デイヴィッド・C・テイラー マレール・デイ ジェフリー・ディーヴァー ウィリアム・ディール カレン・ディオンヌ ジェイムズ・ディッキー フィリップ・K・ディック ハンナ・ティンティ ボストン・テラン ジャナ・デリオン ピーター・ドイル スコット・トゥロー リチャード・ドハティ ゾラン・ドヴェンカー クレイグ・トーマス ロス・トーマス マイケル・ドブズ ルパート・トムスン ローリー・リン・ドラモンド オリヴィエ・トリュック ジェレミー・ドロンフィールド ジム・トンプスン
  • ラ行作家
    ラ行作家 C・A・ラーマー C.A.Larmer クラム・ラーマン ロブ・ライアン ギャビン・ライアル ロバート・ラドラム イアン・ランキン ジョー・R・ランズデール ウィリアム・ランディ ジェイムズ・リーズナー アレックス・リーヴ リック・リオーダン ジャック・リッチー ジョン・リドリー デイヴィッド・リンジー ジェフ・リンジー アンデシュ・ルースルンド カルロ・ルカレッリ ピエール・ルメートル べン・レーダー ドロレス・レドンド エルモア・レナード デニス・レヘイン(ルヘイン) ローリー・ロイ アッティカ・ロック ジャン=バティスト・ロッシ レナード・ローゼン デイヴィッド・ローン マイケル・ロボサム J・D・ロブ
  • 熊の皮
    熊の皮 題名:熊の皮 原題:Bearskin (2018) 著者:ジェイムズ・A・マクラフリン James A.McLaughlin 訳者:青木千鶴 発行:ハヤカワ・ミステリー 2019.11.15 初版 価格:¥1,900  圧倒的な自然描写力、とはこういう本のことを言うのだろう。作者はヴァージニア州の山の中で育ち、ヴァージニア大学で法学と美術額を修め、ネイチャー系のライターをしながらこの初の創作に取り組んだそうである。  主人公は作者の想いを乗せたワイルドな主人公。メキシコ国境の砂漠での密売人の過去を振り捨てて偽名でアパラチア山脈で自然保護管理の職につき世捨人同然の孤独な生活を送っている。発端となったのは熊の死骸だった。皮をはがされ、熊胆(くまのい)や熊の手が取り出された残虐な殺戮。甘い蜜の罠に、犬たちの首輪に仕掛けられたGPS。現代の山の中での...
  • 熊谷達也
    熊谷達也 マタギ三部作 相剋の森 2003/10 邂逅の森 2006/12 氷結の森 2007/01 長編小説 ウエンカムイの爪 1998/01 漂泊の牙 1999/10 まほろばの疾風 2000/07 迎え火の山 2001/08 荒蝦夷 2004/10 モビィ・ドール 2004/12 新参教師 2006/01 七夕しぐれ 2006/10 箕作り弥平商伝記 2007/06 はぐれ鷹 2007/10 群青に沈め 僕たちの特攻 2008/02 いつかX橋で 2008/11 ゆうとりあ 209/3 オヤジ・エイジ・ロックンロール 2009.11 モラトリアムな季節 2010 銀狼王 2010/6 烈風のレクイエム 2013/02 短編集 マイ・ホームタウン 2003/03 山背郷 2004/12 懐郷 2005/09 虹色にランドスケープ 2005/10 稲穂の海 2010/10 ...
  • ジョナサン・ホルト Jonathan Holt
    ジョナサン・ホルト Jonathan Holt カルヴィニア・シリーズ カルニヴィア 1 禁忌 2013 奥村章子訳 カルニヴィア 2 誘拐 2014 奥村章子訳
  • ジェフリー・アーチャー Jeffrey Howard Archer
    ジェフリー・アーチャー Jeffrey Howard Archer ウィリアム・ウォーウィック・シリーズ レンブラントを取り返せ 2019 戸田裕之訳 まだ見ぬ敵はそこにいる 2020 戸田裕之訳 長編小説 百万ドルをとり返せ! 1976 永井純訳 大統領に知らせますか? 1977 永井純訳 ケインとアベル 1979 永井純訳 ロマノフスキ家の娘 1982 永井純訳 めざせダウニング街10番地 1984 永井純訳 ロシア皇帝の密約 1986 永井純訳 チェルシー・テラスへの道 1991 永井純訳 盗まれた独立宣言 1993 永井純訳 メディア買収の野望 1996 永井純訳 十一番目の戒律 1998 永井純訳 運命の息子 2003 永井純訳 獄中記 -地獄篇 2002 田口俊樹訳 ゴッホは欺く 2006 永井純訳 誇りと復讐 2009 永井純訳 遥かなる未踏峰 2011 戸田裕之訳 ...
  • ジェイコブを守るため
    ジェイコブを守るため 題名:ジェイコブを守るため 原題:Defending Jacob (2012) 作者:ウィリアム・ランデイ Wiliam Landay 訳者:東野さやか 発行:ハヤカワ・ミステリ 2013.7.15 初版 価格:\1,900  2003年、『ボストン、沈黙の街』。2007年、『ボストン・シャドウ』。そして2012年、本作。元地区検事補であるランディの本は10年間でたったの3作である。いずれも邦訳され、いずれも好評を期してきた作家であるが、法律家でありながら、そのことを匂わせる作家ではなかったランディのこれまでの二作は、純粋なミステリであり、警察小説であった。と同時に家族の愛情や葛藤を題材にしたヒューマンな小説であったように思う。  本書は、ようやく作家の本来の職業であった法律家の側面を前面に出したリーガル・サスペンスである...
  • たとえ天が墜ちようとも
    たとえ天が墜ちようとも 題名:たとえ天が墜ちようとも 原題:The Heavens May Fall (2016) 著者:アレン・エスケンス Allen Eskens 訳者:務台夏子 発行:創元推理文庫 2020.09.25 初版 価格:¥1,180  状況設定が凄い。前作『償いの雪が降る』では、若き大学生ジョー・タルバートの眼を通して、ヴェトナム戦争を引きずる余命幾ばくもない三十年前の殺人事件の容疑者の真実を探るという作業のさなか、ジョー自身やそのガールフレンドであるライラ・ナッシュを襲うハードな運命と歴史の闇が彼らに試練と経験を与えることになった。  前作でも登場の刑事マックス・ルパートと弁護士ボーディ・サンデンは、彼らがダブル主人公として実に印象深い活躍をする本作に限らず、その後のアレン・エスケンス作品にはおなじみのメンバーともどもそれぞれレギ...
  • 地下道の少女
    地下道の少女 題名:地下道の少女 原題:Frlickan Under Gaten (2007) 著者:アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ Anders Roslund Börge HellstStröm 訳者:ヘレンハルメ美穂 発行:ハヤカワ文庫HM 2019.2.25 初版 価格:¥1,160  現実に即して書こうと意図した作品には、すっきりした終わりはない。小説題材となる現実を、普遍的な形として世界の記憶に留めようと意図する作家は、読者が求める単純化に応えることは容易にはできない。何故なら現実が抱える問題は、今もなお解決を見ることなく、ずっとそこにあり続けるものであるからだ。だからこそ、この種の作品はどこかで必要とされ、そして誰かに読まれる時を待つ。  これは子供たちの物語だ。家族に捨てられたり、家族から逃げ出したり。ストリート...
  • T・ジェファーソン・パーカー T. Jefferson Parker
    T・ジェファーソン・パーカー T. Jefferson Parker マーシ・レイボーン・シリーズ レッド・ライト 2000 渋谷比佐子訳 ブラック・ウォーター 2002 横山啓明訳 ブルー・アワー 2002 渋谷比佐子訳 長編 ラグナ・ヒート 1985 山本光伸訳 流れついた街 1988 染田屋茂訳 パシフィック・ビート 1991 染田屋茂訳 渇き 1996 渋谷比佐子訳 凍る夏 1993 渋谷比佐子訳 サイレント・ジョー 2001 七搦理美子訳 コールド・ロード 2003 七搦理美子訳 カリフォルニア・ガール 2004 七搦理美子訳 レッド・ボイス 2008 七搦理美子訳 嵐を走る者 2009 七搦理美子訳 共著 死者は眠らず 2011 北村あかね訳 26人の作家
  • スティーヴン・ハンター
    スティーヴン・ハンター Stephen Hunter ボブ・リー・スワガー・シリーズ 極大射程 1993 ブラック・ライト 1996 狩りのとき 1998 四十七人目の男 2008 黄昏の狙撃手 2008 蘇るスナイパー デッド・ゼロ 一撃必殺 ソフト・ターゲット 第三の銃弾 2013 スナイパーの誇り 2014 狙撃手のゲーム 2015 アール・スワガー・シリーズ 悪徳の都 2000 最も危険な場所 2001 ハバナの男たち 2003 スワガー・サーガ外伝 ダーティ・ホワイト・ボーイズ 1994 長編小説 魔弾 1980 クルドの暗殺者 1982 さらば、カタロニア戦線 1985 真夜中のデッド・リミット 1989 我が名は切り裂きジャック 2015 公手成幸訳 ベイジルの戦争 2021 公手成幸訳
  • 嵐の眼
    嵐の眼 題名:嵐の眼 原題:EYES OF THE STORM (1992) 作者:JACK HIGGINS 訳者:黒原敏行 発行:早川書房 1994.2.15 初版 価格:\1,900(本体\1,845)  フォーサイスの『神の拳』に続いての湾岸戦争もの、ということで、イギリスの巨匠ふたりが同じ一つの記憶に新しい戦争をどのように料理して見せてくれるかが期待された。フォーサイスは真っ向から湾岸戦争の内幕を時系列的に展開して見せてくれたのに対し、娯楽的要素だけを劇画チックに散りばめて構成したのがヒギンズというところか。  かつてのヒギンズにはフォーサイス的下調べの要素が十分にあったので、未だにこうして現実の出来事にインスピレーションを得て、小説を仕立てるという癖が残っているようなのだが、いかんせん下手屋の腕も落ちてきているのは否めない。  今回...
  • ストリート・キッズ
    ストリート・キッズ 題名:ストリート・キッズ 原題:A Cool Breeze On The Underground (1991) 作者:Don Winlow 訳者:東江一紀 発行:創元推理文庫 1993.11.19 初版 1999.2.19 20刷 価格:\800  掟破りの読み順のせいで著しく興が殺がれ、甚大な被害を個人的、心情的に受けたのが、ぼくの場合、間違いなくこの作品であったろう。何しろシリーズ始動作ということで、さすがに読んでみてショックばかりなのは、この作品が主人公の生い立ち・環境描写にその多くの部分を費やしていること。  プロフェッショナルで老獪な探偵ジョー・グレアムにニールが拾われた経緯はもちろん、探偵稼業のイロハを叩き込まれる過程、エピソードの数々。そしてニールの職業的基盤が出来上がってゆくさま、すべての意味でシリーズにとって当...
  • 天使は黒い翼をもつ
    天使は黒い翼をもつ 題名:天使は黒い翼をもつ 原題:Black Wings Has My Angel (1953) 著者:エリオット・チェイズ Elliott Chaze 訳者:浜野アキオ 発行:扶桑社ミステリー 2020.01.10 初版 価格:¥980  『白い悪魔』に続き、ノワール連チャン。呼び水のように似たような作品を読みたくなる気分というものがあるらしい。  しかも、今度のタイトルは白でなく黒だ。『白い悪魔』が、2016年の新しい作家による新しい作品であるのに比して、こちらは1953年に38歳だった新聞記者が書いたが出版的には不遇をかこってきた幻の作品である。  これまた一人称の語り口だが、こちらは何やら暗い過去のありそうな男、しかも危険な計画を肚に抱え込んでいる様相、そしてファム・ファタール 宿命の女 に出くわして古いキネマのような...
  • サトリ
    サトリ 題名:サトリ 上/下 原題:Satori (2011) 作者:ドン・ウィンズロウ Don Winslow 訳者:黒原敏行 発行:早川書房 2011.03.25 初版 価格:各\1,600  書店の平積みコーナーを見てびっくり。東野圭吾の『真夏の方程式』が早くも3刷となって何列もの平積みを作っているのは予想通りとはいえ、ドン・ウィンズロウの『サトリ』上下巻が、まるで村上春樹の新刊のように東野圭吾を超える勢いでいいコーナーをシェアしている風景には驚いた。  実は『サトリ』を読了したばかり。睡眠時間の確保すら危ういほど自分の時間が持てなくなっている昨今の生活の中で、本を読む時間はさらに持てなくなっている状況を、少しでも改善しようと、昨夜は3時過ぎまで『サトリ』の読破に費やしたのだ。でも最後の20ページが読めずに、体力が尽きて、読み終...
  • 七つの墓碑
    七つの墓碑 題名:七つの墓碑 原題:La Setima Lapide (2018) 作者:イゴール・デ・アミーチス Igor De Amicis 訳者:清水由貴子 発行:ハヤカワ文庫NV 2020.02.25 初版 価格:¥1,180  ミステリとは新人としても小学校教師である婦人との共著で何作もジュニア向け小説を出し、そこそこの評価を受けている現役の刑務部主任警察官という経歴は、気にならないではいられない。本書は、刑務所で始まり、凄惨な犯罪現場に舞台を移す。連続殺人事件の予告とも見える七つの生きている人間の墓碑。マフィアの抗争とも見られる墓碑銘のメンバーたち。  その中の一人が長い獄中生活にピリオドを打つ直前に火ぶたを切ったこの連続殺人事件。出獄者であるミケーレが語る現在と暗い過去の交錯。もう一方では連続殺人事件に臨むベテラン刑事だが孤独な中年男で...
  • ドン・ウィンズロウ
    ドン・ウィンズロウ Don Winslow ダニー・ライアン三部作 業火の市 2021 田口俊樹訳 陽炎の市 2022 田口俊樹訳 中編集 壊れた世界の者たちよ 2020 田口俊樹訳 アート・ケラー・シリーズ 犬の力 2005 東江一紀訳 ザ・カルテル 2015 峯村利哉訳 ザ・ボーダー 2019 田口俊樹訳 ニール・ケアリー・シリーズ ストリート・キッズ 1991 東江一紀訳 仏陀の鏡への道 1992 東江一紀訳 高く孤独な道を行け 1993 東江一紀訳 ウォータースライドをのぼれ 1994 東江一紀訳 砂漠で溺れるわけにはいかない 1996 東江一紀訳 ブーン・ダニエルズ・シリーズ 夜明けのパトロール 2008 中山宥訳 紳士の黙約 2009 中山宥訳 ベン&チョン&O・シリーズ 野蛮なやつら 2010 東江一紀訳 キング・オブ・クール 2012 東江一紀...
  • 加賀乙彦
    加賀乙彦  さて、どのジャンルをひっくるめてもぼくが一番好きな日本作家です。この人は純文ですが、どれも具体的にストーリーを語る作家ですから、もっとも小説らしい小説を書きます。際立った特徴はこの人が精神科医であることです。また刑務所内での勤務経験、若かりし頃のフランス留学経験などがいくつかの小説の題材になっています。同時にドストエフスキイの研究家でもあります。ぼくが世界一好きな作家はドストエフスキィでありますが、加賀乙彦が奇しくもドストエフスキィマニアであったことは、随分後になってわかりました。そこに認められる共通の空気をぼく自身どこかしらで感じ取っていたような気がします。 長編小説 荒地を旅する者たち 1959 フランドルの冬 1968 帰らざる夏 1973 宣告 1979 湿原 1986 錨のない船 1989 海霧 1990 随筆・エッセイ 死刑囚の記録 1980 ドスト...
  • 篠田節子
    篠田節子 長編小説 絹の変容 1991 贋作師 1991 ブル-・ハネム-ン 1991 変身 1992 アクアリウム 1993 神鳥(イビス) 1993 聖域 1994 夏の災厄 1995 美神解体 1995 カノン 1996 ゴサインタン ~神の座~ 1996 斎藤家の核弾頭 1997 ハルモニア 1998 弥勒 1998 第4の神話 1999 百年の恋 2000 インコは戻ってきたか 2001 妖櫻忌 2001 コンタクト・ゾーン 2003 逃避行 2003 砂漠の船 2004 ロズウェルなんか知らない 2005 マエストロ 2005 讃歌 2006 Χωρα ― 死都 2008 仮想儀礼 2009 薄暮 2009 廃院のミカエル 2010 銀婚式 2011 ブラックボックス 2013 長女たち 2014 インドクリスタル 2014 中・短編集 愛逢い月 1994 死神 19...
  • かくも短き眠り
    かくも短き眠り かくも短き眠り (集英社文庫) かくも短き眠り かくも短き眠り (カドカワ・エンタテインメント) [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:かくも短き眠り 著者:船戸与一 発行:毎日新聞社 1996.6.25 初版 価格:\2,000  FADVでの評価は低い...
  • 1Q84 BOOK 3
    1Q84 BOOK 3 題名:1Q84 BOOK 3 作者:村上春樹 発行:新潮社 2010.4.16 初版 2010.4.30 3刷 価格:\1,900  ぼくは村上春樹読者である。エッセイやなにやらもけっこう読むがそちらは穴があるとして小説は全部読む。翻訳も基本的に読まないが、小説は全部読んでいるということで、その物量の歴史から言って、村上春樹読者と自称しても構うまい。  ちなみに花村萬月や船戸与一だと、ぼくは読者と言わずにファンと自称していることに気づく。花村萬月ファンであり、船戸与一ファンであり、桜庭一樹ファンである。でも大沢在昌読者であり、湊かなえ読者であり、村上春樹読者である、と言う。微妙に、違う。作者の人間像を好きになり切れずにいて、その作品だけは拘って読んでいるということだと思う。 特に村上春樹という人も主人公たちもあまり気に入っ...
  • アリステア・マクリーン Alistair Maclean
    アリステア・マクリーン Alistair Maclean 長編小説 女王陛下のユリシーズ号 1955 村上博基訳 ナヴァロンの要塞 1957 平井イサク訳 シンガポール脱出 1958 伊藤哲訳 最後の国境線 1959 矢野徹訳 北極戦線 1959 森崎潤一郎訳 恐怖の関門 1961 伊藤哲訳 黒い十字軍 1961 平井イサク訳 イアン・スチュアート名義 黄金のランデヴー 1962 伊藤哲訳 悪魔の兵器 1962 平井イサク訳 原子力潜水艦ドルフィン 1963 高橋泰邦訳 八点鐘が鳴る時 1966 矢野徹訳 荒鷲の要塞 1967 平井イサク訳 ナヴァロンの嵐 1968 平井イサク訳 麻薬運河 1969 矢野徹訳 巡礼のキャラバン隊 1970 高橋豊訳 北海の墓場 1971 平井イサク訳 歪んだサーキット 1973 平井イサク訳 軍用列車 1974 矢野徹訳 地獄の綱渡り 1975 矢野徹...
  • 赤い収穫
    赤い収穫 (「血の収穫」) 題名:赤い収穫 原題:RED HARVEST ,1929 作者:DASHIELL HAMMETT 訳者:小鷹信光 発行:ハヤカワ文庫HM 1989.9.15 初刷 価格:\460(本体\447)  ハードボイルドの古典。いい作品というのは読者を決して置いてけぼりにはしないらしい。  『血の収穫』ではない小鷹訳の『赤い収穫』。古典的な名作なので、驚くほどの翻訳が出ているらしいが、今は年間1作ずつの小鷹ハメットがハヤカワHMで出されているので、迷わずこれを読むことにする。  まずはタイトルが粋である。欲望と憎悪とで荒れた街に一人のオプが登場する。彼は血で血を洗う抗争を演出して見せる。そうして共倒れを画策したオプは、まさに赤き血の収穫を得た後に街を去ってゆく。「街の浄化」。このテーマがこの後どれだけ使われたことであろう...
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